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「お、おいっ!! 何しやがるんだ、お前っ!! オレは王子だぞ! 高貴なお方な……」
また喚き始めたと思ったら、その自らを王子と言った小さなものは、辺りの臭いを嗅ぐように鼻をひくひくさせた。
「おい、お前」
純玲につままれながら、それでも偉そうな口調は変わらず尊大な態度で自称「王子」は口を開く。
「なに?」
何を言うのだろうと純玲は小首を傾げて、まだ鼻をひくひくさせている小さなそれを見つめた。
「いい匂いするな。さっきからどこから匂ってくるのかって思ってたけど、やっぱりお前だったのか」
「におい?」
純玲は空いている腕を鼻元に持ってきて臭いを嗅ぐが、自分では分からない。
「うん、さっきからこの辺いっぱい漂ってるんだ。だからオレもつい出てきてしまったんだけどな」
そう言うと、今度は大きく息を吸い込むように鼻を膨らませた。
「よし決めたぞ。お前の願いを叶えてやる」
「はあ?」
何をいきなり。願いを叶えるだと?
不遜に言い放つ「オレ様王子」に、純玲は片頬をひくりとさせる。
「まずは契約だ。今までの無礼はきれいさっぱり水に流してやる。オレは寛大な王子だからな」
「ケイヤク……? っ!」
つまんでいた指先に何か針で突いたような痛みが走り、思わず離す。
「浮いてる……飛べるんだ……」
純玲の手を離れ「王子」は宙に浮いていた。背中の箱からトンボのような透き通った翅が出ている。そしてしゅたっとベンチの上に降り立った。同時に背中の翅がぱたりと箱の中にしまわれる。
「よし、まずはこれを見ろ。説明するぞ。あとでクーリングオフされちゃかなわないからな」
純玲の戸惑いなどまったく気にすることはなく、どうやって中に入っていたのか、背負っている箱から巻いた紙のようなものを取り出す。広げればA4サイズほどの大きさになった。
「説明って……?」
クーリングオフって、何を始める気だ。純玲はどうも契約書らしい用紙に目を落とす。
「読めるか?」
「読めるわけないだろ! 何だよこのちまちましたのは。字なのか、これ」
ひきわり納豆ほどの大きさのものが羅列している。これを文字だといわれても、まったく見知らぬ字を読むなど不可能だ。
「なんだ、お前目が悪いのか? だったらほら、これを使え」
そう言って箱から取り出したのは、これもどうやって入っていたのか、人間サイズのルーペだった。
「ちょっとだけ貸してやる。その拡大鏡はオレの家に先祖代々受け継がれてきた貴重な妖精拡大鏡だからな。傷なんてつけるなよ」
受け取った純玲はどうしたものかと思う。これを使えば文字は見えるかもしれないが、読める気はしない。本当に初めて目にするものなのだ。
「さっさとそれで見ろ。分かったらサインしろ」
「サインだと?」
訝る純玲に「王子」は、先ほどからの偉そうな態度で言い放つ。
「当たり前だ、契約なんだから。一番下に欄があるだろ。そこにお前の名前書くんだ。それでオレは晴れてお前の担当となる。この妖精国の王子、直々だぞ」
もう何がなんだかわけが分からない。あまりにも素っ頓狂な展開だ。
しかし「しょせん夢の中のできごと」と興味も手伝い、純玲はルーペで契約書だという書類を見た。書かれていた文字は拡大されよく見えるようになったが、変わらず見知らぬものだった。しかしどういう仕組みになっているのか読めた。というより、書かれている内容がすうっと頭に入ってくる。
この度は当ファイファイルーン王国の妖精と成約くださり誠に有難う御座います。つきましては下記に記されている約定に相違ないか該当項目を御確認の上、署名賜りますよう宜しくお願い申上げます。
「何だこれ!?」
純玲は思わず覗いていたルーペから目を離し、隣に立つ小さな自称王子を見る。
「おう、我が王国最上特約つきの契約書だ。これにサインすれば、オレはお前の願いを叶えてやる」
「願いを叶えるって、さ――」
本気で言っているのか? いや夢の中で本気も何もないか。
今一番の願いといえば、アレだ。恋人だ。あまあまにべたべたほんわかと共に過ごしてくれる最高の恋人が欲しい。裏を返せば恥ずかしながら脱童貞。そんな日々思う願いだが、こんな妖精まで持ち出して夢を見てしまうとは、我ながら情けないことこの上ない話だ。
純玲の口から盛大な溜息が零れる。
「なんだ、いやなのか? せっかくこの王子のオレ自ら、契約をしてやろうって言ってんのに」
純玲を見上げている「王子」の目が細められる。意気地のないやつとでも言わんばかりだ。
大人気ないが軽くむかつき、純玲は再び書類に目を落とし、最初から読み直す。まるで保険の契約のようだった。
「初めに言っておくが、人の生死にかかわることは管轄違いだから無理だぞ。寿命を数年延ばすぐらいならできるがな」
何でも叶えられるというわけではないのか。
「ふーん。で、このランクって何?」
文面の中ごろに枠で囲った項目があった。
「それか? それはつける特約のランクだ。A、AA、AAAと三段階あって、特約をつけるってんなら、お前もそれなりの報酬を払わねばならないが、通常は無印契約だからな。チェックしなくていいぞ」
ずいぶん大雑把な契約書だ。再度見直してみるが、確かに文面を読む限り、契約者、この場合自分だが、損になるようなことは書かれていない。望みを担当妖精に告げ、それを叶えてもらう。それだけだ。
「ここに書かれていることだけなのか?」
「おう。それ以上も以下もない。契約外のことまでしていたら、こっちの身が持たないからな」
妖精ウソつかない、と宣誓でもするように右手を上げる。
「……サインすればいいのか?」
こうなったら乗りかかった船だ。どうせ夢、目が覚めれば終わってしまう、この場限りのものだ。
「そうか、よし。その一番下の欄だ」
「どうやって書けばいい?」
あいにく筆記具のたぐいは持ち合わせていなかった。
「世話が焼けるな。このペンを使え。王国の紋の入った特製ペンだ」
またも箱から、これも普段純玲が使っているサイズと変わらない大きさのものが出てくる。一体その箱はどうなっているのだろう。質量無視の四次元ボックスなのか。
「これでいいか?」
純玲は受け取ったペンで、署名欄に自分の名を書き込んだ。深みのある藍色のインクが一瞬虹色の光沢を放つ。
「何? スミレ?」
純玲の手元を覗き込んでいた小さなものが顔を上げる。
「……読めるのか?」
「バカにするな、字ぐらい読めるぞ。オレに読めない文字はないのだ」
「へー、そうなんだ」
ご都合展開の夢だと思っていたが、やっぱり勝手のいい話だ。
「何だそのバカにした目は。人の文字が読めなかったから、契約も何もないだろうが。イヤそれよりもお前の名だ。純玲、すみれ、スミレか」
「そうだけど」
名を連呼され、純玲は目を眇めた。今でこそ軽く笑って受け流しているが、昔からこの名前のせいでさんざんからかわれてきたことを思い出してしまう。母親のたっての希望でつけられたと名だと聞いていた。しかし男なのに、まるきり女の子の名前をつけられた子供はいい迷惑だった。当て字で漢字にしてくれたのがせめてもの救いだと、父親にはこっそり感謝している。
「スミレは、我が王国ファイファイルーンを象徴する花なのだ」
「え……象徴?」
何だそれは。つまり国花とでもいいたいのか?
しかし「そう言われましても」というのが純玲の正直なところだ。
「そうか、スミレか。ということはやはりお前はオレにふさわしく選ばれた、ということだな」
腕を組み悦に入ったように頷く小さなものに、「何を勝手に納得してやがる」と、夢とはいえ純玲は突っ込みたくなった。だが見ている夢にむかついてもしかたがない。
「で、君はなんていうの? 契約というから当然担当者の名前は教えてくれるんだろうね」
「おお、そうだな。よく聞けよ、スミレ。オレはファイファイルーン国の第二王子」
リリアンメイヨール・コンティラッスル・ファイファテール
そう、小さなものは言った。胸を張ってふんぞり返って偉そうに。
また喚き始めたと思ったら、その自らを王子と言った小さなものは、辺りの臭いを嗅ぐように鼻をひくひくさせた。
「おい、お前」
純玲につままれながら、それでも偉そうな口調は変わらず尊大な態度で自称「王子」は口を開く。
「なに?」
何を言うのだろうと純玲は小首を傾げて、まだ鼻をひくひくさせている小さなそれを見つめた。
「いい匂いするな。さっきからどこから匂ってくるのかって思ってたけど、やっぱりお前だったのか」
「におい?」
純玲は空いている腕を鼻元に持ってきて臭いを嗅ぐが、自分では分からない。
「うん、さっきからこの辺いっぱい漂ってるんだ。だからオレもつい出てきてしまったんだけどな」
そう言うと、今度は大きく息を吸い込むように鼻を膨らませた。
「よし決めたぞ。お前の願いを叶えてやる」
「はあ?」
何をいきなり。願いを叶えるだと?
不遜に言い放つ「オレ様王子」に、純玲は片頬をひくりとさせる。
「まずは契約だ。今までの無礼はきれいさっぱり水に流してやる。オレは寛大な王子だからな」
「ケイヤク……? っ!」
つまんでいた指先に何か針で突いたような痛みが走り、思わず離す。
「浮いてる……飛べるんだ……」
純玲の手を離れ「王子」は宙に浮いていた。背中の箱からトンボのような透き通った翅が出ている。そしてしゅたっとベンチの上に降り立った。同時に背中の翅がぱたりと箱の中にしまわれる。
「よし、まずはこれを見ろ。説明するぞ。あとでクーリングオフされちゃかなわないからな」
純玲の戸惑いなどまったく気にすることはなく、どうやって中に入っていたのか、背負っている箱から巻いた紙のようなものを取り出す。広げればA4サイズほどの大きさになった。
「説明って……?」
クーリングオフって、何を始める気だ。純玲はどうも契約書らしい用紙に目を落とす。
「読めるか?」
「読めるわけないだろ! 何だよこのちまちましたのは。字なのか、これ」
ひきわり納豆ほどの大きさのものが羅列している。これを文字だといわれても、まったく見知らぬ字を読むなど不可能だ。
「なんだ、お前目が悪いのか? だったらほら、これを使え」
そう言って箱から取り出したのは、これもどうやって入っていたのか、人間サイズのルーペだった。
「ちょっとだけ貸してやる。その拡大鏡はオレの家に先祖代々受け継がれてきた貴重な妖精拡大鏡だからな。傷なんてつけるなよ」
受け取った純玲はどうしたものかと思う。これを使えば文字は見えるかもしれないが、読める気はしない。本当に初めて目にするものなのだ。
「さっさとそれで見ろ。分かったらサインしろ」
「サインだと?」
訝る純玲に「王子」は、先ほどからの偉そうな態度で言い放つ。
「当たり前だ、契約なんだから。一番下に欄があるだろ。そこにお前の名前書くんだ。それでオレは晴れてお前の担当となる。この妖精国の王子、直々だぞ」
もう何がなんだかわけが分からない。あまりにも素っ頓狂な展開だ。
しかし「しょせん夢の中のできごと」と興味も手伝い、純玲はルーペで契約書だという書類を見た。書かれていた文字は拡大されよく見えるようになったが、変わらず見知らぬものだった。しかしどういう仕組みになっているのか読めた。というより、書かれている内容がすうっと頭に入ってくる。
この度は当ファイファイルーン王国の妖精と成約くださり誠に有難う御座います。つきましては下記に記されている約定に相違ないか該当項目を御確認の上、署名賜りますよう宜しくお願い申上げます。
「何だこれ!?」
純玲は思わず覗いていたルーペから目を離し、隣に立つ小さな自称王子を見る。
「おう、我が王国最上特約つきの契約書だ。これにサインすれば、オレはお前の願いを叶えてやる」
「願いを叶えるって、さ――」
本気で言っているのか? いや夢の中で本気も何もないか。
今一番の願いといえば、アレだ。恋人だ。あまあまにべたべたほんわかと共に過ごしてくれる最高の恋人が欲しい。裏を返せば恥ずかしながら脱童貞。そんな日々思う願いだが、こんな妖精まで持ち出して夢を見てしまうとは、我ながら情けないことこの上ない話だ。
純玲の口から盛大な溜息が零れる。
「なんだ、いやなのか? せっかくこの王子のオレ自ら、契約をしてやろうって言ってんのに」
純玲を見上げている「王子」の目が細められる。意気地のないやつとでも言わんばかりだ。
大人気ないが軽くむかつき、純玲は再び書類に目を落とし、最初から読み直す。まるで保険の契約のようだった。
「初めに言っておくが、人の生死にかかわることは管轄違いだから無理だぞ。寿命を数年延ばすぐらいならできるがな」
何でも叶えられるというわけではないのか。
「ふーん。で、このランクって何?」
文面の中ごろに枠で囲った項目があった。
「それか? それはつける特約のランクだ。A、AA、AAAと三段階あって、特約をつけるってんなら、お前もそれなりの報酬を払わねばならないが、通常は無印契約だからな。チェックしなくていいぞ」
ずいぶん大雑把な契約書だ。再度見直してみるが、確かに文面を読む限り、契約者、この場合自分だが、損になるようなことは書かれていない。望みを担当妖精に告げ、それを叶えてもらう。それだけだ。
「ここに書かれていることだけなのか?」
「おう。それ以上も以下もない。契約外のことまでしていたら、こっちの身が持たないからな」
妖精ウソつかない、と宣誓でもするように右手を上げる。
「……サインすればいいのか?」
こうなったら乗りかかった船だ。どうせ夢、目が覚めれば終わってしまう、この場限りのものだ。
「そうか、よし。その一番下の欄だ」
「どうやって書けばいい?」
あいにく筆記具のたぐいは持ち合わせていなかった。
「世話が焼けるな。このペンを使え。王国の紋の入った特製ペンだ」
またも箱から、これも普段純玲が使っているサイズと変わらない大きさのものが出てくる。一体その箱はどうなっているのだろう。質量無視の四次元ボックスなのか。
「これでいいか?」
純玲は受け取ったペンで、署名欄に自分の名を書き込んだ。深みのある藍色のインクが一瞬虹色の光沢を放つ。
「何? スミレ?」
純玲の手元を覗き込んでいた小さなものが顔を上げる。
「……読めるのか?」
「バカにするな、字ぐらい読めるぞ。オレに読めない文字はないのだ」
「へー、そうなんだ」
ご都合展開の夢だと思っていたが、やっぱり勝手のいい話だ。
「何だそのバカにした目は。人の文字が読めなかったから、契約も何もないだろうが。イヤそれよりもお前の名だ。純玲、すみれ、スミレか」
「そうだけど」
名を連呼され、純玲は目を眇めた。今でこそ軽く笑って受け流しているが、昔からこの名前のせいでさんざんからかわれてきたことを思い出してしまう。母親のたっての希望でつけられたと名だと聞いていた。しかし男なのに、まるきり女の子の名前をつけられた子供はいい迷惑だった。当て字で漢字にしてくれたのがせめてもの救いだと、父親にはこっそり感謝している。
「スミレは、我が王国ファイファイルーンを象徴する花なのだ」
「え……象徴?」
何だそれは。つまり国花とでもいいたいのか?
しかし「そう言われましても」というのが純玲の正直なところだ。
「そうか、スミレか。ということはやはりお前はオレにふさわしく選ばれた、ということだな」
腕を組み悦に入ったように頷く小さなものに、「何を勝手に納得してやがる」と、夢とはいえ純玲は突っ込みたくなった。だが見ている夢にむかついてもしかたがない。
「で、君はなんていうの? 契約というから当然担当者の名前は教えてくれるんだろうね」
「おお、そうだな。よく聞けよ、スミレ。オレはファイファイルーン国の第二王子」
リリアンメイヨール・コンティラッスル・ファイファテール
そう、小さなものは言った。胸を張ってふんぞり返って偉そうに。
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