63 / 81
第5章 三叉槍
第12話 女神の剣
しおりを挟む
ケルベロスが瑠依の元に来た。
「あやつ…やられたのか…」
ケルベロスはアルタイルの無惨な姿を見て呟いた。
「勇治、来てた?」
瑠依はケルベロスに聞いた。
「まだじゃ…」
「そっか……また来た!」
ケンタウロスが三叉槍を手にして、向かってきた。
ケルベロスは、ケンタウロスに強力な焔を放つ。
「ゴォーーー!」
ケンタウロスは、焔を避けながら徐々に近づいてきた。瑠依も、雷の矢を放つがケンタウロスの動きが速すぎてかすりもしない。
ケンタウロスは瑠依の前に来て止まる。
そしてニヤリと笑った。
瑠依の背筋に悪寒が走る。
ケンタウロスは高く飛び上がり、瑠依達の頭上を飛び越え、門の方に向かう。
「瑠依!急いで戻るんだ!!」
ラインハルトは、瑠依に叫ぶと全速力で追った。
「ケルベロス!早く入り口に戻って!」
瑠依は走りながら、ケルベロスに命じた。
ケルベロスはラインハルトを追い越し、門の入り口に向かう。
ケンタウロスが門の直前で止まる。
門の中からゴーレムが出てきた。
「よし!ゴーレム!!そいつをやっつけて!!」
瑠依は走りながら、ゴーレムを応援した。
ゴーレムはケンタウロスに殴りかかるも、あっさりと避けられる。
「ケンタウロスの動きを止めないと!どうすれば…」
ラインハルトは走りながら考えた。
ケルベロスも門の入り口に到着し、ケンタウロスをゴーレムと挟む。ケルベロスは、ケンタウロスの首元めがけて飛んだ。
「獣の分際で!!」
そう言いながらケンタウロスは、ケルベロスに三叉槍を突き刺そうとしたが、ケンタウロスの顔面を7色の矢が通過した。
「ヒュィィーン!」
「我を怒らせたようだな…」
ケンタウロスの頭から、大きな角が出てきた。
「我は魔神ぞ!この国を滅ぼしてやる!!」
ケンタウロスは、三叉槍を高く掲げて回転させた。
「ヒュン、ヒュン、ヒュン」
風を切る音がだんだん大きくなる。
それと同時に門の入り口を、かまいたちの様に切り裂いていく。
「ぐはっ!」
ケルベロスの体を空気の刃により切り刻まれ、ケルベロスはその場で横たわった。
「うおおーー!」
ゴーレムの体も切り刻んでいく。
「ケルベロス!!ゴーレム!!」
瑠依は叫んだ。
途中でケンタウロスの動きが止まった。
ケンタウロスの左腕が地面に落ちている。それと同時に勢いがついていたので、三叉槍も飛んで行った。
「えっ?えっ?何があったの??」
瑠依は、現状を把握出来なかった。
「チェッ!ちょっと外れたか!」
(この声は……)
瑠依は声がする方に目線をやる。
「勇治!!」
勇治は、塀の上に立っていた。
「瑠依ねぇ!大丈夫!?」
「大丈夫!って、あんた遅いよー!」
瑠依は、ケルベロスの側に行くと絵里は防御魔法を唱えた。
「フルバリアー!」
「ケルベロス!今、お母さんに回復させてもらうから…」
ケルベロスは、口を動かしているが声が出ていない。
「……お前ら全員皆殺しだーー!!」
叫びながら、ケンタウロスはラインハルトに向かって行った。
「三叉槍が無くなった今、どうやって…」
ラインハルトが宝剣を構えると、ケンタウロスはラインハルトの頭上を飛び越えた。
「三叉槍を取りに行ったんだよ、ラインハルト様」
いつの間にか勇治はラインハルトの横に立っていた。
「えっ!?いつの間に?」
ラインハルトは驚いてる。
「瑠依ねぇ、ケルベロスを回復させたらゴーレムの元に行って!」
勇治は腰に差してある鞘から、ゆっくりと神剣エクスカリバーを抜いた。
「あれ?エクスカリバーの色が変わった!?」
エクスカリバーを見ると以前は銀色に輝いていたが、今は金色に輝いていた。
「勇治!あれは魔神だ、気を抜くなよ!」
健一が勇治に言った。
勇治はゆっくりと頷いた。
「あやつ…やられたのか…」
ケルベロスはアルタイルの無惨な姿を見て呟いた。
「勇治、来てた?」
瑠依はケルベロスに聞いた。
「まだじゃ…」
「そっか……また来た!」
ケンタウロスが三叉槍を手にして、向かってきた。
ケルベロスは、ケンタウロスに強力な焔を放つ。
「ゴォーーー!」
ケンタウロスは、焔を避けながら徐々に近づいてきた。瑠依も、雷の矢を放つがケンタウロスの動きが速すぎてかすりもしない。
ケンタウロスは瑠依の前に来て止まる。
そしてニヤリと笑った。
瑠依の背筋に悪寒が走る。
ケンタウロスは高く飛び上がり、瑠依達の頭上を飛び越え、門の方に向かう。
「瑠依!急いで戻るんだ!!」
ラインハルトは、瑠依に叫ぶと全速力で追った。
「ケルベロス!早く入り口に戻って!」
瑠依は走りながら、ケルベロスに命じた。
ケルベロスはラインハルトを追い越し、門の入り口に向かう。
ケンタウロスが門の直前で止まる。
門の中からゴーレムが出てきた。
「よし!ゴーレム!!そいつをやっつけて!!」
瑠依は走りながら、ゴーレムを応援した。
ゴーレムはケンタウロスに殴りかかるも、あっさりと避けられる。
「ケンタウロスの動きを止めないと!どうすれば…」
ラインハルトは走りながら考えた。
ケルベロスも門の入り口に到着し、ケンタウロスをゴーレムと挟む。ケルベロスは、ケンタウロスの首元めがけて飛んだ。
「獣の分際で!!」
そう言いながらケンタウロスは、ケルベロスに三叉槍を突き刺そうとしたが、ケンタウロスの顔面を7色の矢が通過した。
「ヒュィィーン!」
「我を怒らせたようだな…」
ケンタウロスの頭から、大きな角が出てきた。
「我は魔神ぞ!この国を滅ぼしてやる!!」
ケンタウロスは、三叉槍を高く掲げて回転させた。
「ヒュン、ヒュン、ヒュン」
風を切る音がだんだん大きくなる。
それと同時に門の入り口を、かまいたちの様に切り裂いていく。
「ぐはっ!」
ケルベロスの体を空気の刃により切り刻まれ、ケルベロスはその場で横たわった。
「うおおーー!」
ゴーレムの体も切り刻んでいく。
「ケルベロス!!ゴーレム!!」
瑠依は叫んだ。
途中でケンタウロスの動きが止まった。
ケンタウロスの左腕が地面に落ちている。それと同時に勢いがついていたので、三叉槍も飛んで行った。
「えっ?えっ?何があったの??」
瑠依は、現状を把握出来なかった。
「チェッ!ちょっと外れたか!」
(この声は……)
瑠依は声がする方に目線をやる。
「勇治!!」
勇治は、塀の上に立っていた。
「瑠依ねぇ!大丈夫!?」
「大丈夫!って、あんた遅いよー!」
瑠依は、ケルベロスの側に行くと絵里は防御魔法を唱えた。
「フルバリアー!」
「ケルベロス!今、お母さんに回復させてもらうから…」
ケルベロスは、口を動かしているが声が出ていない。
「……お前ら全員皆殺しだーー!!」
叫びながら、ケンタウロスはラインハルトに向かって行った。
「三叉槍が無くなった今、どうやって…」
ラインハルトが宝剣を構えると、ケンタウロスはラインハルトの頭上を飛び越えた。
「三叉槍を取りに行ったんだよ、ラインハルト様」
いつの間にか勇治はラインハルトの横に立っていた。
「えっ!?いつの間に?」
ラインハルトは驚いてる。
「瑠依ねぇ、ケルベロスを回復させたらゴーレムの元に行って!」
勇治は腰に差してある鞘から、ゆっくりと神剣エクスカリバーを抜いた。
「あれ?エクスカリバーの色が変わった!?」
エクスカリバーを見ると以前は銀色に輝いていたが、今は金色に輝いていた。
「勇治!あれは魔神だ、気を抜くなよ!」
健一が勇治に言った。
勇治はゆっくりと頷いた。
0
お気に入りに追加
12
あなたにおすすめの小説
余命宣告を受けたので私を顧みない家族と婚約者に執着するのをやめることにしました
結城芙由奈@12/27電子書籍配信
恋愛
【余命半年―未練を残さず生きようと決めた。】
私には血の繋がらない父と母に妹、そして婚約者がいる。しかしあの人達は私の存在を無視し、空気の様に扱う。唯一の希望であるはずの婚約者も愛らしい妹と恋愛関係にあった。皆に気に入られる為に努力し続けたが、誰も私を気に掛けてはくれない。そんな時、突然下された余命宣告。全てを諦めた私は穏やかな死を迎える為に、家族と婚約者に執着するのをやめる事にした―。
2021年9月26日:小説部門、HOTランキング部門1位になりました。ありがとうございます
*「カクヨム」「小説家になろう」にも投稿しています
※2023年8月 書籍化
旦那の真実の愛の相手がやってきた。今まで邪魔をしてしまっていた妻はお祝いにリボンもおつけします
暖夢 由
恋愛
「キュリール様、私カダール様と心から愛し合っておりますの。
いつ子を身ごもってもおかしくはありません。いえ、お腹には既に育っているかもしれません。
子を身ごもってからでは遅いのです。
あんな素晴らしい男性、キュリール様が手放せないのも頷けますが、カダール様のことを想うならどうか潔く身を引いてカダール様の幸せを願ってあげてください」
伯爵家にいきなりやってきた女(ナリッタ)はそういった。
女は小説を読むかのように旦那とのなれそめから今までの話を話した。
妻であるキュリールは彼女の存在を今日まで知らなかった。
だから恥じた。
「こんなにもあの人のことを愛してくださる方がいるのにそれを阻んでいたなんて私はなんて野暮なのかしら。
本当に恥ずかしい…
私は潔く身を引くことにしますわ………」
そう言って女がサインした書類を神殿にもっていくことにする。
「私もあなたたちの真実の愛の前には敵いそうもないもの。
私は急ぎ神殿にこの書類を持っていくわ。
手続きが終わり次第、あの人にあなたの元へ向かうように伝えるわ。
そうだわ、私からお祝いとしていくつか宝石をプレゼントさせて頂きたいの。リボンもお付けしていいかしら。可愛らしいあなたととてもよく合うと思うの」
こうして一つの夫婦の姿が形を変えていく。
---------------------------------------------
※架空のお話です。
※設定が甘い部分があるかと思います。「仕方ないなぁ」とお赦しくださいませ。
※現実世界とは異なりますのでご理解ください。
【書籍化確定、完結】私だけが知らない
綾雅(要らない悪役令嬢1/7発売)
ファンタジー
書籍化確定です。詳細はしばらくお待ちください(o´-ω-)o)ペコッ
目が覚めたら何も覚えていなかった。父と兄を名乗る二人は泣きながら謝る。痩せ細った体、痣が残る肌、誰もが過保護に私を気遣う。けれど、誰もが何が起きたのかを語らなかった。
優しい家族、ぬるま湯のような生活、穏やかに過ぎていく日常……その陰で、人々は己の犯した罪を隠しつつ微笑む。私を守るため、そう言いながら真実から遠ざけた。
やがて、すべてを知った私は――ひとつの決断をする。
記憶喪失から始まる物語。冤罪で殺されかけた私は蘇り、陥れようとした者は断罪される。優しい嘘に隠された真実が徐々に明らかになっていく。
【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2024/12/26……書籍化確定、公表
2023/12/20……小説家になろう 日間、ファンタジー 27位
2023/12/19……番外編完結
2023/12/11……本編完結(番外編、12/12)
2023/08/27……エブリスタ ファンタジートレンド 1位
2023/08/26……カテゴリー変更「恋愛」⇒「ファンタジー」
2023/08/25……アルファポリス HOT女性向け 13位
2023/08/22……小説家になろう 異世界恋愛、日間 22位
2023/08/21……カクヨム 恋愛週間 17位
2023/08/16……カクヨム 恋愛日間 12位
2023/08/14……連載開始
【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?
みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。
ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる
色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く
義母に毒を盛られて前世の記憶を取り戻し覚醒しました、貴男は義妹と仲良くすればいいわ。
克全
ファンタジー
「カクヨム」と「小説家になろう」にも投稿しています。
11月9日「カクヨム」恋愛日間ランキング15位
11月11日「カクヨム」恋愛週間ランキング22位
11月11日「カクヨム」恋愛月間ランキング71位
11月4日「小説家になろう」恋愛異世界転生/転移恋愛日間78位
夜会の夜の赤い夢
豆狸
恋愛
……どうして? どうしてフリオ様はそこまで私を疎んでいるの? バスキス伯爵家の財産以外、私にはなにひとつ価値がないというの?
涙を堪えて立ち去ろうとした私の体は、だれかにぶつかって止まった。そこには、燃える炎のような赤い髪の──
【一話完結】断罪が予定されている卒業パーティーに欠席したら、みんな死んでしまいました
ツカノ
ファンタジー
とある国の王太子が、卒業パーティーの日に最愛のスワロー・アーチェリー男爵令嬢を虐げた婚約者のロビン・クック公爵令嬢を断罪し婚約破棄をしようとしたが、何故か公爵令嬢は現れない。これでは断罪どころか婚約破棄ができないと王太子が焦り始めた時、招かれざる客が現れる。そして、招かれざる客の登場により、彼らの運命は転がる石のように急転直下し、恐怖が始まったのだった。さて彼らの運命は、如何。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる