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サイラム
第160話 過去から来た人
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「え? 祭司? いませんよ?」
「いない? なぜ?」
翌朝、フリースラントは愕然とした。
「全員、葬式と埋葬に出かけています。誰か、お知り合いに亡くなられた方でも?」
フリースラントは眉根にしわを寄せた。
考えてみれば、当たり前だった。あれから2日しかたっていない。ダリアにも犠牲者は多かった。
式を挙げるのには資格がいるのだ。それが葬式でも、結婚式でも同じである。
結婚証明書は、何年も前に取った。
総主教様が証人になっていると言う凄いシロモノだ。
どんなヘボ司祭でもいいと思っていたが、証人の名前に迫力がありすぎて、そこらの司祭ではひっくり返ってしまうかも知れなかった。
「でも、誰かに時間を空けておくよう頼んでみますよ、ほかならぬレイビック伯爵のご依頼ですから。今日は無理でも、明日とか明後日とか」
フリースラントはほっとした。
「で、どなたのお葬式ですか?」
「いや、それは……」
葬式ではない。だが、結婚式と言ったら……自分の結婚式だと言ったら……これはえらい騒ぎになることに気が付いた。
「とにかく時間さえ空けてくれたら……」
「墓堀人夫と棺の用意は……」
縁起でもない。
「それは要らない。ええと、知り合いが結婚するので、地味でいいので用意してくれ」
こんないい加減な結婚式、ルシアに聞かれたら、命にかかわりそうだと気が付いたが、どうでもこうでも敢行したかった。
あの戦いのあと、多くの貴族たち、領主たちは、王家の遺体のもとに集結した。
さすが首都だけあって、カプトルの町人たちが拠出した金は巨額で、ここ当分の戦費を十分賄えるほどだった。
フリースラントは最後の始末をつけねばならなかった。今後をどうするのか。
「まず、負け戦に敗走するロンゴバルトに最後の鉄槌を下すのじゃ。もう二度とダリアに侵入してこないように」
好戦的なザリエリ侯爵が演説した。
これは熱狂的な賛成を持って受け入れられた。
「王と王妃の敵討ちじゃ」
「王太子殿下を奪還せねば!」
こっちは王太子を知らない民衆からはかなりの、貴族からはおざなりな熱意をもって支持された。
フリースラントは、全く別なことを考えていた。
正直、王太子の生死に興味はなかった。むしろ、死んでいて欲しいくらいだった。全く放っておいては批判を浴びるかもしれなかったが、彼は王の器ではない。わざわざ助けて、王座に据えたところで、話がこじれるだけだろう。
今、一番大切なのは国防だった。
勢いに乗ってヌーヴィーの港とファン島を取り戻したい。王太子なんかはどうでもよろしい。
一方で、北方に領地がある領主にとって、ヌーヴィーなど意味がなかった。後になって、協力しろと言ってもウンと言わないだろう。今なら、喜んで協力するだろう。少なくとも誰も文句は言うまい。
だから、フリースラントはザリエリ案を採用した。町民も貴族も、この大義名分に文句はなかった。
「準備ができ次第、出立しよう」
出発は三日後と定められた。
ロドリックは戦議には参加しなかった。
「フリースラント、王宮にはお前がいれば十分だ。俺は砦を守ろう。交通の要だ。誰かがここに居なければならない。ロンゴバルトは全員が帰郷したわけではない。残党もいるだろう」
ロドリックは、鎧を丁寧に始末し片づけた。もう着ることはないだろう。弓の出番だった。
ロドリックの弓は恐ろしい威力を秘めていた。
砦の上からでも、狙った獲物は外さなかった。
この場合、獲物とは、麗々しく飾り立てた馬上のロンゴバルトの首長たちのことだ。
彼らは、着飾ることが危険なのは感じ取っていたらしかったが、伝統的な考えから、決してそれを脱がなかった。
「そんな勇敢さは意味がない」
ロドリックはつまらなさそうにつぶやいた。
「この国では意味がない。王や王妃の誠意がロンゴバルトには伝わらなかったのと同じだ」
今や警備が厳重なはずのカプトルの町中を避け、最短のコースを通ろうと砦の近くの道をたどるロンゴバルトの首長たちの行列は多かった。その都度、彼は正確な死への道しるべを放つ。
「ロドリック様……」
ハリルが感嘆した。
「相変わらず、ものすごい腕前でございます」
ハリルは、あのレイビック城の襲撃の時からずっと、ロドリックに仕えてきた。
「もう、これで、ロンゴバルトもおしまいでございましょう。相当数の首長が死んだほか、めぼしいお付きたちも皆始末されています。統制も何も取れなくなって、逃げているようでございます」
「ハリル、下がっていいぞ」
ロドリックは急に言った。
「しばらく一人で警戒していよう。お前の言うとおりだ。もう、これ以上ロンゴバルトの残党は来ないだろう。このまま来なければ、ここでの警戒はもう必要なくなる」
ハリルはロンゴバルトの顔を見て、一礼して下の階へ降りて行った。
『うちの殿は、なぜ、あれだけの腕を持ちながら、決して誇らないのだろう……むしろ悲しそうに見える』
ハリルは、物静かな修行僧の雰囲気を持つ若者で、剣も弓も一流だった。それゆえ、ロドリックの腕がどれほどのものなのか理解し、彼を尊敬していた。
『弓の技も、剣の技も、超人的な技術と力なのに』
「人殺しの能力しかないのに」
ハリルの目を見ると彼が若くて純真で、心からロドリックをのことを尊敬していることがわかるだけに、ロドリックはなんとなくプレッシャーを感じるのだ。
ロドリックは砦の広いテラスに陣取り、ぼんやり街道を眺めていた。
「ロドリック」
急に呼びかけられて、彼は、ハッとした。気配を感じ取れなかった。彼はあわてて声の方を振り返った。
声の主は、地味な僧衣をまとっていた。
「覚えているか? 私を」
僧は微笑んでいた。
幾枚も幾枚も記憶に残る古い肖像がめくられ、ずっとずっと昔の、彼がまだ少年だったころまで遡った。
彼は、その人だと思ったが、確信が持てなかった。
彼の記憶は、その僧に会ったずっと前の日からあと、まるで切れ味の鈍い刃物で無理やり切り付けられたような、いくつもの汚い傷で上塗りされていた。
彼は、僧の顔をはっきりと覚えていなかった。名前はよく知っていたが、ロドリックのような人間が声に出して呼ぶことは、冒涜のような気がした。
「私はお前を待っていた」
僧はよくとおる静かな声で言った。
「もう一度、修道院に戻ってきたら、私の後を譲ろうと思っていた」
ロドリックは激しく首を振った。
「できません」
それどころか、彼は、もう修道院に戻ることさえできないと思っていた。
最初は過ちだった。少なくとも、そう思っていた。だが、何回も戦闘に繰り出していくうちに、そうではないことに気が付いた。
仕方なくて殺してたんじゃない。
殺したくて殺していた。
国を守るためだとか、城を守るためとか、大事な人の命を守るためとか、その都度、言い訳はいろいろあった。
一度だって、理由なく戦場に出たことはない。
だが、フリースラントと違って、彼は体力温存のために殺す人数を減らすようなことはしなかった。戦場に出ると、リミッターがぶっ飛び、心のどこかから煮えたぎるような狂ったような愉悦があふれ出る。止められない。異常なのだろう。恥じていたし、知られたくなかった。
フリースラントも、ハリルも、こんな彼の脳天を突き抜けるような快感まみれの愉悦を知らない。だから、反省病だの謙遜過ぎるだのと言うのだ。
「待っていたのだ、ロドリック」
「……私はあなたの試験に落ちたのです」
「どういう意味で落ちたかの問題は残ろうが……」
僧は合図した。その合図を待っていたように、数人の僧が現れた。全員、王立修道院が付属しているこの国の総本山の教会、修道院に所属する修道士たちだった。彼らは静かにロドリックと総主教を見守った。
「でも、今はお前は私たちを案内するのだ」
ロドリックは驚いて、思わず僧の顔を見た。
「ど、どこへ?」
僧はにっこりした。
「フリースラントのもとへじゃ。私は、あの若者にも声をかけたのだ。だって、彼は禁断の庭に入ってきた二人目の生徒だったからね」
僧は厳粛な顔になって続けた。
「王と王妃が亡くなったのだ。葬儀をあげねばなるまい」
「いない? なぜ?」
翌朝、フリースラントは愕然とした。
「全員、葬式と埋葬に出かけています。誰か、お知り合いに亡くなられた方でも?」
フリースラントは眉根にしわを寄せた。
考えてみれば、当たり前だった。あれから2日しかたっていない。ダリアにも犠牲者は多かった。
式を挙げるのには資格がいるのだ。それが葬式でも、結婚式でも同じである。
結婚証明書は、何年も前に取った。
総主教様が証人になっていると言う凄いシロモノだ。
どんなヘボ司祭でもいいと思っていたが、証人の名前に迫力がありすぎて、そこらの司祭ではひっくり返ってしまうかも知れなかった。
「でも、誰かに時間を空けておくよう頼んでみますよ、ほかならぬレイビック伯爵のご依頼ですから。今日は無理でも、明日とか明後日とか」
フリースラントはほっとした。
「で、どなたのお葬式ですか?」
「いや、それは……」
葬式ではない。だが、結婚式と言ったら……自分の結婚式だと言ったら……これはえらい騒ぎになることに気が付いた。
「とにかく時間さえ空けてくれたら……」
「墓堀人夫と棺の用意は……」
縁起でもない。
「それは要らない。ええと、知り合いが結婚するので、地味でいいので用意してくれ」
こんないい加減な結婚式、ルシアに聞かれたら、命にかかわりそうだと気が付いたが、どうでもこうでも敢行したかった。
あの戦いのあと、多くの貴族たち、領主たちは、王家の遺体のもとに集結した。
さすが首都だけあって、カプトルの町人たちが拠出した金は巨額で、ここ当分の戦費を十分賄えるほどだった。
フリースラントは最後の始末をつけねばならなかった。今後をどうするのか。
「まず、負け戦に敗走するロンゴバルトに最後の鉄槌を下すのじゃ。もう二度とダリアに侵入してこないように」
好戦的なザリエリ侯爵が演説した。
これは熱狂的な賛成を持って受け入れられた。
「王と王妃の敵討ちじゃ」
「王太子殿下を奪還せねば!」
こっちは王太子を知らない民衆からはかなりの、貴族からはおざなりな熱意をもって支持された。
フリースラントは、全く別なことを考えていた。
正直、王太子の生死に興味はなかった。むしろ、死んでいて欲しいくらいだった。全く放っておいては批判を浴びるかもしれなかったが、彼は王の器ではない。わざわざ助けて、王座に据えたところで、話がこじれるだけだろう。
今、一番大切なのは国防だった。
勢いに乗ってヌーヴィーの港とファン島を取り戻したい。王太子なんかはどうでもよろしい。
一方で、北方に領地がある領主にとって、ヌーヴィーなど意味がなかった。後になって、協力しろと言ってもウンと言わないだろう。今なら、喜んで協力するだろう。少なくとも誰も文句は言うまい。
だから、フリースラントはザリエリ案を採用した。町民も貴族も、この大義名分に文句はなかった。
「準備ができ次第、出立しよう」
出発は三日後と定められた。
ロドリックは戦議には参加しなかった。
「フリースラント、王宮にはお前がいれば十分だ。俺は砦を守ろう。交通の要だ。誰かがここに居なければならない。ロンゴバルトは全員が帰郷したわけではない。残党もいるだろう」
ロドリックは、鎧を丁寧に始末し片づけた。もう着ることはないだろう。弓の出番だった。
ロドリックの弓は恐ろしい威力を秘めていた。
砦の上からでも、狙った獲物は外さなかった。
この場合、獲物とは、麗々しく飾り立てた馬上のロンゴバルトの首長たちのことだ。
彼らは、着飾ることが危険なのは感じ取っていたらしかったが、伝統的な考えから、決してそれを脱がなかった。
「そんな勇敢さは意味がない」
ロドリックはつまらなさそうにつぶやいた。
「この国では意味がない。王や王妃の誠意がロンゴバルトには伝わらなかったのと同じだ」
今や警備が厳重なはずのカプトルの町中を避け、最短のコースを通ろうと砦の近くの道をたどるロンゴバルトの首長たちの行列は多かった。その都度、彼は正確な死への道しるべを放つ。
「ロドリック様……」
ハリルが感嘆した。
「相変わらず、ものすごい腕前でございます」
ハリルは、あのレイビック城の襲撃の時からずっと、ロドリックに仕えてきた。
「もう、これで、ロンゴバルトもおしまいでございましょう。相当数の首長が死んだほか、めぼしいお付きたちも皆始末されています。統制も何も取れなくなって、逃げているようでございます」
「ハリル、下がっていいぞ」
ロドリックは急に言った。
「しばらく一人で警戒していよう。お前の言うとおりだ。もう、これ以上ロンゴバルトの残党は来ないだろう。このまま来なければ、ここでの警戒はもう必要なくなる」
ハリルはロンゴバルトの顔を見て、一礼して下の階へ降りて行った。
『うちの殿は、なぜ、あれだけの腕を持ちながら、決して誇らないのだろう……むしろ悲しそうに見える』
ハリルは、物静かな修行僧の雰囲気を持つ若者で、剣も弓も一流だった。それゆえ、ロドリックの腕がどれほどのものなのか理解し、彼を尊敬していた。
『弓の技も、剣の技も、超人的な技術と力なのに』
「人殺しの能力しかないのに」
ハリルの目を見ると彼が若くて純真で、心からロドリックをのことを尊敬していることがわかるだけに、ロドリックはなんとなくプレッシャーを感じるのだ。
ロドリックは砦の広いテラスに陣取り、ぼんやり街道を眺めていた。
「ロドリック」
急に呼びかけられて、彼は、ハッとした。気配を感じ取れなかった。彼はあわてて声の方を振り返った。
声の主は、地味な僧衣をまとっていた。
「覚えているか? 私を」
僧は微笑んでいた。
幾枚も幾枚も記憶に残る古い肖像がめくられ、ずっとずっと昔の、彼がまだ少年だったころまで遡った。
彼は、その人だと思ったが、確信が持てなかった。
彼の記憶は、その僧に会ったずっと前の日からあと、まるで切れ味の鈍い刃物で無理やり切り付けられたような、いくつもの汚い傷で上塗りされていた。
彼は、僧の顔をはっきりと覚えていなかった。名前はよく知っていたが、ロドリックのような人間が声に出して呼ぶことは、冒涜のような気がした。
「私はお前を待っていた」
僧はよくとおる静かな声で言った。
「もう一度、修道院に戻ってきたら、私の後を譲ろうと思っていた」
ロドリックは激しく首を振った。
「できません」
それどころか、彼は、もう修道院に戻ることさえできないと思っていた。
最初は過ちだった。少なくとも、そう思っていた。だが、何回も戦闘に繰り出していくうちに、そうではないことに気が付いた。
仕方なくて殺してたんじゃない。
殺したくて殺していた。
国を守るためだとか、城を守るためとか、大事な人の命を守るためとか、その都度、言い訳はいろいろあった。
一度だって、理由なく戦場に出たことはない。
だが、フリースラントと違って、彼は体力温存のために殺す人数を減らすようなことはしなかった。戦場に出ると、リミッターがぶっ飛び、心のどこかから煮えたぎるような狂ったような愉悦があふれ出る。止められない。異常なのだろう。恥じていたし、知られたくなかった。
フリースラントも、ハリルも、こんな彼の脳天を突き抜けるような快感まみれの愉悦を知らない。だから、反省病だの謙遜過ぎるだのと言うのだ。
「待っていたのだ、ロドリック」
「……私はあなたの試験に落ちたのです」
「どういう意味で落ちたかの問題は残ろうが……」
僧は合図した。その合図を待っていたように、数人の僧が現れた。全員、王立修道院が付属しているこの国の総本山の教会、修道院に所属する修道士たちだった。彼らは静かにロドリックと総主教を見守った。
「でも、今はお前は私たちを案内するのだ」
ロドリックは驚いて、思わず僧の顔を見た。
「ど、どこへ?」
僧はにっこりした。
「フリースラントのもとへじゃ。私は、あの若者にも声をかけたのだ。だって、彼は禁断の庭に入ってきた二人目の生徒だったからね」
僧は厳粛な顔になって続けた。
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