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文化祭実行委員の後輩と実行委員長の俺
第七話
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美味しい唐揚げを作るコツなんてハッキリ言ってしまえばよくわかっていないのだけれど、少しくらいなら手を抜いたとしても北村は許してくれるんじゃないかという甘えが俺の中にあった。それは完全に見抜かれていた。今もこうしてなぜか俺は包丁を持った北村に詰め寄られて壁際に追い詰められてしまっている。
「な、なあ、なんでそんな怖い顔して包丁を持ってるんだ?」
「なんでって、先輩が悪いんじゃないですか。いつもいつも私に期待させるようなことを言っておいて、私に対して一回も本気になってくれた事ないですよね。文化祭実行委員の時も私の事をたくさん褒めてくれて嬉しかったですけど、文化祭が終わったら私の事なんて一切興味無くなって教室にだって会いに来てくれなくなりましたよね。それって、私がまだ子供だから相手をしたくないって事ですか?」
「そう言うつもりじゃないけど。それにさ、文化祭が終わったのに北村に会いに行くのも変なんじゃないかなって思って」
「別に変じゃないですよ。友達も先輩が早く来ないかなって待っててくれたんですからね。それなのに、先輩は一度も会いに来てくれなかったじゃないですか。私から会いに行ったこともあったんですけど、先輩っていっつもクラスの女子と楽しそうに話してたから声もかけられなかったですし」
「それはたまたま話してたタイミングだっただけだと思うよ。俺はそんなに女子と仲良く話すタイプじゃないし。何か授業の事とかで話しかけられてただけじゃないかな」
俺は本当に女子と楽しくおしゃべりをするタイプではないのだ。誇張でも何でもなく、週一で北村の店に食べに来ている時に少し話すだけの北村が一番会話をしているという事も十分にあり得るくらいなのだ。そんな俺がクラスの女子と何の話をしていたのだろうと思いだしてみたのだけれど、全然思い出すことが出来なかった。俺が女子と話をして盛り上がる話題と言えば、ゲームの話くらいだと思うけど、それだってほんの数分間喋って攻略法を教えただけだったりするのだ。その瞬間だけではなくもう少し待っててくれたら俺は自分の席に戻っていたと思うのだけれど、こればっかりは北村の来たタイミングが悪いとしか言いようがないと思う。
「その、俺が楽しそうに話してた女子って三つ編みで眼鏡をかけた女子かな?」
「そうですよ。こんないい方したら失礼かもしれないですけど、ちょっとイモっぽい人でした。どうせ楽しそうに話すんだったらもっと綺麗な女子とかにしてくれた方が私も納得できたと思うんですけど、私と話すよりもあんな感じの人と話す方が楽しいって思ってるなんてちょっと負けたような気がしてるんですよ。先輩は私よりもあの人の方が好きって事なんですか?」
「ちょ、ちょっと待ってもらっていいかな。俺が好きとか嫌いとかそういう話じゃなかったよね。俺は別に誰の事も好きとか言ってないしさ、何より、俺はその子とゲームの話を少ししただけだって。たぶん、それってゲームの攻略法がわからないから教えて欲しいって話だったと思うよ。ネットで見てもタイミングとかわからなかったから教えて欲しいって言われて教えてた時だったと思う。楽しそうにしてたのも、俺が失敗した時と成功した時の動画を見せてあげてたからなんじゃないかな」
「本当ですか。でも一緒にスマホで何か見てたのは間違いないです。そんな風にゲームとか一緒にやったりしてるんですか?」
「一緒にゲームはしたことないな。同じゲームをやってるって言ってもさ、一人用のゲームだからね。俺も対人ゲームとかあんまり好きじゃなくてやってないし、一緒に遊ぶゲームもあんまり持ってないよ。北村はゲームとかしないの?」
「私はあんまりやらないですね。スマホのゲームを少しやるくらいですけど、そこまでがっつりやることは無いと思います」
お、何となく北村の目つきがいつもの感じに戻ってきたぞ。相変わらず包丁が俺に向いているのだけれど、さっきよりは威圧感も無いし何とかなりそうな予感がしてきた。それにしても、この状況を見たらおじさん達はいったいどういう風に感じてしまうのだろう。普通に考えたら俺を守ってくれると思うのだけれど、自分の娘が男に包丁を突き立てているのは余程の事があったと思って俺が何か取り返しのつかない悪い事をしたのだと勘違いされてしまうかもしれない。
「そう言えば、おじさんたちはいないのかな?」
「出かけてますよ。今日はお店を休みにして遊びに行くって言ってましたから。夫婦そろって映画でも見てるかパチンコでも行ってるんじゃないですかね。夜ご飯は先輩が作ってくれる唐揚げを食べてみるから気にしなくていいって言っておきましたし、遅くに帰ってくるのかもしれないですね。あ、もしかして、お父さんがいないのをいい事に私に変な事しようとか考えてませんか?」
「変なことって、どんな事さ」
「いや、それは、その」
なぜか北村の視線が俺から外れてあらぬ方向を見ているのだが、それとリンクするように俺に向けられていた包丁もあさっての方向を向いているのだ。今なら北村の持っている包丁を奪う事も出来そうだけど、そもそも北村は俺に包丁を向けているだけで何かをしようとはしていないような気がしていた。いや、包丁を向けられるということ自体狂気じみてはいるのだけれど、明確な殺意のようなものを感じることは無かった。
「もしかしてですけど、先輩って私の事そう言う目で見てたんですか?」
「そう言う目とは?」
「いや、恥ずかしくて言えないですよ。やめてくださいって」
急に照れだした北村は再び俺に包丁を向けて空を何度も斬り始めた。俺は怖くなって後ろに下がろうとしたのだけれど、もうすでに壁際に追い詰められていたのだという事を思い出していた。
そして、包丁を振り回しながらゆっくりと距離を詰めてくる北村は少し恥ずかしそうにしながら目を伏せつつも時々確かめるように俺の事を見てきたのだ。俺はその包丁の動きから目を離すことは出来なかったのだが、時々感じる北村の視線に気を取られていた瞬間に一気に距離を詰められてしまった。
俺に抱き着くような形になった北村は背伸びをして俺の方に自分の顎を乗せると、俺に言い聞かせるようにゆっくりと言葉を紡いでいた。
「先輩がそのつもりだったら、私はいつでもいいですよ」
「な、なあ、なんでそんな怖い顔して包丁を持ってるんだ?」
「なんでって、先輩が悪いんじゃないですか。いつもいつも私に期待させるようなことを言っておいて、私に対して一回も本気になってくれた事ないですよね。文化祭実行委員の時も私の事をたくさん褒めてくれて嬉しかったですけど、文化祭が終わったら私の事なんて一切興味無くなって教室にだって会いに来てくれなくなりましたよね。それって、私がまだ子供だから相手をしたくないって事ですか?」
「そう言うつもりじゃないけど。それにさ、文化祭が終わったのに北村に会いに行くのも変なんじゃないかなって思って」
「別に変じゃないですよ。友達も先輩が早く来ないかなって待っててくれたんですからね。それなのに、先輩は一度も会いに来てくれなかったじゃないですか。私から会いに行ったこともあったんですけど、先輩っていっつもクラスの女子と楽しそうに話してたから声もかけられなかったですし」
「それはたまたま話してたタイミングだっただけだと思うよ。俺はそんなに女子と仲良く話すタイプじゃないし。何か授業の事とかで話しかけられてただけじゃないかな」
俺は本当に女子と楽しくおしゃべりをするタイプではないのだ。誇張でも何でもなく、週一で北村の店に食べに来ている時に少し話すだけの北村が一番会話をしているという事も十分にあり得るくらいなのだ。そんな俺がクラスの女子と何の話をしていたのだろうと思いだしてみたのだけれど、全然思い出すことが出来なかった。俺が女子と話をして盛り上がる話題と言えば、ゲームの話くらいだと思うけど、それだってほんの数分間喋って攻略法を教えただけだったりするのだ。その瞬間だけではなくもう少し待っててくれたら俺は自分の席に戻っていたと思うのだけれど、こればっかりは北村の来たタイミングが悪いとしか言いようがないと思う。
「その、俺が楽しそうに話してた女子って三つ編みで眼鏡をかけた女子かな?」
「そうですよ。こんないい方したら失礼かもしれないですけど、ちょっとイモっぽい人でした。どうせ楽しそうに話すんだったらもっと綺麗な女子とかにしてくれた方が私も納得できたと思うんですけど、私と話すよりもあんな感じの人と話す方が楽しいって思ってるなんてちょっと負けたような気がしてるんですよ。先輩は私よりもあの人の方が好きって事なんですか?」
「ちょ、ちょっと待ってもらっていいかな。俺が好きとか嫌いとかそういう話じゃなかったよね。俺は別に誰の事も好きとか言ってないしさ、何より、俺はその子とゲームの話を少ししただけだって。たぶん、それってゲームの攻略法がわからないから教えて欲しいって話だったと思うよ。ネットで見てもタイミングとかわからなかったから教えて欲しいって言われて教えてた時だったと思う。楽しそうにしてたのも、俺が失敗した時と成功した時の動画を見せてあげてたからなんじゃないかな」
「本当ですか。でも一緒にスマホで何か見てたのは間違いないです。そんな風にゲームとか一緒にやったりしてるんですか?」
「一緒にゲームはしたことないな。同じゲームをやってるって言ってもさ、一人用のゲームだからね。俺も対人ゲームとかあんまり好きじゃなくてやってないし、一緒に遊ぶゲームもあんまり持ってないよ。北村はゲームとかしないの?」
「私はあんまりやらないですね。スマホのゲームを少しやるくらいですけど、そこまでがっつりやることは無いと思います」
お、何となく北村の目つきがいつもの感じに戻ってきたぞ。相変わらず包丁が俺に向いているのだけれど、さっきよりは威圧感も無いし何とかなりそうな予感がしてきた。それにしても、この状況を見たらおじさん達はいったいどういう風に感じてしまうのだろう。普通に考えたら俺を守ってくれると思うのだけれど、自分の娘が男に包丁を突き立てているのは余程の事があったと思って俺が何か取り返しのつかない悪い事をしたのだと勘違いされてしまうかもしれない。
「そう言えば、おじさんたちはいないのかな?」
「出かけてますよ。今日はお店を休みにして遊びに行くって言ってましたから。夫婦そろって映画でも見てるかパチンコでも行ってるんじゃないですかね。夜ご飯は先輩が作ってくれる唐揚げを食べてみるから気にしなくていいって言っておきましたし、遅くに帰ってくるのかもしれないですね。あ、もしかして、お父さんがいないのをいい事に私に変な事しようとか考えてませんか?」
「変なことって、どんな事さ」
「いや、それは、その」
なぜか北村の視線が俺から外れてあらぬ方向を見ているのだが、それとリンクするように俺に向けられていた包丁もあさっての方向を向いているのだ。今なら北村の持っている包丁を奪う事も出来そうだけど、そもそも北村は俺に包丁を向けているだけで何かをしようとはしていないような気がしていた。いや、包丁を向けられるということ自体狂気じみてはいるのだけれど、明確な殺意のようなものを感じることは無かった。
「もしかしてですけど、先輩って私の事そう言う目で見てたんですか?」
「そう言う目とは?」
「いや、恥ずかしくて言えないですよ。やめてくださいって」
急に照れだした北村は再び俺に包丁を向けて空を何度も斬り始めた。俺は怖くなって後ろに下がろうとしたのだけれど、もうすでに壁際に追い詰められていたのだという事を思い出していた。
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俺に抱き着くような形になった北村は背伸びをして俺の方に自分の顎を乗せると、俺に言い聞かせるようにゆっくりと言葉を紡いでいた。
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