68 / 68
危険な兄と妹編
異世界への門
しおりを挟む
翌日、俺はエイリアスさんの案内で禮禮屋にたどり着くことが出来た。
そこには以前と違って普通の家が建っていた。看板もどこにもなく、誰が見ても普通の家にしか見えない外観をしているのだが、エイリアスさんが呼び鈴を鳴らすと中から出てきたのは禮禮屋の主人である竜胆さんであった。
竜胆さんは緊張しているのか少しだけ顔が強張った感じで出迎えてくれたのだ。俺達はそのまま禮禮屋の中へと入って行った。玄関から入って奥まで続く真っすぐな廊下は以前とは違う不思議な感じを受けた。この建物は外から見ていた感じは二階建てのはずなのにどこにも二階に上がる階段が見つからなかった。
俺とエイリアスさんは竜胆さんに案内されるまま奥へと進んでいくと、そこには地下へと降りる階段が隠されていた。
「二階に行く階段じゃなくて地下に行く階段しかないんですか?」
「はい、二階はなくて全て天井になっています。二階部分が全て天井になっていると思ってください」
「それって、大丈夫なんですか?」
「ええ、むしろそうしないと危険なんですよ」
竜胆さんは相変わらず不安そうに俺達を案内しているのだが、階段を下りた先にある扉の前まで来ると、そのままそそくさと階段を上って行ってしまった。
俺はその様子を黙って見ていたのだが、エイリアスさんはそんな竜胆さんの行動に何も疑問を持っていなかったのか俺に扉を開けるように指示してきた。
「じゃあ、開けますよ」
扉の中には鳥居が三つ設置されていたのだが、それ以外は変わったところも無い板の間であった。俺は恐る恐る部屋の中へと入って行ったのだが、この部屋の中は恐ろしいほどに音が消えていた。足音も服の衣擦れの音もお互いの息遣いも何も聞こえない無音の世界になっていた。
エイリアスさんは何も言ってこないのだが、俺はこの鳥居のどれをくぐればいいのかわからずに立ち尽くしていた。
「どうしました。緊張しなくても大丈夫ですよ」
音のない空間にいきなり聞こえてきたエイリアスさんの声に驚いて振り向くと、俺が驚いたことにエイリアスさんも驚いていたようだった。
「緊張はしてないんですが、なんだかこの張り詰めた空気が気になりまして」
「厳かな空気というやつですね。私にはまだ理解出来ないのですが、アジア特有のモノだと思いますよ。リラックスして鳥居をくぐれば大丈夫です。それで将浩さんが異世界に行けるかどうか判明しますよ」
リラックスして鳥居をくぐればいいと言われても、何となく神社以外の場所にある鳥居をくぐるのは緊張してしまう。どれを見ても向こう側が見えているので何の問題も無いと思うのだが、俺は今までと違うことになるのではないかと思い緊張していた。
三つある鳥居をくぐる順番も大事になってくるだろうし、タイミングも重要なのかもしれない。そこを詳しく教えてもらうことが出来ればと思ってエイリアスさんに尋ねることにした。
「この鳥居ってくぐる順番とかあるんですか?」
「順番ですか。そんなのは無いんじゃないですか。回数も一回で良いと思いますよ」
「順番が無いなら一回ずつで良いって事ですね」
「一回ずつ?」
「どれか一つだけで良いって事ですか?」
「どれか一つだけ?」
「え、三つある鳥居のうち一つだけで大丈夫って事ですよね?」
「三つの鳥居って、ここには一つしかありませんよ?」
「そんなはずないですよ。ここから三つ横に並んでるじゃないですか」
「三つは無いですよ。この部屋には一つしかないです。ここにあるって事ですか?」
真ん中にある鳥居の横にエイリアスさんは移動したのだが、エイリアスさんが移動した場所には鳥居があるのだ。エイリアスさんは鳥居と重なるような形で立っているのだが、不思議なことにエイリアスさんの姿も鳥居もハッキリと認識することが出来ている。動かない鳥居と動いているエイリアスさんが完全に重なって見えるのだが、エイリアスさんにはこの鳥居が見えていないし触れることも出来ないようだ。3Dで映し出されているにしてはリアルすぎる。どこにも光源なんかないので映しようもないと思うのだ。
「ここにあるって事ですか。何も無いと思うんですが、ここであってますか?」
「俺から見るとエイリアスさんと鳥居が重なって見えるんですが、何ともないですか?」
「何ともないというか、何も無いですよ。ちょっと怖いこと言うのやめてもらっていいですか。場所が場所だけに冗談に聞こえないんですよね」
俺は冗談を言っているつもりは無いし、エイリアスさんもふざけていっているわけではないようだ。俺とエイリアスさんは見えている物が違うだけなのかもしれない。
俺の隣に戻ってきたエイリアスさんは俺の立っている位置に来て鳥居を見ていたのだが、首をかしげて真ん中の鳥居を見ているだけで他の鳥居が見えている様子はなかった。
俺だけに見える三つの鳥居をよくよく見ていると、額が飾られている部分にそれぞれ参、伍、漆と書かれていた。俺は初めのうちはその意味が分からなかったのだが、伍を見て数字だという事を理解したのだ。漫画で見たことがあるのを思い出すことが出来た。
「鳥居の額に三と五と七って書いてあるんですけど、どういう意味だと思いますか?」
「さあ、さっぱりわかりません。そもそも、私に見えている鳥居にはそういう数字は書いてませんから」
「普通の漢数字じゃなくて昔の漢数字だと思います。参上の参に人偏のついた五に漆って感じで七ですね」
「ああ、これも漢数字なんですか。漢字って読み方も難しいし同じ意味でも違う文字があるからわかりにくいですね。私が見えているのは参上の参が書かれてますよ」
「それって、真ん中の鳥居ですよね?」
「真ん中も何も、私には一つしか見えていないんですが」
「そうでしたね。じゃあ、エイリアスさんの見えている鳥居をくぐってみます」
恐る恐る近付いてみると、俺の身長よりも少しだけ大きいはずの鳥居が異常に大きく見えていた。何か得体のしれない力を感じてはいたのだが、それは決して嫌な感じではなく俺を受け入れてくれているようにも感じていた。
なぜか俺は呼吸を止めてゆっくりとくぐっていたのだが、その先の世界は異世界などではなく何も変わることは無かった。足元もふわふわした感じも無くしっかりと踏みしめている感じがしていて、夢の世界でもないという事は実感できた。
「通ってみたけど何も変わってないです。何か変わって見えますか?」
「こちらからも将浩さんの姿はちゃんと見えてますよ。このまま戻ってきてもらっても大丈夫ですか?」
「はい、そっちに戻りますね」
俺は先程とは違って息を止めずに鳥居をくぐり抜けた。もと居た場所に戻ったわけだが、こちらに来ても何も変わることは無かった。エイリアスさんも変化を見逃さないように俺を見守ってくれているようだが、何も変わったことは無かったのだ。
俺はゆっくりと振り返って他の鳥居も確認してみたのだが、先程と変わっている様子は見られなかった。
「本当にそこにも鳥居があるんですか?」
「ええ、見えないんですか?」
「全く見えないです。それに、その位置ってさっき私が立ってた場所ですよね?」
「そうですね。俺にはエイリアスさんと鳥居が重なって見えてたんです」
「それって、プロジェクションマッピングみたいな感じだったって事ですか?」
「そういう感じだと思ってもらえればいいんですけど、鳥居と重なっているエイリアスさんの姿は完全に消えていたんですよ。映し出されているだけなら姿って消えないですよね」
「ちょっと、怖いこと言うのやめてくださいよ」
お互いに黙ってしまい再び静寂がこの部屋を支配していた。会話が無ければ何も音のしないこの空間は鳥居があるという事もあって緊張感を高めていたのだった。
俺のそばまで歩いてきたエイリアスさんの足音が小さく聞こえている以外はお互いの息遣いさえも聞こえない程であったのだった。
そこには以前と違って普通の家が建っていた。看板もどこにもなく、誰が見ても普通の家にしか見えない外観をしているのだが、エイリアスさんが呼び鈴を鳴らすと中から出てきたのは禮禮屋の主人である竜胆さんであった。
竜胆さんは緊張しているのか少しだけ顔が強張った感じで出迎えてくれたのだ。俺達はそのまま禮禮屋の中へと入って行った。玄関から入って奥まで続く真っすぐな廊下は以前とは違う不思議な感じを受けた。この建物は外から見ていた感じは二階建てのはずなのにどこにも二階に上がる階段が見つからなかった。
俺とエイリアスさんは竜胆さんに案内されるまま奥へと進んでいくと、そこには地下へと降りる階段が隠されていた。
「二階に行く階段じゃなくて地下に行く階段しかないんですか?」
「はい、二階はなくて全て天井になっています。二階部分が全て天井になっていると思ってください」
「それって、大丈夫なんですか?」
「ええ、むしろそうしないと危険なんですよ」
竜胆さんは相変わらず不安そうに俺達を案内しているのだが、階段を下りた先にある扉の前まで来ると、そのままそそくさと階段を上って行ってしまった。
俺はその様子を黙って見ていたのだが、エイリアスさんはそんな竜胆さんの行動に何も疑問を持っていなかったのか俺に扉を開けるように指示してきた。
「じゃあ、開けますよ」
扉の中には鳥居が三つ設置されていたのだが、それ以外は変わったところも無い板の間であった。俺は恐る恐る部屋の中へと入って行ったのだが、この部屋の中は恐ろしいほどに音が消えていた。足音も服の衣擦れの音もお互いの息遣いも何も聞こえない無音の世界になっていた。
エイリアスさんは何も言ってこないのだが、俺はこの鳥居のどれをくぐればいいのかわからずに立ち尽くしていた。
「どうしました。緊張しなくても大丈夫ですよ」
音のない空間にいきなり聞こえてきたエイリアスさんの声に驚いて振り向くと、俺が驚いたことにエイリアスさんも驚いていたようだった。
「緊張はしてないんですが、なんだかこの張り詰めた空気が気になりまして」
「厳かな空気というやつですね。私にはまだ理解出来ないのですが、アジア特有のモノだと思いますよ。リラックスして鳥居をくぐれば大丈夫です。それで将浩さんが異世界に行けるかどうか判明しますよ」
リラックスして鳥居をくぐればいいと言われても、何となく神社以外の場所にある鳥居をくぐるのは緊張してしまう。どれを見ても向こう側が見えているので何の問題も無いと思うのだが、俺は今までと違うことになるのではないかと思い緊張していた。
三つある鳥居をくぐる順番も大事になってくるだろうし、タイミングも重要なのかもしれない。そこを詳しく教えてもらうことが出来ればと思ってエイリアスさんに尋ねることにした。
「この鳥居ってくぐる順番とかあるんですか?」
「順番ですか。そんなのは無いんじゃないですか。回数も一回で良いと思いますよ」
「順番が無いなら一回ずつで良いって事ですね」
「一回ずつ?」
「どれか一つだけで良いって事ですか?」
「どれか一つだけ?」
「え、三つある鳥居のうち一つだけで大丈夫って事ですよね?」
「三つの鳥居って、ここには一つしかありませんよ?」
「そんなはずないですよ。ここから三つ横に並んでるじゃないですか」
「三つは無いですよ。この部屋には一つしかないです。ここにあるって事ですか?」
真ん中にある鳥居の横にエイリアスさんは移動したのだが、エイリアスさんが移動した場所には鳥居があるのだ。エイリアスさんは鳥居と重なるような形で立っているのだが、不思議なことにエイリアスさんの姿も鳥居もハッキリと認識することが出来ている。動かない鳥居と動いているエイリアスさんが完全に重なって見えるのだが、エイリアスさんにはこの鳥居が見えていないし触れることも出来ないようだ。3Dで映し出されているにしてはリアルすぎる。どこにも光源なんかないので映しようもないと思うのだ。
「ここにあるって事ですか。何も無いと思うんですが、ここであってますか?」
「俺から見るとエイリアスさんと鳥居が重なって見えるんですが、何ともないですか?」
「何ともないというか、何も無いですよ。ちょっと怖いこと言うのやめてもらっていいですか。場所が場所だけに冗談に聞こえないんですよね」
俺は冗談を言っているつもりは無いし、エイリアスさんもふざけていっているわけではないようだ。俺とエイリアスさんは見えている物が違うだけなのかもしれない。
俺の隣に戻ってきたエイリアスさんは俺の立っている位置に来て鳥居を見ていたのだが、首をかしげて真ん中の鳥居を見ているだけで他の鳥居が見えている様子はなかった。
俺だけに見える三つの鳥居をよくよく見ていると、額が飾られている部分にそれぞれ参、伍、漆と書かれていた。俺は初めのうちはその意味が分からなかったのだが、伍を見て数字だという事を理解したのだ。漫画で見たことがあるのを思い出すことが出来た。
「鳥居の額に三と五と七って書いてあるんですけど、どういう意味だと思いますか?」
「さあ、さっぱりわかりません。そもそも、私に見えている鳥居にはそういう数字は書いてませんから」
「普通の漢数字じゃなくて昔の漢数字だと思います。参上の参に人偏のついた五に漆って感じで七ですね」
「ああ、これも漢数字なんですか。漢字って読み方も難しいし同じ意味でも違う文字があるからわかりにくいですね。私が見えているのは参上の参が書かれてますよ」
「それって、真ん中の鳥居ですよね?」
「真ん中も何も、私には一つしか見えていないんですが」
「そうでしたね。じゃあ、エイリアスさんの見えている鳥居をくぐってみます」
恐る恐る近付いてみると、俺の身長よりも少しだけ大きいはずの鳥居が異常に大きく見えていた。何か得体のしれない力を感じてはいたのだが、それは決して嫌な感じではなく俺を受け入れてくれているようにも感じていた。
なぜか俺は呼吸を止めてゆっくりとくぐっていたのだが、その先の世界は異世界などではなく何も変わることは無かった。足元もふわふわした感じも無くしっかりと踏みしめている感じがしていて、夢の世界でもないという事は実感できた。
「通ってみたけど何も変わってないです。何か変わって見えますか?」
「こちらからも将浩さんの姿はちゃんと見えてますよ。このまま戻ってきてもらっても大丈夫ですか?」
「はい、そっちに戻りますね」
俺は先程とは違って息を止めずに鳥居をくぐり抜けた。もと居た場所に戻ったわけだが、こちらに来ても何も変わることは無かった。エイリアスさんも変化を見逃さないように俺を見守ってくれているようだが、何も変わったことは無かったのだ。
俺はゆっくりと振り返って他の鳥居も確認してみたのだが、先程と変わっている様子は見られなかった。
「本当にそこにも鳥居があるんですか?」
「ええ、見えないんですか?」
「全く見えないです。それに、その位置ってさっき私が立ってた場所ですよね?」
「そうですね。俺にはエイリアスさんと鳥居が重なって見えてたんです」
「それって、プロジェクションマッピングみたいな感じだったって事ですか?」
「そういう感じだと思ってもらえればいいんですけど、鳥居と重なっているエイリアスさんの姿は完全に消えていたんですよ。映し出されているだけなら姿って消えないですよね」
「ちょっと、怖いこと言うのやめてくださいよ」
お互いに黙ってしまい再び静寂がこの部屋を支配していた。会話が無ければ何も音のしないこの空間は鳥居があるという事もあって緊張感を高めていたのだった。
俺のそばまで歩いてきたエイリアスさんの足音が小さく聞こえている以外はお互いの息遣いさえも聞こえない程であったのだった。
0
お気に入りに追加
27
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
百合系サキュバスにモテてしまっていると言う話
釧路太郎
キャラ文芸
名門零楼館高校はもともと女子高であったのだが、様々な要因で共学になって数年が経つ。
文武両道を掲げる零楼館高校はスポーツ分野だけではなく進学実績も全国レベルで見ても上位に食い込んでいるのであった。
そんな零楼館高校の歴史において今まで誰一人として選ばれたことのない“特別指名推薦”に選ばれたのが工藤珠希なのである。
工藤珠希は身長こそ平均を超えていたが、運動や学力はいたって平均クラスであり性格の良さはあるものの特筆すべき才能も無いように見られていた。
むしろ、彼女の幼馴染である工藤太郎は様々な部活の助っ人として活躍し、中学生でありながら様々な競技のプロ団体からスカウトが来るほどであった。更に、学力面においても優秀であり国内のみならず海外への進学も不可能ではないと言われるほどであった。
“特別指名推薦”の話が学校に来た時は誰もが相手を間違えているのではないかと疑ったほどであったが、零楼館高校関係者は工藤珠希で間違いないという。
工藤珠希と工藤太郎は血縁関係はなく、複雑な家庭環境であった工藤太郎が幼いころに両親を亡くしたこともあって彼は工藤家の養子として迎えられていた。
兄妹同然に育った二人ではあったが、お互いが相手の事を守ろうとする良き関係であり、恋人ではないがそれ以上に信頼しあっている。二人の関係性は苗字が同じという事もあって夫婦と揶揄されることも多々あったのだ。
工藤太郎は県外にあるスポーツ名門校からの推薦も来ていてほぼ内定していたのだが、工藤珠希が零楼館高校に入学することを決めたことを受けて彼も零楼館高校を受験することとなった。
スポーツ分野でも名をはせている零楼館高校に工藤太郎が入学すること自体は何の違和感もないのだが、本来入学する予定であった高校関係者は落胆の声をあげていたのだ。だが、彼の出自も相まって彼の意志を否定する者は誰もいなかったのである。
二人が入学する零楼館高校には外に出ていない秘密があるのだ。
零楼館高校に通う生徒のみならず、教員職員運営者の多くがサキュバスでありそのサキュバスも一般的に知られているサキュバスと違い女性を対象とした変異種なのである。
かつては“秘密の花園”と呼ばれた零楼館女子高等学校もそういった意味を持っていたのだった。
ちなみに、工藤珠希は工藤太郎の事を好きなのだが、それは誰にも言えない秘密なのである。
この作品は「小説家になろう」「カクヨム」「ノベルアッププラス」「ノベルバ」「ノベルピア」にも掲載しております。
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
春から一緒に暮らすことになったいとこたちは露出癖があるせいで僕に色々と見せてくる
釧路太郎
キャラ文芸
僕には露出狂のいとこが三人いる。
他の人にはわからないように僕だけに下着をチラ見せしてくるのだが、他の人はその秘密を誰も知らない。
そんな三人のいとこたちとの共同生活が始まるのだが、僕は何事もなく生活していくことが出来るのか。
三姉妹の長女前田沙緒莉は大学一年生。次女の前田陽香は高校一年生。三女の前田真弓は中学一年生。
新生活に向けたスタートは始まったばかりなのだ。
この作品は「小説家になろう」「カクヨム」「ノベルアッププラス」にも投稿しています。
後宮の胡蝶 ~皇帝陛下の秘密の妃~
菱沼あゆ
キャラ文芸
突然の譲位により、若き皇帝となった苑楊は封印されているはずの宮殿で女官らしき娘、洋蘭と出会う。
洋蘭はこの宮殿の牢に住む老人の世話をしているのだと言う。
天女のごとき外見と豊富な知識を持つ洋蘭に心惹かれはじめる苑楊だったが。
洋蘭はまったく思い通りにならないうえに、なにかが怪しい女だった――。
中華後宮ラブコメディ。
裏切りの代償
中岡 始
キャラ文芸
かつて夫と共に立ち上げたベンチャー企業「ネクサスラボ」。奏は結婚を機に経営の第一線を退き、専業主婦として家庭を支えてきた。しかし、平穏だった生活は夫・尚紀の裏切りによって一変する。彼の部下であり不倫相手の優美が、会社を混乱に陥れつつあったのだ。
尚紀の冷たい態度と優美の挑発に苦しむ中、奏は再び経営者としての力を取り戻す決意をする。裏切りの証拠を集め、かつての仲間や信頼できる協力者たちと連携しながら、会社を立て直すための計画を進める奏。だが、それは尚紀と優美の野望を徹底的に打ち砕く覚悟でもあった。
取締役会での対決、揺れる社内外の信頼、そして壊れた夫婦の絆の果てに待つのは――。
自分の誇りと未来を取り戻すため、すべてを賭けて挑む奏の闘い。復讐の果てに見える新たな希望と、繊細な人間ドラマが交錯する物語がここに。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる