見切り教育

始まっちゃった

バスデスマッチ

「なんの役にも立たないヤンキー共め。今すぐここで全員地獄送りにしてやるよ！」

何を言っていんのこいつ！！なんで政府からわざわざこんなところに？そもそも法律と違くない！？

ピポパ

「警察か？鈍倉高校の奴らは俺が皆殺しにする。だから校舎内の駐車場で待つように。」

ピッ

「え？今度はあいつ何するつもり！？」

「ハンドクリーム？保湿？」

「きゃあああああっ！！」

「えっ？何だよ！寄るんじゃねえよ・・・うぎゃあっ！」

シュウウウウウウウウウウウ・・・

不意に男子生徒が叫び声を上げた。見てみると、学ランから覗いている肩の部分が煙を立てながらただれていくじゃないか。

「このハンドクリームにはうちの機関が作り上げたウイルスが混ぜ込んであるんだ。どうせやるんだったら長く楽しもうぜ。全員苦しみながら死ねええええええ！！！！！！！！」









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今、私はバスの座席に身を潜めている。
一体何がどうなっているのか分からない。ふと気がついたら、バスが自動運転になっていて、みんな泣いたり騒いだりしながら迫り来るバスの運転手から逃げ回っている。正に阿鼻叫喚とはこの事だ。

捕まった生徒達の体からもくもくと煙が上がっている。

「ぎゃああああああああ！！」

「おら待てよ！バスで暴れんじゃねえよ！おらっ」

「いやああああああああああ！！」

・・・私このまま死ぬのかな。

お父さんやお母さんと離れたまま。

ほんとにこのまま死ぬのかな。

ドクンッ ドクンッ

絶望と同時に心臓の音が高鳴っていく。

コツコツコツ

その心臓の音とともに運転手の足音が近づいてくる。

「へへへー！そこかああああああ！！」

見つかった。もう駄目だ！



「ぐっ・・・ぐわああああっ！！」

ドカッ！！

不意に運転手が叫び声とともに消えた。一体何が起きたの？