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BACK TO THE OCEAN Chapter1
第17章 星空の下【3】
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「……そうだ。僕が作りだしてしまったのは、物を……人を……全ての物質を消滅させる……まさに悪魔の兵器だったんだ」
マンハットは俯き、悔やむように言葉を捻りだす。
元素爆弾の中には爆薬の他に、魔石機構が積んであると以前マジスターが言っていたが、それを開発したのが彼だったということか。
しかし……その表情とこれまでの話から察するに、それを好き好んで開発したというわけでは無さそうだ。
もしかしたら、これが彼がマグナブラを出た理由……なのかもしれない。
「しかし……何故あなた方はあの爆弾のことを? あれは兵団の機密事項だったはず……」
マンハットの疑問に対して、マジスターが受け応える。
「わしはレジスタンス側の人間でありながら、兵団の尉官でもあったからな。だから兵団の機密事項の端々ならキャッチできる身分にいた……それに」
「それに?」
「わしらはこの目で……あの爆弾が爆発する瞬間を見た」
「なっ……!? じゃああなた方は生存者……」
「いや、見たのは遠くからだ。だが、爆心地は間近で見た。全てが空っぽになっていて、その地は魔力に侵されていた」
「そうですか……僕はその結果をブリーフィングで知っただけ……現場の生々しさまでは知ることはできなかったが、しかしそれだけでも恐怖したよ……自分達の作っていた物が、あんな……多くの人間を虐殺するような兵器だったなんて……」
「アンタはさっき、新たな兵器に使われるという情報だけを知らされて、魔石機構を開発したと言っておったな?」
「ええ……僕が開発を任されたのは、あくまで魔石機構のみ。どうやら爆弾のユニットは、別の部署で密かに作られていたようで、だから魔石機構が爆弾に搭載されたことを僕が初めて知ったのは、投下された後の、そのブリーフィングを受けた時だったんだ」
でも、とマンハットは首を横に振り、そして垂れ下がった頭を、両手で鷲掴むようにして抱える。
「知らなかったといっても、作った物の罪からは逃れられない……僕の作った物が、大量破壊兵器だという事実は変わらない……僕は自分の力で多くの人間を……殺してしまったんだ」
「……だからアンタは、マグナブラを逃げたのか」
僕がそう言うと、マンハットは頷いてみせた。
「僕はこれ以上、あの国に僕の技術を利用されるのが恐くなった……何も知らされずに、ただ利用されることが嫌になって……あの国を、誰にも知らせず、知られずに……出たんだ」
彼が知らず知らずの内に、捕らわれてしまった罪。そしてそれからもがくその姿は……まさしく、僕と同じだった。
しかし立場は異なり、僕は追われ、彼は逃げた。
自分の意思の届かないところで、自分を利用される辛さに耐えきれなくて、逃げ出したんだ。
彼もまた、自分の意思をこの世界によって妨げられた者の一人……だということか。
「……マンハットさん、僕達がマグナブラを出たのは、この世界の支配構造を破壊するためなんだ」
「世界の支配構造の……破壊?」
マンハットは俯けていた顔をゆっくりと上げ、僕の方を見る。その表情から察するに、唖然としているようだった。
まあそれが正しい反応だ。普通の人が聞いたら、僕達のやろうとしていることは、冗談みたいな話だからな。
「僕達はみんな、この世界の在り方に疑問を持って、誰もが自分の意思を表現できる世界を作るために集まったメンバーなんだ。まあ、集まったって言っても、まだたったの四人なんだけど」
「誰もが自分の意思を表現できる世界……」
「そう……今のこの世界は、一つの秩序に束縛されつつある。暁の火という、一つの脅威に」
「……じゃあ君達は、暁の火と敵対し、倒すというのか?」
「最終的には、そうなる」
「その下に着いているマグナブラも……」
「いずれは、落とす」
「しかし……そんなことをしたら、この世界は支配構造を失い、その先にあるのは混沌とした……争いの絶えない世界に成りかねないんじゃ……」
「そうかもしれない。でも、それが人の意思なら致し方ない」
「無責任な……」
「しかしこのまま暁の火を野放しにしておけば、報復の連鎖は続く一方だ。争うどころか、秩序に反する者は全て虐殺され、真実ごと闇に葬られる。アンタの作った兵器が、レジスタンスという反逆者を大量虐殺したようにな」
「それは……」
「人々の意思は、一つの秩序に抑制され、指示された通りの動きをするしかなくなる。そんな操り人形に、アンタはなりたくないからマグナブラを出たんじゃないのか?」
「…………」
マンハットは再び俯いてみせる。
しかしそれは、先程のように後悔をするためではなく、自分の中で自分のことを整理しているように、僕には思えた。
「僕達はそんな、利用されるだけの犬になりたくないから、例え世界から嫌われようとも、あの国を出て、この世界に自分達の意思を振りかざすために、狼となって孤高に戦うつもりなんだ」
「狼……?」
「そうだ……僕達は嫌われ者の狼だからね」
「嫌われ者の狼……か」
そう呟いた直後に、マンハットはその顔を再び上げ、俯いたことによってずれた眼鏡を元の位置に直し、そして静かに僕に向かって笑ってみせた。
「ふふ……コヨミ君、これは僕の意見というよりは、練魔術師としての意見なんだけど、君の理想像は本当にあくまで理想でしかない。この世界から暁の火が消えたところで、本当に世界が解放されるのか、個人の意思が通る世界になるのか、その裏付けが全く成されていない。研究としては、不出来だ」
「これは研究じゃ……」
「それは分かっている。だけど研究も、君達のやろうとしている革命と同じように、ある目標を定めて、そうなるよう試行錯誤を重ねていき、その果てでやっと見える形となる……という部分では、同じものだと思うんだ」
「まあ、うん……確かに」
「しかしその目標を形にするには必ず、成果という裏付けが必要なんだ。裏付けが無ければ、それは事実だとは言えない。理想でしかない」
「…………」
「どうやらコヨミ君の感じから察するに、君達はまだ、理想に近づくための成果を手にしていないようだね。理想を形にするための、成果を」
マンハットの読みは鋭く、そして当たっている。
僕達にはまだ、この世界に残した成果……爪跡が一切無い。今のままでは、飲み屋で飲んだ暮れて、自分の理想を語る酔っ払いと大差が無いことは分かっている。
だからこそ、あの国を、マグナブラを僕達は出たのだから。
「確かに……今は成果は無い。ただ、これから手にできるかもしれない」
「なるほど。当てがあるのか」
「ああ……僕達はこれから、アクトポートを経由してミネルウェールズまで向かい、そこの練磨大臣であるエンヴィを討つ」
「ミネルウェールズの練磨大臣を? 何故?」
「ミネルウェールズの王子が復権を果たすために、エンヴィを倒す傭兵を密かに集めている。僕達はそれを手助けし、王子を国の王に上げ、第二のマグナブラができることを阻止するんだ」
「第二のマグナブラ?」
「そうだ。マグナブラは王族が全員暗殺され、グリードの手に落ちた。ミネルウェールズの王子は今、僻地に飛ばされているらしいが、エンヴィにとって目の上のたんこぶであることに違いはない。彼がいつ暗殺されても、おかしくはない……」
僕がそこまで話すと、マンハットは突如焦るようにして、話に待ったをかけてきた。
「ちょ、ちょっと待ったコヨミ君! マグナブラの王族の暗殺って……しかしあれは確か、レジスタンスがやったんじゃ……」
「えっ?ああ、その事か……それは民衆を納得させるための作り話だ。王族を討ったのは、グリードと手を組んだマグナブラ兵団中枢管理委員会……そしてそのトップにいた男」
王をその手で討った、本物の反逆者である男。
そして僕の命をも取ろうとし、結果、僕をあの国から追放した、あの男。
「セブルス・カレンダー……あの男がギルワード王の首を刎ねたんだ」
「セブルス……カレンダー……そうかあの男か!」
その名を聞いた瞬間、マンハットは目を見開き、そして勢いに任せたまま、その場にすっくと、唐突に立ち上がった。
マンハットは俯き、悔やむように言葉を捻りだす。
元素爆弾の中には爆薬の他に、魔石機構が積んであると以前マジスターが言っていたが、それを開発したのが彼だったということか。
しかし……その表情とこれまでの話から察するに、それを好き好んで開発したというわけでは無さそうだ。
もしかしたら、これが彼がマグナブラを出た理由……なのかもしれない。
「しかし……何故あなた方はあの爆弾のことを? あれは兵団の機密事項だったはず……」
マンハットの疑問に対して、マジスターが受け応える。
「わしはレジスタンス側の人間でありながら、兵団の尉官でもあったからな。だから兵団の機密事項の端々ならキャッチできる身分にいた……それに」
「それに?」
「わしらはこの目で……あの爆弾が爆発する瞬間を見た」
「なっ……!? じゃああなた方は生存者……」
「いや、見たのは遠くからだ。だが、爆心地は間近で見た。全てが空っぽになっていて、その地は魔力に侵されていた」
「そうですか……僕はその結果をブリーフィングで知っただけ……現場の生々しさまでは知ることはできなかったが、しかしそれだけでも恐怖したよ……自分達の作っていた物が、あんな……多くの人間を虐殺するような兵器だったなんて……」
「アンタはさっき、新たな兵器に使われるという情報だけを知らされて、魔石機構を開発したと言っておったな?」
「ええ……僕が開発を任されたのは、あくまで魔石機構のみ。どうやら爆弾のユニットは、別の部署で密かに作られていたようで、だから魔石機構が爆弾に搭載されたことを僕が初めて知ったのは、投下された後の、そのブリーフィングを受けた時だったんだ」
でも、とマンハットは首を横に振り、そして垂れ下がった頭を、両手で鷲掴むようにして抱える。
「知らなかったといっても、作った物の罪からは逃れられない……僕の作った物が、大量破壊兵器だという事実は変わらない……僕は自分の力で多くの人間を……殺してしまったんだ」
「……だからアンタは、マグナブラを逃げたのか」
僕がそう言うと、マンハットは頷いてみせた。
「僕はこれ以上、あの国に僕の技術を利用されるのが恐くなった……何も知らされずに、ただ利用されることが嫌になって……あの国を、誰にも知らせず、知られずに……出たんだ」
彼が知らず知らずの内に、捕らわれてしまった罪。そしてそれからもがくその姿は……まさしく、僕と同じだった。
しかし立場は異なり、僕は追われ、彼は逃げた。
自分の意思の届かないところで、自分を利用される辛さに耐えきれなくて、逃げ出したんだ。
彼もまた、自分の意思をこの世界によって妨げられた者の一人……だということか。
「……マンハットさん、僕達がマグナブラを出たのは、この世界の支配構造を破壊するためなんだ」
「世界の支配構造の……破壊?」
マンハットは俯けていた顔をゆっくりと上げ、僕の方を見る。その表情から察するに、唖然としているようだった。
まあそれが正しい反応だ。普通の人が聞いたら、僕達のやろうとしていることは、冗談みたいな話だからな。
「僕達はみんな、この世界の在り方に疑問を持って、誰もが自分の意思を表現できる世界を作るために集まったメンバーなんだ。まあ、集まったって言っても、まだたったの四人なんだけど」
「誰もが自分の意思を表現できる世界……」
「そう……今のこの世界は、一つの秩序に束縛されつつある。暁の火という、一つの脅威に」
「……じゃあ君達は、暁の火と敵対し、倒すというのか?」
「最終的には、そうなる」
「その下に着いているマグナブラも……」
「いずれは、落とす」
「しかし……そんなことをしたら、この世界は支配構造を失い、その先にあるのは混沌とした……争いの絶えない世界に成りかねないんじゃ……」
「そうかもしれない。でも、それが人の意思なら致し方ない」
「無責任な……」
「しかしこのまま暁の火を野放しにしておけば、報復の連鎖は続く一方だ。争うどころか、秩序に反する者は全て虐殺され、真実ごと闇に葬られる。アンタの作った兵器が、レジスタンスという反逆者を大量虐殺したようにな」
「それは……」
「人々の意思は、一つの秩序に抑制され、指示された通りの動きをするしかなくなる。そんな操り人形に、アンタはなりたくないからマグナブラを出たんじゃないのか?」
「…………」
マンハットは再び俯いてみせる。
しかしそれは、先程のように後悔をするためではなく、自分の中で自分のことを整理しているように、僕には思えた。
「僕達はそんな、利用されるだけの犬になりたくないから、例え世界から嫌われようとも、あの国を出て、この世界に自分達の意思を振りかざすために、狼となって孤高に戦うつもりなんだ」
「狼……?」
「そうだ……僕達は嫌われ者の狼だからね」
「嫌われ者の狼……か」
そう呟いた直後に、マンハットはその顔を再び上げ、俯いたことによってずれた眼鏡を元の位置に直し、そして静かに僕に向かって笑ってみせた。
「ふふ……コヨミ君、これは僕の意見というよりは、練魔術師としての意見なんだけど、君の理想像は本当にあくまで理想でしかない。この世界から暁の火が消えたところで、本当に世界が解放されるのか、個人の意思が通る世界になるのか、その裏付けが全く成されていない。研究としては、不出来だ」
「これは研究じゃ……」
「それは分かっている。だけど研究も、君達のやろうとしている革命と同じように、ある目標を定めて、そうなるよう試行錯誤を重ねていき、その果てでやっと見える形となる……という部分では、同じものだと思うんだ」
「まあ、うん……確かに」
「しかしその目標を形にするには必ず、成果という裏付けが必要なんだ。裏付けが無ければ、それは事実だとは言えない。理想でしかない」
「…………」
「どうやらコヨミ君の感じから察するに、君達はまだ、理想に近づくための成果を手にしていないようだね。理想を形にするための、成果を」
マンハットの読みは鋭く、そして当たっている。
僕達にはまだ、この世界に残した成果……爪跡が一切無い。今のままでは、飲み屋で飲んだ暮れて、自分の理想を語る酔っ払いと大差が無いことは分かっている。
だからこそ、あの国を、マグナブラを僕達は出たのだから。
「確かに……今は成果は無い。ただ、これから手にできるかもしれない」
「なるほど。当てがあるのか」
「ああ……僕達はこれから、アクトポートを経由してミネルウェールズまで向かい、そこの練磨大臣であるエンヴィを討つ」
「ミネルウェールズの練磨大臣を? 何故?」
「ミネルウェールズの王子が復権を果たすために、エンヴィを倒す傭兵を密かに集めている。僕達はそれを手助けし、王子を国の王に上げ、第二のマグナブラができることを阻止するんだ」
「第二のマグナブラ?」
「そうだ。マグナブラは王族が全員暗殺され、グリードの手に落ちた。ミネルウェールズの王子は今、僻地に飛ばされているらしいが、エンヴィにとって目の上のたんこぶであることに違いはない。彼がいつ暗殺されても、おかしくはない……」
僕がそこまで話すと、マンハットは突如焦るようにして、話に待ったをかけてきた。
「ちょ、ちょっと待ったコヨミ君! マグナブラの王族の暗殺って……しかしあれは確か、レジスタンスがやったんじゃ……」
「えっ?ああ、その事か……それは民衆を納得させるための作り話だ。王族を討ったのは、グリードと手を組んだマグナブラ兵団中枢管理委員会……そしてそのトップにいた男」
王をその手で討った、本物の反逆者である男。
そして僕の命をも取ろうとし、結果、僕をあの国から追放した、あの男。
「セブルス・カレンダー……あの男がギルワード王の首を刎ねたんだ」
「セブルス……カレンダー……そうかあの男か!」
その名を聞いた瞬間、マンハットは目を見開き、そして勢いに任せたまま、その場にすっくと、唐突に立ち上がった。
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