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#39 『繋ぐ』
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ユミはひたすら目の前の天使を切り刻み
そのサイドとバックをトシキがカバーする
とてつもなく鮮やかな連携だった
「トシキッ!!切り損ねたの追撃!!」
「はいよ......っ!」
地上に降りてきていた天使は全て2人が倒しきり
残りの天使は未だ空を舞っている
...と
突如2人の上空に天使が現れ
体から力が抜けたように落下してきた
「ユミっ!!」
トシキは咄嗟にユミを突き飛ばした
直後巨大な爆発音
追い詰められた天使の最終手段
『自爆』
ユミは煙が立つ中トシキの元へ駆けつけた
爆発をまともにくらったトシキの体は
至る所に火傷を負っていた
目を閉じピクリとも動かない
「トシキ...?トシキ......ッ!!」
ユミは必死に体を揺さぶるも
返事はない
ふと、涙が零れた
泣いている場合では無いのに
涙が止まらない
なんで...なんでなんでなんで
ユミは自分に問いかける
「消し飛べぇええ!!」
不意にプロッピーの声が耳に届き
同時に爆発音
前を見るとそこにその男は立っていた
「...トシキ...リンゴロだっけな。俺はあの日お前に失望した、だが同時に期待していた。この女をどれだけ幸せにしてやれるか、な」
と、プロッピーは一向に動かないトシキに語り始めた
「お前は炎の剣の件以降、いつも1人で行動するようになった、仲間と馴れ合う気もなかった。そんなお前が人を好きになるなんてってなぁ」
そしてプロッピーはユミの方を向き
「しかしまぁ、無様なものだな。こうやって娘を泣かせてしまうなど、男として夫として失格ではないのか?」
嘲笑うように告げる
「あんたは......!!」
ユミが言い返そうとすると
「なぁ、お前の力。見せてくれよ」
────『繋ぐ』
プロッピーは呟いた
途端に空間が歪み始めた
「!!」
ユミは突然のことに動揺する
気がつくと
地上の天使を切り終えた時に
時間が巻き戻っていた
そして
「繰り返してたまるかぁあああ!!!」
トシキは上に銃口を構え
天使を焼き殺した
「えっと......?」
「『生命継続』それが俺の今後どこかで使うはずだった能力」
トシキは軽く説明して続ける
「話は後だ、天使を殲滅するぞ」
そう言ってまた火炎放射器を構えた
そのサイドとバックをトシキがカバーする
とてつもなく鮮やかな連携だった
「トシキッ!!切り損ねたの追撃!!」
「はいよ......っ!」
地上に降りてきていた天使は全て2人が倒しきり
残りの天使は未だ空を舞っている
...と
突如2人の上空に天使が現れ
体から力が抜けたように落下してきた
「ユミっ!!」
トシキは咄嗟にユミを突き飛ばした
直後巨大な爆発音
追い詰められた天使の最終手段
『自爆』
ユミは煙が立つ中トシキの元へ駆けつけた
爆発をまともにくらったトシキの体は
至る所に火傷を負っていた
目を閉じピクリとも動かない
「トシキ...?トシキ......ッ!!」
ユミは必死に体を揺さぶるも
返事はない
ふと、涙が零れた
泣いている場合では無いのに
涙が止まらない
なんで...なんでなんでなんで
ユミは自分に問いかける
「消し飛べぇええ!!」
不意にプロッピーの声が耳に届き
同時に爆発音
前を見るとそこにその男は立っていた
「...トシキ...リンゴロだっけな。俺はあの日お前に失望した、だが同時に期待していた。この女をどれだけ幸せにしてやれるか、な」
と、プロッピーは一向に動かないトシキに語り始めた
「お前は炎の剣の件以降、いつも1人で行動するようになった、仲間と馴れ合う気もなかった。そんなお前が人を好きになるなんてってなぁ」
そしてプロッピーはユミの方を向き
「しかしまぁ、無様なものだな。こうやって娘を泣かせてしまうなど、男として夫として失格ではないのか?」
嘲笑うように告げる
「あんたは......!!」
ユミが言い返そうとすると
「なぁ、お前の力。見せてくれよ」
────『繋ぐ』
プロッピーは呟いた
途端に空間が歪み始めた
「!!」
ユミは突然のことに動揺する
気がつくと
地上の天使を切り終えた時に
時間が巻き戻っていた
そして
「繰り返してたまるかぁあああ!!!」
トシキは上に銃口を構え
天使を焼き殺した
「えっと......?」
「『生命継続』それが俺の今後どこかで使うはずだった能力」
トシキは軽く説明して続ける
「話は後だ、天使を殲滅するぞ」
そう言ってまた火炎放射器を構えた
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