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レイビック伯
第104話 最終的には実力行使でケリをつける
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舞踏会終了後の深夜遅い時間に、ドレス姿のままルシアはフリースラントの書斎に出頭してきた。
フリースラントが、むすっとした顔でソファに座って待っていた。
なんなの?この説教っぽい雰囲気は?と、ルシアは思った。
昔、いたずらをしたルシアを「危ないから、それ、絶対やっちゃだめ」とフリースラントが止めることはよくあった。
その時の雰囲気だった。
だが、それはお馴染みのものであり、ルシアは、やっといつものフリースラントとルシアの関係に戻ったような気がして、ちょっと安心だった。同時に、彼女はプンとした顔付きになった。
「おかあさまは?」
母も来ると言っていたはずだ。女伯がいれば安心だった。
「呼ばなかったよ」
兄はあっさり言った。
「よく考えたら、母上を呼ばない方がいいと思ったんだ」
それはなにか不吉な感じがした。ルシアはツンケンして聞いた。
「夜中に何の用事かしら?」
ルシアが言うと、フリースラントは単刀直入に聞いてきた。
「あの男は誰なんだ?」
「あの男って?」
「一緒に座ってた男だよ。ルシアが誘ったのか?」
マルドアンのことか。すっかり忘れていた。ルシアはちょっと顔を赤らめた。マルドアンの言った言葉の数々を思い出したからだ。
ルシアが顔を赤らめたのを見て、フリースラントは、テンションがダダ下がった声で聞いた。
「何の話をしてたんだ」
フリースラントは根ほり葉ほりしつこく問いただし、ルシアは仕方ないから聞かれたことを答えた。
聞いているうちに、フリースラントは、ムカムカしてきた。
『あなたを愛して、一生大事にする。あなただけを大切に』
『あなたを大事にしてくれる人を知らないだけです』
残念ながら、マルドアンはフリースラントより口が達者だった。マルドアンの数々のセリフは全部、フリースラントがルシアに伝えたくて、言う機会がなかったものばかりだった。
そして、マルドアンはルシアの孤独に気が付いていた。(そこへつけ込みやがって!)
だが、そこはフリースラントの不徳の致すところだった。彼は反省し、改善を図ろうと固く決意した。ルシアに寂しい思いをさせないための義務として、彼はルシアの側にいなくてはいけない。それを思うと彼はちょっとウキウキした。
しかし、それにしても許せない。マルドアンより俺の気持ちの方が真剣だ。あんなヤツよりずっとだ! それに実績がある。数千万フローリンもかけて、ルシアを手にしたのだ。肝心のルシアがわかってないだけだ。どうしてわかってくれないんだ。(それほど好きなんだということをわかってほしいならまだしも、強制的に金で買ったと言う点を理解されてしまった場合、好意的に解釈されるかどうかは不明である)
「僕が知りたいのは、ルシアが誘ったのかどうかと言うことなんだ」
ルシアはあからさまに嫌な顔をした。
私が誘う? いやいや、あり得ないし。それにフリースラントにはそんなこと関係ないでしょう? 形だけの婚約者だとみんなが言っているわ。
「それ、大事なことなの?」
侍女のデラをお茶に誘ったくせに。婚約破棄するつもりだと聞いたわ。私のことなんかどうでもいいでしょうに。ルシアの声は尖っていて、口ぶりは冷淡だった。
「大事だよ」
それから、彼はため息をついてさらに言った。
「すごく大事だよ。もし、ルシアが彼のことをすごく好きだって言ったら、どうしようかと……」
「どうするの?」
「誰が好きな男が出現して、そっちと、どうしても結婚したいと言われたら……それがルシアの意志だったら……」
「結婚していいの?」
「いや……ダメだ」
ダメなら、聞く必要はないじゃないか。ルシアは思った。
「なぜダメなの? 私の意志を尊重してくれると言う意味かと思ったわ」
ダメだと言うことは、誰か他の相手を見つけないといけないのかなと漠然とルシアは考えた。それとも、すでに兄は別の結婚相手を想定しているのかもしれなかった。王族の娘の運命なんか、所詮その程度のものだ。本人の意志なんか通らない。
「僕と結婚してください」
ルシアは、びっくりして、フリースラントの顔を見た。
「僕は兄ではない」
「知ってます」
「あなたのことが、最初に会った時から好きでした」
「え?」
兄なのに? 大体、最初っていつのことだろう。
「好きでした……今も」
ルシアは意味が分からず、フリースラントの顔を眺めていた。
フリースラントが、突然椅子から立ち上がって、ルシアの隣に引っ越してきた。フリースラントの顔が真横にある。
「ロジアンに命じて、黄金のインゴットをエサにして王宮からルシアを連れて来させた」
知っている。でも、フリースラントが近すぎて、正常に頭が動かない。
「あんな危ないところに置いておけない」
「危ない?」
王宮のどこが? 権謀術数にまみれた、と言う意味だろうか?それなら、ルシアには何の権力も野心もなかったから、大丈夫。だが、フリースラントは真剣だった。
「王が死んだら、いつか誰かのところへ嫁がされてしまう」
ルシアはほんのり赤くなった。
「そんなことは……」
いや、結婚話はいつもあった。誰も知らない、田舎の成金が破格の好条件を提示して一番乗りをしてきたため、どれも立ち消えになっただけで……
「一番先に名乗り出ないといけなかった」
フリースラントがルシアの肩を抱いた。
「逃さない」
ルシアは無理矢理笑った。
「何言ってるの、フリースラント……」
「わかってないな、ルシア。君はここから出られない。婚約破棄だなんて、とんでもない」
婚約破棄する気、なかったのか!?
「ルシアはわかってなさすぎる。確実に結婚する。絶対だ。式の予定をしなかったのは、国王夫妻にルシアを妹だと認めてもらうのがいつになるかわからなかったからだけだ」
「でも、噂では……」
「あんな馬鹿な噂をなぜ信じる?」
「だって、出来るだけ私を避けるようにしていたもの」
それは本当だった。だが、フリースラントはニヤリと笑って別の話にすり替えた。
「避けて欲しくなかった? もっと、かまって欲しかった?」
ルシアはさらに赤くなって、怒ったようにフリースラントの腕を振り払った。
「そう言う意味ではなくて、侍女たちが怪しんで……」
フリースラントはルシアの抵抗に大仰に手を放したが、この言葉を聞くと答えた。
「では、侍女たちの前で親しげにすればいいわけだ」
彼はルシアの方へ身を寄せると、ルシアの唇に軽く触れた。
二人は黙り込んだ。
攻勢一方だったフリースラントだって、ルシアの唇に触れた途端に口がきけなくなってしまったし、ルシアはびっくりしてツンツンしていた様子が一瞬で消えてしまった。
少しぎごちない声でフリースラントが言った。
「毎日、キスさせてくれるなら。そしたら、そんな噂は絶対でない。あんな馬鹿馬鹿しい噂なんかでなかった」
マルドアンが、ルシアに惑わされて、自分の想像で狂うこともなかったろう。
「いやだと言われても、キスするよ」
ルシアは、固まっていた。徐々に顔が赤くなっていく。
「これから、毎日、キスするよ? 婚約者なんだから、当たり前だろう。誰が見ていようと構わないから」
それは、恥ずかしい。
「キスで済めば、ありがたいと思ってもらう」
他に何があるんだろうか。ルシアがちょっと不思議そうな顔になった。フリースラントはがっかりした。
「何のためのお妃教育なんだ」
「人前はいや……」
「人前でやらなきゃだめだ。でないとこの騒ぎだ」
「だって、私、初めてキスされて……」
こんなにドキドキするのに、毎日されたらどうしたら……
フリースラントは、ニヤリとした。
「初キスじゃないし」
「え?」
「全然、違う」
フリースラントの付け狙いは年季が入っている。
「狩猟に行った時、ヴォルダの城へ帰り路に……」
懐かしい子ども時代の話だった。
「僕の背中で寝てたろう」
ルシアは、うなずいた。
「寝てる間に、毎日、キスしてた。誰も見ていない。かわいくて」
ルシアはぞおおおっとした。
「最初はほっぺにしてたけど、だんだん我慢できなくて」
フリースラントはルシアに身を寄せた。ルシアが逃げられないように、腕で彼女を包んで。
「唇に。こんなふうに」
触れるだけのキスではなくて、彼はルシアの唇をゆっくり割ってその柔らかさを堪能した。
男なんか、男なんか、誰も信用出来ない。
ずっと、信じてた兄がこれだ。
「正しい認識だよ」
フリースラントは、腕を解いてくれなかった。逃げられない。
ルシアが半泣きで走り去った後、フリースラントは、問題に決着がついて満足だった。
毎日でもキスしよう。ぜひやらせてもらおう。城の平和のために必要だ。だって、マルドアンと言う男がいる。ほかにも亜流が存在しているかもしれなかった。彼は眉をしかめた。
マルドアンか。
そいつは気がおかしい。危険だ。『手に入らなければ、あなたを殺して、私も死ぬ』だと? 人のモノに、なんてことを言うんだ。
まず、ルシアに触った手を切り落とす。
次に、首を刎ねる。理由はなんとでもなる。
「俺と争うなら、それ相応の覚悟があるんだろう。ないなら……」
ロジアンの読みは当たっていた。
マルドアンはルシアを殺すと言ったばかりに、城の務めを辞めさせられ王宮で仕えることになったと聞いたが、実際には手を切り落とされ死体になっていた。
侍女と下女たちが聞いたら悲しんだろう。ルシアたちがそのこと知ったのはずっと後になってからだった。
フリースラントが、むすっとした顔でソファに座って待っていた。
なんなの?この説教っぽい雰囲気は?と、ルシアは思った。
昔、いたずらをしたルシアを「危ないから、それ、絶対やっちゃだめ」とフリースラントが止めることはよくあった。
その時の雰囲気だった。
だが、それはお馴染みのものであり、ルシアは、やっといつものフリースラントとルシアの関係に戻ったような気がして、ちょっと安心だった。同時に、彼女はプンとした顔付きになった。
「おかあさまは?」
母も来ると言っていたはずだ。女伯がいれば安心だった。
「呼ばなかったよ」
兄はあっさり言った。
「よく考えたら、母上を呼ばない方がいいと思ったんだ」
それはなにか不吉な感じがした。ルシアはツンケンして聞いた。
「夜中に何の用事かしら?」
ルシアが言うと、フリースラントは単刀直入に聞いてきた。
「あの男は誰なんだ?」
「あの男って?」
「一緒に座ってた男だよ。ルシアが誘ったのか?」
マルドアンのことか。すっかり忘れていた。ルシアはちょっと顔を赤らめた。マルドアンの言った言葉の数々を思い出したからだ。
ルシアが顔を赤らめたのを見て、フリースラントは、テンションがダダ下がった声で聞いた。
「何の話をしてたんだ」
フリースラントは根ほり葉ほりしつこく問いただし、ルシアは仕方ないから聞かれたことを答えた。
聞いているうちに、フリースラントは、ムカムカしてきた。
『あなたを愛して、一生大事にする。あなただけを大切に』
『あなたを大事にしてくれる人を知らないだけです』
残念ながら、マルドアンはフリースラントより口が達者だった。マルドアンの数々のセリフは全部、フリースラントがルシアに伝えたくて、言う機会がなかったものばかりだった。
そして、マルドアンはルシアの孤独に気が付いていた。(そこへつけ込みやがって!)
だが、そこはフリースラントの不徳の致すところだった。彼は反省し、改善を図ろうと固く決意した。ルシアに寂しい思いをさせないための義務として、彼はルシアの側にいなくてはいけない。それを思うと彼はちょっとウキウキした。
しかし、それにしても許せない。マルドアンより俺の気持ちの方が真剣だ。あんなヤツよりずっとだ! それに実績がある。数千万フローリンもかけて、ルシアを手にしたのだ。肝心のルシアがわかってないだけだ。どうしてわかってくれないんだ。(それほど好きなんだということをわかってほしいならまだしも、強制的に金で買ったと言う点を理解されてしまった場合、好意的に解釈されるかどうかは不明である)
「僕が知りたいのは、ルシアが誘ったのかどうかと言うことなんだ」
ルシアはあからさまに嫌な顔をした。
私が誘う? いやいや、あり得ないし。それにフリースラントにはそんなこと関係ないでしょう? 形だけの婚約者だとみんなが言っているわ。
「それ、大事なことなの?」
侍女のデラをお茶に誘ったくせに。婚約破棄するつもりだと聞いたわ。私のことなんかどうでもいいでしょうに。ルシアの声は尖っていて、口ぶりは冷淡だった。
「大事だよ」
それから、彼はため息をついてさらに言った。
「すごく大事だよ。もし、ルシアが彼のことをすごく好きだって言ったら、どうしようかと……」
「どうするの?」
「誰が好きな男が出現して、そっちと、どうしても結婚したいと言われたら……それがルシアの意志だったら……」
「結婚していいの?」
「いや……ダメだ」
ダメなら、聞く必要はないじゃないか。ルシアは思った。
「なぜダメなの? 私の意志を尊重してくれると言う意味かと思ったわ」
ダメだと言うことは、誰か他の相手を見つけないといけないのかなと漠然とルシアは考えた。それとも、すでに兄は別の結婚相手を想定しているのかもしれなかった。王族の娘の運命なんか、所詮その程度のものだ。本人の意志なんか通らない。
「僕と結婚してください」
ルシアは、びっくりして、フリースラントの顔を見た。
「僕は兄ではない」
「知ってます」
「あなたのことが、最初に会った時から好きでした」
「え?」
兄なのに? 大体、最初っていつのことだろう。
「好きでした……今も」
ルシアは意味が分からず、フリースラントの顔を眺めていた。
フリースラントが、突然椅子から立ち上がって、ルシアの隣に引っ越してきた。フリースラントの顔が真横にある。
「ロジアンに命じて、黄金のインゴットをエサにして王宮からルシアを連れて来させた」
知っている。でも、フリースラントが近すぎて、正常に頭が動かない。
「あんな危ないところに置いておけない」
「危ない?」
王宮のどこが? 権謀術数にまみれた、と言う意味だろうか?それなら、ルシアには何の権力も野心もなかったから、大丈夫。だが、フリースラントは真剣だった。
「王が死んだら、いつか誰かのところへ嫁がされてしまう」
ルシアはほんのり赤くなった。
「そんなことは……」
いや、結婚話はいつもあった。誰も知らない、田舎の成金が破格の好条件を提示して一番乗りをしてきたため、どれも立ち消えになっただけで……
「一番先に名乗り出ないといけなかった」
フリースラントがルシアの肩を抱いた。
「逃さない」
ルシアは無理矢理笑った。
「何言ってるの、フリースラント……」
「わかってないな、ルシア。君はここから出られない。婚約破棄だなんて、とんでもない」
婚約破棄する気、なかったのか!?
「ルシアはわかってなさすぎる。確実に結婚する。絶対だ。式の予定をしなかったのは、国王夫妻にルシアを妹だと認めてもらうのがいつになるかわからなかったからだけだ」
「でも、噂では……」
「あんな馬鹿な噂をなぜ信じる?」
「だって、出来るだけ私を避けるようにしていたもの」
それは本当だった。だが、フリースラントはニヤリと笑って別の話にすり替えた。
「避けて欲しくなかった? もっと、かまって欲しかった?」
ルシアはさらに赤くなって、怒ったようにフリースラントの腕を振り払った。
「そう言う意味ではなくて、侍女たちが怪しんで……」
フリースラントはルシアの抵抗に大仰に手を放したが、この言葉を聞くと答えた。
「では、侍女たちの前で親しげにすればいいわけだ」
彼はルシアの方へ身を寄せると、ルシアの唇に軽く触れた。
二人は黙り込んだ。
攻勢一方だったフリースラントだって、ルシアの唇に触れた途端に口がきけなくなってしまったし、ルシアはびっくりしてツンツンしていた様子が一瞬で消えてしまった。
少しぎごちない声でフリースラントが言った。
「毎日、キスさせてくれるなら。そしたら、そんな噂は絶対でない。あんな馬鹿馬鹿しい噂なんかでなかった」
マルドアンが、ルシアに惑わされて、自分の想像で狂うこともなかったろう。
「いやだと言われても、キスするよ」
ルシアは、固まっていた。徐々に顔が赤くなっていく。
「これから、毎日、キスするよ? 婚約者なんだから、当たり前だろう。誰が見ていようと構わないから」
それは、恥ずかしい。
「キスで済めば、ありがたいと思ってもらう」
他に何があるんだろうか。ルシアがちょっと不思議そうな顔になった。フリースラントはがっかりした。
「何のためのお妃教育なんだ」
「人前はいや……」
「人前でやらなきゃだめだ。でないとこの騒ぎだ」
「だって、私、初めてキスされて……」
こんなにドキドキするのに、毎日されたらどうしたら……
フリースラントは、ニヤリとした。
「初キスじゃないし」
「え?」
「全然、違う」
フリースラントの付け狙いは年季が入っている。
「狩猟に行った時、ヴォルダの城へ帰り路に……」
懐かしい子ども時代の話だった。
「僕の背中で寝てたろう」
ルシアは、うなずいた。
「寝てる間に、毎日、キスしてた。誰も見ていない。かわいくて」
ルシアはぞおおおっとした。
「最初はほっぺにしてたけど、だんだん我慢できなくて」
フリースラントはルシアに身を寄せた。ルシアが逃げられないように、腕で彼女を包んで。
「唇に。こんなふうに」
触れるだけのキスではなくて、彼はルシアの唇をゆっくり割ってその柔らかさを堪能した。
男なんか、男なんか、誰も信用出来ない。
ずっと、信じてた兄がこれだ。
「正しい認識だよ」
フリースラントは、腕を解いてくれなかった。逃げられない。
ルシアが半泣きで走り去った後、フリースラントは、問題に決着がついて満足だった。
毎日でもキスしよう。ぜひやらせてもらおう。城の平和のために必要だ。だって、マルドアンと言う男がいる。ほかにも亜流が存在しているかもしれなかった。彼は眉をしかめた。
マルドアンか。
そいつは気がおかしい。危険だ。『手に入らなければ、あなたを殺して、私も死ぬ』だと? 人のモノに、なんてことを言うんだ。
まず、ルシアに触った手を切り落とす。
次に、首を刎ねる。理由はなんとでもなる。
「俺と争うなら、それ相応の覚悟があるんだろう。ないなら……」
ロジアンの読みは当たっていた。
マルドアンはルシアを殺すと言ったばかりに、城の務めを辞めさせられ王宮で仕えることになったと聞いたが、実際には手を切り落とされ死体になっていた。
侍女と下女たちが聞いたら悲しんだろう。ルシアたちがそのこと知ったのはずっと後になってからだった。
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