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ナルシスト魔女が異世界に転生したら歯ブラシでした。
おじいちゃん宅
しおりを挟むさーて、まずはおじいちゃんとお嫁さんらしき女の人がいる家の歯ブラシに転生したわよ!
「ほへー、餅は美味いのう」
「おじいちゃん気をつけて食べてくださいねー!」
うんうん、仲睦まじいじゃないの。ここに私の見た人全員失明する美貌を持って来たらどうなるかしら?
じゃあ、早速見せていくわよ!せーの!
ババァタレタブラー!
「んっ?」
「おや、どうしたんだい」
「おじいちゃん、これ、見ていただけませんか?」
「どれ・・・これは!!」
ぶふっ、びっくりしてるわねー!だっていきなりこんなに美しい私のフルヌード写真を嫁が持ってくるんだから!!
「ほおおおおお・・・」
「おじいちゃん、これ見てどう思います?」
「こーれは・・・」
さーて、一体どんな感想が飛び出すのかしら?
『美しいのう!』
『綺麗じゃのう!』
ぶふふっ、ぶふふふふふふふふふふふふ
「美味そうなボンレスハムじゃわい!」
・・・えっ?
「でもこの男は少し太り過ぎじゃのう。ダイエットを考えたほうが良い。」
な・・・何ですって!?ボンレスハムならまだしも男は酷い!
「もはや人なのかどうかさえ怪しいのう」
ブチンッ!!
ぐぬぬ・・・もう許せないわ!これでも喰らえ!
ババァタレタブラああああああ!!
「ほっ!」
「お・・・おじいちゃん?どうしたんですか急に立ち上がったりして。お食事中ですよ?・・・おじいちゃん!?それ私の歯ブラシ!!」
ぶふふっ!今よ!
「ほ・・・」
ほ?
「ほおおおおおおおおお」
シャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカ・・・
「おじいちゃん何してるの!?やだ!口にはまだお餅が!!」
「餅で歯磨き、餅磨きいいいいいい!ほっほつほっほっほ」
シャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカ・・・
ぶふふっ!これで最後よ!!
「グホッ!も・・・餅が喉に・・・」
バタンッ!!
「おじいちゃあああああああああんっ!!」
さてさて、ここは駄目ね。次の家に行きましょう。あー、臭かった。はよ他のに転生しよ。
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