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9月2日
仇討ち
しおりを挟む「うっわ!!」
「あいつ死んだんじゃね!?」
やばい。本格的にやばい。このままだとあいつ・・・!
「ぎゃはははは!!やっべーすげえ音したじゃん!!」
あのヤンキー・・・!
「よっしゃー!!このまま死ぬまで虐めてやろうぜ!!」
「いええええええええ!!」
「ヒュー!!!」
私は頭の急に真っ白になった。
そして何故か私は三人のヤンキーの元へ向かっていた。周りのみんなは私の事を見て固まっている。
「おっ!?今度はなんだなんだ!!」
「お前も痛い目に会いてえのか!?」
三人が笑い転げる中、私はまだ形が残っている椅子を手に持った。
「おっ、おい!何しようってんだよ!止めろよ!止め」
ごつんっ
ごんっ
がすっ
どすっ
私は一人のヤンキーの後頭部に向けて椅子を何度も殴りつけた。
ごんっ
ごんっ
ごんっ
ばきゃっ
「おいよせ山口!!やり過ぎだ!!」
「はっ!」
私は我に返りヤンキーに目を向ける。ヤンキーはうつ伏せになったまま動かない。
「うっ・・・うわあああああ!!!」
残りの二人はその場から走って逃げて言った。
周りを見ると模試を受けていた人達が一斉にこちらを注目している。
や・・・やり過ぎたかな?
「お・・・」
「お?」
「お手柄だ!!ありがとう!!」
「えっ!?」
意外な事に、わあああああっと沢山の人達の歓声が上がった。
「あいつらの事をやっつけてくれてありがとう!!」
「立ち向かって行くなんて凄いな!!」
「これでようやく・・・ようやく・・・」
「「「模試が受けられる!!!」」」
私はただひたすらに拍手を贈られる。そこで私はみんなにVサインを送って見せた。
横を見ると原が何も言わずにこちらを睨みつけていた。
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