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ラッキーセヴァン

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第一章

遭遇

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あーあ、結局相手納得させるまで1時間かかった。もう2時や。あいつキモすぎ。

「とにかくようやく眠れるけれど、そんな簡単に会えるのかね?グーッ・・・

・・・あれ?」

なんか目の前が妙にピンク色に見える。それからデッカい白いベッドに小さなガラスで出来たテーブル?そこにドリンクも置いてある。

「何やここ・・・ラブホ?」

壁一面ピンクだしなんかそんな感じがする。偏見やけど。

「あと俺の息くっせ!顔全体にかかってる!・・・お面?これってもしかして・・・アホやろ・・・まさか本当に・・・」

俺、もう寝付いてたんか。と・・・取り敢えずこんな事してても無駄やし、ベッドの上に移動してみよう。ほら、まだ片方おらへんしもしかしたら相川考え直してくれたのかもしれない!ほら、あいつアホやけど真面目ちゃんやし!

・・・にしても本当にデッカいベッド!

「ダーイブ!!」

ゴリッ!

なんか踏んづけた。

「ゲホッ!ゴホッ!」

「・・・ごめんなさい。」

俺は反射的に謝って布団をめくり上げた。

「あっ、ほんまにアホやったんや。」

そこには小さく小さく丸まった俺の幼馴染、相川 里奈子の姿があった。

「クソが・・・」

「は・・・初めまして・・・」

あ、俺の事ほんまに知らない人だと思ってる。しかも何やら様子がおかしい。

「何でそんなにちびっちゃいん?しかも震えてるし。」

「わ・・・たし、・・・ちょっと慰めて貰おうと思ったんです。本当にそれだけです。あとは任せます。」

・・・成る程ね。

「そっか。知らない人に会って緊張しちゃった?」

「・・・はい、私・・・こういうのまだ2回目だから。」

絶対嘘やな。

「へえ。なんで俺の事選んだの?」

「・・・好み・・だった・・・から?・・・そう!好みだったんです!私こういうエッチな事ばかりしてる男の人大好きで!」

「・・・・・・。」

「私も!ここに交じってこういう事がしたかったんです!」

「成る程なー。」

「だから・・・細かい事は気にしないで!いつも動画見てます!特に立ちバックのトコなんか」

「俺は立ちバックなんて一度も撮ってへんよ?」

ドサッ

もうウザいから乗っかったろ。

「・・・っっ。」

「ほんまに良いのかー?なんか言わんとほんまに抱くでー?」

「はあ・・・はあ・・・」

俺が顔を近づけると相川の歯は面白いぐらいにガチガチと音を立てた。顔は強張り目を見開き、体の震えはより一層早く、大きくなる。

「ふうっ・・・うう・・・」

「チッ・・・気色わる。」



「ぐすっ・・・ひぐっ・・・」


相川は目を大きく見開いたまま体を硬直させてすすり泣き始めた。小さな子供が泣いている時よりもしゃくり上げていて呼吸が苦しそうだ。そこで俺は相川を座らせて背中をさすった。

「・・・怯えとるのか?」

「ぐすっ・・・うう・・・。」

「お前、ちょっと頭冷やせ。俺、ヤリチンだけどレイプはしたくないんだよね。あくまで互いに承諾した奴だってだけ。それでも怖いだろ?」

「う・・・うわああああああああああああああん・・・」

耳痛っ。相変わらず泣き声デカすぎ。あと大袈裟や。

「でも俺たち契約しちゃったしな・・・これからどうする?俺はアカウント消したくないし。」

「もう会いたくない・・・うわああああ」

「待て。でも自業自得やで?軽はずみにセフレなんか作ろうとするからや。とにかく、何にもしないから夜は一緒にいような?」

「うううう・・・うう・・・」

ようやく落ち着いてきた・・・。にしても何で普段真面目な相川がこんなエグいマネしたん?

「これが怖いんか?え?」

「もういや・・・」
















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