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村のアイドル対経験豊富なユイさん
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「お姫様ってもっと素敵な女性かと思ってたんですけど、意外とちんちくりんな方だったんですね」
綺麗に着飾った少女が私に向かって砂をかけながら失礼な事を言ってきていたのだが、その様子を見てユイさんは何故か両肩を震わせながら笑いをこらえていた。
「この村に何の目的でやってきたのかはわからないけど、私達の村をどうにかしようなんて思わない事ね。この村はあなた達や色欲大魔王の思い通りになんてならないんだからね。それもわかってないからここに来たんでしょうけど、今更気付いたって遅いんだからね」
何をこんなに怒っているのかわからないのだが、私はずっとこの少女に追いかけられながら砂をかけられていた。砂をかけることに何の意味があるのかさっぱりわからないのだけれど、私は無防備に砂を浴びるのも嫌なのでひたたすら逃げ続けているのだ。それにしても、ユイさんはずっと笑いをこらえようとしてうつむいたままで私を助けるつもりなんてさらさらないようだ。こんなんじゃ何のために連れてきたのかわからないではないか。
「ちょっとちょっと、追っかけられるのも言いがかりをつけられるのも意味が分からないんだけど、なんで私に砂をかけようとしてるのよ」
「追いかけてるのはあなたが逃げているからでしょ。それと、砂をかける事に意味なんて無いわ。強いて言えば、あなたを砂まみれにして不快な思いをさせようってだけよ」
「追いかけられるだけでも不快な思いをしているから砂はかけないでよ。別にこのドレスが汚れてもなんとも思わないけど何となく砂をかけられるのって嫌なのよ。意味も分からないし、いい加減にしてよ」
「いい加減にするのはそっちの方よ。私達の村に手を出そうとしないでさっさと帰りなさいよ。このちんちくりん女」
ちんちくりん女と言われるのは心外なのだが、こうも走り回っていると反論するのも疲れてしまって出来そうにない。普通に話すことも辛くなってきたので今すぐ横になりたい気分なのだが、そうしてしまうと顔に思いっきり砂をかけられそうなので止まる事すら出来ないのだ。
「いい加減諦めて帰りなさいよ。私もこれから忙しくなるんだから、早く諦めなさいって」
「そっちこそ私を追いかけるのをやめなさいよ。追いかけるのをやめないって言うんだったら砂をかけるのだけでもやめてちょうだい」
「やめて欲しいって言ってもやめはしないわ。あなたが帰るって言うまでやめないんだから。いい加減諦めて帰りなさいよ」
「諦めるも何もこの村に何かしようなんて思ってないわよ。もう、疲れた。限界。無理。ユイさん、いい加減助けてよ」
私は村の中を縦横無尽に走りながらもユイさんに近付いたタイミングで顔を真っすぐに見つめてお願いしたのだが、ユイさんは相変わらず私達を見て笑っていて助ける気なんてさらさらないように見えた。私のメイドになって誠心誠意仕えるって言ったのは何だったんだろうって思うのだが、それは今ここで言っても意味がない事なんだろうな。私と目が合ったユイさんが思いっ切り笑っていたのを見て確信したのだ。この女は私が困っている姿を見て楽しんでいると。
「もう、追いかけっこはやめよ。さあ、ユイさんやっちゃってよ」
私は笑っているユイさんを盾にして隠れたのだが、少女はやや困惑したような顔で私の方を見てきていた。
「ちょっと卑怯よ。こんな綺麗な人を盾にするなんて人として恥ずかしいと思わないの。自分がちんちくりんだからってこんなにスタイルも良くて綺麗な人を身代わりにしようだなんて人間の屑ね」
「ユイさんは確かに美人でスタイルも良いけど、私はそこまでちんちくりんじゃないと思うんだけど。そこは訂正しなさいよ」
「いや、カトリーナはちんちくりんなところも含めて可愛いよ。カトリーナがスタイルも良かったら私が守る必要も無いんじゃないかな」
「ユイさんも真剣な顔で私を貶すのをやめてよ。私は全然ちんちくりんなんかじゃないわよ」
「いや、カトリーナはちんちくりんだと思うよ」
「そうよ。あなたはどう見てもちんちくりんだわ」
「二人で仲良く私を貶さないでよ。見てる人もそうなんじゃないかって思っちゃうじゃない。私は特別スタイルがいい方ではないけど、悪い方でもないと思うわよ」
「大丈夫。カトリーナの可愛らしさは見た目だけじゃないからね。ちんちくりんでも愛くるしい素敵なお姫様だよ」
ユイさんはやっと私を守ることにしたらしく、両手を大きく広げて少女を威嚇していた。手も若干長めのユイさんが両手を広げるとかなりの大きさになるのだが、それを見た少女は若干たじろいだようで後退りしているのだった。
「あら、あなたも結構可愛らしいわね。もしかして、この村のアイドルってあなたの事なのかな?」
「アイドルって言うのは何か知らないけど」
「そう言えば、この世界にはそういう言葉ってないのよね。これからいちいちこの世界の人に説明するのも面倒だから全員の脳に直接説明してやるわ」
ユイさんが言っていたこの世界の人達に説明するってのは私も含まれていたようで、ユイさんがアイドルとはどういうモノなのか説明している言葉が直接脳内に語り掛けてきていた。
私はユイさんのこの行動になれているので何とも思わなかったのだが、この村の人達は脳内に直接語り掛けられたのは初めてだったらしく、みんな天を見上げながら声の主が誰なのか悩んでいるようだった。ただ、ユイさんと話をしているこの少女は脳に直接語り掛けてきたのがユイさんだと理解している。
「ちょっと、私の頭に直接語り掛けてこないでよ。頭がおかしくなっちゃうじゃない」
少女は握っている砂をユイさんに向かって思いっきり投げつけていったのだが、少女の手を離れた砂は若干左にそれながらも半分以上はユイさんに向かって飛んできていた。
詠唱も無しで魔法を使ったのかユイさんは飛んできた砂を空中に固定してその砂の中から探し物をするかのようにじっくりと観察をしていたのだが、目的のモノが見つからなかったかのように砂を払いのけると宙に浮いていた砂は重力があった事を思い出したかのように真下へと落下していった。
「この村の中では魔法は使えないのに、どうしてそんなことが出来るのよ」
「どうしてって、私は普通に魔法を使って止めましたけど。それに、村の中で魔法が使えないってのは私には関係ない話ね。あと、あなたのお名前を伺ってもいいかしら。あなたみたいに可愛らしい女の子の名前って気になるのよね」
「何で名前を教えないといけないんだよ。教えたら何かいい事でもあるっていうの?」
「どうでしょうね。良いことがあるかもしれないけど、無いかもしれないわね。ただ、私があなたに良い事をしてあげる時に、名前を呼んであげることが出来ると思うわよ」
名前を聞くのは当たり前の事なんだろうが、教えることの特典が良い事をしている時に名前を呼んでもらえるってのはどうなんだろう。そもそも、その説明をする時に手のひらを上に向けた状態で中指と薬指だけ動かしているのは何の意味があるというのだろうか。
「わかったわ。そこまで言うなら私の名前を教えましょう。私の名前はコトハです。お姉さまのお名前も教えていただいてよろしいですか?」
「私の名前はユイよ。こっちのちんちくりんなお姫様はカトリーナなのでよろしくね」
「あ、ちんちくりんの方は興味なんで大丈夫です」
なんでだろう。興味を持たれてないのは分かっていたのだけれど、こうも反応が違うとわかっていてもショックって受けるもんなんだな。
ユイさんとコトハはなんだか距離が近いような気もするのだけど、あと一歩の距離を詰めることが出来ないカップルのように見えてきた。
「それよりも、コトハがカトリーナに向かって砂をかけている時に思ったのですが、その姿はまるで『砂をかける少女』ですね」
私はユイさんが言っていることの意味を理解出来なかったのだが、それはコトハも一緒だったようだ。私とコトハの頭の上に大きな?が浮かんでいるのを察したユイさんは再び頭の中に直接語り掛けてきたのであった。
どうやら、ユイさんがいた世界では『時をかける少女』という作品があったそうなのだが、『砂をかける少女』というののどこがおもしろいのだろうと疑問だけが残る結果になってしまった。
「ちょっと待ってください。そのダジャレめっちゃ面白いんですけど。その当事者である私が言うのもなんですが、ユイお姉さまって物凄く面白い人なんですね」
私だけが笑いのわかっていない感じになってしまっているのだが、それって私がおかしいって事なのだろうか。この事はコトハに追いかけられていた時よりも砂をかけられていた時よりも悲しい気持ちになってしまっていたのだった。
綺麗に着飾った少女が私に向かって砂をかけながら失礼な事を言ってきていたのだが、その様子を見てユイさんは何故か両肩を震わせながら笑いをこらえていた。
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何をこんなに怒っているのかわからないのだが、私はずっとこの少女に追いかけられながら砂をかけられていた。砂をかけることに何の意味があるのかさっぱりわからないのだけれど、私は無防備に砂を浴びるのも嫌なのでひたたすら逃げ続けているのだ。それにしても、ユイさんはずっと笑いをこらえようとしてうつむいたままで私を助けるつもりなんてさらさらないようだ。こんなんじゃ何のために連れてきたのかわからないではないか。
「ちょっとちょっと、追っかけられるのも言いがかりをつけられるのも意味が分からないんだけど、なんで私に砂をかけようとしてるのよ」
「追いかけてるのはあなたが逃げているからでしょ。それと、砂をかける事に意味なんて無いわ。強いて言えば、あなたを砂まみれにして不快な思いをさせようってだけよ」
「追いかけられるだけでも不快な思いをしているから砂はかけないでよ。別にこのドレスが汚れてもなんとも思わないけど何となく砂をかけられるのって嫌なのよ。意味も分からないし、いい加減にしてよ」
「いい加減にするのはそっちの方よ。私達の村に手を出そうとしないでさっさと帰りなさいよ。このちんちくりん女」
ちんちくりん女と言われるのは心外なのだが、こうも走り回っていると反論するのも疲れてしまって出来そうにない。普通に話すことも辛くなってきたので今すぐ横になりたい気分なのだが、そうしてしまうと顔に思いっきり砂をかけられそうなので止まる事すら出来ないのだ。
「いい加減諦めて帰りなさいよ。私もこれから忙しくなるんだから、早く諦めなさいって」
「そっちこそ私を追いかけるのをやめなさいよ。追いかけるのをやめないって言うんだったら砂をかけるのだけでもやめてちょうだい」
「やめて欲しいって言ってもやめはしないわ。あなたが帰るって言うまでやめないんだから。いい加減諦めて帰りなさいよ」
「諦めるも何もこの村に何かしようなんて思ってないわよ。もう、疲れた。限界。無理。ユイさん、いい加減助けてよ」
私は村の中を縦横無尽に走りながらもユイさんに近付いたタイミングで顔を真っすぐに見つめてお願いしたのだが、ユイさんは相変わらず私達を見て笑っていて助ける気なんてさらさらないように見えた。私のメイドになって誠心誠意仕えるって言ったのは何だったんだろうって思うのだが、それは今ここで言っても意味がない事なんだろうな。私と目が合ったユイさんが思いっ切り笑っていたのを見て確信したのだ。この女は私が困っている姿を見て楽しんでいると。
「もう、追いかけっこはやめよ。さあ、ユイさんやっちゃってよ」
私は笑っているユイさんを盾にして隠れたのだが、少女はやや困惑したような顔で私の方を見てきていた。
「ちょっと卑怯よ。こんな綺麗な人を盾にするなんて人として恥ずかしいと思わないの。自分がちんちくりんだからってこんなにスタイルも良くて綺麗な人を身代わりにしようだなんて人間の屑ね」
「ユイさんは確かに美人でスタイルも良いけど、私はそこまでちんちくりんじゃないと思うんだけど。そこは訂正しなさいよ」
「いや、カトリーナはちんちくりんなところも含めて可愛いよ。カトリーナがスタイルも良かったら私が守る必要も無いんじゃないかな」
「ユイさんも真剣な顔で私を貶すのをやめてよ。私は全然ちんちくりんなんかじゃないわよ」
「いや、カトリーナはちんちくりんだと思うよ」
「そうよ。あなたはどう見てもちんちくりんだわ」
「二人で仲良く私を貶さないでよ。見てる人もそうなんじゃないかって思っちゃうじゃない。私は特別スタイルがいい方ではないけど、悪い方でもないと思うわよ」
「大丈夫。カトリーナの可愛らしさは見た目だけじゃないからね。ちんちくりんでも愛くるしい素敵なお姫様だよ」
ユイさんはやっと私を守ることにしたらしく、両手を大きく広げて少女を威嚇していた。手も若干長めのユイさんが両手を広げるとかなりの大きさになるのだが、それを見た少女は若干たじろいだようで後退りしているのだった。
「あら、あなたも結構可愛らしいわね。もしかして、この村のアイドルってあなたの事なのかな?」
「アイドルって言うのは何か知らないけど」
「そう言えば、この世界にはそういう言葉ってないのよね。これからいちいちこの世界の人に説明するのも面倒だから全員の脳に直接説明してやるわ」
ユイさんが言っていたこの世界の人達に説明するってのは私も含まれていたようで、ユイさんがアイドルとはどういうモノなのか説明している言葉が直接脳内に語り掛けてきていた。
私はユイさんのこの行動になれているので何とも思わなかったのだが、この村の人達は脳内に直接語り掛けられたのは初めてだったらしく、みんな天を見上げながら声の主が誰なのか悩んでいるようだった。ただ、ユイさんと話をしているこの少女は脳に直接語り掛けてきたのがユイさんだと理解している。
「ちょっと、私の頭に直接語り掛けてこないでよ。頭がおかしくなっちゃうじゃない」
少女は握っている砂をユイさんに向かって思いっきり投げつけていったのだが、少女の手を離れた砂は若干左にそれながらも半分以上はユイさんに向かって飛んできていた。
詠唱も無しで魔法を使ったのかユイさんは飛んできた砂を空中に固定してその砂の中から探し物をするかのようにじっくりと観察をしていたのだが、目的のモノが見つからなかったかのように砂を払いのけると宙に浮いていた砂は重力があった事を思い出したかのように真下へと落下していった。
「この村の中では魔法は使えないのに、どうしてそんなことが出来るのよ」
「どうしてって、私は普通に魔法を使って止めましたけど。それに、村の中で魔法が使えないってのは私には関係ない話ね。あと、あなたのお名前を伺ってもいいかしら。あなたみたいに可愛らしい女の子の名前って気になるのよね」
「何で名前を教えないといけないんだよ。教えたら何かいい事でもあるっていうの?」
「どうでしょうね。良いことがあるかもしれないけど、無いかもしれないわね。ただ、私があなたに良い事をしてあげる時に、名前を呼んであげることが出来ると思うわよ」
名前を聞くのは当たり前の事なんだろうが、教えることの特典が良い事をしている時に名前を呼んでもらえるってのはどうなんだろう。そもそも、その説明をする時に手のひらを上に向けた状態で中指と薬指だけ動かしているのは何の意味があるというのだろうか。
「わかったわ。そこまで言うなら私の名前を教えましょう。私の名前はコトハです。お姉さまのお名前も教えていただいてよろしいですか?」
「私の名前はユイよ。こっちのちんちくりんなお姫様はカトリーナなのでよろしくね」
「あ、ちんちくりんの方は興味なんで大丈夫です」
なんでだろう。興味を持たれてないのは分かっていたのだけれど、こうも反応が違うとわかっていてもショックって受けるもんなんだな。
ユイさんとコトハはなんだか距離が近いような気もするのだけど、あと一歩の距離を詰めることが出来ないカップルのように見えてきた。
「それよりも、コトハがカトリーナに向かって砂をかけている時に思ったのですが、その姿はまるで『砂をかける少女』ですね」
私はユイさんが言っていることの意味を理解出来なかったのだが、それはコトハも一緒だったようだ。私とコトハの頭の上に大きな?が浮かんでいるのを察したユイさんは再び頭の中に直接語り掛けてきたのであった。
どうやら、ユイさんがいた世界では『時をかける少女』という作品があったそうなのだが、『砂をかける少女』というののどこがおもしろいのだろうと疑問だけが残る結果になってしまった。
「ちょっと待ってください。そのダジャレめっちゃ面白いんですけど。その当事者である私が言うのもなんですが、ユイお姉さまって物凄く面白い人なんですね」
私だけが笑いのわかっていない感じになってしまっているのだが、それって私がおかしいって事なのだろうか。この事はコトハに追いかけられていた時よりも砂をかけられていた時よりも悲しい気持ちになってしまっていたのだった。
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