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〜第十章 メモリア・セディナ〜

174話❅罪無き者❅

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 翌日は昼過ぎまで寝てしまう。

 暗黒時代の話を明け方まで聞いていた為に、明るくなっても覚めずに寝ていたのだ。

 やっと起きるがパリィは寝足りない感覚で目を擦りながら起きる、メーテリアもパリィのベットで寝ていた。

 明け方だったので、パリィが泊めたのを思い出した、メーテリアもパリィ公認で一緒に寝れるので、とっても喜んでいたのを思い出してメーテリアの寝顔を指で突っつき少し微笑む。

「これで
氷炎の女神って言われる
大魔導師なんだから
皆んな信じないよね~」


 メーテリアは、氷と炎の魔法を得意とする、通常はその二つは属性が正反対な為に、術者の中で魔力がぶつかり、術者を殺してしまうがメーテリアは同時に両方使えるのだ。

 両方使えるだけでも、普通ではないのに同時に使えるメーテリアは、いつしか氷炎の女神と呼ばれる様になった。


「この甘えん坊な性格じゃなければ
本当に女神っぽいんだけどなぁ」

 パリィはメーテリアの顔をツンツン弄りながらそう呟き、少しメーテリアの顔で遊んでからパリィはご飯の支度を始める、パリィの胸元にはメーテリアがしていた、ピルピーの入ったネックレスが光っている。

 ピルピーは普段このネックレスの中にいるのだ。



「テミア~テリア~」
パリィが二人をキッチンから声を掛けて起こす。

二人ともそれだけで起きてくれる。

 パリィはスープと目玉焼きを作り、ナイフを火で炙りパンを綺麗に切って支度を整える。
 テミア姉妹が着替えて来て配膳を手伝ってくれる。テリアがメーテリアをお越しに行ってくれ今度は無事に起こして来てくれた。

 昨日と変わらない朝、では無く昼食をとり村を見回る、もう雪も残り僅かとなっている、今年は溶けるのが早い気がした。
そんな時、セディナの方角から風が吹いて来た。


「えっ……」

パリィは振り向き、風が運んできた臭いを確かめる……嫌な臭いだ……。
 乾いた死肉、いやどちらかと言えば、ミイラの様な臭いだ。

 だがあり得ない、セディナが滅んだのは千年前、もしベルス帝国が使ったとしても八百五十年程前、とうの昔に亡骸の死肉は肉食の鳥や、獣に食い荒らされ残っていない筈だ、ここは極北地域、餌になりそうな物は直ぐに全て動物達に食われ自然の一部に帰って行く。

何故?パリィはそう疑問に思った。

「メーテリア
マルティアが滅んでから
セディナはどうなったの?」
パリィが聞いた。

「焼き尽くされて廃墟のままですよ
どうしました?」


 ベルス帝国も使ってない?疑問は更に深くなり胸騒ぎがしていた。

 ここからセディナまでは、半日はかかる今からは行くのは危険だ、明日にでも様子を見に行きたいが、護衛団は連れて行かない方が良い気がした。

 それだけ、とてつもなく嫌な予感がしていた……。


 そう考えていたらグラムから使いが来た。
ここから北の林、グラム達と対峙した林の西側に村を作る事を決めたらしい、その知らせだった。

「ピルピー!」

 パリィはピルピーを呼び、ネックレスからピルピーが現れるが、パリィの時は水と共に現れない、主人のパリィにピルピーが気を使ってくれている様だ。

 パリィは直ぐにグラムの元に向かう、僅かな護衛団も連れて行く、使いが案内してくれ迷う事なくピルピーを走らせ何事も無く到着した。

 あの日の面々が天幕を張っている、小屋を作る材木を切り出す支度もしていた、指示を出しているグラムを見つけ、ピルピーに乗ったまま近づき声をかける

「こんにちは、結構人数いるのですね。」
そう自然に声をかける。

「あぁ
とりあえず女子供合わせて
三百ってところだ……
みんな家族だ
今度は確かに守ってくれるのか?」
グラムはパリィを見てそう、聞いて来たが前と違って優しい瞳をしていた。

「えぇ必ず……

この村をカルベラと名付けます
グラムさんこの村三百名全員分の建物を早急に建てましょう

木材はシャナの森から切り出します
ですから林には手を付けないでください
カルベラは貴方達の村です
いい村を作ってくださいね」

 パリィは色々と考えながらそう言う。

「カルベラ
と言う事は……」

 村の名を名付けるのは村の主人の役目だ、だがパリィが名付け、自分の村のとは言わなかった、つまりカルベラはパリィの領地だが責任者は別にいる事を意味しする。

そしてパリィはグラムに言った。


「グラム

『白き風の女王』として
貴方にアソオスの名を贈ります

今日よりグラム・アソオスと名乗り
この村の長となり
良い村を、良い街を作りなさい」


 それはマルティアの民であれば、栄誉な事であった、女王から名を頂くそれは貴族への仲間入りを意味する。

 それと同時にパリィに責任も生まれる、そして本格的に領地を意識して、国造りをする意志を示した。


「あと一つ聞きたい事があります。
『白獅子』を知っていますか?」


パリィはそのまま聞く。

「『白獅子』?あぁサルバの軍か
それがどうした?」
グラムが言う。

「サルバと共に闘いましたか?」

 パリィは知りたかった、サルバがどう成長したのかを。

「なんで俺らが
パリィ様を追い込んだ
キリングの弟に手を貸して
戦わなきゃならねぇんだ?」
それを聞きパリィは顔を曇らせた。


「俺らはあの時には既に盗賊だったぜ
盗みが商売だからな
ベルスの補給部隊を襲って
毎日旨いもん食わせて貰ったぜ」

 それを聞いてパリィの表情が少し明るくなる、なんだかんだ言いグラム達もベルス帝国と戦ってくれていたのだ。


「あと食い物を
根こそぎ持って行かれちまった村にも
沢山分けてやることが出来た

それも

やつが教えてくれたからな……」
グラムが何かを思い出しなが言っている。

「やつ?」
パリィが聞く。


「『白獅子』のサルバはいい奴だったな……それは覚えてる……
だがパリィ様なんで俺にアソオス……罪無き者なんだ?」
今度はグラムが聞いた。

パリィは静かに言う。


「貴方達が盗賊となってしまったのは
マルティアを守れなかった
私の責任です

ですから……」

 パリィがそこまで言った時、グラムが口を止める様に勢いよく手のひらをパリィに向けた。

「悪りぃ事を聞いちまったな
それだけでいい……

じゃあ明日の朝
シャナの森に行けばいいんだな?」
グラムはパリィに詫びさせなかった。

 これから女王として国を再興して行くパリィに、過去に囚われ過ぎるなと言ってる様でもあった。
 それはパリィが過去をしっかりと受け止めているのをグラムが感じ取った為に、グラムなりの主人への配慮でもあった。


(ありがとう)
パリィは心の中で呟き。

「明日の朝
シャナの森で待って居ます」

そうグラムに言い、パリィはセクトリアに帰った。



 パリィがセクトリアに帰ったのは、夕方日が沈む前であった。
 いつもと変わらぬ、夕暮れセクトリアも村と言うよりに街と言える様になって来た感じがした。

 セクトリアは今、パラドールの村人が合流し人口が千四百人程になる。
カルベラの村で三百人、パリィの元に千七百人が集まっている、まだ自給自足の目処が立たない、農地の開発もそろそろを急ぐ必要がある。


 パリィはテリングの野営地に、バイドを連れて向かった、クイスに頼み事をしたかったのだ。
 パリィが野営地に来た事をクイスは快く迎えてくれ、クイスの天幕に案内された。


「今日はどうされましたかな?」
クイスから聞いて来てくれた。

「クイスさん
おり言ってお願いがあるのですが
聞いてくれませんか?」
パリィが言う。


「私に出来る事なら
なんなりと」
 クイスは微笑みながら部下の様に答えてくれる。

「実は
明日お帰りになる予定だと思うのですが
もう少し滞在して頂けませんか?」
パリィが遠慮しながら言う。


「構いませんよ」
クイスは考えず優しく答えてくれた。

 パリィはクイスの答えのあまりの早さに、えっ?と言う顔をしたが、クイスは微笑んで答える。


「なぁにお気になさらず
王子からそう言われているのです

こちらが落ち着くまで
滞在して構わないと
私の配下の兵全て連れて行っても
構わないと言われているのです」
クイスが微笑みながら言う。

「クイス殿は
指揮官でもあったのですか?」
バイドが聞いた。

「私はテリングに仕え既に三十年
出世は遅れましたが
これでも三千の兵を持っております

将軍にもなれなかった老骨の指揮官を
王子は拾って下さったのです

その王子がそう仰ったのです
年寄りの物好きと思い
思う様に使って下さい」
クイスは微笑みながら、そう答えた。


「うーん
それはセルテアに甘える事になるのかなぁ?」
パリィはそう考えながら言った。

 パリィの口調にクイスは違和感を覚えたが、そうパリィが思っても仕方ないかと思い、気にも留めずに答えた。

「そう思われても結構
パリィ様が甘えられるなら
王子も笑って下さりますよ」

「ありがとうございます。
ではもう暫く
滞在をお願いしますね」
パリィはいつもの様に丁寧に礼を言い、テリングの野営地を後にした。


そしてバイドと別れて、パリィは急いで家に戻った。

(私がまだ若いからじゃない!
前世の私と何か違う!)
パリィはクイスの前で言った、軽い言葉パリィが言う筈ない言葉だった。

「メーテリア!メーテリアいる⁈」
パリィがメーテリアを呼ぶ。

「パリィ様?どうしたのですか?」

何も知らないメーテリアは、パリィの家でテミア姉妹とくつろいでいた。

パリィはメーテリアの手を引っ張り、自分の部屋に連れ込む。

「え?えっ?パリィ様!
私の気持ち解ってくれたのですか⁈」
メーテリアは訳のわからない事を言って嬉しそうに驚いていた。


「何の事か私には全く解りません!」
パリィはそう言い放ち、メーテリアは一瞬でシュンとし、部屋の扉を勢い良く閉め鍵をかけた。

 その様子を見てテミア姉妹は汗をかきながら、ホットミルクを飲んでいた。

 パリィはメーテリアをベッドに押し倒し、メーテリアの瞳を真剣に見つめて言う。

メーテリアは胸をドキドキさせた。

「私の魂を見て!
千年前の私と違う所ない?」
パリィが聞いた。

「えっ?」
メーテリアが驚く。

「メーテリア
時々私の魂を見てるでしょ!
昔から解ってるんだから
見比べてみて!」
パリィが強く言う。


 メーテリアはギクっとして、バレてたの⁈と言う様に慌てたが、パリィはメーテリアを逃がさず、メーテリアの瞳を真剣に見つめる。

「メーテリア
私の魂を見て教えて!
昔とかわらないか
教えてっ!」
パリィは叫ぶ様に強く言った。


 メーテリアはギクっとして、パリィの瞳を魔力を込めて覗き見る。


 メーテリアはパリィの瞳に意識を入り込ませた。

 パリィも、優しいメーテリアが中に入って来る感覚を感じ、瞳の奥から何やらゾワゾワしたが、しだいに心地よくなった。

 メーテリアは瞳を開いたまま、ボーッとしている。

 魔法を使ってパリィの魂を見ているのだ、この様子じゃ、とても立ってられない、その為にパリィはメーテリアをベッドに押し倒したのだ。


(パリィ様どうしたのかしら……
でも何度来てもパリィ様の心の世界って
落ち着きますね)

 メーテリアはパリィの心の世界でそう言っているが、今はパリィも起きていて丸聞こえであった。

「そんなに
しょっちゅう私の中に入ってるの?」
現実の世界でパリィが汗をかきながら小声で聞いた。

(あ、いえっ
たまにです!はい……)
メーテリアは素直に答える。


 この魔法は仲良い相手や、信頼しあえる相手ならすんなり、その人の心に入れる、メーテリアお気に入りの魔法だ。
 その為にメーテリアは、パリィとの信頼関係を彼女なりに大切にしているので嘘はつかない。

 少しメーテリアはパリィの心の中を歩いて言った。

(もう少ししたら
急に眠くなると思います
そうしたら
そのまま寝ちゃって下さいね)
 メーテリアがパリィにそう言った時、パリィはそれを聞いた瞬間に眠くなって、メーテリアに抱きつく様に倒れて寝てしまった。


(えっ!今日はここにいるのぉ?)
メーテリアが驚いた。

 パリィの魂はもう少し奥に行った場所にいつも居るのだが、何時もより手前に居たのだ。
 意識の存在のメーテリアは身を隠しながらパリィを観察する。
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