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#37 戦場の女神
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目を覚ました僕は窓から外を見た
空に舞う無数の光
星でもなくはたまた蛍でも無い
高速で動くそれは
「天使が来たぞおおおおおおっ!!」
近いうちに、とは言っていたのだが
流石にこんなに早くここへ襲来するとは思っていなかったのだろう
飛び起きた王国軍の戦闘員が慌てふためいていた
「固まるな!!散らばれ!!火炎放射を確実に天使の翼に命中させろ!!」
その中で冷静に指揮をとるのが
プロッピー・ぺマッサー
この人だけ『・』なのは
恐らく作者の書き間違えだ
それはそうと空に舞っている光のすべてが天使のものだと考えると
とんでもない数が集まっていると分かった
僕は急いでトシキの部屋に向かったが
トシキやユミやゼロといった
今回の戦闘に貢献できる奴らは既に部屋を飛び出していた
1体でさえ破格の力を持つ天使とやり合うには僕やフラワはもちろん
リンやビビでさえ戦力不足なのだ
今はこうして祈ることしかできない
「剣を使うのはいざという時だけだ」
「了解了解」
トシキとユミは渡された火炎放射器を手に
天使と交戦していた
「黒の刃よ...我が力と同調せよ...白の稲妻よ...その者に罰を与えよ...無に帰せ忌まわしき命よ...明暗の鎌鼬ッ!!」
ゼロは遠くから能力の詠唱を繰り返し
黒と白の光が天使の体を引き裂く
だが
「うあああああぁ!!」
天使の放つ矢が戦闘員の体に突き刺さる
刺さった矢は体に吸収され
体をじっくりと蝕んでいく
まともに刺されたら生き延びることはまず無い
「ユミっ......!!」
トシキは咄嗟にユミを屈ませた
直後さっきまで頭があった場所を
矢が通過する
「トシキ、そろそろ村の娘の力が必要だ」
「...分かってるっつの」
トシキは振り返り
「ユミ、やれるか?」
ユミは静かに首を縦に振った
立ち上がり、矢と炎が飛び交う戦場をゆっくりと歩き出した
「実の所うちはあなたに嫉妬してるけどね」
「No.6...召喚『クラウ・ソウラス』」
空に舞う無数の光
星でもなくはたまた蛍でも無い
高速で動くそれは
「天使が来たぞおおおおおおっ!!」
近いうちに、とは言っていたのだが
流石にこんなに早くここへ襲来するとは思っていなかったのだろう
飛び起きた王国軍の戦闘員が慌てふためいていた
「固まるな!!散らばれ!!火炎放射を確実に天使の翼に命中させろ!!」
その中で冷静に指揮をとるのが
プロッピー・ぺマッサー
この人だけ『・』なのは
恐らく作者の書き間違えだ
それはそうと空に舞っている光のすべてが天使のものだと考えると
とんでもない数が集まっていると分かった
僕は急いでトシキの部屋に向かったが
トシキやユミやゼロといった
今回の戦闘に貢献できる奴らは既に部屋を飛び出していた
1体でさえ破格の力を持つ天使とやり合うには僕やフラワはもちろん
リンやビビでさえ戦力不足なのだ
今はこうして祈ることしかできない
「剣を使うのはいざという時だけだ」
「了解了解」
トシキとユミは渡された火炎放射器を手に
天使と交戦していた
「黒の刃よ...我が力と同調せよ...白の稲妻よ...その者に罰を与えよ...無に帰せ忌まわしき命よ...明暗の鎌鼬ッ!!」
ゼロは遠くから能力の詠唱を繰り返し
黒と白の光が天使の体を引き裂く
だが
「うあああああぁ!!」
天使の放つ矢が戦闘員の体に突き刺さる
刺さった矢は体に吸収され
体をじっくりと蝕んでいく
まともに刺されたら生き延びることはまず無い
「ユミっ......!!」
トシキは咄嗟にユミを屈ませた
直後さっきまで頭があった場所を
矢が通過する
「トシキ、そろそろ村の娘の力が必要だ」
「...分かってるっつの」
トシキは振り返り
「ユミ、やれるか?」
ユミは静かに首を縦に振った
立ち上がり、矢と炎が飛び交う戦場をゆっくりと歩き出した
「実の所うちはあなたに嫉妬してるけどね」
「No.6...召喚『クラウ・ソウラス』」
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