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受験戦争
16話. カイトvsクイナ 観戦.2 1/25改変しました。
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「「ッ…!」」
ニナの"体術"と言う発言にアヤメとサリアがを反応して何か考え込む。
(ん、確かに見たことある動きだった。確か…何だっけ、忘れた)
(てっ、体術って何するの?絶対不可侵の領域を作り出すとか、触っただけで吹っ飛ばすとかするわけ?あー、わっかんない!)
二人とも一歩づつ近づいているが、まだ答えとはほど遠いところに居る。
「そうか、魔法でない可能性もあるのか」
カリスが感心して言う。
(あっ、何か作ったわね)
勝負を意識したサリアは寡黙になり、アヤメと同じような目つきをしていた。真剣に試合を観察し『魔視魔法』や『加速魔法』、『身体魔法』まで使用する徹底ぶりには執念のようなものを感じる。自身が出遅れたと言う焦りからなりふり構っていられなかったのである。
(アレは武器?)
サリアは顔を顰める。カイトの形成したそれが鍵だと理解しているもののセオリーから大きく外れたそれに戸惑いを隠せずにいた。
(プルプルしてる…)
形状の理解はできていた。手首から武器を伸ばす。これは、よくある手法で小回りも効き、器用な手を開けられる点で利点がたかい。先が二股に分かれた武器もメジャーではないが存在する。だが、問題はその材質である。ぱっと見では分からないが、明らかにプルプルとしている。例えるならゴムのような柔らかさである。
一般的に武器を形成する場合の性質は刀や弓の弦のように使用する用途に特化させて生成するものである。しかし、カイトの生成した武器は中途半端なものとなっている。
「……」
サリアはそのふざけた装備に一応考察は続けるものの「曲芸でもするのか」と興味を失いつつあった。
その時、今まで一言も発さず試合を睨みつけていたアヤメが唐突に動いた。リュートに顔をグイッと近づける。
アヤメには、リュートの話していた武術について心当たりがあった。名前は忘れた。ただ、地味な空手を面白く見栄えの良いものにするには魔法と併用するのが自然だと考えていた。その後、見たことのない投げ技と、形成された武器の形状を見て確信した。投げを武器を使ってするのだと。しかし、直前でアヤメの思考にブレーキがかかった。カイトが最初に見せた空手とカウンター、それが引っかかった。その結果、
「ツルツル作戦」
と言った。
その場にいた5人は呆気に取られた。
「え?」
周りにいた一部の人もアヤメの方を一瞬向いた。幸い試合の方が佳境に入り皆盛り上がっていたため、アヤメに注目が集まり辱められることはなかった。
「つまり、どう言うこと?」
リュートが聞くとアヤメが概要を答える。カイトが攻撃を逸らし相手の手を掴む。相手の勢いも利用して引っ張り、足元に水を撒き滑らせて場外勝ちを狙うと言うもの。最後まで言ってアヤメは
「忘れて」
と一言発した。勢いで誤魔化してはいたが恥ずかしさが込み上げてきた。その後、アヤメは抜け殻にでもなったかの様な覇気のなさでぼんやりと試合を眺め始めた。
「…不正解」
リュートは気まずい思いをしながらも言った。
アヤメの言動に気を取られ、思考停止していたコア、サリア、カリス、ニナが試合に目を向ける。
その時、カイトが武器を使ってクイナを投げ飛ばした。
「今の何!?」
サリアが飛び起きる。
「……、」
ゴン!
サリアの声のすぐ後に唐突にアヤメが柵に頭を撃ち受けた。
「まさかっ……!?」
サリアがリュートの方向へ振り向き顔を見て確信した。カリスとニナもサリアの反応見てことの次第を察した。
「あの技は何なのですか?」
ニナがリュートに聞いた。
「学校の後輩に教わった合気だって。僕も習ったんだけど難しくて出来なかったんだ。詳しく知りたいなら、今度カイトに直接聞いてみてね」
リュートがジェスチャーを混じえながら説明を続ける。
「今のは、合気を魔法と組み合わせてより汎用性を高くしたもの。武器で関節部、主に肘を掴んだ後、相手の関節と武器をちょうどいい角度で固定して、回すようにして投げるらしい。テコの原理と人体の構造を利用してると思うんだけど、僕は出来ないからね」
「見た限りでは魔法のように投げていましたが、習得することが出来たならばあのような事が可能なのですか?」
合気に興味を持ったニナがリュートに質問をする。
「合気は側から見たような強さは無いよ。どんな状況からでも投げられるわけじゃ無くて、使える場面がすごく少ないんだ。はっきり言って、カイトみたいに瞬発力と反射神経が無いと無理だね。それに足場がしっかりしてないと難易度が跳ね上がるから現実的じゃないかも」
「何かに使えるかもと思ったのですが…」
「さっきも言ったけど、僕よりもカイトの方が詳しいから聞いてみるといいよ」
「そうですか、ありがとうございます。では、後ほど尋ねてみようと思います」
ニナが答えた。
「あっ、終わりましたね」
ニナが言った。会話をしている間に試合が終わっていたのである。
試合を終えたカイトを全員で迎えにいく。
「相棒、あの投げが面白いもので良かったのじゃ?」
「ん?あぁ、面白かっただろ!」
カイトは聞きなれない言葉に反応が遅れたものの気にせず答えた。
「ねぇ、合気はどうやってするの?教えて。」
サリアが詰め寄る。
「それは良いが交換条件だな。お前、試合のラストどうやって間合い詰めた?急加速したよな?」
「あっ、あれ?あれは自分の足で衝撃魔法発動させただけよ。みんなやってない?」
「はぁ!?痛くねぇの!?」
「まぁ、それなりの痛さ?」
「まじか、今度試してみるな。そうだ、どうする?合気?」
カイトが日時を確認する。
「試験後の時間が合った日にしましょ。中途半端に覚えて実力落としたく無いし。ニナ来る?興味あるでしょ?」
「その時はご一緒させていただきます。でも、カイト様はよろしいのですか交換に出せるものはありませんが…」
「大丈夫、大丈夫、要らないって冗談だから。それでも気になるんだったら、後でなんか聞くからその時答えてくれればいいしな」
カイトがニナの問いに答える。
「カリスは教わらなくていいの?」
リュートがカリスに聞いた。
「あぁ、私は大丈夫だ」
カリスはリュートの問いに淡々と答えた。
その日の試験はもう終わったため一頻り談笑を楽しんだ後、明日に備えるため各々に用意された部屋へと移動した。
ニナの"体術"と言う発言にアヤメとサリアがを反応して何か考え込む。
(ん、確かに見たことある動きだった。確か…何だっけ、忘れた)
(てっ、体術って何するの?絶対不可侵の領域を作り出すとか、触っただけで吹っ飛ばすとかするわけ?あー、わっかんない!)
二人とも一歩づつ近づいているが、まだ答えとはほど遠いところに居る。
「そうか、魔法でない可能性もあるのか」
カリスが感心して言う。
(あっ、何か作ったわね)
勝負を意識したサリアは寡黙になり、アヤメと同じような目つきをしていた。真剣に試合を観察し『魔視魔法』や『加速魔法』、『身体魔法』まで使用する徹底ぶりには執念のようなものを感じる。自身が出遅れたと言う焦りからなりふり構っていられなかったのである。
(アレは武器?)
サリアは顔を顰める。カイトの形成したそれが鍵だと理解しているもののセオリーから大きく外れたそれに戸惑いを隠せずにいた。
(プルプルしてる…)
形状の理解はできていた。手首から武器を伸ばす。これは、よくある手法で小回りも効き、器用な手を開けられる点で利点がたかい。先が二股に分かれた武器もメジャーではないが存在する。だが、問題はその材質である。ぱっと見では分からないが、明らかにプルプルとしている。例えるならゴムのような柔らかさである。
一般的に武器を形成する場合の性質は刀や弓の弦のように使用する用途に特化させて生成するものである。しかし、カイトの生成した武器は中途半端なものとなっている。
「……」
サリアはそのふざけた装備に一応考察は続けるものの「曲芸でもするのか」と興味を失いつつあった。
その時、今まで一言も発さず試合を睨みつけていたアヤメが唐突に動いた。リュートに顔をグイッと近づける。
アヤメには、リュートの話していた武術について心当たりがあった。名前は忘れた。ただ、地味な空手を面白く見栄えの良いものにするには魔法と併用するのが自然だと考えていた。その後、見たことのない投げ技と、形成された武器の形状を見て確信した。投げを武器を使ってするのだと。しかし、直前でアヤメの思考にブレーキがかかった。カイトが最初に見せた空手とカウンター、それが引っかかった。その結果、
「ツルツル作戦」
と言った。
その場にいた5人は呆気に取られた。
「え?」
周りにいた一部の人もアヤメの方を一瞬向いた。幸い試合の方が佳境に入り皆盛り上がっていたため、アヤメに注目が集まり辱められることはなかった。
「つまり、どう言うこと?」
リュートが聞くとアヤメが概要を答える。カイトが攻撃を逸らし相手の手を掴む。相手の勢いも利用して引っ張り、足元に水を撒き滑らせて場外勝ちを狙うと言うもの。最後まで言ってアヤメは
「忘れて」
と一言発した。勢いで誤魔化してはいたが恥ずかしさが込み上げてきた。その後、アヤメは抜け殻にでもなったかの様な覇気のなさでぼんやりと試合を眺め始めた。
「…不正解」
リュートは気まずい思いをしながらも言った。
アヤメの言動に気を取られ、思考停止していたコア、サリア、カリス、ニナが試合に目を向ける。
その時、カイトが武器を使ってクイナを投げ飛ばした。
「今の何!?」
サリアが飛び起きる。
「……、」
ゴン!
サリアの声のすぐ後に唐突にアヤメが柵に頭を撃ち受けた。
「まさかっ……!?」
サリアがリュートの方向へ振り向き顔を見て確信した。カリスとニナもサリアの反応見てことの次第を察した。
「あの技は何なのですか?」
ニナがリュートに聞いた。
「学校の後輩に教わった合気だって。僕も習ったんだけど難しくて出来なかったんだ。詳しく知りたいなら、今度カイトに直接聞いてみてね」
リュートがジェスチャーを混じえながら説明を続ける。
「今のは、合気を魔法と組み合わせてより汎用性を高くしたもの。武器で関節部、主に肘を掴んだ後、相手の関節と武器をちょうどいい角度で固定して、回すようにして投げるらしい。テコの原理と人体の構造を利用してると思うんだけど、僕は出来ないからね」
「見た限りでは魔法のように投げていましたが、習得することが出来たならばあのような事が可能なのですか?」
合気に興味を持ったニナがリュートに質問をする。
「合気は側から見たような強さは無いよ。どんな状況からでも投げられるわけじゃ無くて、使える場面がすごく少ないんだ。はっきり言って、カイトみたいに瞬発力と反射神経が無いと無理だね。それに足場がしっかりしてないと難易度が跳ね上がるから現実的じゃないかも」
「何かに使えるかもと思ったのですが…」
「さっきも言ったけど、僕よりもカイトの方が詳しいから聞いてみるといいよ」
「そうですか、ありがとうございます。では、後ほど尋ねてみようと思います」
ニナが答えた。
「あっ、終わりましたね」
ニナが言った。会話をしている間に試合が終わっていたのである。
試合を終えたカイトを全員で迎えにいく。
「相棒、あの投げが面白いもので良かったのじゃ?」
「ん?あぁ、面白かっただろ!」
カイトは聞きなれない言葉に反応が遅れたものの気にせず答えた。
「ねぇ、合気はどうやってするの?教えて。」
サリアが詰め寄る。
「それは良いが交換条件だな。お前、試合のラストどうやって間合い詰めた?急加速したよな?」
「あっ、あれ?あれは自分の足で衝撃魔法発動させただけよ。みんなやってない?」
「はぁ!?痛くねぇの!?」
「まぁ、それなりの痛さ?」
「まじか、今度試してみるな。そうだ、どうする?合気?」
カイトが日時を確認する。
「試験後の時間が合った日にしましょ。中途半端に覚えて実力落としたく無いし。ニナ来る?興味あるでしょ?」
「その時はご一緒させていただきます。でも、カイト様はよろしいのですか交換に出せるものはありませんが…」
「大丈夫、大丈夫、要らないって冗談だから。それでも気になるんだったら、後でなんか聞くからその時答えてくれればいいしな」
カイトがニナの問いに答える。
「カリスは教わらなくていいの?」
リュートがカリスに聞いた。
「あぁ、私は大丈夫だ」
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