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9月2日
命知らず
しおりを挟むただひたすらに机や椅子が破壊されていく。机が避ける音が耳に突き刺さる。
中身はヤンキーだが相手は金持ちだ。逆らったら逆に痛い目に遭わされる。そのせいで私達は何も出来ずにいた。
「・・・私、ダメ元で通報してみます!」
一人の女性スタッフが言った。
「え・・・でも・・・」
「やらないよりかはマシだと思います!!」
「しかしだなぁ・・・。」
色々スタッフが話し合っている。
「よし!君に任せよう。ここは私達が何とかする。」
「試験監督!あ・・・ありがとうございます!」
女性スタッフが固定電話へ走って行った。
「ぎゃはははははははは!!おいおい無謀なマネすんなよ!!」
「こら!君達止めるんだ!ちゃんと話をしよう!!」
あっ!試験監督!
「てめえみたいなジジイに何が分かるんだよ!」
「君達にも辛い事があったんだろう!大丈夫!君達は」
「うるせえ!黙れ!」
ごつん!!
試験監督がバットで殴られた。彼は意識を失い、その場に倒れ込む。
「やばい!どうする!?」
「嘘でしょ!?」
「いやああああああああっ!?」
「どうします!?」
「これはもう模試を続行出来ないな!!」
え?続行出来ない?
「あはははは!弱え!!弱ええよガリ勉共!!」
嘘だ。今まで私がやってきたのは?
「結局努力よりも権力が勝つんだよ!!」
嘘だ嘘だ。
「あはははは!!てめえらここで徹底的にいじめてやるよ!!
所詮お前らはさぁ・・・
変われないんだよ!!」
くそっ。くそっ。
私が歯をカチカチと鳴らしていると、原が三人組の所へ歩み寄っていった。
何してんのあいつ!!
「こら君!危ないから戻りなさい!」
「大丈夫。俺に任せて。」
「なっ!何だよてめえ!」
「大丈夫。俺と話し合おうぜ!」
「は?何言っていやがる!!」
「痛い目みっぞゴラァ!!」
「お前らだって本当は嫌な事があったんだろう!だから話し合おう」
「うるせえええええええ黙れええええええええええ!!」
がつん!!
「あ・・・あ・・。」
原がバットで背中を殴られ、そのまま前に倒れ込んだ。
嘘でしょ!?
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