29 / 57
第29話 田舎ステイ
しおりを挟む
田舎家の庭はよく手入れされていて、花々が咲き乱れていた。
コテージのテラスなら、朝食を露に濡れないで楽しめたし、庭の中の小さなあずまやはロマンティックで午後のお茶に持ってこいだった。
「夏だったらバラが満開だったと思うのに残念」
フィオナはうっとりして周りを見つめた。
街よりずっときれいだった。田園風景の向こうに広がる森と林。足元の芝は緑のビロードのようだ。
それにクリスチンは思っていたよりずっと楽しい相手だった。
全然気を使わないで済む。
突拍子もないことばかりを思いつくが、フィオナに文句を言ったり、フィオナを批評したりはしない。
それはとても居心地のいいものだった。フィオナは一緒に住む義姉のアレクサンドラから、何をしても小言を言われたり、反対されたり、批判されてたりしてきた。ここに、アレクサンドラはいない。
「ねえ、あそこに古城が見えるわ。すてきね」
森の切れたあたりから、古色蒼然とした石造りの塔が見えた。ずいぶん古いものに違いない。
「ロマンチックね……」
すばらしい。自然と歴史的遺物の融和だ。多分、昔の城郭の一部だけが残っているのだろう。崩れかけたような灰色の塔は野趣を与え、あたりの雰囲気をぐっと盛り上げる。
「魔法使いが住んでいそう」
フィオナも言った。
「いいところだわ」
「それに、この近くには小さな町があって今日はお祭りらしいの。覗いてみない?」
「え、なにか面白そうね。でも服がないわ。その服は目立ちすぎると思うわ」
フィオナはクリスチンの格好を見た。普段着だが、生地と言い仕立てと言いこんな田舎町ではまずお目にかかれなさそうな高級品だ。
「あら。あなただってダメだと思うわ。十メートル先からでも、どこかのお嬢様だってバレバレよ?」
「そんなことは……」
フィオナは言いかけたが、そうかもしれない。
パーティやサロン、晩餐会や舞踏会で着る服のマナーには詳しくても、ここらの村娘が着るファッションはさっぱりわからない。
「少なくとも、ここへ来る途中で見た町の人の様子と私たちの服は違う気がするわ」
クリスチンはマリアを呼んだ。彼女に付き従っている専属の侍女だ。
「村に行きたいので、目立たない服を持ってきて」
「お嬢様!」
クリスチンはマリアに叱られていた。だが、結局マリアは、二人のお転婆娘の3メートル後ろを、マリアとこのコテージで働く二人の男が一緒について歩くことで手を打った。
「いいですか? 必ず私とここの使用人のそばを離れてはいけません。にぎやかな所しか歩いてはいけません! わ・か・り・ま・し・た・か?」
フィオナは、クリスチンが自由でいいと思っていたが、自由(というか勝手)を貫くのは大変だと実感した。
「早く服を二人分借りてきて! 早く借りてくれてきてくれたら、早く帰って来れるわ!」
なんという人使いのうまさ(?)
マリアが見えなくなってから、フィオナはワクワクしてクリスチンに聞いた。
「どこでそんな情報を仕入れてきたの?」
「台所で若い女中たちが話していたのよ。楽しそうじゃない? 一緒に行くって言ったのよ」
「まあ!」
フィオナは有頂天になった。そんなに自由に町を歩き回ったことなんかない。
「いいこと? 女中たちの前ではあなたはフィリパで私はクレア。リード姉妹よ?」
「はいっ。お姉様」
町は少し離れていたので、馬車が用意された。女中たち用の車に便乗したので、みすぼらしい荷馬車だ。
幸いにもクリスチンはみすぼらしいだの、乗り心地が悪いだの言わなかった。
女中たちの方は勝手が違って、黙りこくっていた。
何しろ、彼女たちの服を借りて着ていても、二人の令嬢は明らかに違っていた。
クリスチンは、キラキラ輝く金髪の見事な巻き毛だった。それに、なんと美しい顔立ちなことか。
フィオナだって、素晴らしいつやの髪だった。手入れが違う。おまけに染み一つない真っ白な肌。二人とも、手はふっくらしていて、水なんか触ったこともなさそうだった。女中たちのアカギレだらけの手や、真っ赤な頬とは全く違う。
その上、次から次へと全く違うイントネーションと言葉つきでしゃべりまくる。
「祭りって何をするのかしら?」
クリスチンは女中の一人に聞いた。
「わ、わたしらは踊り目当てで行くんで」
「踊り?」
「え…っと、最初は全員で輪になって踊るやつで、次は、そん中から選んでカップルで踊って……」
「それじゃあ、あなた、お目当ての方がいらっしゃるの?」
エレンは目を丸くする。お目当ての方とは?
「つまり、決まった男性がもういるのかしら?」
エレンは真っ赤になって傍らのジェーンに助けを求めた。
「いないけど、ええと、いい人がおればなあと」
「ああ。そう言うことね」
クリスチンは納得したようだ。妙にこの二人の女中たちが行きたがっていた訳が分かった。
「お酒も入るようですから、気を付けないといけません」
マリアが釘を刺し、フィオナはマルゴットを思い出した。
マリアとマルゴットは、会ったことがある。クリスチンがフィオナを田舎に連れて行くため迎えに来た時のことだ。
マリアの顔を見た途端、マルゴットは納得し、マリアもマルゴットのあごを見た途端、腕を組んで頷いて見せたのだ。以心伝心と言うやつだろうか。
ただ、マルゴットの方にはほんの僅か憐憫の色があり、フィオナとクリスチンの顔を見比べたマリアの表情に憂愁の色が濃くなったことは否めない。
つまり、どう考えても、じゃじゃ馬はクリスチンの方だった。
今日だってそうだ。
どこかの金持ちの貴族が催すダンスパーティに参加する時なら、クリスチンもそれ相応の用心をしている。たとえ傍目には無鉄砲そのものだったとしても、出禁を食らうような真似はしない。
だが、この村祭り参加に際しては、まるで何も考えていないではないか。
「大丈夫よ。ホラ、この格好ですもの。それに誰もいやしないわ」
そりゃ社交界の男は誰もいないでしょう。
だが、世の中、宮廷にも社交界にも、ド田舎の寒村にも若い男はウジャウジャいるし、貴族の男たちが彼女たちをカワイイと思うなら、貧乏人の男だって思うことは同じに決まっている。
「全く何もわかっていない……」
マリアは頭を抱えた。
コテージのテラスなら、朝食を露に濡れないで楽しめたし、庭の中の小さなあずまやはロマンティックで午後のお茶に持ってこいだった。
「夏だったらバラが満開だったと思うのに残念」
フィオナはうっとりして周りを見つめた。
街よりずっときれいだった。田園風景の向こうに広がる森と林。足元の芝は緑のビロードのようだ。
それにクリスチンは思っていたよりずっと楽しい相手だった。
全然気を使わないで済む。
突拍子もないことばかりを思いつくが、フィオナに文句を言ったり、フィオナを批評したりはしない。
それはとても居心地のいいものだった。フィオナは一緒に住む義姉のアレクサンドラから、何をしても小言を言われたり、反対されたり、批判されてたりしてきた。ここに、アレクサンドラはいない。
「ねえ、あそこに古城が見えるわ。すてきね」
森の切れたあたりから、古色蒼然とした石造りの塔が見えた。ずいぶん古いものに違いない。
「ロマンチックね……」
すばらしい。自然と歴史的遺物の融和だ。多分、昔の城郭の一部だけが残っているのだろう。崩れかけたような灰色の塔は野趣を与え、あたりの雰囲気をぐっと盛り上げる。
「魔法使いが住んでいそう」
フィオナも言った。
「いいところだわ」
「それに、この近くには小さな町があって今日はお祭りらしいの。覗いてみない?」
「え、なにか面白そうね。でも服がないわ。その服は目立ちすぎると思うわ」
フィオナはクリスチンの格好を見た。普段着だが、生地と言い仕立てと言いこんな田舎町ではまずお目にかかれなさそうな高級品だ。
「あら。あなただってダメだと思うわ。十メートル先からでも、どこかのお嬢様だってバレバレよ?」
「そんなことは……」
フィオナは言いかけたが、そうかもしれない。
パーティやサロン、晩餐会や舞踏会で着る服のマナーには詳しくても、ここらの村娘が着るファッションはさっぱりわからない。
「少なくとも、ここへ来る途中で見た町の人の様子と私たちの服は違う気がするわ」
クリスチンはマリアを呼んだ。彼女に付き従っている専属の侍女だ。
「村に行きたいので、目立たない服を持ってきて」
「お嬢様!」
クリスチンはマリアに叱られていた。だが、結局マリアは、二人のお転婆娘の3メートル後ろを、マリアとこのコテージで働く二人の男が一緒について歩くことで手を打った。
「いいですか? 必ず私とここの使用人のそばを離れてはいけません。にぎやかな所しか歩いてはいけません! わ・か・り・ま・し・た・か?」
フィオナは、クリスチンが自由でいいと思っていたが、自由(というか勝手)を貫くのは大変だと実感した。
「早く服を二人分借りてきて! 早く借りてくれてきてくれたら、早く帰って来れるわ!」
なんという人使いのうまさ(?)
マリアが見えなくなってから、フィオナはワクワクしてクリスチンに聞いた。
「どこでそんな情報を仕入れてきたの?」
「台所で若い女中たちが話していたのよ。楽しそうじゃない? 一緒に行くって言ったのよ」
「まあ!」
フィオナは有頂天になった。そんなに自由に町を歩き回ったことなんかない。
「いいこと? 女中たちの前ではあなたはフィリパで私はクレア。リード姉妹よ?」
「はいっ。お姉様」
町は少し離れていたので、馬車が用意された。女中たち用の車に便乗したので、みすぼらしい荷馬車だ。
幸いにもクリスチンはみすぼらしいだの、乗り心地が悪いだの言わなかった。
女中たちの方は勝手が違って、黙りこくっていた。
何しろ、彼女たちの服を借りて着ていても、二人の令嬢は明らかに違っていた。
クリスチンは、キラキラ輝く金髪の見事な巻き毛だった。それに、なんと美しい顔立ちなことか。
フィオナだって、素晴らしいつやの髪だった。手入れが違う。おまけに染み一つない真っ白な肌。二人とも、手はふっくらしていて、水なんか触ったこともなさそうだった。女中たちのアカギレだらけの手や、真っ赤な頬とは全く違う。
その上、次から次へと全く違うイントネーションと言葉つきでしゃべりまくる。
「祭りって何をするのかしら?」
クリスチンは女中の一人に聞いた。
「わ、わたしらは踊り目当てで行くんで」
「踊り?」
「え…っと、最初は全員で輪になって踊るやつで、次は、そん中から選んでカップルで踊って……」
「それじゃあ、あなた、お目当ての方がいらっしゃるの?」
エレンは目を丸くする。お目当ての方とは?
「つまり、決まった男性がもういるのかしら?」
エレンは真っ赤になって傍らのジェーンに助けを求めた。
「いないけど、ええと、いい人がおればなあと」
「ああ。そう言うことね」
クリスチンは納得したようだ。妙にこの二人の女中たちが行きたがっていた訳が分かった。
「お酒も入るようですから、気を付けないといけません」
マリアが釘を刺し、フィオナはマルゴットを思い出した。
マリアとマルゴットは、会ったことがある。クリスチンがフィオナを田舎に連れて行くため迎えに来た時のことだ。
マリアの顔を見た途端、マルゴットは納得し、マリアもマルゴットのあごを見た途端、腕を組んで頷いて見せたのだ。以心伝心と言うやつだろうか。
ただ、マルゴットの方にはほんの僅か憐憫の色があり、フィオナとクリスチンの顔を見比べたマリアの表情に憂愁の色が濃くなったことは否めない。
つまり、どう考えても、じゃじゃ馬はクリスチンの方だった。
今日だってそうだ。
どこかの金持ちの貴族が催すダンスパーティに参加する時なら、クリスチンもそれ相応の用心をしている。たとえ傍目には無鉄砲そのものだったとしても、出禁を食らうような真似はしない。
だが、この村祭り参加に際しては、まるで何も考えていないではないか。
「大丈夫よ。ホラ、この格好ですもの。それに誰もいやしないわ」
そりゃ社交界の男は誰もいないでしょう。
だが、世の中、宮廷にも社交界にも、ド田舎の寒村にも若い男はウジャウジャいるし、貴族の男たちが彼女たちをカワイイと思うなら、貧乏人の男だって思うことは同じに決まっている。
「全く何もわかっていない……」
マリアは頭を抱えた。
1
お気に入りに追加
637
あなたにおすすめの小説
妻と夫と元妻と
キムラましゅろう
恋愛
復縁を迫る元妻との戦いって……それって妻(わたし)の役割では?
わたし、アシュリ=スタングレイの夫は王宮魔術師だ。
数多くの魔術師の御多分に漏れず、夫のシグルドも魔術バカの変人である。
しかも二十一歳という若さで既にバツイチの身。
そんな事故物件のような夫にいつの間にか絆され絡めとられて結婚していたわたし。
まぁわたしの方にもそれなりに事情がある。
なので夫がバツイチでもとくに気にする事もなく、わたしの事が好き過ぎる夫とそれなりに穏やかで幸せな生活を営んでいた。
そんな中で、国王肝入りで魔術研究チームが組まれる事になったのだとか。そしてその編成されたチームメイトの中に、夫の別れた元妻がいて………
相も変わらずご都合主義、ノーリアリティなお話です。
不治の誤字脱字病患者の作品です。
作中に誤字脱字が有ったら「こうかな?」と脳内変換を余儀なくさせられる恐れが多々ある事をご了承下さいませ。
性描写はありませんがそれを連想させるワードが出てくる恐れがありますので、破廉恥がお嫌いな方はご自衛下さい。
小説家になろうさんでも投稿します。
「お前を妻だと思ったことはない」と言ってくる旦那様と離婚した私は、幼馴染の侯爵から溺愛されています。
木山楽斗
恋愛
第二王女のエリームは、かつて王家と敵対していたオルバディオン公爵家に嫁がされた。
因縁を解消するための結婚であったが、現当主であるジグールは彼女のことを冷遇した。長きに渡る因縁は、簡単に解消できるものではなかったのである。
そんな暮らしは、エリームにとって息苦しいものだった。それを重く見た彼女の兄アルベルドと幼馴染カルディアスは、二人の結婚を解消させることを決意する。
彼らの働きかけによって、エリームは苦しい生活から解放されるのだった。
晴れて自由の身になったエリームに、一人の男性が婚約を申し込んできた。
それは、彼女の幼馴染であるカルディアスである。彼は以前からエリームに好意を寄せていたようなのだ。
幼い頃から彼の人となりを知っているエリームは、喜んでその婚約を受け入れた。二人は、晴れて夫婦となったのである。
二度目の結婚を果たしたエリームは、以前とは異なる生活を送っていた。
カルディアスは以前の夫とは違い、彼女のことを愛して尊重してくれたのである。
こうして、エリームは幸せな生活を送るのだった。
皇太子夫妻の歪んだ結婚
夕鈴
恋愛
皇太子妃リーンは夫の秘密に気付いてしまった。
その秘密はリーンにとって許せないものだった。結婚1日目にして離縁を決意したリーンの夫婦生活の始まりだった。
本編完結してます。
番外編を更新中です。
側妃、で御座いますか?承知いたしました、ただし条件があります。
とうや
恋愛
「私はシャーロットを妻にしようと思う。君は側妃になってくれ」
成婚の儀を迎える半年前。王太子セオドアは、15年も婚約者だったエマにそう言った。微笑んだままのエマ・シーグローブ公爵令嬢と、驚きの余り硬直する近衛騎士ケイレブ・シェパード。幼馴染だった3人の関係は、シャーロットという少女によって崩れた。
「側妃、で御座いますか?承知いたしました、ただし条件があります」
********************************************
ATTENTION
********************************************
*世界軸は『側近候補を外されて覚醒したら〜』あたりの、なんちゃってヨーロッパ風。魔法はあるけれど魔王もいないし神様も遠い存在。そんなご都合主義で設定うすうすの世界です。
*いつものような残酷な表現はありませんが、倫理観に難ありで軽い胸糞です。タグを良くご覧ください。
*R-15は保険です。
【完結】いてもいなくてもいい妻のようですので 妻の座を返上いたします!
ユユ
恋愛
夫とは卒業と同時に婚姻、
1年以内に妊娠そして出産。
跡継ぎを産んで女主人以上の
役割を果たしていたし、
円満だと思っていた。
夫の本音を聞くまでは。
そして息子が他人に思えた。
いてもいなくてもいい存在?萎んだ花?
分かりました。どうぞ若い妻をお迎えください。
* 作り話です
* 完結保証付き
* 暇つぶしにどうぞ
極上の一夜で懐妊したらエリートパイロットの溺愛新婚生活がはじまりました
白妙スイ@書籍&電子書籍発刊!
恋愛
早瀬 果歩はごく普通のOL。
あるとき、元カレに酷く振られて、1人でハワイへ傷心旅行をすることに。
そこで逢見 翔というパイロットと知り合った。
翔は果歩に素敵な時間をくれて、やがて2人は一夜を過ごす。
しかし翌朝、翔は果歩の前から消えてしまって……。
**********
●早瀬 果歩(はやせ かほ)
25歳、OL
元カレに酷く振られた傷心旅行先のハワイで、翔と運命的に出会う。
●逢見 翔(おうみ しょう)
28歳、パイロット
世界を飛び回るエリートパイロット。
ハワイへのフライト後、果歩と出会い、一夜を過ごすがその後、消えてしまう。
翌朝いなくなってしまったことには、なにか理由があるようで……?
●航(わたる)
1歳半
果歩と翔の息子。飛行機が好き。
※表記年齢は初登場です
**********
webコンテンツ大賞【恋愛小説大賞】にエントリー中です!
完結しました!
好きな人に『その気持ちが迷惑だ』と言われたので、姿を消します【完結済み】
皇 翼
恋愛
「正直、貴女のその気持ちは迷惑なのですよ……この場だから言いますが、既に想い人が居るんです。諦めて頂けませんか?」
「っ――――!!」
「賢い貴女の事だ。地位も身分も財力も何もかもが貴女にとっては高嶺の花だと元々分かっていたのでしょう?そんな感情を持っているだけ時間が無駄だと思いませんか?」
クロエの気持ちなどお構いなしに、言葉は続けられる。既に想い人がいる。気持ちが迷惑。諦めろ。時間の無駄。彼は止まらず話し続ける。彼が口を開く度に、まるで弾丸のように心を抉っていった。
******
・執筆時間空けてしまった間に途中過程が気に食わなくなったので、設定などを少し変えて改稿しています。
不能と噂される皇帝の後宮に放り込まれた姫は恩返しをする
矢野りと
恋愛
不能と噂される隣国の皇帝の後宮に、牛100頭と交換で送り込まれた貧乏小国の姫。
『なんでですか!せめて牛150頭と交換してほしかったですー』と叫んでいる。
『フンガァッ』と鼻息荒く女達の戦いの場に勢い込んで来てみれば、そこはまったりパラダイスだった…。
『なんか悪いですわね~♪』と三食昼寝付き生活を満喫する姫は自分の特技を活かして皇帝に恩返しすることに。
不能?な皇帝と勘違い姫の恋の行方はどうなるのか。
※設定はゆるいです。
※たくさん笑ってください♪
※お気に入り登録、感想有り難うございます♪執筆の励みにしております!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる