7 / 22
第一章
7.赤い髪の乱入者
しおりを挟む
「ねえ、エルフリーデ? よろしければ今度はお出かけしたいわ」
「いいわね。街で歩くのね?」
「そう! 一緒にブティックやカフェに行くの」
ガゼボでゆったりとお茶を飲むエルフリーデとクリステルは、次に会う計画を立てていた。
ノルベルトは、クリステルに「淑女のお話を盗み聞きするつもり?」と言われ、庭の花を見に行かざるを得なかったようだ。
寂しそうな顔で花を見ている。
「お嬢様!」
と、そこに、慌てた様子の若いメイドが走ってきた。
「どうしましたの?」
「ギ、ギーゼラ様がお越しですわ……!」
「まあ」
お茶会に呼んだのはクリステルだけだ。ノルベルトもそうだが、今日は想定外の来訪者が多い。
エルフリーデが「いま向かうわ」と言ったそのとき、赤い髪をなびかせて彼女は現れた。
「エルフリーデ? どうしてその地味な方がいらっしゃるの?」
夜会の時と同じく、なぜかギーゼラはクリステルに対抗心を抱いているらしい。
エルフリーデは首をかしげつつ、中庭の入口にいるギーゼラのほうへ歩み寄った。
「本日はどうなさったの? 屋敷に来るなんて珍しいわね」
「なんだか胸騒ぎがしたのよ。来て正解だったわ」
ガゼボのほうを睨みつけるギーゼラ。
クリステルはというと、気にした様子もなく、何食わぬ顔でお菓子を食べている。
――クリステルって、やけに肝が据わってるわよね。
「聞いてますの?」
クリステルのほうを見て微笑むエルフリーデに、ギーゼラはムッとした顔をしている。
「ええと、なんでしたっけ?」
「どうしてあの地味な娘がここにいるのと聞いてるの。まさかお茶会してるわけではないわよね?」
エルフリーデはなにがまさかなのかしら、と思いながら、「ええそうよ」と肯定した。
ギーゼラはわなわなと身体を震わせ始めた。
エルフリーデには、やはり彼女の怒る理由が分からない。
「地味って言うけどね、ギーゼラ。あまり人に言う言葉ではなくってよ。それにほら、ご覧になって。どこが地味なの?」
彼女がちらりとクリステルのほうを見ると、つられてギーゼラもクリステルをじっくりと観察する。
なぜ最初に気が付かなかったのか、彼女は長い前髪をあげて、とても可愛らしい顔を表に出していた。
「……か、可愛いじゃない」
「でしょう?」
素直なギーゼラを見て、クスッと笑う。
しかし、クリステルが可愛いだけではギーゼラの怒りはおさまらないらしい。
「どうしてお茶会してるのよ」
「どうしてって……」
その質問の真意が分からず、エルフリーデは再び首をかしげる。
「ギーゼラこそ、わたくしのこと嫌いなのではないの?」
「嫌い!? ど、どうしてそう思うのかしら」
「だってあなた、夜会で、わたくしのいまの髪型が似合わないって」
「ふ、ふん。前の髪よりは似合ってますわ」
ギーゼラはやや斜め上を見てそう言った。
顔は首まで赤くなっている。
「まあ、ありがとう」
「でもね、あのご令嬢よりもわたくしのほうがあなたに似合うわよ!」
「えぇ?」
エルフリーデは思わず間抜けな声をあげる。思いもよらない発言だったからだ。
「お茶会だなんて、わたくしもしたことがないのに……! どうしてぽっと出のあの子とお茶会をしてるのよ!」
――うん?
エルフリーデは、ようやくギーゼラの言いたいことが見えてきたような気がする。
つまり、それは――
「嫉妬?」
「んなっ……」
ギーゼラは、少し子どもっぽいところがある。
友人なんて自分しかいなかったはずのエルフリーデに、新しく友達ができた。
しかも自分より仲良くなっているとくれば、ギーゼラが嫉妬してしまうのも仕方ないことなのかもしれない。
エルフリーデは、夜会でのある場面を思い出していた。
死に戻る前の夜会で陰口を言われた、その直前。
彼女がお手洗いについてきたがっているところを、エルフリーデは少し冷たくあしらった。
ギーゼラは、それが嫌で、拗ねていたのだ。
死に戻った後も、きっと同様に。
「あなた……もしかして」
「な、なによ」
突然自分を見つめるエルフリーデに、ギーゼラはたじろぐ。
「もしかして、わたくしのこと好きなの?」
一拍おいて、ギーゼラは顔を真っ赤に染めた。
「な、ななな、おバカ! す、好きじゃない友人とべったりくっついたり、家に押しかけたりしないわよ!」
案外素直である。
――知らなかったわ。ギーゼラって、わたくしのことが嫌いなのだとばかり思ってたもの……。
思えば、ギーゼラがエルフリーデの悪口を言う時は、決まって自分が軽くあしらった後だったような気もする。
ギーゼラは非常に分かりにくい、難しい女だということが分かった。
「気付かなくてごめんなさい。言ってくれればいいのに……」
「わ、分かったならいいのよ」
ギーゼラは嬉しい気持ちを抑えられないようで、唇がヒクヒクとしている。
「ギーゼラ、これからは素直に言ってちょうだいね」
にっこりと花が咲くように笑うエルフリーデに、ギーゼラは「考えておくわ」とそっぽを向いて言った。
――こう見ると、ギーゼラも可愛いわね。
生暖かい目でギーゼラを見るエルフリーデであった。
エルフリーデはガゼボで待つクリステルに許可を得て、ギーゼラもお茶会に同席させた。
こうなると、いよいよノルベルトに居場所はない。
「それにしても、あなたに『短い髪は似合わない』と言われてショックだったのよ?」
「それは、ごめんなさい」
ギーゼラはしゅん、としてそう言った。
「エルフリーデの魅力は、今の短い髪の方が引き立てるわよね!」
自信満々に言い切るクリステルに、ギーゼラは「そうよね」と頷いた。
「気弱だったあなたには、人が怖がる見た目くらいがちょうどいいと思っていたの。でも、急に髪を切って、急にはっきりものを言うようになるんだから!」
「あら、そういうことでしたの?」
――ギーゼラは、以前からわたくしのことを考えてくれてたのね。
「な、なにかしら? エルフリーデ、顔がゆるんでますわよ」
「あら、そう? ふふ、こうやってみんなでお茶を飲めるのが嬉しくて」
「ふ、ふん」
エルフリーデは、「勘違いしないで。別に今の髪が似合わないって言ったわけじゃないのだから」と、いまさら顔を赤くして言うギーゼラが面白かった。
「いいわね。街で歩くのね?」
「そう! 一緒にブティックやカフェに行くの」
ガゼボでゆったりとお茶を飲むエルフリーデとクリステルは、次に会う計画を立てていた。
ノルベルトは、クリステルに「淑女のお話を盗み聞きするつもり?」と言われ、庭の花を見に行かざるを得なかったようだ。
寂しそうな顔で花を見ている。
「お嬢様!」
と、そこに、慌てた様子の若いメイドが走ってきた。
「どうしましたの?」
「ギ、ギーゼラ様がお越しですわ……!」
「まあ」
お茶会に呼んだのはクリステルだけだ。ノルベルトもそうだが、今日は想定外の来訪者が多い。
エルフリーデが「いま向かうわ」と言ったそのとき、赤い髪をなびかせて彼女は現れた。
「エルフリーデ? どうしてその地味な方がいらっしゃるの?」
夜会の時と同じく、なぜかギーゼラはクリステルに対抗心を抱いているらしい。
エルフリーデは首をかしげつつ、中庭の入口にいるギーゼラのほうへ歩み寄った。
「本日はどうなさったの? 屋敷に来るなんて珍しいわね」
「なんだか胸騒ぎがしたのよ。来て正解だったわ」
ガゼボのほうを睨みつけるギーゼラ。
クリステルはというと、気にした様子もなく、何食わぬ顔でお菓子を食べている。
――クリステルって、やけに肝が据わってるわよね。
「聞いてますの?」
クリステルのほうを見て微笑むエルフリーデに、ギーゼラはムッとした顔をしている。
「ええと、なんでしたっけ?」
「どうしてあの地味な娘がここにいるのと聞いてるの。まさかお茶会してるわけではないわよね?」
エルフリーデはなにがまさかなのかしら、と思いながら、「ええそうよ」と肯定した。
ギーゼラはわなわなと身体を震わせ始めた。
エルフリーデには、やはり彼女の怒る理由が分からない。
「地味って言うけどね、ギーゼラ。あまり人に言う言葉ではなくってよ。それにほら、ご覧になって。どこが地味なの?」
彼女がちらりとクリステルのほうを見ると、つられてギーゼラもクリステルをじっくりと観察する。
なぜ最初に気が付かなかったのか、彼女は長い前髪をあげて、とても可愛らしい顔を表に出していた。
「……か、可愛いじゃない」
「でしょう?」
素直なギーゼラを見て、クスッと笑う。
しかし、クリステルが可愛いだけではギーゼラの怒りはおさまらないらしい。
「どうしてお茶会してるのよ」
「どうしてって……」
その質問の真意が分からず、エルフリーデは再び首をかしげる。
「ギーゼラこそ、わたくしのこと嫌いなのではないの?」
「嫌い!? ど、どうしてそう思うのかしら」
「だってあなた、夜会で、わたくしのいまの髪型が似合わないって」
「ふ、ふん。前の髪よりは似合ってますわ」
ギーゼラはやや斜め上を見てそう言った。
顔は首まで赤くなっている。
「まあ、ありがとう」
「でもね、あのご令嬢よりもわたくしのほうがあなたに似合うわよ!」
「えぇ?」
エルフリーデは思わず間抜けな声をあげる。思いもよらない発言だったからだ。
「お茶会だなんて、わたくしもしたことがないのに……! どうしてぽっと出のあの子とお茶会をしてるのよ!」
――うん?
エルフリーデは、ようやくギーゼラの言いたいことが見えてきたような気がする。
つまり、それは――
「嫉妬?」
「んなっ……」
ギーゼラは、少し子どもっぽいところがある。
友人なんて自分しかいなかったはずのエルフリーデに、新しく友達ができた。
しかも自分より仲良くなっているとくれば、ギーゼラが嫉妬してしまうのも仕方ないことなのかもしれない。
エルフリーデは、夜会でのある場面を思い出していた。
死に戻る前の夜会で陰口を言われた、その直前。
彼女がお手洗いについてきたがっているところを、エルフリーデは少し冷たくあしらった。
ギーゼラは、それが嫌で、拗ねていたのだ。
死に戻った後も、きっと同様に。
「あなた……もしかして」
「な、なによ」
突然自分を見つめるエルフリーデに、ギーゼラはたじろぐ。
「もしかして、わたくしのこと好きなの?」
一拍おいて、ギーゼラは顔を真っ赤に染めた。
「な、ななな、おバカ! す、好きじゃない友人とべったりくっついたり、家に押しかけたりしないわよ!」
案外素直である。
――知らなかったわ。ギーゼラって、わたくしのことが嫌いなのだとばかり思ってたもの……。
思えば、ギーゼラがエルフリーデの悪口を言う時は、決まって自分が軽くあしらった後だったような気もする。
ギーゼラは非常に分かりにくい、難しい女だということが分かった。
「気付かなくてごめんなさい。言ってくれればいいのに……」
「わ、分かったならいいのよ」
ギーゼラは嬉しい気持ちを抑えられないようで、唇がヒクヒクとしている。
「ギーゼラ、これからは素直に言ってちょうだいね」
にっこりと花が咲くように笑うエルフリーデに、ギーゼラは「考えておくわ」とそっぽを向いて言った。
――こう見ると、ギーゼラも可愛いわね。
生暖かい目でギーゼラを見るエルフリーデであった。
エルフリーデはガゼボで待つクリステルに許可を得て、ギーゼラもお茶会に同席させた。
こうなると、いよいよノルベルトに居場所はない。
「それにしても、あなたに『短い髪は似合わない』と言われてショックだったのよ?」
「それは、ごめんなさい」
ギーゼラはしゅん、としてそう言った。
「エルフリーデの魅力は、今の短い髪の方が引き立てるわよね!」
自信満々に言い切るクリステルに、ギーゼラは「そうよね」と頷いた。
「気弱だったあなたには、人が怖がる見た目くらいがちょうどいいと思っていたの。でも、急に髪を切って、急にはっきりものを言うようになるんだから!」
「あら、そういうことでしたの?」
――ギーゼラは、以前からわたくしのことを考えてくれてたのね。
「な、なにかしら? エルフリーデ、顔がゆるんでますわよ」
「あら、そう? ふふ、こうやってみんなでお茶を飲めるのが嬉しくて」
「ふ、ふん」
エルフリーデは、「勘違いしないで。別に今の髪が似合わないって言ったわけじゃないのだから」と、いまさら顔を赤くして言うギーゼラが面白かった。
0
お気に入りに追加
2,763
あなたにおすすめの小説
6年後に戦地から帰ってきた夫が連れてきたのは妻という女だった
白雲八鈴
恋愛
私はウォルス侯爵家に15歳の時に嫁ぎ婚姻後、直ぐに夫は魔王討伐隊に出兵しました。6年後、戦地から夫が帰って来ました、妻という女を連れて。
もういいですか。私はただ好きな物を作って生きていいですか。この国になんて出ていってやる。
ただ、皆に喜ばれる物を作って生きたいと願う女性がその才能に目を付けられ周りに翻弄されていく。彼女は自由に物を作れる道を歩むことが出来るのでしょうか。
番外編
謎の少女強襲編
彼女が作り出した物は意外な形で人々を苦しめていた事を知り、彼女は再び帝国の地を踏むこととなる。
私が成した事への清算に行きましょう。
炎国への旅路編
望んでいた炎国への旅行に行く事が出来ない日々を送っていたが、色々な人々の手を借りながら炎国のにたどり着くも、そこにも帝国の影が・・・。
え?なんで私に誰も教えてくれなかったの?そこ大事ー!
*本編は完結済みです。
*誤字脱字は程々にあります。
*なろう様にも投稿させていただいております。
あなたの心を知る方法
クマ三郎@書籍発売中
恋愛
十八歳のあの日、私は時間が止まったかのような錯覚に見舞われた。
長身で細身なのに、無駄のない筋肉に覆われた完璧な肉体。
そしてこの国ではとても珍しい青みを帯びた艶やかな黒髪。けれどもっと珍しいのはその瞳だ。
紫。
私は、こんなにも美しい瞳の色を知らない。
十年前。
私が恋に落ちたのは、先の戦争を勝利に導いた男、フランツ・ロイスナー。
けれど、この出会いは不幸の始まりだった。
私ではなく、彼の──
ネコ科に愛される加護を貰って侯爵令嬢に転生しましたが、獣人も魔物も聖獣もまとめてネコ科らしいです。
ゴルゴンゾーラ三国
ファンタジー
猫アレルギーながらも猫が大好きだった主人公は、猫を助けたことにより命を落とし、異世界の侯爵令嬢・ルティシャとして生まれ変わる。しかし、生まれ変わった国では猫は忌み嫌われる存在で、ルティシャは実家を追い出されてしまう。
しぶしぶ隣国で暮らすことになったルティシャは、自分にネコ科の生物に愛される加護があることを知る。
その加護を使って、ルティシャは愛する猫に囲まれ、もふもふ異世界生活を堪能する!
今から婚約者に会いに行きます。〜私は運命の相手ではないから
毛蟹葵葉
恋愛
婚約者が王立学園の卒業を間近に控えていたある日。
ポーリーンのところに、婚約者の恋人だと名乗る女性がやってきた。
彼女は別れろ。と、一方的に迫り。
最後には暴言を吐いた。
「ああ、本当に嫌だわ。こんな田舎。肥溜めの臭いがするみたい。……貴女からも漂ってるわよ」
洗練された都会に住む自分の方がトリスタンにふさわしい。と、言わんばかりに彼女は微笑んだ。
「ねえ、卒業パーティーには来ないでね。恥をかくのは貴女よ。婚約破棄されてもまだ間に合うでしょう?早く相手を見つけたら?」
彼女が去ると、ポーリーンはある事を考えた。
ちゃんと、別れ話をしようと。
ポーリーンはこっそりと屋敷から抜け出して、婚約者のところへと向かった。
BLゲーの悪役に転生したら予想外の展開でした。
たら
BL
はぁぁん??意味わからない。
【主人公】
前世→腐男子くん
前世は普通に平凡なオタクの腐男子。
周りには萌え系が好きと言っているが腐男子の事は墓場まで秘密にしている。
何故かめちゃくちゃハマってたBLゲームの大嫌いな悪役キャラに転生しててショック。
死んだ訳では無いのに意味わからん状態。
西園寺光輝 (さいおんじ こうき)悪役
超大金持ち西園寺財閥、西園寺家の御曹司。
我儘で俺様でありながら何でも完璧にこなす天才。
そのカリスマ性に憧れて取り巻きが沢山居る。
容姿は美しく髪は濡羽色で瞳は宝石のアメトリン。
ヒロインが攻略キャラ達と仲が良いのが気に食わなくて上手こと裏で虐めていた。
最終的には攻略キャラと攻略キャラ達に卒業パーティーで断罪されて学園を追放される。
ついでに西園寺財閥も悪事を暴かれて倒産した。
【君と僕とのLove学園】(君ラブ)
ストーリーとキャラデザ&設定が神すぎる上にボイスキャストも豪華でかなり話題になった大人気BLゲーム。
〜あらすじ〜
可愛い容姿をした超貧乏学生のヒロイン( ♂)がひょんな事から、道端で周りの人間に見て見ぬふりをされて心臓発作で蹲ってたLove学園の学園長を助けてお礼はいらないと言って立ち去った。
優しいヒロインの事が気になり勝手に調査したが、貧乏すぎて高校に行ってない事が分かり編入させるという形で恩返しをした。
そこから攻略キャラ達とラブストーリーが始まる!!
外れギフト魔石抜き取りの奇跡!〜スライムからの黄金ルート!婚約破棄されましたのでもうお貴族様は嫌です〜
KeyBow
ファンタジー
この世界では、数千年前に突如現れた魔物が人々の生活に脅威をもたらしている。中世を舞台にした典型的なファンタジー世界で、冒険者たちは剣と魔法を駆使してこれらの魔物と戦い、生計を立てている。
人々は15歳の誕生日に神々から加護を授かり、特別なギフトを受け取る。しかし、主人公ロイは【魔石操作】という、死んだ魔物から魔石を抜き取るという外れギフトを授かる。このギフトのために、彼は婚約者に見放され、父親に家を追放される。
運命に翻弄されながらも、ロイは冒険者ギルドの解体所部門で働き始める。そこで彼は、生きている魔物から魔石を抜き取る能力を発見し、これまでの外れギフトが実は隠された力を秘めていたことを知る。
ロイはこの新たな力を使い、自分の運命を切り開くことができるのか?外れギフトを当りギフトに変え、チートスキルを手に入れた彼の物語が始まる。
乙女ゲーム攻略対象者の母になりました。
緋田鞠
恋愛
【完結】「お前を抱く気はない」。夫となった王子ルーカスに、そう初夜に宣言されたリリエンヌ。だが、子供は必要だと言われ、医療の力で妊娠する。出産の痛みの中、自分に前世がある事を思い出したリリエンヌは、生まれた息子クローディアスの顔を見て、彼が乙女ゲームの攻略対象者である事に気づく。クローディアスは、ヤンデレの気配が漂う攻略対象者。可愛い息子がヤンデレ化するなんて、耐えられない!リリエンヌは、クローディアスのヤンデレ化フラグを折る為に、奮闘を開始する。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる