本当の聖女は私です〜偽物聖女の結婚式のどさくさに紛れて逃げようと思います〜

「見て、マーガレット様とアーサー王太子様よ」

歓声が上がる。

今日はこの国の聖女と王太子の結婚式だ。

私はどさくさに紛れてこの国から去る。

本当の聖女が私だということは誰も知らない。

元々、父と妹が始めたことだった。

私の祖母が聖女だった。その能力を一番受け継いだ私が時期聖女候補だった。

家のもの以外は知らなかった。

しかし、父が「身長もデカく、気の強そうな顔のお前より小さく、可憐なマーガレットの方が聖女に向いている。お前はマーガレットの後ろに隠れ、聖力を使う時その能力を使え。分かったな。」

「そういうことなの。よろしくね。私の為にしっかり働いてね。お姉様。」

私は教会の柱の影に隠れ、マーガレットがタンタンと床を踏んだら、私は聖力を使うという生活をしていた。

そして、マーガレットは戦で傷を負った皇太子の傷を癒やした。
マーガレットに惚れ込んだ王太子は求婚をし結ばれた。

現在、結婚パレードの最中だ。
この後、二人はお城で式を挙げる。

逃げるなら今だ。

※間違えて皇太子って書いていましたが王太子です。
すみません

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