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5 ミット打ち
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どうして、こんなことに)
正晴はため息を吐きながら、正弘の後ろについて羽柴村の中を歩いていく。向かっている先は羽柴村プロレスの練習場である。
「いやあ、正晴がプロレスに興味が持ってくれて嬉しいぞ」
正弘は嬉しそうに笑う。正晴が試合に出て大人と闘う、などというのは直人の作り話であり。試合に出るつもりなんてな。そう話すことも、このまま黙って逃げることもできるだろう。だが。
(そんなことしたら先生ががっかりするだろうな)
そう考えると、どうしても拒否することが出来ないのだ。いや、それだけではない。プロレスの試合に出てみたい、という気もいもないわけではないのだ。
(まあ、俺はまだ小学生なんだし。そうそうひどい目にはあわないだろ)
そんなことを考えてながら羽柴村を見渡していると、あることに気が付いた。それは道がきれいであるということだ。道路は整備されており、街路樹はきちんと剪定されている。人口が少ない村ということもあって道で人とすれ違うことはそうそうないが、だからこそここまで整備が行き届いていることに疑問を抱いたのだ。
何しろ田舎の街並みといえば、雑草の伸びきったあぜ道が続いている。そんなイメージが正晴にはあった。だがこの羽柴村は違う。きちんとした道があり、きちんとした街並みがある。それはまるで、都会の街並みとそう変わらないかのようだ。
「先生、この村ってきれいだよな」
「ああ、そうだな。東京とそう変わらないだろう?」
正弘もなにが言いたいのかをすぐに察したのだろう。にやりと笑いながら。
「これも羽柴村プロレスのおかげなんだぞ」「え?そうなの?」
「ああ。羽柴村プロレスは、この羽柴村を盛り上げるためにできたんだ」
「へぇ。そうなんだ。……でもさ、この間の試合の時はそこまでお客さんが入ってる様子はなかったよな」
確かに数百人単位の客はいたが、それだけだ。彼ら相手に商売をしたとしてもそれほど潤うとも思えないのだが。
「ああ、それはな。うちの試合は全部録画されて、動画配信サイトに流されているんだ。みんなが見てくれればそれだけお金も入ってくるし、羽柴村プロレスを応援したい、って人たちが投げ銭をしてくれたりするんだ。そうやってお金が入ってくる仕組みになっているんだ」
「へえ?ってことは先生が気絶したところもばっちりと……」
「余計なことは言わなくていい」
そんな会話をしていれば、羽柴村プロレスの練習場であるプレハブ小屋が見えてきた。まだ昼を過ぎたばかりの時間であり、社会人として仕事をしている羽柴村プロレスのレスラーたちはいない、と思っていたのだが。リングの上には二人のレスラーがす立っており、ミットうちをしているようだ。
「坂本、いい調子だぞ!」
ミットを構えているのは剛毅だ。空手の師範代というだけあって、その動きはさすがの一言だ。だが、そのミットを打っているのは。
「はぁ……はぁ……。す、少し休ませて……」
ぽっちゃりとした体形をしたレスラーだ。すっかりと息が上がっており、とても戦えるような状態には見えない。
「なんだ、情けないな。まだ五分もやっていないんだぞ?」
「そ、そうはいうけどさ。剛毅さん、力強すぎ……。もう、腕が上がらなくなってきたよ……」
「まったく。そんなていたらくでどうするんだ?いいか、もしかしたらおまえだって子供と試合をしなければいけないんだ。もしも疲れで手元が狂いでもしたら、子どもたちに怪我をさせてしまうかもしれないんだ。せめて制限時間の10分程度は万全に動けるようにしておけ」
「は、はい……わかりました」
「よし。じゃあ、あと5セットだ」
「ええー!?そんなぁ……」
坂本と呼ばれたその男性は情けない声をあげる。だが、剛毅がミットを構えてみせると観念したように再びミットうちを始めようとするのだが。
「ストップだ、坂本」
正晴と正弘に気が付いたのだろう。剛毅はミットを下ろすと、
「ああ、先生。それに正晴君じゃないか」
そう声をかけてくる。
「どうしたんだ?二人そろって。見学か?」
「いえ。正晴が子どもの日の試合に参加できることになったんで、練習に付き合おうと思ったんですよ」
「ほう!そうなのかい!君みたいに可愛い子が参加してくれるのは、俺としても嬉しいな」
ぽっちゃりとしたレスラーは正晴に握手を求めてくる。その男性と握手をしながら、正晴は以前に見た彼の試合を思い出していた。彼はいわゆるコミック・レスラーだ。どちらかというとやられ役のイメージが強く、派手な技を受けられることが多い。その愛嬌のある見た目から子どもや女性からの人気が非常に高いレスラーでもあった。
「僕は坂本樹っていうんだ。児童館の館長をやってるおじさんだよ」
正晴に対しておどけた様子を見せながら、樹は自己紹介をしてみせる。児童館の館長でありプロレスラーということなのだろう。だからこそ子どもたちから慕われているのかもしれない。
「そうだ、正晴君。君は空手をやっているんだろう?これ、やってみないか?」
剛毅が手にしたミットを見せつけてくる。どうやら彼とミットうちをしろ、ということらしい。
「いいですよ、やりましょうか!」
「よし、そうこなくっちゃな!」
正晴はリングに上がると、剛毅と正対する。剛毅は「いつでもいいぞ!」とミットを叩くと、正晴に攻撃を促してみせる。正晴はごくりとつばを飲み込むと。
「シッ!」
鋭く息を吐きながら、ミットにめがけて拳を突き出す。
「おお、いい動きじゃないか!」
それは小学生に対するお世辞などではない。剛毅は驚いた様子で正晴の動きを観察する。確かに筋はいい。動きに無駄がなく、ミットにむかって正確に拳を繰り出している。
「よし、どんどん来い!」
「はいっ!」
ワンツーからのストレートや、打点の高い回し蹴りなど。これまでいかに正晴が研鑽を積んできたのかがうかがえる、そんな攻撃だった。
(そろそろ反撃と行くか)
剛毅は手にしたミットをたたきつけるように、正晴に向かって突き出す。彼が攻撃だけに夢中になっていれば避けることはかなわないだろう。だが正晴は、それをいともたやすく避け、カウンターのごとき蹴りをミットに叩き込む。
「すごいなあ、正晴君は。僕なんていつも渡辺さんのミットを避け切れなくてたおされちゃうっていうのに」
樹はほぅ、と。歓心した吐息を漏らす。
「うん、こんなもんじゃない?」
当の正晴は涼しい顔だ。そう簡単に攻撃をくらってやるつもりはない、という意思表示であるらしい。
「じゃあ、こいつは避けられるか?」
すると剛毅は猛烈な速さでミットを正晴に向かって突き出した!俊敏な豹の如く動きが身上の正晴だが、この攻撃には対応できない。
「ぐえっ!」
そんな悲鳴とともに、その体はリングに叩きつけられる。
「……ってて」
背中を強かに打ち付け、その痛みに正晴は顔をしかめる。
「渡辺さん!本気でやりすぎですって!」
「はは。悪い悪い。ほら、正晴君。立てるかい?」
「あ、大丈夫です」
剛毅が手を差し伸べてくると、正晴はその手を握って立ち上がる。剛毅の力強い手に大人の男を感じる。正晴は顔を赤くしながら、
「あ、ありがとうございました」
ぺこりと頭を下げる。
「はは、いいって。それより正晴君。本当にすごいな。小学生でそのレベルとは驚いたよ。……こいつはいい掘り出し物をみつけたかもな」
剛毅はそんな言葉をぽつりとつぶやいてみせる。その言葉の意味が分からずに正晴は首を傾げるが。
「正晴君。うちの道場の門下生に、なってみないか?」
「え?剛毅さんのところに?」
東京にいたころは空手の道場に通っており。羽柴村に引っ越してきても空手を続けたいと思っていた正晴にとってそれは魅力的な提案に感じられた。くわえていえば、まるでそれは剛毅という大人の男性に実力を認められて入門を進められているような気がして。
「うちにも小学生は少ないからな。入門してくれると嬉しいんだ」
そんな剛毅の大人な言葉に。
「あ、はい。ぜひ!」
正晴は二つ返事で道場への入門を決意したのだった。
正晴はため息を吐きながら、正弘の後ろについて羽柴村の中を歩いていく。向かっている先は羽柴村プロレスの練習場である。
「いやあ、正晴がプロレスに興味が持ってくれて嬉しいぞ」
正弘は嬉しそうに笑う。正晴が試合に出て大人と闘う、などというのは直人の作り話であり。試合に出るつもりなんてな。そう話すことも、このまま黙って逃げることもできるだろう。だが。
(そんなことしたら先生ががっかりするだろうな)
そう考えると、どうしても拒否することが出来ないのだ。いや、それだけではない。プロレスの試合に出てみたい、という気もいもないわけではないのだ。
(まあ、俺はまだ小学生なんだし。そうそうひどい目にはあわないだろ)
そんなことを考えてながら羽柴村を見渡していると、あることに気が付いた。それは道がきれいであるということだ。道路は整備されており、街路樹はきちんと剪定されている。人口が少ない村ということもあって道で人とすれ違うことはそうそうないが、だからこそここまで整備が行き届いていることに疑問を抱いたのだ。
何しろ田舎の街並みといえば、雑草の伸びきったあぜ道が続いている。そんなイメージが正晴にはあった。だがこの羽柴村は違う。きちんとした道があり、きちんとした街並みがある。それはまるで、都会の街並みとそう変わらないかのようだ。
「先生、この村ってきれいだよな」
「ああ、そうだな。東京とそう変わらないだろう?」
正弘もなにが言いたいのかをすぐに察したのだろう。にやりと笑いながら。
「これも羽柴村プロレスのおかげなんだぞ」「え?そうなの?」
「ああ。羽柴村プロレスは、この羽柴村を盛り上げるためにできたんだ」
「へぇ。そうなんだ。……でもさ、この間の試合の時はそこまでお客さんが入ってる様子はなかったよな」
確かに数百人単位の客はいたが、それだけだ。彼ら相手に商売をしたとしてもそれほど潤うとも思えないのだが。
「ああ、それはな。うちの試合は全部録画されて、動画配信サイトに流されているんだ。みんなが見てくれればそれだけお金も入ってくるし、羽柴村プロレスを応援したい、って人たちが投げ銭をしてくれたりするんだ。そうやってお金が入ってくる仕組みになっているんだ」
「へえ?ってことは先生が気絶したところもばっちりと……」
「余計なことは言わなくていい」
そんな会話をしていれば、羽柴村プロレスの練習場であるプレハブ小屋が見えてきた。まだ昼を過ぎたばかりの時間であり、社会人として仕事をしている羽柴村プロレスのレスラーたちはいない、と思っていたのだが。リングの上には二人のレスラーがす立っており、ミットうちをしているようだ。
「坂本、いい調子だぞ!」
ミットを構えているのは剛毅だ。空手の師範代というだけあって、その動きはさすがの一言だ。だが、そのミットを打っているのは。
「はぁ……はぁ……。す、少し休ませて……」
ぽっちゃりとした体形をしたレスラーだ。すっかりと息が上がっており、とても戦えるような状態には見えない。
「なんだ、情けないな。まだ五分もやっていないんだぞ?」
「そ、そうはいうけどさ。剛毅さん、力強すぎ……。もう、腕が上がらなくなってきたよ……」
「まったく。そんなていたらくでどうするんだ?いいか、もしかしたらおまえだって子供と試合をしなければいけないんだ。もしも疲れで手元が狂いでもしたら、子どもたちに怪我をさせてしまうかもしれないんだ。せめて制限時間の10分程度は万全に動けるようにしておけ」
「は、はい……わかりました」
「よし。じゃあ、あと5セットだ」
「ええー!?そんなぁ……」
坂本と呼ばれたその男性は情けない声をあげる。だが、剛毅がミットを構えてみせると観念したように再びミットうちを始めようとするのだが。
「ストップだ、坂本」
正晴と正弘に気が付いたのだろう。剛毅はミットを下ろすと、
「ああ、先生。それに正晴君じゃないか」
そう声をかけてくる。
「どうしたんだ?二人そろって。見学か?」
「いえ。正晴が子どもの日の試合に参加できることになったんで、練習に付き合おうと思ったんですよ」
「ほう!そうなのかい!君みたいに可愛い子が参加してくれるのは、俺としても嬉しいな」
ぽっちゃりとしたレスラーは正晴に握手を求めてくる。その男性と握手をしながら、正晴は以前に見た彼の試合を思い出していた。彼はいわゆるコミック・レスラーだ。どちらかというとやられ役のイメージが強く、派手な技を受けられることが多い。その愛嬌のある見た目から子どもや女性からの人気が非常に高いレスラーでもあった。
「僕は坂本樹っていうんだ。児童館の館長をやってるおじさんだよ」
正晴に対しておどけた様子を見せながら、樹は自己紹介をしてみせる。児童館の館長でありプロレスラーということなのだろう。だからこそ子どもたちから慕われているのかもしれない。
「そうだ、正晴君。君は空手をやっているんだろう?これ、やってみないか?」
剛毅が手にしたミットを見せつけてくる。どうやら彼とミットうちをしろ、ということらしい。
「いいですよ、やりましょうか!」
「よし、そうこなくっちゃな!」
正晴はリングに上がると、剛毅と正対する。剛毅は「いつでもいいぞ!」とミットを叩くと、正晴に攻撃を促してみせる。正晴はごくりとつばを飲み込むと。
「シッ!」
鋭く息を吐きながら、ミットにめがけて拳を突き出す。
「おお、いい動きじゃないか!」
それは小学生に対するお世辞などではない。剛毅は驚いた様子で正晴の動きを観察する。確かに筋はいい。動きに無駄がなく、ミットにむかって正確に拳を繰り出している。
「よし、どんどん来い!」
「はいっ!」
ワンツーからのストレートや、打点の高い回し蹴りなど。これまでいかに正晴が研鑽を積んできたのかがうかがえる、そんな攻撃だった。
(そろそろ反撃と行くか)
剛毅は手にしたミットをたたきつけるように、正晴に向かって突き出す。彼が攻撃だけに夢中になっていれば避けることはかなわないだろう。だが正晴は、それをいともたやすく避け、カウンターのごとき蹴りをミットに叩き込む。
「すごいなあ、正晴君は。僕なんていつも渡辺さんのミットを避け切れなくてたおされちゃうっていうのに」
樹はほぅ、と。歓心した吐息を漏らす。
「うん、こんなもんじゃない?」
当の正晴は涼しい顔だ。そう簡単に攻撃をくらってやるつもりはない、という意思表示であるらしい。
「じゃあ、こいつは避けられるか?」
すると剛毅は猛烈な速さでミットを正晴に向かって突き出した!俊敏な豹の如く動きが身上の正晴だが、この攻撃には対応できない。
「ぐえっ!」
そんな悲鳴とともに、その体はリングに叩きつけられる。
「……ってて」
背中を強かに打ち付け、その痛みに正晴は顔をしかめる。
「渡辺さん!本気でやりすぎですって!」
「はは。悪い悪い。ほら、正晴君。立てるかい?」
「あ、大丈夫です」
剛毅が手を差し伸べてくると、正晴はその手を握って立ち上がる。剛毅の力強い手に大人の男を感じる。正晴は顔を赤くしながら、
「あ、ありがとうございました」
ぺこりと頭を下げる。
「はは、いいって。それより正晴君。本当にすごいな。小学生でそのレベルとは驚いたよ。……こいつはいい掘り出し物をみつけたかもな」
剛毅はそんな言葉をぽつりとつぶやいてみせる。その言葉の意味が分からずに正晴は首を傾げるが。
「正晴君。うちの道場の門下生に、なってみないか?」
「え?剛毅さんのところに?」
東京にいたころは空手の道場に通っており。羽柴村に引っ越してきても空手を続けたいと思っていた正晴にとってそれは魅力的な提案に感じられた。くわえていえば、まるでそれは剛毅という大人の男性に実力を認められて入門を進められているような気がして。
「うちにも小学生は少ないからな。入門してくれると嬉しいんだ」
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