8 / 44
第一章
遭遇
しおりを挟むあーあ、結局相手納得させるまで1時間かかった。もう2時や。あいつキモすぎ。
「とにかくようやく眠れるけれど、そんな簡単に会えるのかね?グーッ・・・
・・・あれ?」
なんか目の前が妙にピンク色に見える。それからデッカい白いベッドに小さなガラスで出来たテーブル?そこにドリンクも置いてある。
「何やここ・・・ラブホ?」
壁一面ピンクだしなんかそんな感じがする。偏見やけど。
「あと俺の息くっせ!顔全体にかかってる!・・・お面?これってもしかして・・・アホやろ・・・まさか本当に・・・」
俺、もう寝付いてたんか。と・・・取り敢えずこんな事してても無駄やし、ベッドの上に移動してみよう。ほら、まだ片方おらへんしもしかしたら相川考え直してくれたのかもしれない!ほら、あいつアホやけど真面目ちゃんやし!
・・・にしても本当にデッカいベッド!
「ダーイブ!!」
ゴリッ!
なんか踏んづけた。
「ゲホッ!ゴホッ!」
「・・・ごめんなさい。」
俺は反射的に謝って布団をめくり上げた。
「あっ、ほんまにアホやったんや。」
そこには小さく小さく丸まった俺の幼馴染、相川 里奈子の姿があった。
「クソが・・・」
「は・・・初めまして・・・」
あ、俺の事ほんまに知らない人だと思ってる。しかも何やら様子がおかしい。
「何でそんなにちびっちゃいん?しかも震えてるし。」
「わ・・・たし、・・・ちょっと慰めて貰おうと思ったんです。本当にそれだけです。あとは任せます。」
・・・成る程ね。
「そっか。知らない人に会って緊張しちゃった?」
「・・・はい、私・・・こういうのまだ2回目だから。」
絶対嘘やな。
「へえ。なんで俺の事選んだの?」
「・・・好み・・だった・・・から?・・・そう!好みだったんです!私こういうエッチな事ばかりしてる男の人大好きで!」
「・・・・・・。」
「私も!ここに交じってこういう事がしたかったんです!」
「成る程なー。」
「だから・・・細かい事は気にしないで!いつも動画見てます!特に立ちバックのトコなんか」
「俺は立ちバックなんて一度も撮ってへんよ?」
ドサッ
もうウザいから乗っかったろ。
「・・・っっ。」
「ほんまに良いのかー?なんか言わんとほんまに抱くでー?」
「はあ・・・はあ・・・」
俺が顔を近づけると相川の歯は面白いぐらいにガチガチと音を立てた。顔は強張り目を見開き、体の震えはより一層早く、大きくなる。
「ふうっ・・・うう・・・」
「チッ・・・気色わる。」
「ぐすっ・・・ひぐっ・・・」
相川は目を大きく見開いたまま体を硬直させてすすり泣き始めた。小さな子供が泣いている時よりもしゃくり上げていて呼吸が苦しそうだ。そこで俺は相川を座らせて背中をさすった。
「・・・怯えとるのか?」
「ぐすっ・・・うう・・・。」
「お前、ちょっと頭冷やせ。俺、ヤリチンだけどレイプはしたくないんだよね。あくまで互いに承諾した奴だってだけ。それでも怖いだろ?」
「う・・・うわああああああああああああああん・・・」
耳痛っ。相変わらず泣き声デカすぎ。あと大袈裟や。
「でも俺たち契約しちゃったしな・・・これからどうする?俺はアカウント消したくないし。」
「もう会いたくない・・・うわああああ」
「待て。でも自業自得やで?軽はずみにセフレなんか作ろうとするからや。とにかく、何にもしないから夜は一緒にいような?」
「うううう・・・うう・・・」
ようやく落ち着いてきた・・・。にしても何で普段真面目な相川がこんなエグいマネしたん?
「これが怖いんか?え?」
「もういや・・・」
0
お気に入りに追加
5
あなたにおすすめの小説
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
小学生最後の夏休みに近所に住む2つ上のお姉さんとお風呂に入った話
矢木羽研
青春
「……もしよかったら先輩もご一緒に、どうですか?」
「あら、いいのかしら」
夕食を作りに来てくれた近所のお姉さんを冗談のつもりでお風呂に誘ったら……?
微笑ましくも甘酸っぱい、ひと夏の思い出。
※性的なシーンはありませんが裸体描写があるのでR15にしています。
※小説家になろうでも同内容で投稿しています。
※2022年8月の「第5回ほっこり・じんわり大賞」にエントリーしていました。
女子高生は卒業間近の先輩に告白する。全裸で。
矢木羽研
恋愛
図書委員の女子高生(小柄ちっぱい眼鏡)が、卒業間近の先輩男子に告白します。全裸で。
女の子が裸になるだけの話。それ以上の行為はありません。
取って付けたようなバレンタインネタあり。
カクヨムでも同内容で公開しています。
バスト105cm巨乳チアガール”妙子” 地獄の学園生活
アダルト小説家 迎夕紀
青春
バスト105cmの美少女、妙子はチアリーディング部に所属する女の子。
彼女の通う聖マリエンヌ女学院では女の子達に売春を強要することで多額の利益を得ていた。
ダイエットのために部活でシゴかれ、いやらしい衣装を着てコンパニオンをさせられ、そしてボロボロの身体に鞭打って下半身接待もさせられる妙子の地獄の学園生活。
---
主人公の女の子
名前:妙子
職業:女子学生
身長:163cm
体重:56kg
パスト:105cm
ウェスト:60cm
ヒップ:95cm
---
----
*こちらは表現を抑えた少ない話数の一般公開版です。大幅に加筆し、より過激な表現を含む全編32話(プロローグ1話、本編31話)を読みたい方は以下のURLをご参照下さい。
https://note.com/adult_mukaiyuki/m/m05341b80803d
---
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる