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BACK TO THE OCEAN Chapter3
第20章 はばかられる船出【1】
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セブルスの演説がアクトポートスクエアで行われたあの日から、三日が経った。
たった三日でどれだけの変化がこの街に起きたかというと、その変化はまさに劇的なものだった。
僕達はテールタウンにあるホテルに宿泊していたのだが、以前まではテールタウンにも青に黄色い線が描かれたシャツ(ちなみに余談だが、後から調べてみたところ、あの青に黄色い線が入っている服は、アクトポート自治区の旗をモチーフにしていたようだ)を着ている人々がちらほらいたのだが、今となってはもう、その服を着用している人間を、誰一人として見ることは無くなった。
また、アクトポートスクエアでは、以前数十万人もの人間がデモのために集まっていたあの大通りには、今は一団体もデモ隊は存在しておらず、スーツを着用したビジネスマンやオフィスレディが忙しそうに歩き回っていたり、その傍らで、ゆっくりとショッピングを楽しんだりする人達が往来しており、大通りであるメインアベニューは渋滞することも、ましてや通行止めになるようなことも無く、多くの車両が行き交う、そんな、あの異常事態からは想像もつかないような、本当に普通の市街地の光景が、そこには広がっていたのだ。
それと、これはテレビのニュースで得た情報なのだが、過激派指定を受けていたデモ集団があの演説の翌日、マグナブラ兵団によって一斉鎮圧されたことにより、これで正真正銘、本当にアクトポートのデモ騒動は、幕を閉じた。
更に騒動が終結したことにより、この先、アクトポートの治安が安定していくことが見込まれ、それまで行われていた船舶の出入港の規制が、この度解除されることとなり、これまでは虫の息だった貿易産業は、その息を徐々に吹き返しつつあるそうだ。
そう、全てがあの演説の日を境に、良好になっていく一方なのだ。
そのかいあってか、セブルスの支持率は非常に高く、中にはずっとこのまま代理では無く、州知事として居続けて欲しいという、ラブコールを送るような支持者までできてしまっていた。
あの男は、マグナブラでも、そしてこのアクトポートでも、正真正銘、人々に崇められるような、そんな英雄となったのだ。
ヤツはどんどんこの世界に認められていき、どんどん上へ上へと進んで行く。
それに比べ僕は、いつまで経っても進歩が無く、立ち止まってばかりだ。
そう……こうやって無数の摩天楼を下から眺めるように、世の中から信用され、着実に昇進していくセブルスの姿を、僕はただただ、指を咥えて下から眺めていることしかできなかった。
「ロクヨウ! こっちよ!」
声が聞こえ、僕はぼうっと摩天楼を見上げていた視線をそちら側に向けると、ルーナが手を振って僕のことを呼んでいた。
ちなみに今日、ここへはルーナと二人っきりで来ており、かといって別に、デートをしに来たわけではない。
僕達が今日、このアクトポートスクエアへやって来たのは、船舶の出入港の規制が解除されたことにより、バルマシア大陸への船の往来も再開されたので、ミネルウェールスへと向かう手立てを探しにやって来ていたのだ。
マグナブラを旅立つ前、僕達が採択した案は、アクトポートで船を持っている船乗りを探し出し、そいつを仲間に引き入れて海を渡ろうなんていうものだったのだが、実際問題、本当に机上の空論のような、そんな無謀な案だったということを、僕達は現地入りして悟った。
そもそももう、昔の時代のように、酒場に行って仲間を勧誘できるような、そんな時代ではない。職を探したり、あるいは職の公募を募るのなら皆、その町にある職業相談所と呼ばれる場所へと駆け込むからな。
仮にそこで仲間を募集したとして、まともな給料など払えず、日陰者のような扱いを受け、そもそも企業でも無い僕達の元へ、誰が来るというのだ。
かといって路上で勧誘などしていたら、不審者と間違えられて兵士へ通報されかねない。ただでさえ僕は今日も、この前と同じように女装をして、精一杯僕だとばれないように努力しているというのに、それではすべてが水の泡だ。
だから僕達は、船乗りを仲間にしようという当初の考えは捨て、二手に分かれてミネルウェールスへと向かう旅客船を探し回っていたのだが……。
「どう? そっちの方は?」
僕がルーナの元へと向かうと、彼女は僕の調査の進捗を確認してきた。
「全然ダメ。というより、そもそもミネルウェールスに向かう旅客船が無いらしい。そっちは?」
「こっちも同じことを言われたわ。どうやらこのアクトポートには、ミネルウェールスの船は貨物船しか出入りをしていないようね……」
僕達は二人揃って溜息を吐く。
ミネルウェールスは世界有数の鉱石の産出国であり、その鉱石を乗せた貨物船は出入りしているのだが、しかしこのアクトポートからミネルウェールスは、聞いたところによると、約一万キロ以上もの距離が離れているらしく、更にミネルウェールスに、観光客が集まるような有名な観光資源は特に無いようなので、直通の旅客船は存在しないとのことだった。
まあそもそも、旅客船を探したところで、ここが完全にマグナブラの傘下となった今、王殺しの罪で指名手配をされている僕は、渡航をする際に身分証明書を提示した時点で逮捕されてしまうし、最悪、闇市場で偽造証明書を発行するという方法もあるのかもしれないが、ああいう業者は、相手が困っていることを知っているから、すぐ足元を見てぼったくってくる。
それに僕達の資金は互いの持ち金を集めた、雀の涙程度にしかない。偽造証明書なんて作ってたら、その時点で資金は空になり、旅客船に乗る金が無くなるという、本末転倒なことになりかねない。
まあつまりは……万策尽きたといった感じだ。
もはや僕達は、世界に喧嘩を売るどころか、一国からも満足に出ることができなかったのだ。
色々と考えが甘すぎたことを、ここにきて深く痛感してしまう……。
「ルーナどうする? もうこれ以上探しても船が無いんだから、探す意味も無いんじゃない?」
「う~ん……そうね……とりあえずバルマシア大陸に渡れそうな船はいくつか見つけたから、あとはマジスターさんと合流してから決めるって感じねぇ」
どんなことでもやり遂げるまでこだわるルーナだが、しかしさすがに今回ばかりは無理だということを悟ったようで、残念がってはいたのだが、調査の打ち止めを決定した。
まあ、そのバルマシア大陸に渡る船も、僕は普通の乗船方法では乗れないだろうし……今から身体を柔軟にする体操を始めれば、キャリーバッグに入れるくらいの柔らかさは体得できるだろうか?
まあ、それはいいとして。
「マジスターもどうなのかな……トップハーバーに行って、仲間になりそうな船乗りを見つけて来るとは意気込んでいたものの、今の時代、そんな簡単に僕達の無謀な話に乗っかるバカはいないぜ?」
「自分達が必死にやってることを、無謀なんて言ったら悲しくなるでしょうが!」
「いや……でもさぁ……」
「……アンタの言いたいことは分かってるわよ。確かに協力してくれる人を探すのは難しいでしょうね。それこそ、今そんな人間がこうして五人も集まってるのが奇跡なくらいなんだから」
「そうだな……」
ルーナの言う通り、そもそも今までが好調過ぎたのだ。
これは挫折でもなんでもなく、むしろこの苦しい状態こそが通常状態。僕達のやろうとしていることは、それだけ難易度の高い、誰も協力などしてくれそうもない、そんなことなのだから。
現実は、物語のようには上手くいかないのだ。
「とりあえずどうしよっか? 確か十五時にテールタウンのあのハンバーガーショップで待ち合わせだろ?」
僕は通りにある時計台を見ながら、ルーナに尋ねる。
「そうね……今は……十四時十五分か。そろそろ向かった方が良いかもしれないわね」
「よし、じゃあ行こう……と、そうだそうだ! その前にルーナ、はい」
そこで僕は左手に持っていたビニール袋を、ルーナに手渡した。
「ん? なによこれ?」
「ボディクリームだよ。この前僕が買ってあげるって言ってた」
「ああっ! えっ、本当に買ってくれたの?」
「うん。旅行会社を回るついでに通りを歩いてたら思い出してね。そういう化粧品に僕詳しくないからさ、それが良い物かどうかは分からないけど、でも店頭にあったものだから多分大丈夫だとは思う」
「ふふっ、こういうのは良い物か悪い物かじゃなくて、プレゼントをしてくれる気持ちが大切なのよ。ありがとうロクヨウ」
「そっか……うん、喜んでくれたのなら良かったよ」
ルーナの笑顔を確認して、僕はほっと胸を撫で下ろす。
だがそうやって、プレゼントを貰って喜ぶ彼女の姿を見て、僕はふと、こんな疑問を抱いてしまった。
たった三日でどれだけの変化がこの街に起きたかというと、その変化はまさに劇的なものだった。
僕達はテールタウンにあるホテルに宿泊していたのだが、以前まではテールタウンにも青に黄色い線が描かれたシャツ(ちなみに余談だが、後から調べてみたところ、あの青に黄色い線が入っている服は、アクトポート自治区の旗をモチーフにしていたようだ)を着ている人々がちらほらいたのだが、今となってはもう、その服を着用している人間を、誰一人として見ることは無くなった。
また、アクトポートスクエアでは、以前数十万人もの人間がデモのために集まっていたあの大通りには、今は一団体もデモ隊は存在しておらず、スーツを着用したビジネスマンやオフィスレディが忙しそうに歩き回っていたり、その傍らで、ゆっくりとショッピングを楽しんだりする人達が往来しており、大通りであるメインアベニューは渋滞することも、ましてや通行止めになるようなことも無く、多くの車両が行き交う、そんな、あの異常事態からは想像もつかないような、本当に普通の市街地の光景が、そこには広がっていたのだ。
それと、これはテレビのニュースで得た情報なのだが、過激派指定を受けていたデモ集団があの演説の翌日、マグナブラ兵団によって一斉鎮圧されたことにより、これで正真正銘、本当にアクトポートのデモ騒動は、幕を閉じた。
更に騒動が終結したことにより、この先、アクトポートの治安が安定していくことが見込まれ、それまで行われていた船舶の出入港の規制が、この度解除されることとなり、これまでは虫の息だった貿易産業は、その息を徐々に吹き返しつつあるそうだ。
そう、全てがあの演説の日を境に、良好になっていく一方なのだ。
そのかいあってか、セブルスの支持率は非常に高く、中にはずっとこのまま代理では無く、州知事として居続けて欲しいという、ラブコールを送るような支持者までできてしまっていた。
あの男は、マグナブラでも、そしてこのアクトポートでも、正真正銘、人々に崇められるような、そんな英雄となったのだ。
ヤツはどんどんこの世界に認められていき、どんどん上へ上へと進んで行く。
それに比べ僕は、いつまで経っても進歩が無く、立ち止まってばかりだ。
そう……こうやって無数の摩天楼を下から眺めるように、世の中から信用され、着実に昇進していくセブルスの姿を、僕はただただ、指を咥えて下から眺めていることしかできなかった。
「ロクヨウ! こっちよ!」
声が聞こえ、僕はぼうっと摩天楼を見上げていた視線をそちら側に向けると、ルーナが手を振って僕のことを呼んでいた。
ちなみに今日、ここへはルーナと二人っきりで来ており、かといって別に、デートをしに来たわけではない。
僕達が今日、このアクトポートスクエアへやって来たのは、船舶の出入港の規制が解除されたことにより、バルマシア大陸への船の往来も再開されたので、ミネルウェールスへと向かう手立てを探しにやって来ていたのだ。
マグナブラを旅立つ前、僕達が採択した案は、アクトポートで船を持っている船乗りを探し出し、そいつを仲間に引き入れて海を渡ろうなんていうものだったのだが、実際問題、本当に机上の空論のような、そんな無謀な案だったということを、僕達は現地入りして悟った。
そもそももう、昔の時代のように、酒場に行って仲間を勧誘できるような、そんな時代ではない。職を探したり、あるいは職の公募を募るのなら皆、その町にある職業相談所と呼ばれる場所へと駆け込むからな。
仮にそこで仲間を募集したとして、まともな給料など払えず、日陰者のような扱いを受け、そもそも企業でも無い僕達の元へ、誰が来るというのだ。
かといって路上で勧誘などしていたら、不審者と間違えられて兵士へ通報されかねない。ただでさえ僕は今日も、この前と同じように女装をして、精一杯僕だとばれないように努力しているというのに、それではすべてが水の泡だ。
だから僕達は、船乗りを仲間にしようという当初の考えは捨て、二手に分かれてミネルウェールスへと向かう旅客船を探し回っていたのだが……。
「どう? そっちの方は?」
僕がルーナの元へと向かうと、彼女は僕の調査の進捗を確認してきた。
「全然ダメ。というより、そもそもミネルウェールスに向かう旅客船が無いらしい。そっちは?」
「こっちも同じことを言われたわ。どうやらこのアクトポートには、ミネルウェールスの船は貨物船しか出入りをしていないようね……」
僕達は二人揃って溜息を吐く。
ミネルウェールスは世界有数の鉱石の産出国であり、その鉱石を乗せた貨物船は出入りしているのだが、しかしこのアクトポートからミネルウェールスは、聞いたところによると、約一万キロ以上もの距離が離れているらしく、更にミネルウェールスに、観光客が集まるような有名な観光資源は特に無いようなので、直通の旅客船は存在しないとのことだった。
まあそもそも、旅客船を探したところで、ここが完全にマグナブラの傘下となった今、王殺しの罪で指名手配をされている僕は、渡航をする際に身分証明書を提示した時点で逮捕されてしまうし、最悪、闇市場で偽造証明書を発行するという方法もあるのかもしれないが、ああいう業者は、相手が困っていることを知っているから、すぐ足元を見てぼったくってくる。
それに僕達の資金は互いの持ち金を集めた、雀の涙程度にしかない。偽造証明書なんて作ってたら、その時点で資金は空になり、旅客船に乗る金が無くなるという、本末転倒なことになりかねない。
まあつまりは……万策尽きたといった感じだ。
もはや僕達は、世界に喧嘩を売るどころか、一国からも満足に出ることができなかったのだ。
色々と考えが甘すぎたことを、ここにきて深く痛感してしまう……。
「ルーナどうする? もうこれ以上探しても船が無いんだから、探す意味も無いんじゃない?」
「う~ん……そうね……とりあえずバルマシア大陸に渡れそうな船はいくつか見つけたから、あとはマジスターさんと合流してから決めるって感じねぇ」
どんなことでもやり遂げるまでこだわるルーナだが、しかしさすがに今回ばかりは無理だということを悟ったようで、残念がってはいたのだが、調査の打ち止めを決定した。
まあ、そのバルマシア大陸に渡る船も、僕は普通の乗船方法では乗れないだろうし……今から身体を柔軟にする体操を始めれば、キャリーバッグに入れるくらいの柔らかさは体得できるだろうか?
まあ、それはいいとして。
「マジスターもどうなのかな……トップハーバーに行って、仲間になりそうな船乗りを見つけて来るとは意気込んでいたものの、今の時代、そんな簡単に僕達の無謀な話に乗っかるバカはいないぜ?」
「自分達が必死にやってることを、無謀なんて言ったら悲しくなるでしょうが!」
「いや……でもさぁ……」
「……アンタの言いたいことは分かってるわよ。確かに協力してくれる人を探すのは難しいでしょうね。それこそ、今そんな人間がこうして五人も集まってるのが奇跡なくらいなんだから」
「そうだな……」
ルーナの言う通り、そもそも今までが好調過ぎたのだ。
これは挫折でもなんでもなく、むしろこの苦しい状態こそが通常状態。僕達のやろうとしていることは、それだけ難易度の高い、誰も協力などしてくれそうもない、そんなことなのだから。
現実は、物語のようには上手くいかないのだ。
「とりあえずどうしよっか? 確か十五時にテールタウンのあのハンバーガーショップで待ち合わせだろ?」
僕は通りにある時計台を見ながら、ルーナに尋ねる。
「そうね……今は……十四時十五分か。そろそろ向かった方が良いかもしれないわね」
「よし、じゃあ行こう……と、そうだそうだ! その前にルーナ、はい」
そこで僕は左手に持っていたビニール袋を、ルーナに手渡した。
「ん? なによこれ?」
「ボディクリームだよ。この前僕が買ってあげるって言ってた」
「ああっ! えっ、本当に買ってくれたの?」
「うん。旅行会社を回るついでに通りを歩いてたら思い出してね。そういう化粧品に僕詳しくないからさ、それが良い物かどうかは分からないけど、でも店頭にあったものだから多分大丈夫だとは思う」
「ふふっ、こういうのは良い物か悪い物かじゃなくて、プレゼントをしてくれる気持ちが大切なのよ。ありがとうロクヨウ」
「そっか……うん、喜んでくれたのなら良かったよ」
ルーナの笑顔を確認して、僕はほっと胸を撫で下ろす。
だがそうやって、プレゼントを貰って喜ぶ彼女の姿を見て、僕はふと、こんな疑問を抱いてしまった。
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