捻くれちゃん

第5話その2

「え？退学とかじゃ無くて！？」

「君はきっと人と交流を取らないからおかしくなってしまったんだよ。だから放課後に少しでも趣味を共有して人と関わる事の喜びを覚えたらどうだい？」

そんな事言われても・・・大きなお世話なんだよなぁ。こっちの勝手だし。

「さあ、どうする？」

でも・・・これがきっかけで今度こそ友だちが出来るかも。

「分かりました。やってみます。」

「よし！その意気だ！頑張りたまえ。」

「・・・はい！」

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とは言ったものの・・・何部に入ろうか。結構地味な部活が良いな。

「・・・あの、仮入部の人ですよね？」

うん？誰だ？

「・・・あ、はい。」

「あの、えっと、校長先生から聞きました。」

「あの・・・何部ですか？」

「えと、造形部です。」

見た感じ今までの人よりかは馴染みやすそうだな。ここに入ってみよう！

「えと、じゃあ、見学・・・で。」

「・・・はい。じゃあ、こっち。」

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うーむ。

「僕的にはですね！あれがこーであーで・・・」

「・・・・・・。」

「えへえへえへ、あいつなんかどうせ・・・」

「えーと、えーと、そのあの」

滅茶苦茶キャラが濃いな！

「えと、じゃあ、この粘土で、なんか作って。」

「・・・はい。」

よし！取り敢えずなんか話しかけてみよう。

「あの、この粘土で何を作ったら良いですか」

この人達になら上手く馴染めそうだ

「ふふん！君は拙者の見解によると絶対陰キャですな！」

・・・は？

「えへえへ、陰キャにはロクな奴がいないんだ。でもこういう女に限って性欲が強いんだ。」

んだとおおおおおおおお！？こいつらいきなり何を言うか！

・・・もう良いやこの人達は。横の女の子に話しかけよう。

「ねえ、何作ってるの？」

「・・・・・・。」

「ねえ、なんか言ったら？」

「・・・・・・。」

・・・もう一人の女子に話しかけよう。

「あ・・・あの」

「えーとそのあの！ごめんなさい！」

「な・・・何で謝ってるのかな？」

「ごめんなさいごめんなさい！気に食わない事してごめんなさい！だからいじめないでえええええええ！！いやああああああああ！！」ドッスンバッタン

・・・プツンッ！

やべえ捻くれるわ。