アネンサードの人々

buchi

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フリースラント

第41話 ハンターで暮らしていく気がない超優秀ハンターたち

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 フリースラントは1週間くらい山にこもり、クマやイノシシやシカを何頭か、町へ持って帰った。

「まあ、このクマ問題、たいして気にすることはないんじゃないかな。もうすぐクマは冬眠する。ユキヒョウはしないけどな。雪が深すぎて大変なので猟はできないけど、冬の間、クマの危険性はないからね」

「冬はどうしていたのですか? レイビックの町に下りて過ごしてたのですか」

「いや、毎年ベルブルグに行っていた」

「えっ?」

 ベルブルグなんかに……

「ベルブルグで、何してたんですか?」

 ベルブルグと言えば、どうしてもゴーバーを思いだしてしまう。あの華やかで享楽的な街並みを。

「ベルブルグは商業の町で、歴史が古い。文献探しだな、主に」

 フリースラントは反省した。

 そういえば、そんな人ではなかった。もとはと言えば修行僧だったのだ。

「あと、ゴーバーに行ってた。お前も行くかい?」

 フリースラントは、たちまち疑り深そうなしかめつらになった。グルダを思い出した。

「ゴーバーですか? 僕は入ったことがないので、いくらするのか知りませんが……」

「用心棒代だ。結構な金額になる。店の女の子に無理矢理ちょっかいを出す連中を締め上げるだけだから。中にはかなりの腕利きもいて、手におえないことがある。俺の出番さ」

 ああ、そうですかと口の中で、フリースラントは答えた。

 いい人なんだか、何なんだかわからない人だ。

「お前なら大丈夫だ。ただし、殺しちまっちゃあダメだかんな。昼間は文献探しで、夜は用心棒だ。冬の間だけだがな」

 ロドリックには、いかにも修行僧らしい学究的でストイックな面と、適当でいい加減な世間擦れした面が妙に混在していた。



「いや、ロドリックは本当にいい人だよ」

 町へ行って、クマやイノシシを競り市にかけた帰り、フリースラントはゾフに声をかけられた。ちょっとだけ付き合ってくれないかと、言われたのだ。

 競り市の近くの小さな店で、彼ら二人は差し向かいで話をしていた。ハンターとしてみんなから尊敬されているゾフと、突然彗星のように現れたユキヒョウハンターの組み合わせは、店の従業員と客の好奇心をそそったが、誰も近づいては来なかった。

「もちろん、そうです」

 フリースラントは答えた。ロドリックは、確かにいい人間だった。だが、フリースラントは、なんで、この町のハンターの代表的存在のゾフが、自分に声をかけてきたのか、その理由の方が気になった。

 もしかすると、フリースラントの存在を快く思っていないかもしれなかった。

 だが、ゾフは、目の前のフリースラントのことより、ロドリックの方に関心があるらしかった。彼は悩んでいる様子に見えた。

「実はね、クマがこのところ町に出てきているんだよ。困っているんだ……」

 現在のところ、フリースラントはこの町ではハンターにカテゴライズされていた。

 彼はヴォルダ家の御曹司である。クマ狩りをするような身分ではない。ちなみにクマにも、ユキヒョウにも、これまでまるで関心はなかった。

 しかしながら、自分でもうまく説明できないいきさつでハンターになり、自分でもどこかおかしいなと思いつつ、ゾフとクマ問題を真剣に語り合っていた。

「ゾフさんは、今年は、クマはあまり獲らないのですか?」

「いや、私は一生懸命獲ってるんだけれど、正直もう大変なんだよ。私も、若くないので無理が利かない」

 ゾフは、正直で謙虚な男だった。それはフリースラントにもよく伝わった。

「クマを捕まえるというのは、本当は、非常に難しいのだ。他の連中は、よく捕まえているなと俺は思ってる」

「ええ、まあそうですね」

  実情を知っているフリースラントは、曖昧に答えた。

「あんたやロドリックなら、クマを簡単に捕まえられる。そうだろう?」

「簡単にかどうかは、とにかくとして、クマは捕まえられますね。でないと A 級ライセンスは取れないでしょう」

「その通りだ。私は、今まで、実は不審に思っていたのだ。私は、自分の実力をわかっている。クマを捕まえるのは、私にとって大変なことなんだ。正直、ギリギリ、運が良かったので、何とかなってきたのだ。それなのに、私よりも腕がないのではないかと思われる連中が、比較的容易にクマを捕まえてきている。そんなに簡単に捉えられるものなのかと疑っているんだ」

「僕は他の人たちの腕前を知りませんから、その疑問には答えられないです」

「あんたは、クマを捕まえられるのに、どうしてシカやイノシシも獲ってくるんだ?」

「まあ、それは……」

 フリースラントは 言葉を濁した。

「教えてくれよ。クマが獲れるだけの実力があるのに、どうしてお金にならないイノシシなんか獲るんだね?」

「僕は、そんなにお金はいらないんです」

 フリースラントは、ためらいがちに言った。

「多分、ロドリックも同じことを考えているんだと思います」

 ゾフは、真剣になった。

「ロドリックが、何を考えてるって言うんだね?」

「クマを捕まえると毛皮の値段以上にお金が支払われます。ここの町の負担が増すと思います。それと、クマを狙っている猟師は、実は、たくさんいます。僕がクマをいっぱい獲ってしまうと、その人たちは、困るんじゃないかと思ったんです。その点イノシシやシカなら、いくらでもいるし、肉として売れますからね。僕はユキヒョウを捕まえれば、この町が栄えるという考え方もよく分かりません。例えば貴族の子弟が、ユキヒョウ狙いに、この町へ来るかもしれないけれど、ユキヒョウは狩猟には向きません。それどころか危険です。以前僕はユキヒョウを捕まえに行ったプロの連中が、逆に殺されてしまっていたのを見ていますから」

 ゾフはうなった。彼にとっても良い思い出ではなかった。

「ロドリックは、そこまで考えてクマを獲ってるわけだ。彼に町に戻ってきてほしいよ」

「どうしてですか? ロドリックさんは、山の暮らしに満足しているようですよ?」

「彼は、破戒僧だと言われていた。隣の盗賊団から逃げ出すときに、何人か殺してしまっているので、実質的にその盗賊団を支配してる隣の領主のマックオン殿に睨まれている。マックオン殿は、きっと彼は、悪事を働いて、教会を破門されているに違いないと言い回っているのだ」

「そんな人ではないと思います。それに、その盗賊団は……」

 僕が全滅させてしまったので……と言いそうになってあわてて言葉を飲み込んだ。

「その盗賊団は、街道の神様が、全滅させたって、聞きました」

「なに馬鹿なこと言っているんだ。そんな神様いるわけないだろ」

「いや、それは、僕の意見ではなくて……」

「みんな、実はロドリックの仕業ではないかと疑っているんだ」

「え……」

 フリースラントは驚いて、文字通り、目が点になった。

「驚くのも無理はない。私だって、信じられないんだ。しかも、マックオン殿は懸賞金をかけている」

「その、神様に?」

「神様じゃなくて、犯人にだ」

「だって、盗賊団なんですよね? まあ、殺すのは、どうかと思いますが」

 フリースラントはしぶしぶ付け加えた。

「理由があれば、仕方がないだろう。例えば、殺されそうになったからとか。だけど、普段の行いが悪いので、全滅させましたと言うのは、裁判にかけたわけでもないから、通らないと言うのだ。大量殺人だと言うのだ」

「自分たちの悪行については、言わないくせに?」

 フリースラントは興奮して言った。

 彼らは、フリースラントを捕まえて、殺そうとしたのだ。彼がその場で殺されなかったのは、大金を身に着けていたので、金持ちの子弟だとわかり、身代金を取って、もっと金を手にしようと考えたからに過ぎない。

「ロドリックは本当にいい人だよ。私にはわかる。この町の為にも、町で暮らしてほしいんだ。クマハンターとか言って威張っている連中も、ロドリックの顔を見れば、すぐさま黙るよ」

 それから、彼は付け加えた。

「この町は小さいからね。狩猟で成り立っているだけなんだ。もしこのまま、狩猟で生き続けるなら、彼のような優秀なハンターが山に埋もれている状態は、もったいなさすぎるんだよ」


 山に戻って、フリースラントは、この話をロドリックにした。

 ロドリックは、困ったように言った。

「ゾフは気が付いているんだよ。クマハンターなんて、実はほとんどいないってことを。誰かが、代わりにクマを獲っているわけだ。そして、多分それが、俺だろうと思っているわけだ。今は、お前の可能性もあるが」

「そして、町としては、あんまりたくさんクマを持ってこられても困るんですよね?クマには懸賞金が支払われますから」

「もとはと言えば、そうでもしないと危険なクマ狩りなんか、誰もやりたがらないからだ。だけど、俺がバランスを崩したかもしれないな」


 むずかしい問題だった。

「ロドリックさん、もう、町へ出て、みんなに認めてもらったらどうですか? 森の隠者なんかやってるから、こんなことになるんじゃないのですか」

「破戒僧だとか言われているのに? しかも、賞金首なんだぜ? どうして俺に嫌疑をかけるかな」

 ロドリックはフリースラントを睨んだ。

「真犯人は別にいるぜ?」

 フリースラントは負けずに答えた。

「説明すればいいだけでしょう」

「賞金首は、実は、お前だってことをか? お前だって、どうしてヴォルダ公の御曹司だと、身分を明かさないんだ。マックオン殿なんか、あっという間にしっぽを巻いて逃げてくぞ。ヴォルダ公とは格が違う。もめ事を起こしたくなんかないだろう」

「だって、僕はあと数か月でここを出て行くから……」

「俺だってそうだ。ここでは実は大きな発見があった。そのために思いのほか長くいたが、俺の領地はここからは遠い。領主に戻るか、教会へ戻るかは、総主教様に報告をしたうえで、決めたいと思っている。ここで、ずっとハンターをするつもりはない」

 ロドリックもフリースラントも、この町を出て行くのだ。
 だから、どうでもいいことなのだ。

 だが、フリースラントは、どうでもいい、この小さな寒村が抱えている、本当の問題に気が付いてしまった。

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