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レイビック伯
第62話 王太子の恋
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「もう、お邪魔しない方がいいんじゃないですか?」
一部始終を聞いたウェルケウェ伯爵が不愛想に言った。
「王太子殿下はデリケートなお方です。アデリア王女のようなツケツケ人を批判するようなお方とは、全く合わないでしょう」
この騒ぎで、王太子がルシア妃をあきらめてくれれば、面倒が一つ減るはずだった。
「これに懲りて、今後はルシア妃のお邸への訪問は止めておおきなさい。ルシア妃はとにかく、お母さまのアデリア王女は無礼過ぎます」
王妃は言った。
ルシア妃については、王の下に、結婚の申し込みがいくつか着ていた。
アデリア王女への結婚の申し込みが不毛なことを悟った貴族連中が、申込先を王に変更したのである。
王太子の熱が冷めれば、王妃としては、そのうちのどれかを承諾するつもりだった。
ルシア妃は、なかなか美人なので、王家にとって有利な結婚をさせることが可能だった。アデリア王女ではないが、お金に困っている王家は、妃の財産と身分を考えれば、申込者から結納金を取れるんじゃないかと考え始めたのだ。
今すぐ、結婚を認めれば、王太子が狂ったように反対するだろうが、今回の騒ぎで、王太子の熱もいずれ冷めるだろう。
この大騒ぎは、さすがのアデリア王女も多少こたえたらしい。
「王太子はおかしい」
「お母さま、どんなことがあっても、それだけは広言してはなりません」
娘は注意した。みんなが気がついていたが、誰一人として口にする者がいない真実だった。
これは、王家の存続にすらかかわるような問題だった。
賢い親なら、王太子妃の選択に細心の注意を払うところだろう。
ルシアは十分に賢く、そんな王太子に対してでも、今まで全く問題を起こさず扱ってきた。
案外、得難い人材かも知れなかった。
アデリア王女さえいなければ。
ウェルケウェ伯爵がそう考え始めたのは、王太子の熱が一向にさめないからだった。例の事件があったのにも拘らず、王太子はルシア妃に、のめり込むばかりだった。
「あの王太子が気に入ったと言っているのだ。それに十分に賢く、自制心のある娘だ。これまでも、王妃の地位にいて問題も起こさなければ、あの母親を御してきたくらいだ。別な娘を探すより良いかもしれぬ。何より、王太子を説得する手間が省ける」
さすがに、もう、ルシア妃の宮殿に行くことはなかったが、宮廷の公式行事などでは、ルシア妃が露骨に避けているにもかかわらず、必死で付きまとっていた。
「ルシア妃の方は歓迎しないだろう。すでに王妃と言う最高の地位に着いたことがある。十分な遺産もある。好きなように暮らしたいはずだ」
必ず一緒に行って、王太子の代わりにしゃべらなくてはならないファルロも、もう飽き飽きだった。
そうこうしているうちにも、王家の財政の圧迫はだんだん目に見える形で表れて始めていた。
王妃はハブファンからの丁重な断り文を、いかにも不愉快そうに読んでいた。
ハブファンは、王からの要求の四分の一しか出せないと言ってきたのである。
「尊敬する国王陛下からのお言葉に答えられず残念至極に存じ奉りますが、先月にも、同額を送金したところでもあり……」
延々と言い訳が続いていたが、早い話が払えないと言う答えだったため、王妃は早々に読むのを止めて、傍らの財務大臣をにらみつけた。
「なぜ、このようなものをわたくしにわざわざ読ませるのです」
「王妃様……」
「あなたが読んで、まとめて簡潔に知らせればよいだけでしょう」
問題は王陛下の名前が出てこないことだが、陛下は、72歳のコルスター伯爵の病状が悪化したので見舞いと称して伯爵家へわざわざ訪問に行っていた。伯爵はつい先ごろ、まだ二十歳の豊満な美女と結婚したばかりだった。誰を見舞いに行ったのだかわからない。迷惑な見舞客である。
とは言え、王はそもそも財政などに関心がないので、聞いてみても仕方がない。
「最後に、少々、お知らせしたいことが書いてございます」
王妃は目を走らせた。
「これは何? 叙爵のお願い? 厚かましい」
「ハブファン殿への叙爵ではございません。新興の金持ちがいるそうで、王家への忠誠を誓いたいと。」
「なんなの、それ?」
「早い話が第二のハブファン殿なのでございましょう。叙爵なされば、ハブファン殿同様に、上納金が届くと思われます」
「あらまあ」
それは今まで考え付かなかった良い考えだった。
実は貴族も死に絶えることがある。
王家には使われなくなった爵位がいくつか残っていた。領地の方は人手に渡っていたが、タイトルだけは王家へ返っていたのである。
「とはいえ、生半可な金額ではお許しにならない方がようございます。貴族の値打ちが下がると苦情が出ますゆえ」
「ハブファンは定期的に上納金を支払う条件で、叙爵したのです。今度の者も、同様に上納金を支払えるのでしょうか」
「払えなくなれば、取り上げればよろしいでしょう。成り上がりの者など、その程度でも喜んで食いつきましょう」
「金で買う貴族の身分ね。あさましいこと。でも、悪い話ではなさそうね」
財務大臣は、細かい規定も作り上げて、希望者と交渉し、結局、1万フローリンの大金と引き換えに伯爵の名前を売りつけることに成功した。
「この人物は誰なの? レイビック伯爵と呼んで欲しいのね?」
「なんでも、最近、羽振りが良いそうです」
王妃はニヤリと笑った。どこかの田舎者が、大枚を払って、王家からの紙きれを有難そうに押し頂いている有様を想像したのである。
彼女の推測では、それは小太りで脂ぎって、礼儀作法もなっちゃいない頭が禿げかけた中年の成金に間違いなかった。きっと子供も、うじゃうじゃいるに違いない。まるで流行遅れの服を着た垢ぬけない連中が……。
「ハブファンほどお金持ちではないかもしれないけど、それでも少しは上納金が届くでしょう。いい話だわ。ほかにも希望者は出ないかしら。払えなくなれば、丸取りだもの」
これはかなり噂になった。貴族どもは、そんなにしてまで、貴族の身分を欲しがるものもいるのかと得意がったが、後に続く者は出なかった。不利な取引だからだ。
「教会の方は、さっぱりでした」
「なぜなの?」
王妃が気色ばんだが、喜捨としていただいたものを王家に渡すとなると、お預かりした方々への説明が必要になるのでと言うのが、断りのが理由だった。
農民からの治水祈願のための祈祷料とか、某孤児院の食費に充てて欲しい喜捨とか、教会の改修費用の一部の為など、用途が決まっている喜捨が多く、王家への寄付に使用目的を変更するとなると、かなりの確率でもめることは確かだった。
「そうではなくて! 使い方に問題があると言っているのよ。自分たちの服や食べ物に使うなと!」
王妃が総主教の豪華な金糸銀糸に彩られた僧服を思い浮かべて怒鳴った。しかしながら王家と違い、教会は結構な商売人であった。さらに、理屈を言わせると、そこは日々、教義問答などで鍛えているプロなので、全く歯が立たなかった。
教会と事を構えるのは、別の機会に譲ることにして、王妃は財務大臣の首を変えるかどうかペッシに相談しに行った。
一部始終を聞いたウェルケウェ伯爵が不愛想に言った。
「王太子殿下はデリケートなお方です。アデリア王女のようなツケツケ人を批判するようなお方とは、全く合わないでしょう」
この騒ぎで、王太子がルシア妃をあきらめてくれれば、面倒が一つ減るはずだった。
「これに懲りて、今後はルシア妃のお邸への訪問は止めておおきなさい。ルシア妃はとにかく、お母さまのアデリア王女は無礼過ぎます」
王妃は言った。
ルシア妃については、王の下に、結婚の申し込みがいくつか着ていた。
アデリア王女への結婚の申し込みが不毛なことを悟った貴族連中が、申込先を王に変更したのである。
王太子の熱が冷めれば、王妃としては、そのうちのどれかを承諾するつもりだった。
ルシア妃は、なかなか美人なので、王家にとって有利な結婚をさせることが可能だった。アデリア王女ではないが、お金に困っている王家は、妃の財産と身分を考えれば、申込者から結納金を取れるんじゃないかと考え始めたのだ。
今すぐ、結婚を認めれば、王太子が狂ったように反対するだろうが、今回の騒ぎで、王太子の熱もいずれ冷めるだろう。
この大騒ぎは、さすがのアデリア王女も多少こたえたらしい。
「王太子はおかしい」
「お母さま、どんなことがあっても、それだけは広言してはなりません」
娘は注意した。みんなが気がついていたが、誰一人として口にする者がいない真実だった。
これは、王家の存続にすらかかわるような問題だった。
賢い親なら、王太子妃の選択に細心の注意を払うところだろう。
ルシアは十分に賢く、そんな王太子に対してでも、今まで全く問題を起こさず扱ってきた。
案外、得難い人材かも知れなかった。
アデリア王女さえいなければ。
ウェルケウェ伯爵がそう考え始めたのは、王太子の熱が一向にさめないからだった。例の事件があったのにも拘らず、王太子はルシア妃に、のめり込むばかりだった。
「あの王太子が気に入ったと言っているのだ。それに十分に賢く、自制心のある娘だ。これまでも、王妃の地位にいて問題も起こさなければ、あの母親を御してきたくらいだ。別な娘を探すより良いかもしれぬ。何より、王太子を説得する手間が省ける」
さすがに、もう、ルシア妃の宮殿に行くことはなかったが、宮廷の公式行事などでは、ルシア妃が露骨に避けているにもかかわらず、必死で付きまとっていた。
「ルシア妃の方は歓迎しないだろう。すでに王妃と言う最高の地位に着いたことがある。十分な遺産もある。好きなように暮らしたいはずだ」
必ず一緒に行って、王太子の代わりにしゃべらなくてはならないファルロも、もう飽き飽きだった。
そうこうしているうちにも、王家の財政の圧迫はだんだん目に見える形で表れて始めていた。
王妃はハブファンからの丁重な断り文を、いかにも不愉快そうに読んでいた。
ハブファンは、王からの要求の四分の一しか出せないと言ってきたのである。
「尊敬する国王陛下からのお言葉に答えられず残念至極に存じ奉りますが、先月にも、同額を送金したところでもあり……」
延々と言い訳が続いていたが、早い話が払えないと言う答えだったため、王妃は早々に読むのを止めて、傍らの財務大臣をにらみつけた。
「なぜ、このようなものをわたくしにわざわざ読ませるのです」
「王妃様……」
「あなたが読んで、まとめて簡潔に知らせればよいだけでしょう」
問題は王陛下の名前が出てこないことだが、陛下は、72歳のコルスター伯爵の病状が悪化したので見舞いと称して伯爵家へわざわざ訪問に行っていた。伯爵はつい先ごろ、まだ二十歳の豊満な美女と結婚したばかりだった。誰を見舞いに行ったのだかわからない。迷惑な見舞客である。
とは言え、王はそもそも財政などに関心がないので、聞いてみても仕方がない。
「最後に、少々、お知らせしたいことが書いてございます」
王妃は目を走らせた。
「これは何? 叙爵のお願い? 厚かましい」
「ハブファン殿への叙爵ではございません。新興の金持ちがいるそうで、王家への忠誠を誓いたいと。」
「なんなの、それ?」
「早い話が第二のハブファン殿なのでございましょう。叙爵なされば、ハブファン殿同様に、上納金が届くと思われます」
「あらまあ」
それは今まで考え付かなかった良い考えだった。
実は貴族も死に絶えることがある。
王家には使われなくなった爵位がいくつか残っていた。領地の方は人手に渡っていたが、タイトルだけは王家へ返っていたのである。
「とはいえ、生半可な金額ではお許しにならない方がようございます。貴族の値打ちが下がると苦情が出ますゆえ」
「ハブファンは定期的に上納金を支払う条件で、叙爵したのです。今度の者も、同様に上納金を支払えるのでしょうか」
「払えなくなれば、取り上げればよろしいでしょう。成り上がりの者など、その程度でも喜んで食いつきましょう」
「金で買う貴族の身分ね。あさましいこと。でも、悪い話ではなさそうね」
財務大臣は、細かい規定も作り上げて、希望者と交渉し、結局、1万フローリンの大金と引き換えに伯爵の名前を売りつけることに成功した。
「この人物は誰なの? レイビック伯爵と呼んで欲しいのね?」
「なんでも、最近、羽振りが良いそうです」
王妃はニヤリと笑った。どこかの田舎者が、大枚を払って、王家からの紙きれを有難そうに押し頂いている有様を想像したのである。
彼女の推測では、それは小太りで脂ぎって、礼儀作法もなっちゃいない頭が禿げかけた中年の成金に間違いなかった。きっと子供も、うじゃうじゃいるに違いない。まるで流行遅れの服を着た垢ぬけない連中が……。
「ハブファンほどお金持ちではないかもしれないけど、それでも少しは上納金が届くでしょう。いい話だわ。ほかにも希望者は出ないかしら。払えなくなれば、丸取りだもの」
これはかなり噂になった。貴族どもは、そんなにしてまで、貴族の身分を欲しがるものもいるのかと得意がったが、後に続く者は出なかった。不利な取引だからだ。
「教会の方は、さっぱりでした」
「なぜなの?」
王妃が気色ばんだが、喜捨としていただいたものを王家に渡すとなると、お預かりした方々への説明が必要になるのでと言うのが、断りのが理由だった。
農民からの治水祈願のための祈祷料とか、某孤児院の食費に充てて欲しい喜捨とか、教会の改修費用の一部の為など、用途が決まっている喜捨が多く、王家への寄付に使用目的を変更するとなると、かなりの確率でもめることは確かだった。
「そうではなくて! 使い方に問題があると言っているのよ。自分たちの服や食べ物に使うなと!」
王妃が総主教の豪華な金糸銀糸に彩られた僧服を思い浮かべて怒鳴った。しかしながら王家と違い、教会は結構な商売人であった。さらに、理屈を言わせると、そこは日々、教義問答などで鍛えているプロなので、全く歯が立たなかった。
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