追放された脇役聖女は、推し王子にストーカーされています

 竜人族が住むグラジル聖竜国で、筆頭聖女として竜神に仕えていたクローディア18歳。
 ある日。竜神からの信託があり、彼女は乙女ゲーム『竜たま』の世界へ転生したのだと知る。
 この乙女ゲームは、攻略対象と一緒に『竜の卵』を温めながら、好感度を上げていくシステムであり、クローディアは『竜の卵を授かる儀式』を執り行うキャラなのだという。

 ゲームどおりに聖女として儀式をおこなったクローディアだが、ヒロインが選んだ攻略対象を見て驚く。
 なぜならその攻略対象は、前世の『推し』であり、現世でも淡い思い出がある王太子オリヴァーだったのだ。

 儀式の最中、オリヴァーの事ばかり考えていたクローディア。するとなぜか、天から授けられた卵はヒロインではなく、クローディアの元へ降って来たではないか。

 激怒したヒロインに卵を取り上げられ、不祥事を犯したとしてクローディアは神殿から追放されてしまう。
一方、王太子オリヴァーは、卵がヒロインとの間に授けられたものだとは思えなくて。
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