16 / 24
フレスガドル
学園内パーティー対抗戦
しおりを挟む
学園に戻り、教授たちがギルドへ今回の異常事態を報告した。しかし、ギルドからの返答は予想通り芳しくなかった。
「破壊神なんてのはただの御伽噺にすぎない。今回の黒い魔力についても、はっきりとした証拠がない以上、調査を進めるとしか言えないな。」
ギルドからの形式的な対応に、アルノアの胸に苛立ちが募る。あの黒い魔力を間近で感じた自分たちからすれば、単なる演習場の異常などではないのは明白だった。それでも証拠がない以上、大きく動くことができないのが現実だった。
学園の寮に戻ったアルノアは、静かに自室で目を閉じる。
その瞬間、エーミラティスの重厚な声が心に響いた。
「アルノア、このままではお前たちは何も掴めんぞ。」
アルノアは深く息をつき、心の中で問いかける。
「分かってるさ。でも今の俺に何ができる? あの黒い魔力に抗う力も、証拠を掴む術もない。」
エーミラティスは静かに笑った。
「だからこそ、お前が力をつける必要がある。わしの力を借りているだけでは本当の意味で戦えん。お前自身が強くなるのだ。アルノア。お前が未来を切り開け。」
その言葉に、アルノアは拳を強く握った。頼れるものがないなら、自分が強くなるしかない。そう決意を新たにした瞬間、扉をノックする音が響いた。
「アルノア、入ってもいいかしら?」
アリシアだった。彼女の表情にはどこか迷いがあり、普段の完璧才女らしい雰囲気とは違っていた。
「どうしたんですか?」とアルノアが問うと、アリシアは少しためらいながらも口を開いた。
「アルノア、あなたに伝えたいことがあるの。次のパーティー対抗戦のことよ。改めて私は、あなたと二人で出たい。」
その言葉にアルノアは少し驚いた様子を見せたが、アリシアの真剣な瞳を見て気を引き締めた。
「私はあなたがただ強いからという理由だけで選んだわけじゃない。あのダンジョンで見せたあなたの判断力、仲間を守る姿勢、そして……黒い魔力を見逃さない感覚。それに、何か宿している力もあるでしょう?」
アルノアは一瞬言葉を詰まらせたが、軽く笑ってごまかした。
「まあ、いろいろあるんですよ。」
アリシアはそんなアルノアの態度に微笑みつつも、さらに一歩踏み込んで告げた。
「だから、私はあなたと組む。二人で出れば、きっと誰にも負けないわ。」
「それに私も強くならなきゃいけないの。」
アルノアはしばらく黙った後、静かに頷いた。
「分かった。俺も早く力をつけて冒険者にならなきゃいけない。一緒にやろう。」
二人の決意が固まると、アリシアの表情にはいつもの冷静さが戻っていた。
「これで決まりね。来週のパーティー対抗戦、勝ち抜きましょう。」
アリシアが部屋を出て行った後、アルノアはエーミラティスに話しかけた。
「俺は決めたよ、エーミラティス。力をつける。破壊神が実際に復活してるのかもしれない。今すぐ動けるのは俺だけだ。」
エーミラティスの声が響く。
「良い決断だ、アルノア。その覚悟、忘れるな。」
アルノアは月明かりを見上げながら、自分の中に湧き上がる覚悟を再確認するのだった。
――――――――
アルノアは学園生活の中で何度か他の学生からパーティーへの誘いを受けていた。
「アルノア、良かったら俺たちと組まないか?」
「君の力を借りられれば心強いわ!」
そのたびにアルノアは穏やかな笑みを浮かべて、こう返していた。
「ありがたいけど、もう先約があるんだ。」
そう言って断る彼だったが、不思議なことにアルノアが誰とパーティーを組むのかは、誰にも知らされていなかった。
「あいつ、先約があるって言ってたけど、誰と組んだんだろうな?」
「さあね。見当たらないし、1人じゃ出れないことは知ってると思うんだけど?」
そんな憶測が飛び交い、アルノアの動向は他の生徒たちの注目を集めていた。
1週間後――
パーティー申請期間が終わり、学園の大講堂でチームメンバーの発表が行われることになった。
大講堂はすでに多くの生徒で埋め尽くされていた。普段の授業では見ることのない生徒たちもこの場に集まっており、全校規模の関心事であることがうかがえた。壇上に立つ教授が、一つずつチーム名とメンバーを読み上げていく。
「第15チーム、セリア・ノート、ロイド・マクスウェル、ガイル・レオン、フィリップ・マードック、エレナ・グレイス。」
拍手と歓声が上がりながらも、アルノアの名前はまだ呼ばれていない。周囲の学生たちは次第にざわつき始めた。
「アルノアって、やっぱりどこかのチームにいるんだよな?」
「もしかして、申請してないんじゃ……?」
そして最後に、教授が大きく一呼吸を置いて発表を続けた。
「第16チーム――アルノア・ウェルス、アリシア・グラント。」
その瞬間、大講堂が驚きの声で満ちた。
「えっ、アリシア様!?」
「あのアリシアがパーティーに参加するなんて……!」
「しかも二人だけ? どういうことだよ!」
アリシアは、完璧才女として知られる上級生であり、普段は特待生として授業が免除されているため学園にほとんど姿を見せない。その彼女が、誰かとチームを組むどころか、たった二人のチームで出場するというのは誰にとっても予想外だった。
壇上に立つ教授も少し言葉を詰まらせたが、平静を装いながら続けた。
「……以上で、全チームの発表を終了します。各チームの準備は怠らないように。」
その場にいた生徒たちはまだざわざわと動揺を隠せないでいた。
「アルノアって、そんなすごい奴だったのか?」
「いや、確かにダンジョン演習で活躍したし、グレゴール教官に勝ったとか噂はあったけど、まさかアリシアと組むなんて……!」
「パーティーに対して二人だけってどういう戦略なんだ?」
そんな中、当のアルノアは落ち着いた様子で席に座っていた。隣には堂々とした雰囲気を漂わせたアリシアがいる。彼女は興味津々な視線を周囲から浴びながらも微動だにせず、ただ真っ直ぐ前を見据えていた。
「これで、いよいよですね。」とアルノアが静かに言うと、アリシアは少し微笑んで応えた。
「そうね。私たちなら、誰にも負けるつもりはないわ。」
その言葉に、アルノアも力強く頷いた。そして二人を見つめる生徒たちの間には、緊張と興奮が入り混じった空気が漂っていた。
彼らのチームに対する期待と不安――そして一抹の畏怖が、この日の話題をさらうことになったのは言うまでもなかった。
「破壊神なんてのはただの御伽噺にすぎない。今回の黒い魔力についても、はっきりとした証拠がない以上、調査を進めるとしか言えないな。」
ギルドからの形式的な対応に、アルノアの胸に苛立ちが募る。あの黒い魔力を間近で感じた自分たちからすれば、単なる演習場の異常などではないのは明白だった。それでも証拠がない以上、大きく動くことができないのが現実だった。
学園の寮に戻ったアルノアは、静かに自室で目を閉じる。
その瞬間、エーミラティスの重厚な声が心に響いた。
「アルノア、このままではお前たちは何も掴めんぞ。」
アルノアは深く息をつき、心の中で問いかける。
「分かってるさ。でも今の俺に何ができる? あの黒い魔力に抗う力も、証拠を掴む術もない。」
エーミラティスは静かに笑った。
「だからこそ、お前が力をつける必要がある。わしの力を借りているだけでは本当の意味で戦えん。お前自身が強くなるのだ。アルノア。お前が未来を切り開け。」
その言葉に、アルノアは拳を強く握った。頼れるものがないなら、自分が強くなるしかない。そう決意を新たにした瞬間、扉をノックする音が響いた。
「アルノア、入ってもいいかしら?」
アリシアだった。彼女の表情にはどこか迷いがあり、普段の完璧才女らしい雰囲気とは違っていた。
「どうしたんですか?」とアルノアが問うと、アリシアは少しためらいながらも口を開いた。
「アルノア、あなたに伝えたいことがあるの。次のパーティー対抗戦のことよ。改めて私は、あなたと二人で出たい。」
その言葉にアルノアは少し驚いた様子を見せたが、アリシアの真剣な瞳を見て気を引き締めた。
「私はあなたがただ強いからという理由だけで選んだわけじゃない。あのダンジョンで見せたあなたの判断力、仲間を守る姿勢、そして……黒い魔力を見逃さない感覚。それに、何か宿している力もあるでしょう?」
アルノアは一瞬言葉を詰まらせたが、軽く笑ってごまかした。
「まあ、いろいろあるんですよ。」
アリシアはそんなアルノアの態度に微笑みつつも、さらに一歩踏み込んで告げた。
「だから、私はあなたと組む。二人で出れば、きっと誰にも負けないわ。」
「それに私も強くならなきゃいけないの。」
アルノアはしばらく黙った後、静かに頷いた。
「分かった。俺も早く力をつけて冒険者にならなきゃいけない。一緒にやろう。」
二人の決意が固まると、アリシアの表情にはいつもの冷静さが戻っていた。
「これで決まりね。来週のパーティー対抗戦、勝ち抜きましょう。」
アリシアが部屋を出て行った後、アルノアはエーミラティスに話しかけた。
「俺は決めたよ、エーミラティス。力をつける。破壊神が実際に復活してるのかもしれない。今すぐ動けるのは俺だけだ。」
エーミラティスの声が響く。
「良い決断だ、アルノア。その覚悟、忘れるな。」
アルノアは月明かりを見上げながら、自分の中に湧き上がる覚悟を再確認するのだった。
――――――――
アルノアは学園生活の中で何度か他の学生からパーティーへの誘いを受けていた。
「アルノア、良かったら俺たちと組まないか?」
「君の力を借りられれば心強いわ!」
そのたびにアルノアは穏やかな笑みを浮かべて、こう返していた。
「ありがたいけど、もう先約があるんだ。」
そう言って断る彼だったが、不思議なことにアルノアが誰とパーティーを組むのかは、誰にも知らされていなかった。
「あいつ、先約があるって言ってたけど、誰と組んだんだろうな?」
「さあね。見当たらないし、1人じゃ出れないことは知ってると思うんだけど?」
そんな憶測が飛び交い、アルノアの動向は他の生徒たちの注目を集めていた。
1週間後――
パーティー申請期間が終わり、学園の大講堂でチームメンバーの発表が行われることになった。
大講堂はすでに多くの生徒で埋め尽くされていた。普段の授業では見ることのない生徒たちもこの場に集まっており、全校規模の関心事であることがうかがえた。壇上に立つ教授が、一つずつチーム名とメンバーを読み上げていく。
「第15チーム、セリア・ノート、ロイド・マクスウェル、ガイル・レオン、フィリップ・マードック、エレナ・グレイス。」
拍手と歓声が上がりながらも、アルノアの名前はまだ呼ばれていない。周囲の学生たちは次第にざわつき始めた。
「アルノアって、やっぱりどこかのチームにいるんだよな?」
「もしかして、申請してないんじゃ……?」
そして最後に、教授が大きく一呼吸を置いて発表を続けた。
「第16チーム――アルノア・ウェルス、アリシア・グラント。」
その瞬間、大講堂が驚きの声で満ちた。
「えっ、アリシア様!?」
「あのアリシアがパーティーに参加するなんて……!」
「しかも二人だけ? どういうことだよ!」
アリシアは、完璧才女として知られる上級生であり、普段は特待生として授業が免除されているため学園にほとんど姿を見せない。その彼女が、誰かとチームを組むどころか、たった二人のチームで出場するというのは誰にとっても予想外だった。
壇上に立つ教授も少し言葉を詰まらせたが、平静を装いながら続けた。
「……以上で、全チームの発表を終了します。各チームの準備は怠らないように。」
その場にいた生徒たちはまだざわざわと動揺を隠せないでいた。
「アルノアって、そんなすごい奴だったのか?」
「いや、確かにダンジョン演習で活躍したし、グレゴール教官に勝ったとか噂はあったけど、まさかアリシアと組むなんて……!」
「パーティーに対して二人だけってどういう戦略なんだ?」
そんな中、当のアルノアは落ち着いた様子で席に座っていた。隣には堂々とした雰囲気を漂わせたアリシアがいる。彼女は興味津々な視線を周囲から浴びながらも微動だにせず、ただ真っ直ぐ前を見据えていた。
「これで、いよいよですね。」とアルノアが静かに言うと、アリシアは少し微笑んで応えた。
「そうね。私たちなら、誰にも負けるつもりはないわ。」
その言葉に、アルノアも力強く頷いた。そして二人を見つめる生徒たちの間には、緊張と興奮が入り混じった空気が漂っていた。
彼らのチームに対する期待と不安――そして一抹の畏怖が、この日の話題をさらうことになったのは言うまでもなかった。
0
お気に入りに追加
9
あなたにおすすめの小説
アルゴノートのおんがえし
朝食ダンゴ
ファンタジー
『完結済!』【続編製作中!】
『アルゴノート』
そう呼ばれる者達が台頭し始めたのは、半世紀以上前のことである。
元来アルゴノートとは、自然や古代遺跡、ダンジョンと呼ばれる迷宮で採集や狩猟を行う者達の総称である。
彼らを侵略戦争の尖兵として登用したロードルシアは、その勢力を急速に拡大。
二度に渡る大侵略を経て、ロードルシアは大陸に覇を唱える一大帝国となった。
かつて英雄として名を馳せたアルゴノート。その名が持つ価値は、いつしか劣化の一途辿ることになる。
時は、記念すべき帝国歴五十年の佳節。
アルゴノートは、今や荒くれ者の代名詞と成り下がっていた。
『アルゴノート』の少年セスは、ひょんなことから貴族令嬢シルキィの護衛任務を引き受けることに。
典型的な貴族の例に漏れず大のアルゴノート嫌いであるシルキィはセスを邪険に扱うが、そんな彼女をセスは命懸けで守る決意をする。
シルキィのメイド、ティアを伴い帝都を目指す一行は、その道中で国家を巻き込んだ陰謀に巻き込まれてしまう。
セスとシルキィに秘められた過去。
歴史の闇に葬られた亡国の怨恨。
容赦なく襲いかかる戦火。
ーー苦難に立ち向かえ。生きることは、戦いだ。
それぞれの運命が絡み合う本格派ファンタジー開幕。
苦難のなかには生きる人にこそ読んで頂きたい一作。
○表紙イラスト:119 様
※本作は他サイトにも投稿しております。
RiCE CAkE ODySSEy
心絵マシテ
ファンタジー
月舘萌知には、決して誰にも知られてならない秘密がある。
それは、魔術師の家系生まれであることと魔力を有する身でありながらも魔術師としての才覚がまったくないという、ちょっぴり残念な秘密。
特別な事情もあいまって学生生活という日常すらどこか危うく、周囲との交友関係を上手くきずけない。
そんな日々を悶々と過ごす彼女だが、ある事がきっかけで窮地に立たされてしまう。
間一髪のところで救ってくれたのは、現役の学生アイドルであり憧れのクラスメイト、小鳩篠。
そのことで夢見心地になる萌知に篠は自身の正体を打ち明かす。
【魔道具の天秤を使い、この世界の裏に存在する隠世に行って欲しい】
そう、仄めかす篠に萌知は首を横に振るう。
しかし、一度動きだした運命の輪は止まらず、篠を守ろうとした彼女は凶弾に倒れてしまう。
起動した天秤の力により隠世に飛ばされ、記憶の大半を失ってしまった萌知。
右も左も分からない絶望的な状況化であるも突如、魔法の開花に至る。
魔術師としてではなく魔導士としての覚醒。
記憶と帰路を探す為、少女の旅程冒険譚が今、開幕する。
男装の皇族姫
shishamo346
ファンタジー
辺境の食糧庫と呼ばれる領地の領主の息子として誕生したアーサーは、実の父、平民の義母、腹違いの義兄と義妹に嫌われていた。
領地では、妖精憑きを嫌う文化があるため、妖精憑きに愛されるアーサーは、領地民からも嫌われていた。
しかし、領地の借金返済のために、アーサーの母は持参金をもって嫁ぎ、アーサーを次期領主とすることを母の生家である男爵家と契約で約束させられていた。
だが、誕生したアーサーは女の子であった。帝国では、跡継ぎは男のみ。そのため、アーサーは男として育てられた。
そして、十年に一度、王都で行われる舞踏会で、アーサーの復讐劇が始まることとなる。
なろうで妖精憑きシリーズの一つとして書いていたものをこちらで投稿しました。
神の宝物庫〜すごいスキルで楽しい人生を〜
月風レイ
ファンタジー
グロービル伯爵家に転生したカインは、転生後憧れの魔法を使おうとするも、魔法を発動することができなかった。そして、自分が魔法が使えないのであれば、剣を磨こうとしたところ、驚くべきことを告げられる。
それは、この世界では誰でも6歳にならないと、魔法が使えないということだ。この世界には神から与えられる、恩恵いわばギフトというものがかって、それをもらうことで初めて魔法やスキルを行使できるようになる。
と、カインは自分が無能なのだと思ってたところから、6歳で行う洗礼の儀でその運命が変わった。
洗礼の儀にて、この世界の邪神を除く、12神たちと出会い、12神全員の祝福をもらい、さらには恩恵として神をも凌ぐ、とてつもない能力を入手した。
カインはそのとてつもない能力をもって、周りの人々に支えられながらも、異世界ファンタジーという夢溢れる、憧れの世界を自由気ままに創意工夫しながら、楽しく過ごしていく。
第三王子に転生したけど、その国は滅亡直後だった
秋空碧
ファンタジー
人格の九割は、脳によって形作られているという。だが、裏を返せば、残りの一割は肉体とは別に存在することになる
この世界に輪廻転生があるとして、人が前世の記憶を持っていないのは――
転生王子の異世界無双
海凪
ファンタジー
幼い頃から病弱だった俺、柊 悠馬は、ある日神様のミスで死んでしまう。
特別に転生させてもらえることになったんだけど、神様に全部お任せしたら……
魔族とエルフのハーフっていう超ハイスペック王子、エミルとして生まれていた!
それに神様の祝福が凄すぎて俺、強すぎじゃない?どうやら世界に危機が訪れるらしいけど、チートを駆使して俺が救ってみせる!
辺境領主は大貴族に成り上がる! チート知識でのびのび領地経営します
潮ノ海月@書籍発売中
ファンタジー
旧題:転生貴族の領地経営~チート知識を活用して、辺境領主は成り上がる!
トールデント帝国と国境を接していたフレンハイム子爵領の領主バルトハイドは、突如、侵攻を開始した帝国軍から領地を守るためにルッセン砦で迎撃に向かうが、守り切れず戦死してしまう。
領主バルトハイドが戦争で死亡した事で、唯一の後継者であったアクスが跡目を継ぐことになってしまう。
アクスの前世は日本人であり、争いごとが極端に苦手であったが、領民を守るために立ち上がることを決意する。
だが、兵士の証言からしてラッセル砦を陥落させた帝国軍の数は10倍以上であることが明らかになってしまう
完全に手詰まりの中で、アクスは日本人として暮らしてきた知識を活用し、さらには領都から避難してきた獣人や亜人を仲間に引き入れ秘策を練る。
果たしてアクスは帝国軍に勝利できるのか!?
これは転生貴族アクスが領地経営に奮闘し、大貴族へ成りあがる物語。
アイテムボックス無双 ~何でも収納! 奥義・首狩りアイテムボックス!~
明治サブ🍆スニーカー大賞【金賞】受賞作家
ファンタジー
※大・大・大どんでん返し回まで投稿済です!!
『第1回 次世代ファンタジーカップ ~最強「進化系ざまぁ」決定戦!』投稿作品。
無限収納機能を持つ『マジックバッグ』が巷にあふれる街で、収納魔法【アイテムボックス】しか使えない主人公・クリスは冒険者たちから無能扱いされ続け、ついに100パーティー目から追放されてしまう。
破れかぶれになって単騎で魔物討伐に向かい、あわや死にかけたところに謎の美しき旅の魔女が現れ、クリスに告げる。
「【アイテムボックス】は最強の魔法なんだよ。儂が使い方を教えてやろう」
【アイテムボックス】で魔物の首を、家屋を、オークの集落を丸ごと収納!? 【アイテムボックス】で道を作り、川を作り、街を作る!? ただの収納魔法と侮るなかれ。知覚できるものなら疫病だろうが敵の軍勢だろうが何だって除去する超能力! 主人公・クリスの成り上がりと「進化系ざまぁ」展開、そして最後に待ち受ける極上のどんでん返しを、とくとご覧あれ! 随所に散りばめられた大小さまざまな伏線を、あなたは見抜けるか!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる