EL世界記

ぜろせろり

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#11 忘却の夢(タイトルが真面目)

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僕が目を開いた時

辺りは水色で

まるで空を飛んでいるかのようだった

しかし遠くには微かに光も見えた



これがあの男の言っていた

『夢』

なのだろうか

すると徐々に何かが聞こえてきた

笑い声、だろうか

何人かが集まり談笑している

次第に音だけでなく映像も浮かび上がってきた

その映像はぼんやりとしているが

なんとなくで状況は分かる

男女が数人楽しそうに話している

これは誰で、何故、何の為にこの夢を見せられているのか

目をそらそうとしたその時

確かに理解出来た

「過去の...僕なのか?」

顔や体型も今とさほど変わらず

身長が少しだけ今より小さい

確かに昔の僕だった

しかもその隣にいるのは

「リン...?」

リンだけではない

ビビやトシキ、ユミにフラワも共にいた

「僕は昔あいつらに会ったことがあるのか...?」

すると映像がだんだんと手の届きそうな場所まで近づいてきた

僕は手を伸ばしてみた

もう少しで手が届くかもしれない

そんなとき

映像に写っていた人間が全て

風船のように破裂し、辺りが血の海となった映像だけが流れた

「.........ぁ」

吐き気がする

────これは一体なんなんだ







「よく寝れたっすか」

気がつくと目の前にはあの男の顔があった

「...!!お前っ...何をしたっ!!」

男は頭を掻きながら

「その前に名乗らせて貰うっすよ。俺はスリー=プィー。魔王の遣いで幻夢の悪魔っす」

既に目を覚ましていたゼロがその名に反応した

「汝、魔王教の信者であるな」

ゼロはスリーを指さした

「うい、そうっすけど...もしかしてあなたって...エアー=レイさんっすか?」









「んんっ...!若干違う!惜しいけど。まぁいい、我と一つ交渉をしないか」
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