見切り教育

ラッキーセヴァン

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終わらせない

決戦

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私と原は思いっきり黒幕に殴り掛かった。

ぎゅいいいいいいいいいん・・・

「ぐわああああ!!」

「原!!大丈夫!?」

『ははは・・・どうだ凄いだろう!!僕が考えたドリルの様になって身体に穴を開けるウイルスは!!』

「嘘でしょ!?これもう何でもアリだよね!?」

『何でもアリだぞ!!だから僕に勝てっこ無いんだ!!

次行くぞ!!』

えっ、次?

・・・うわっ!?

「はーどっこいしょー!あ、えーらいやっちゃえーらいやっちゃヨイヨイヨイヨイ!!」

私の身体が勝手に動き出し、意味不明なダンスを繰り広げ始めた。

「山口・・・ビビり過ぎだ。」

(違う!ちがーう!)

くそっ!原の言葉にも思う様に返せない。

『ははは!!どうだ凄いだろう!!僕が考えた自分の意思とは裏腹にでたらめなダンスを踊ってしまうウイルスは!』

「ゴミばっかじゃねえか。そりゃ評価されないわ。」

「何だと!!また腹に穴開けるぞ!!」

ゴミばっか。確かにそうだけどこのままだだと確実に勝ち目はない。どうしよう。何としてでも勝てる様な方法を考えなきゃ先に進めない。私は踊りながら考える。・・・そうだ!!

口はもう多分自由に動く!私は原の所に踊りながら向かった。

「ねえ原、鞄の中にまだあれって残ってる?」

「あれ?・・・そうか!!」

『何を二人でコソコソやってるんだ!!これでもくらえ!!』

スパッ!!

「いてっ!!」

『ははは!今度は原点に戻って生物の身体の一部を消すことが出来るウイルスだ!!二人共死ね!!』

もう時間が無い。

「行くよ、原。せーの!!」

『ははは!そんなの効くわけが無いだろう・・・ごはあっ!!』バキッ!

私は鉄パイプで思いっきり黒幕の頭を殴りつけた。更に原は背中を思い切り蹴り上げた。

『なっ・・・何だこれ!?ヌルヌルする!?あとスースーする匂いが・・・あっ!!』

「気付いたか?これが何なのか。」

原がニヤリと笑った。

『まっ・・・まさか!!』

「ふふっ、石鹸だよ!」

私は自分の手に握った白い塊を見せびらかした。これは原と行動し始めた時に薬局で買った石鹸だ。

「ウイルスといえば、石鹸だよねー!」

「ねー!」

『ええええええ!!そんなのってアリ!?』

「言ったでしょ?何でもアリだって。

・・・原、ピストル貸して。」

私は原からピストルを受け取る。

「山口、本当に大丈夫か?」

原は私をとても心配した。さっき血飛沫を見たときに吐き気を覚えていたからだ。でも・・・

「大丈夫。私にやらせて。」

『な・・・何をするつもり・・・嘘だろ!?』

「嘘じゃ無いよ。このピストルの弾には石鹸が塗り付けてあるの。

みんなの未来を奪った事、ここでちゃんと償って。」

『そ・・・そんな・・・

嫌だああああああああああああっ!!』

バンッ!!

私は思いっきり引き金を引いた。

すると弾は黒幕の眉間に命中し、そのままその場に倒れ込んだ。

「えっ!?なになに?」

「何が起きたんだ?」

ブーーーン・・・

『今、壁をどかすからお前らはもうここを離れろ!良いな!山口、こっちだ。』

原が黒幕のマイクを手に持って言った。そして私の腕を引いて後ろの窓を開けた。

どうやら上手くいった様だ。



























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