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第38話 ロビア公爵家に舞い戻る
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私は、ついに、ロビア公爵家に戻った。
跡取りの令嬢として。
以前、この家にいた頃のような下女姿ではない。
そして屋敷は、前のままだったが、どことなく感じが違っていた。
堂々たる姿の伯母がセバスを従えて待っていた。
「アンジェリーナ、よく戻ってきたわね。あなたの家に」
伯母の目の前には、使用人たちがずらりと並んでいた。
正直、見るのも嫌な人たちだった。
バーバラ叔母とエミリはこの家から出て行ったというけれど、この人たちは残るのかしら。
伯母は、ずらりと並んだ使用人たちを指した。
「私は、残っても、ほかの家に奉公し直してもどちらでもいいと言ったのだけど、この家に残りたいというのよ。でも、それならあなたの意見を聞きたいと思って」
私は、意地悪でご飯をくれなかった料理番の下卑た赤ら顔を見た。
通りすがりに足を引っかけてきて、私が転ぶと、まともに歩くこともできないと嘲笑した女中を眺めた。
それから、いつも私の作法を間違っていると指摘して、直すように言いつけた女中頭を見た。でも、彼女の言う作法は貴族社会では通用しないものばかりだったので、私はすごく困った。訂正しないと、いうことを素直に聞かないとすごく怒られた。その作法、お金持ちの平民のもので、貴族のおうちのお茶会でそれをやったら、きっと成金かと笑われてしまうわ。
「どうして、ここに残りたいと思ったのですか?」
私は単調な調子で聞いた。
すごく不思議だった。
あれだけのことをしておきながら、私に仕えるというのかしら?
ずっとずっと、自分たちの方が偉そうにしていたのに。
「それは、エミリ嬢やバーバラ奥様より仕えやすそうだからですわ」
料理番が言った。
次は、意地悪の女中だった。
「そうですね。まあ、あなたは仕事ができる人ですしね。掃除も洗濯も、そこそここなせるから。エミリ様がいないなら、怒られる回数も減りますから、この屋敷でもいいと思いました」
私、女中ではないのですよ?
これでも、最大限に譲歩して褒めたつもりだろう。
最後に女中頭が言った。
「上の者に対する礼儀がなっていないところは、しつけ直して御覧に入れますわ。侯爵夫人」
「その上の者とは誰のことですか?」
伯母の冷え切った声が、尋ねた。
「それはもちろん、オスカー様や、執事のスタインですわ」
「オスカー?」
伯母は首をひねった。
ほら、あのパーティで鳥肌が立つと言っていたオスカーですわ。でも、伯母様、忘れたのね。
「大貴族の庶子だと言う大層ご身分のある方です。これまで、アンジェリーナさんは、挨拶もしませんでしたわ。執事のスタインのことも無視していました。仕事内容をきちんと聞く必要があります。でないと、お勤めができないでしょう」
お勤め……私が誰に仕えるというのだろう? この家で。
「そのオスカーは、まだこの家にいるのですか?」
「ええ。まあ」
「スタイン!」
セバスが大声で怒鳴った。
セバスが怒鳴ったところを初めて見た。
スタインは、セバスの後にバーバラ夫人が雇い入れた新しい執事だ。
スタインが、虚勢を張って出てきた。内心びくびくしている様子だった。
「その男を連れてこい」
だが、どこかから、オスカーは様子をうかがっていたらしい。
自分から玄関の間にやってきた。
「これはご機嫌麗しゅう。マラテスタ侯爵夫人」
オスカーは貴族らしい礼をした。
伯母は完全に無視した。思い出したのだろう。大貴族の伯母にしてみれば、話をするのも聞くのも嫌だろう。
「あんたは誰の息子だと言うのかね?」
伯母の代わりに、セバスが無愛想にオスカーに尋ねた。
伯母の眉と眉の間には、キュウッとしわが寄った。
「それは……」
オスカーの実父は大貴族すぎて、口止めされているので、こんなところでは言えないそうだ。
それよりも、耳寄りな提案があるのだと彼は言った。
「こちらの流浪の令嬢が、ロビア家の跡取りに納まるというお話を伺いました」
伯母もセバスも私も、何も、答えなかった。
「嫁ぎ先に大層お困りと伺っております。はばかりながらこのわたくし、自分から申し上げるのは少々どうかと思うのですが、こちらのご令嬢と結婚してロビア家を継いでも、差支えはないかと思うのです」
伯母もセバスも私も、目を丸くした。
ついでに言うと、ほかの使用人たちも目を丸くしていた。
オスカーという四十歳ほどの男はコホンと一つ咳払いをした。
「このような場で、申し上げるような話ではありませんが、決して悪い話ではないと思います」
オスカーは私に向かって、にっこり笑ってきた。
「どうですか? アンジェリーナ嬢。ロビア家には支える人間が必要だと思います。私がこの家を継げば……」
「オスカー・トマソン。商家で、最近叙爵されたハヴィシャム男爵家に勤めていたことがあるそうですね」
セバスが割り込んだ。
「そこでバーバラ夫人と知り合ったと。バーバラ夫人はあんたの父親が、ハヴィシャム男爵家の御者をしていたことは知らなったみたいだが」
ここで、ギャラリー(つまり使用人一同のことだが)が、一斉にオスカーのつやつやした顔を見た。
話がずいぶん違う。
オスカーはずっと、自分のことを大貴族の庶子だと言っていた。実は自分たちと大して変わらない、いや、それ以下の男爵家の使用人の息子だったのか。
オスカーは自分の出自の話をあけすけにしゃべられて、不安そうな表情になった。
そんな風に、言われたくなかったに違いない。
「あんたは、字が書けるので、ハヴィシャム家では主人のそばに仕えて、多少、社交界のあれこれも聞きかじっていたようだが、その程度の浅はかな知識では、こちらのお家では通用せんぞ」
オスカーは青くなった。
「私は、実は、大きな声では言えませんが、そのハヴィシャム家男爵の実の息子……」
「ハヴィシャム家は、大貴族とは言わないと思うが」
セバスがいなした。
「そもそもお前はなぜここにいるのだ。使用人でもないのだろう」
「バーバラ夫人が一緒にいてほしいと……」
「ならばバーバラ夫人のもとへ行くがよい」
「そんな。荷物もありますし、私はこちらのお宅で満足です」
セバスが鋭い目つきでオスカーを見つめた。
「我々は満足していない。アンジェリーナ様のお名前を軽々しく口にした。平民の分際で。出ていけ」
「そんな。オスカー様は、アンジェリーナのためを思って……」
なぜか料理番が擁護しだした。
「いらないわ、あなた方」
私は、ついに言った。
全員が私に注目した。
「いらないわ。出て行ってちょうだい」
私は言った。
跡取りの令嬢として。
以前、この家にいた頃のような下女姿ではない。
そして屋敷は、前のままだったが、どことなく感じが違っていた。
堂々たる姿の伯母がセバスを従えて待っていた。
「アンジェリーナ、よく戻ってきたわね。あなたの家に」
伯母の目の前には、使用人たちがずらりと並んでいた。
正直、見るのも嫌な人たちだった。
バーバラ叔母とエミリはこの家から出て行ったというけれど、この人たちは残るのかしら。
伯母は、ずらりと並んだ使用人たちを指した。
「私は、残っても、ほかの家に奉公し直してもどちらでもいいと言ったのだけど、この家に残りたいというのよ。でも、それならあなたの意見を聞きたいと思って」
私は、意地悪でご飯をくれなかった料理番の下卑た赤ら顔を見た。
通りすがりに足を引っかけてきて、私が転ぶと、まともに歩くこともできないと嘲笑した女中を眺めた。
それから、いつも私の作法を間違っていると指摘して、直すように言いつけた女中頭を見た。でも、彼女の言う作法は貴族社会では通用しないものばかりだったので、私はすごく困った。訂正しないと、いうことを素直に聞かないとすごく怒られた。その作法、お金持ちの平民のもので、貴族のおうちのお茶会でそれをやったら、きっと成金かと笑われてしまうわ。
「どうして、ここに残りたいと思ったのですか?」
私は単調な調子で聞いた。
すごく不思議だった。
あれだけのことをしておきながら、私に仕えるというのかしら?
ずっとずっと、自分たちの方が偉そうにしていたのに。
「それは、エミリ嬢やバーバラ奥様より仕えやすそうだからですわ」
料理番が言った。
次は、意地悪の女中だった。
「そうですね。まあ、あなたは仕事ができる人ですしね。掃除も洗濯も、そこそここなせるから。エミリ様がいないなら、怒られる回数も減りますから、この屋敷でもいいと思いました」
私、女中ではないのですよ?
これでも、最大限に譲歩して褒めたつもりだろう。
最後に女中頭が言った。
「上の者に対する礼儀がなっていないところは、しつけ直して御覧に入れますわ。侯爵夫人」
「その上の者とは誰のことですか?」
伯母の冷え切った声が、尋ねた。
「それはもちろん、オスカー様や、執事のスタインですわ」
「オスカー?」
伯母は首をひねった。
ほら、あのパーティで鳥肌が立つと言っていたオスカーですわ。でも、伯母様、忘れたのね。
「大貴族の庶子だと言う大層ご身分のある方です。これまで、アンジェリーナさんは、挨拶もしませんでしたわ。執事のスタインのことも無視していました。仕事内容をきちんと聞く必要があります。でないと、お勤めができないでしょう」
お勤め……私が誰に仕えるというのだろう? この家で。
「そのオスカーは、まだこの家にいるのですか?」
「ええ。まあ」
「スタイン!」
セバスが大声で怒鳴った。
セバスが怒鳴ったところを初めて見た。
スタインは、セバスの後にバーバラ夫人が雇い入れた新しい執事だ。
スタインが、虚勢を張って出てきた。内心びくびくしている様子だった。
「その男を連れてこい」
だが、どこかから、オスカーは様子をうかがっていたらしい。
自分から玄関の間にやってきた。
「これはご機嫌麗しゅう。マラテスタ侯爵夫人」
オスカーは貴族らしい礼をした。
伯母は完全に無視した。思い出したのだろう。大貴族の伯母にしてみれば、話をするのも聞くのも嫌だろう。
「あんたは誰の息子だと言うのかね?」
伯母の代わりに、セバスが無愛想にオスカーに尋ねた。
伯母の眉と眉の間には、キュウッとしわが寄った。
「それは……」
オスカーの実父は大貴族すぎて、口止めされているので、こんなところでは言えないそうだ。
それよりも、耳寄りな提案があるのだと彼は言った。
「こちらの流浪の令嬢が、ロビア家の跡取りに納まるというお話を伺いました」
伯母もセバスも私も、何も、答えなかった。
「嫁ぎ先に大層お困りと伺っております。はばかりながらこのわたくし、自分から申し上げるのは少々どうかと思うのですが、こちらのご令嬢と結婚してロビア家を継いでも、差支えはないかと思うのです」
伯母もセバスも私も、目を丸くした。
ついでに言うと、ほかの使用人たちも目を丸くしていた。
オスカーという四十歳ほどの男はコホンと一つ咳払いをした。
「このような場で、申し上げるような話ではありませんが、決して悪い話ではないと思います」
オスカーは私に向かって、にっこり笑ってきた。
「どうですか? アンジェリーナ嬢。ロビア家には支える人間が必要だと思います。私がこの家を継げば……」
「オスカー・トマソン。商家で、最近叙爵されたハヴィシャム男爵家に勤めていたことがあるそうですね」
セバスが割り込んだ。
「そこでバーバラ夫人と知り合ったと。バーバラ夫人はあんたの父親が、ハヴィシャム男爵家の御者をしていたことは知らなったみたいだが」
ここで、ギャラリー(つまり使用人一同のことだが)が、一斉にオスカーのつやつやした顔を見た。
話がずいぶん違う。
オスカーはずっと、自分のことを大貴族の庶子だと言っていた。実は自分たちと大して変わらない、いや、それ以下の男爵家の使用人の息子だったのか。
オスカーは自分の出自の話をあけすけにしゃべられて、不安そうな表情になった。
そんな風に、言われたくなかったに違いない。
「あんたは、字が書けるので、ハヴィシャム家では主人のそばに仕えて、多少、社交界のあれこれも聞きかじっていたようだが、その程度の浅はかな知識では、こちらのお家では通用せんぞ」
オスカーは青くなった。
「私は、実は、大きな声では言えませんが、そのハヴィシャム家男爵の実の息子……」
「ハヴィシャム家は、大貴族とは言わないと思うが」
セバスがいなした。
「そもそもお前はなぜここにいるのだ。使用人でもないのだろう」
「バーバラ夫人が一緒にいてほしいと……」
「ならばバーバラ夫人のもとへ行くがよい」
「そんな。荷物もありますし、私はこちらのお宅で満足です」
セバスが鋭い目つきでオスカーを見つめた。
「我々は満足していない。アンジェリーナ様のお名前を軽々しく口にした。平民の分際で。出ていけ」
「そんな。オスカー様は、アンジェリーナのためを思って……」
なぜか料理番が擁護しだした。
「いらないわ、あなた方」
私は、ついに言った。
全員が私に注目した。
「いらないわ。出て行ってちょうだい」
私は言った。
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