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13 庇護欲暴走中
2 ストーリーさん、どこへ行くのですか……?
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カルステンの命により、ハーブ畑に椅子とテーブルが設置され。リズはお茶を飲みながら、カルステンがハーブを採取している姿を眺めるという状況が作られてしまった。
「公女殿下、バジルはこちらの葉ですか?」
「それはオレガノね。それも必要だから大丈夫だよ」
騎士であるカルステンには、ハーブはどれも同じ葉っぱに見えるらしい。それでもリズのために、せっせと採取している姿は実に健気なものだ。
ここは、第二公子宮殿の厨房裏にあるハーブ畑。厨房は今、修繕工事の真っ最中だ。そんな場所の近くで、のんびりお茶を飲んでいることにリズは申し訳なくなる。だからといって、「手伝う」と言ったら使用人総出で止められそうなので、見守るしかない。
(公女って、お茶を飲むのが仕事なのかな……)
何もさせてもらえない現状を皮肉っていると、侍従長がリズの元へとやってきた。
この度の件についての謝罪と感謝を述べた後、侍従長は「公女殿下に、お見せしたい物がございます」とリズにある物を手渡した。
「これは?」
「消火魔法具に装着されていた、魔石でございます。昨日、魔法具の修理を魔法具士に頼んだのですが、問題があるのは魔法具ではなく、魔石のほうだと言われまた。魔石の鑑定に出そうとしていたのですが、公女殿下でしたらお詳しいかと思いまして」
魔石は、石の中に貯められている魔力量によって、色が異なる。侍従長が手渡したものは、魔力量の多い青色の魔石に似ているものだ。
魔石は目で見ただけでは、宝石やガラスなどと見分けるのは非常に難しい。侍従長の言うとおり魔石の鑑定は、魔術師や魔女の分野だ。
リズは確認のために、魔石を日光に照らしながら魔力を流した。こうすることで石の中の魔力が揺れ動き、複雑な煌めきを放つ。
しかしこの石に、そのような反応は見受けられない。偽の魔石として取引するには宝石では利益が出ないので、おそらくこれはガラス製だ。
「うーん。これは偽物だね……」
「さすが、公女殿下。一瞬で、見分けることができるのですね」
「うん。光を当てながら魔力を流すと、本物なら綺麗に煌めくの……」
侍従長にそう説明したリズは、ハッ! と口を押えながらカルステンに目を向ける。彼は、心配ゆえの不満で一杯のような表情でリズを見つめながら、その場に立ち上がった。
「殿下……。今、魔力をお使いになったのですか?」
「ちょっ……ちょっとだよ。ほんの、ちょこっと! それより侍従長。公宮の魔石に、偽物が混ざることなんてあるの?」
カルステンに叱られる前に、リズは急いで話を逸らした。すると侍従長は、神妙な表情で顔を横に振る。
「公宮へ納品される魔石は、魔術師の鑑定書が添えられた信頼のおけるものでございます。しかしながら以前にも、このような事件がございまして……」
侍従長は言いにくいのか、カルステンへと視線を移す。それを受けたカルステンも、困ったように顔を歪めながらリズを見た。
「公女殿下も、舞踏会で体感されたでしょう。アレクシス殿下にとって公宮は、安らげる場所ではないのです」
(そうだよね……。公の場で公子を罵るような人達なんだから、裏で嫌がらせをしていたっておかしくないよね)
ヒロインが受けていたような虐めを、アレクシスも受けていたかもしれないと思うと、リズは心が締め付けられるように苦しくなる。
アレクシスは人当たりが良くて、優しい性格だ。それを理解しようとしてこなかった貴族達のことが、悲しくてならない。
リズがぎゅっと目を閉じていると、リズの手に誰かの手が重なった。驚いたリズが目を開くと、リズの横にはひざまずいたカルステンの姿が。
「それにしても今回は、度が過ぎます。俺が必ず犯人を探し出しますから、そんなお顔をしないでください」
カルステンはリズを心配させないためか、包み込むような温かい笑みを浮かべる。
リズはそんなカルステンの優しさをありがたく思う反面、既視感のあるシチュエーションであることに疑問を感じた。
小説では、ヒロインのほうきが誰かに隠されるという場面がある。
ヒロインのほうきはメルヒオールではなく、現在リズの母が使用しているものなので、自発的にヒロインのもとへと戻って来るような思考力には、至っていなかった。
相棒が消えて心配をしていたヒロインは、庭で密かに会っていたカルステンに、そのことを相談する。それを聞いたカルステンは、ヒロインの前にひざまずいてこう述べたのだ。
『人の大切な物を盗むなんて、許せません。俺が必ず犯人を探し出しますから、そんなお顔をしないでください』
そのセリフを思い出したリズは、ブルブルと手が震え出す。
(どっ……どうしよう。これって、ゲームのスチル回収ならぬ、挿絵回収なんじゃ……!)
ストーリーは確実に、元に戻りつつあるようだ。
「公女殿下。お寒いのですか? そろそろ宮殿へ戻りましょう」
心配そうにリズを見上げたカルステンは、リズを抱きかかえようとする。リズはそれを、両手を突き出して阻止した。
このまま、カルステンの庇護欲に流されてはいけない。そう直感したリズは、「自分で帰れるから大丈夫! メルヒオール!」と叫んで、メルヒオールに飛び乗り、逃げるようにしてその場を後にした。
当然ながらその後、めちゃくちゃカルステンに叱られ、外出禁止令が出されてしまった。
庇護欲とは厄介なものだ。リズが拒否して無茶するほどに、彼の欲は駆り立てられてしまうのだから。
それから数日。毎日のようにハーブをねだっていたら、リズの食事に問題があると、カルステンにバレてしまった。
宮殿の監視役としてカルステンは、自分の母親であるバルリング伯爵夫人を召喚してしまう。
ヘルマン伯爵夫人との間でひと悶着あったが、バルリング家はこういった揉め事に慣れている。あっという間にバルリング伯爵夫人は、宮殿内を掌握してしまった。
「私も公女になりましたし、自分達で解決してみようと思っていたんですけど、結局は夫人のお世話になってしまいました……」
お茶会の授業をおこないながら、リズがそう吐露すると、夫人は優雅にお茶を飲んでから微笑んだ。
夫人の動作は一つ一つが本当に優雅で、リズはいつもうっとりしながら見つめてしまう。この優雅さをどうにか自分にも取り入れたいとは思っているが、生まれ持った気質せいか、どうにも上手くいかない。
夫人のような女性になるには、いろんな意味でまだまだだとリズは自覚している。
「ふふ。公女殿下の補佐をさせて頂くのも、バルリング家の努めですわ。お困り事がございましたら、いつでもご相談くださいませ」
「バルリング家の皆さんには、良くしてもらってばかりで……。特に今は、騎士団長が……」
リズはチラリと、護衛として待機しているカルステンに目を向けた。
「俺がどうかなさいましたか」
「騎士団長が優しすぎて、私の足が退化しそうだと思って」
リズの魔力はすっかり元に戻ったというのに、カルステンは未だにリズを歩かせようとしないのだ。先ほどもこの授業を受けるために、お姫様抱っこされるという羞恥を味わったばかりだ。
「そうなったら一生、俺が抱えて差し上げますよ」
「メルヒオールもいるから、大丈夫だよ?」
「魔力消費は、極力お控えください」
(地面から少し浮かぶ程度なら、メルヒオールの魔力だけで十分なんだけど……)
そのことはすでにカルステンに話してあるが、彼は頑なに魔女の力をリズに使わせたがらない。
魔女の存在を、薬を作る奴隷のように思っている貴族も問題だが、カルステンの庇護欲も過剰だ。万能薬作りの際は、一体どうするつもりなのだろう。
「カルステン。あまりお節介が過ぎると、公女殿下に嫌われてしまうわよ。もう少し早く出会えていたら、良かったわね」
リズとカルステンのやり取りを見ていた夫人は、扇子を口元に当てながらクスクスと笑い出した。
「俺は、そういうつもりでは……」
あきらかに照れた表情を見せるカルステンを見て、リズは心の中で頭を抱える。やはりカルステンは、リズを気に入ってしまったようだ。
もしこの関係が、王太子との婚約を無事に回避できた後だったら良かった。小説のストーリーに関する不安がなければ、彼の気持ちに真剣に向き合えただろうに。今のリズにとっては、本当に間が悪いのだ。
今のリズにできることは、ストーリーを大きく変化させることのできるアレクシスが、早く帰ってくることを祈るだけ。
「公女殿下、バジルはこちらの葉ですか?」
「それはオレガノね。それも必要だから大丈夫だよ」
騎士であるカルステンには、ハーブはどれも同じ葉っぱに見えるらしい。それでもリズのために、せっせと採取している姿は実に健気なものだ。
ここは、第二公子宮殿の厨房裏にあるハーブ畑。厨房は今、修繕工事の真っ最中だ。そんな場所の近くで、のんびりお茶を飲んでいることにリズは申し訳なくなる。だからといって、「手伝う」と言ったら使用人総出で止められそうなので、見守るしかない。
(公女って、お茶を飲むのが仕事なのかな……)
何もさせてもらえない現状を皮肉っていると、侍従長がリズの元へとやってきた。
この度の件についての謝罪と感謝を述べた後、侍従長は「公女殿下に、お見せしたい物がございます」とリズにある物を手渡した。
「これは?」
「消火魔法具に装着されていた、魔石でございます。昨日、魔法具の修理を魔法具士に頼んだのですが、問題があるのは魔法具ではなく、魔石のほうだと言われまた。魔石の鑑定に出そうとしていたのですが、公女殿下でしたらお詳しいかと思いまして」
魔石は、石の中に貯められている魔力量によって、色が異なる。侍従長が手渡したものは、魔力量の多い青色の魔石に似ているものだ。
魔石は目で見ただけでは、宝石やガラスなどと見分けるのは非常に難しい。侍従長の言うとおり魔石の鑑定は、魔術師や魔女の分野だ。
リズは確認のために、魔石を日光に照らしながら魔力を流した。こうすることで石の中の魔力が揺れ動き、複雑な煌めきを放つ。
しかしこの石に、そのような反応は見受けられない。偽の魔石として取引するには宝石では利益が出ないので、おそらくこれはガラス製だ。
「うーん。これは偽物だね……」
「さすが、公女殿下。一瞬で、見分けることができるのですね」
「うん。光を当てながら魔力を流すと、本物なら綺麗に煌めくの……」
侍従長にそう説明したリズは、ハッ! と口を押えながらカルステンに目を向ける。彼は、心配ゆえの不満で一杯のような表情でリズを見つめながら、その場に立ち上がった。
「殿下……。今、魔力をお使いになったのですか?」
「ちょっ……ちょっとだよ。ほんの、ちょこっと! それより侍従長。公宮の魔石に、偽物が混ざることなんてあるの?」
カルステンに叱られる前に、リズは急いで話を逸らした。すると侍従長は、神妙な表情で顔を横に振る。
「公宮へ納品される魔石は、魔術師の鑑定書が添えられた信頼のおけるものでございます。しかしながら以前にも、このような事件がございまして……」
侍従長は言いにくいのか、カルステンへと視線を移す。それを受けたカルステンも、困ったように顔を歪めながらリズを見た。
「公女殿下も、舞踏会で体感されたでしょう。アレクシス殿下にとって公宮は、安らげる場所ではないのです」
(そうだよね……。公の場で公子を罵るような人達なんだから、裏で嫌がらせをしていたっておかしくないよね)
ヒロインが受けていたような虐めを、アレクシスも受けていたかもしれないと思うと、リズは心が締め付けられるように苦しくなる。
アレクシスは人当たりが良くて、優しい性格だ。それを理解しようとしてこなかった貴族達のことが、悲しくてならない。
リズがぎゅっと目を閉じていると、リズの手に誰かの手が重なった。驚いたリズが目を開くと、リズの横にはひざまずいたカルステンの姿が。
「それにしても今回は、度が過ぎます。俺が必ず犯人を探し出しますから、そんなお顔をしないでください」
カルステンはリズを心配させないためか、包み込むような温かい笑みを浮かべる。
リズはそんなカルステンの優しさをありがたく思う反面、既視感のあるシチュエーションであることに疑問を感じた。
小説では、ヒロインのほうきが誰かに隠されるという場面がある。
ヒロインのほうきはメルヒオールではなく、現在リズの母が使用しているものなので、自発的にヒロインのもとへと戻って来るような思考力には、至っていなかった。
相棒が消えて心配をしていたヒロインは、庭で密かに会っていたカルステンに、そのことを相談する。それを聞いたカルステンは、ヒロインの前にひざまずいてこう述べたのだ。
『人の大切な物を盗むなんて、許せません。俺が必ず犯人を探し出しますから、そんなお顔をしないでください』
そのセリフを思い出したリズは、ブルブルと手が震え出す。
(どっ……どうしよう。これって、ゲームのスチル回収ならぬ、挿絵回収なんじゃ……!)
ストーリーは確実に、元に戻りつつあるようだ。
「公女殿下。お寒いのですか? そろそろ宮殿へ戻りましょう」
心配そうにリズを見上げたカルステンは、リズを抱きかかえようとする。リズはそれを、両手を突き出して阻止した。
このまま、カルステンの庇護欲に流されてはいけない。そう直感したリズは、「自分で帰れるから大丈夫! メルヒオール!」と叫んで、メルヒオールに飛び乗り、逃げるようにしてその場を後にした。
当然ながらその後、めちゃくちゃカルステンに叱られ、外出禁止令が出されてしまった。
庇護欲とは厄介なものだ。リズが拒否して無茶するほどに、彼の欲は駆り立てられてしまうのだから。
それから数日。毎日のようにハーブをねだっていたら、リズの食事に問題があると、カルステンにバレてしまった。
宮殿の監視役としてカルステンは、自分の母親であるバルリング伯爵夫人を召喚してしまう。
ヘルマン伯爵夫人との間でひと悶着あったが、バルリング家はこういった揉め事に慣れている。あっという間にバルリング伯爵夫人は、宮殿内を掌握してしまった。
「私も公女になりましたし、自分達で解決してみようと思っていたんですけど、結局は夫人のお世話になってしまいました……」
お茶会の授業をおこないながら、リズがそう吐露すると、夫人は優雅にお茶を飲んでから微笑んだ。
夫人の動作は一つ一つが本当に優雅で、リズはいつもうっとりしながら見つめてしまう。この優雅さをどうにか自分にも取り入れたいとは思っているが、生まれ持った気質せいか、どうにも上手くいかない。
夫人のような女性になるには、いろんな意味でまだまだだとリズは自覚している。
「ふふ。公女殿下の補佐をさせて頂くのも、バルリング家の努めですわ。お困り事がございましたら、いつでもご相談くださいませ」
「バルリング家の皆さんには、良くしてもらってばかりで……。特に今は、騎士団長が……」
リズはチラリと、護衛として待機しているカルステンに目を向けた。
「俺がどうかなさいましたか」
「騎士団長が優しすぎて、私の足が退化しそうだと思って」
リズの魔力はすっかり元に戻ったというのに、カルステンは未だにリズを歩かせようとしないのだ。先ほどもこの授業を受けるために、お姫様抱っこされるという羞恥を味わったばかりだ。
「そうなったら一生、俺が抱えて差し上げますよ」
「メルヒオールもいるから、大丈夫だよ?」
「魔力消費は、極力お控えください」
(地面から少し浮かぶ程度なら、メルヒオールの魔力だけで十分なんだけど……)
そのことはすでにカルステンに話してあるが、彼は頑なに魔女の力をリズに使わせたがらない。
魔女の存在を、薬を作る奴隷のように思っている貴族も問題だが、カルステンの庇護欲も過剰だ。万能薬作りの際は、一体どうするつもりなのだろう。
「カルステン。あまりお節介が過ぎると、公女殿下に嫌われてしまうわよ。もう少し早く出会えていたら、良かったわね」
リズとカルステンのやり取りを見ていた夫人は、扇子を口元に当てながらクスクスと笑い出した。
「俺は、そういうつもりでは……」
あきらかに照れた表情を見せるカルステンを見て、リズは心の中で頭を抱える。やはりカルステンは、リズを気に入ってしまったようだ。
もしこの関係が、王太子との婚約を無事に回避できた後だったら良かった。小説のストーリーに関する不安がなければ、彼の気持ちに真剣に向き合えただろうに。今のリズにとっては、本当に間が悪いのだ。
今のリズにできることは、ストーリーを大きく変化させることのできるアレクシスが、早く帰ってくることを祈るだけ。
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