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国崩し・東瀬織と悪意の箱のこと

国崩し・東瀬織と悪意の箱のこと11

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 今世には、仕事の進捗を訊ねると不愉快になる方が多いと存じ上げます。
 わたくし東瀬織の生きた平安の世にも職人気質の方は多く、たとえば仏像を彫る仏師などに「進捗どうですか?」と聞きにいくと、なぜか機嫌を損ねて一週間ほど仕事放棄して飲んだくれていたこともあったとか無かったとか。
 古今東西、職人や芸術家とは気分屋なので、たとえ雇い主でも自分の領域に踏み込まれるのを酷く嫌うのです。
 それは十分に理解していますが、わたくしは敢えて問いましょう。
「進捗どうですか」
 と。
 昼間だというのに薄暗い大きな部屋。
 何人もの人間が黙々とすまほを弄っている異様な光景を背後に、カチナさんは
「ん~~? まあまあじゃの?」
 と、漠然とした答を出してくださいました。
 まあまあじゃ良く分からないんですわよ。こっちは金出してるわけで、適当な仕事をされては困るのです。
 ですので、この仕事場と成果を監察しに来たわけです。
 わたくしがカチナさんとその一族の皆様に依頼したのは、いんたーねっと上での心理工作でございます。
 そのための手順書も作製して配布しております。
 まず第一に、今も昔も変わらぬ人間の習性を念頭に置かねばなりません。
 人間とは、戦うのが大好きな生き物なのです。
 戦いとは生き甲斐になります。
 そして戦いには大義が必要なのです。
 自分たちは正義であり、敵は絶対の悪であるという至極単純で愚かしき二元論。
 お客様たちは正義の戦士であり、叩いても良い手頃な悪の軍団をボコボコにぶっ叩く、楽しい楽しいお遊戯を開催するのでございます。
 少し考えればこんな戦争ごっこ、いえ英雄ごっこは幼稚でバカげていると気付くものですが、世の中は知識層の皆さまが考えているよりも、遥かにおバカさんが多いのです♪
 そういったおバカさん達に、わたくしは娯楽を提供して差し上げるのです。
 聖も賢も富も持たざる者、そんな哀れな人々、誰しもが英雄になれる最高で最低の娯楽――
 まあ簡単に言えば誹謗中傷でございます♪
 反撃されない所から敵に対して一方的に言葉の石つぶてを投げつけるのは、それはそれで楽しいのですが、臨場感に欠けます。
 叩く相手が自分より遥かに高みにいる人物、政治家、お金持ち、会社の重役、お役人などでは生きる世界が違い過ぎて、まるで霞に向かって石を投げているようで、興奮より空しさと惨めさの方が勝ってしまいます。
 興業主としては、劇場から客を帰してはいけないのです。
 お客様には絶えずお酒を与えて、望む通りの接待をして、夢から醒ましてはいけないのです。
 いんたーねっとを、お客様が舞台にヤジと座布団を飛ばすことで参加できる、えんじょいあんどえきさいてぃんぐ☆な劇場に演出するのが、カチナさん達のお仕事なのです。
 叩くべき敵は身近でなくではなりません。
「だからこうして、アンチスレに信者のフリして殴り込みしとるんじゃ」
 カチナさんはスマホを片手で操作して、仕事の成果を披露してくださいました。
 バーチャル配信者ウカの熱狂的信者になりすまして
『で? お前らが何年も粘着してウカの視聴者数は減った?』
『無駄な努力で時間を浪費してご苦労さま』
『お前らがクソスレで24時間戦ってる一方でウカちゃんは全世界配信成功させて大勝利でしたとさ~!』
 と、書き込みで煽りまくっています。
 ちなみに全て事前に用意した定型文でございます。
 この部屋に集まったカチナさんの一族の皆さまは、すまほポチポチで同様の信者になりすまして書き込んだり
「時にはアンチ側になってケンカ腰で反論したり、逆に信者側のスレッドを攻撃しに行くのじゃ」
 カチナさんが別のすまほに持ち替えて、今度は信者さん達を攻撃し始めました。
『お前らウカ信者が他のバーチャル配信者を叩きまくった過去は絶対に忘れないからな?』
『こんな所で礼拝してる暇があるならマナーの悪いお仲間をなんとかしろ』
『ステマ工作で視聴者数を水増ししてもリアルのコラボでトラブル続出の事実は変わらんぞ?』
 と、これまた定型文のこぴーあんどぺーすとで書き込み、事前に用意していた煽り画像を貼り付けます。
「お主に言われた通り、連日連夜24時間交代制で、掲示板以外にもあらゆるネットコミュニティで争いに油を注いどるわい」
 カチナさん達がやってることは要するに荒らし行為ですので、荒らす場所によっては書き込み規制を受けてしまいます。
 そういう時の対応策もきちんと用意してあります。
「オーノー、アク禁デ―――ス!」
「ファー―――ック! 使ってるスマホ全部使えなくなったネー!」
 工作作業中の皆さまから片言の悲鳴が上がるや、カチナさんが手を上げました。
「ユニコーン・リボルバーを出せぇい!」
 奥の棚から「ヨッコラセー」と一族の皆さまが大きな機械を運んでまいりました。
 ユニコーン電子工業製の商品〈SIMリボルバーマグナム・バナナ味デストロイ〉でございます。
 どういう代物なのかというと、複数のすまほを接続して高速で使用回線を切り替えて、さも百人以上の人間が個別に入力しているように見せかける機械なのでございます。
 カチナさん達はこれを使って、複数の大手通信会社と契約した30個以上のすまほで工作書き込みをするというわけです。
「ファーハハハハ! 回線デストロ―――イ! デ――――ス!」
「アク禁できるモンならヤッテミヤガレ―――!」
 ホホホホホ……皆さん、やはり悪人だけあって悪いコトをすると生き生きしていますわねえ。
 なにせ主要な大手通信社の全てと契約したすまほを使っていますから、これら全てを規制すると誰も書き込めなくなるので、完全な規制は不可能というわけです。
 工作する書き込み内容や画像は使いまわしですから、記憶力の良い方なら「前にも見た書き込みだぞ?」と指摘してきますが、そんなことはどうでも良いのです。
 重要なのは悪質な敵対勢力が自分達の平和な住処を攻撃しているということ。
 またそれ以外にも、自分たちに都合の良い内容の書き込みだということです。
 カチナさん達の工作は敵への攻撃だけでなく、身内の肯定も行います。
「信者には信者に都合の良い話をして、アンチにはアンチにとって気持ちの良い内容を書き込んでやる。こういうのを、現代では何といったかな……そう、エコーチェンバーじゃの?」
 カチナさんは、そのための定型文も用意してあります。
 たとえば信者さん側には
『ウカちゃんの新曲の配信数は今週も1位で本当に凄い! こう言ったら何だけど、もう人間の歌手なんて相手になんないっていうか……』
『お絵かきサイトでも人気が常に1位だからな。不人気だのステマだの、どこの世界の話なんだ?』
 と、やんわりと優越感を満たすような内容を与える。
 逆に反体制側には
『信者連中はまーた配信数を誇りながら他の歌手をDISってやがる。そういうところが何年経っても変わらないから嫌われるんだよな』
『コラボ商品の在庫が余りまくりなのが現実なのに、いつまで信者たちはステマ人気に踊らされてるんだ? 現実を直視しろ』
 と適当な定型文と画像を貼って、敵愾心を煽り、自分達の戦いの正当性を強調してあげるのです。
 人間とは、自分が信じたいものを信じる習性がございます。
 それが事実と乖離していようが関係ないのです。
 自分が楽しくない現実など見る必要はないのです。
 わたくし達が気持ちのいい言葉を囁き、虚構の劇に酔わせてさしあげるのです。
 楽しくない現実を突きつけてくるのはお客様にとっては敵なのです。
「だからのう~、我らの与える夢から醒めそうになった奴はこうして……」
 カチナさんは工作書き込みの続きをしています。
 小賢しくも掲示板で「こんな対立煽りに乗せられるのいい加減に止めようぜ……」などと冷静に住民の自省を求めるマトモな方が発生しましたので、ご退場願うのです。
『まーた火消し工作員がきやがったか』
『工作する予算があったらもっとマシなモン作れば?』
 といった書き込みで、余計な口を挟むのは全て敵対勢力の工作員扱いで排除いたします。
「これを何回も続けると、マトモな判断力のある奴は嫌気がさしてコミュニティから出ていくのじゃ。そうすると、残るのは判断力のないアホだけになるのじゃ。こいつらに都合の良い情報を吹き込んで、『これは全て自分達が独自に調べた正確な情報だ』と錯覚させることで、どんどんどんどんエコーチェンバーが進んで――」
「わたくし達にとって都合の良い駒として仕上がるのですわ。うふふふふ……」
 仕事の進捗を確認して、わたくしはとても満足でございます。
 自我があると錯覚したまま人形と化した人間というのは、この上なく御し易い傀儡となるのです。
 進捗は上々……なのですが、カチナさんは不安げにわたくしを見ています。
「今更なんじゃが……本当にええのか、これ?」
「何がですかあ?」
「だからその……何も知らん一般人を利用するのが……」
 うわ、なんですか良識人ぶった物言い……。
 呆れて物が言えません。
「はぁぁぁぁ……カチナさん。あなた方、犯罪組織の極悪人ですわよね?」
「う、うん? そりゃ確かにそうじゃけど……」
「いいですかあ? 古今東西、おバカな人間はカモられる運命にあるのですよ。故に、人は歴史に学び、英知の盾を得ることで悪意の剣から我が身を守るのです。君子いわく『賢人と愚人との別は、学ぶと学ばざるとによって出来るものなり』。言ってること分かりますか?」
「わ、わからん……」
「学ぶことで智恵をつければ、他者に利用されることはありません。人は歴史を学ぶことで、扇動者の悪しきを知り、扇動される者たちの愚かしさを知り、そうなるまいと構えることが出来ます。しかし知ることすら出来ぬ者は愚者と言う他ありません。智恵ある善意の人が『お前たちは利用されている』『扇動されるな』と忠告しても、それに耳を貸さずに袋小路に突き進むおバカさんはぁ――もう自己責任ですわよね? 同情の余地などありませんわぁ~? ハッキリ言ってしまえば、ネギしょってカモられるために存在してる情報弱者。わたくし達がカモらなくても、いずれ怪しげな宗教、詐欺の類にカモられて破滅する人生でしょう」
「お、おう……」
「だ・か・ら、全てが終わった後にいんたーねっとの晒し者になって大恥かく程度の軽~い破滅で教訓を与えてあげられるだけ、わたくし達は良心的なのです。わたくし達は、彼らに金銭は一銭たりとも要求しないでしょう? むしろ結果的に人生のなんたるかを教育し、無知の知、己が愚者であるという自覚を無料で与えてあげるのですから、慈善活動といって良いでしょう」
 ああ、我ながら舌がするすると動きますわねホホホホ……。
「お分かりですか、カチナさん? 今さら良識人ぶって手心を加える必要などありません。非情になるのは、むしろ優しさなのです。愛だけでは人は救えません。優しさで悪を倒すことも出来ません。歴史上、清らかな戦など存在しないのです。血と泥を浴びずに正義を語るのは信用に値しない詐欺師でございますわ」
「ううーむ……」
 カチナさんは少し考えるように唸ってから、くるりと向きを変えました。
 わたくに対して、背中を見せております。
「お、お前らが何を企んでるか知ろうとは思わん……。我らは金貰ったからヨゴレ仕事やっとるだけじゃ。こんなアホ臭いネット荒らしに何の意味があるかも知らん。納得はしとらんが理解しようとも思わんし、疑問に思うのも止める。面倒臭いからの……」
「うふふふふ……それで十分ですわ」
 仮にも犯罪組織を運営していたからでしょうか、末端の自覚を持って頂けたようです。
 尤も、変な悩みを持ったのはカチナさんだけで、他の手下の皆さまは単なる楽な仕事と思って気楽にこなしております。
 掲示板等で攻撃相手と喧嘩になることも多いのですが、あくまで信者や反体制側になりすましているだけなので、皆様は何を言われても痛くも痒くもございません。
 今風にいえば“あばたー”を使った“ろーるぷれい”というヤツですね。
 ばーちゃる配信者を拝む宗教戦争にマジになっている信者と反体制側を他人事の第三者として煽って煽って煽りぬいて、どんどん先鋭化させる遊びのようなものです。
 時々、煽り文に誤字や古い情報を自信満々に書いて、わざと失敗してみせるのも大切です。
 失敗することで「俺たちの敵はこんなにバカで間抜けなんだ!」という優越感を与えてやることで、皆さんはどんどんこの遊びにハマってくれます。
 ついでに「俺は30年前からネットをやってるが~」とか「昔のアイドルに比べて~」とかの適当な情報を加えて書き込むと、皆さん勝手に敵の設定を膨らませてくれるのです。
『あのアンチは頭のボケた孤独なアイドルオタのジジイ!』
 だの
『20年前のアイドル関係の掲示板を荒らしていた奴に文体がソックリだ!』
 だの出典すら不明の設定を追加して、挙句の果てに
『70年代からアイドルをストーキングし続けて100回以上も逮捕されたけど精神異常を理由に全て不起訴になった80歳の無敵の人!』
 だのと、荒唐無稽な設定を創作して、更に設定を盛り盛りした怪物を作り上げて戦いに没頭してくれるのです。
 まあ自分たちの理解できるように現象に名前や設定を付加して神や妖怪を作り上げる、これも一種の原始宗教ですわね。つくづく人間とは全く進歩しない生物でございます。
 バカのような話ですが、これが割とバカにならないのです。
 この対立煽りは、別にわたくし達が始めたワケではありません。
 以前から、広告収入のために訪問者数を稼ぐ業者さんが長年対立を煽っておりました。
 対立構造自体はばーちゃる配信者ウカのお披露目開始から存在していました。
 完全なAI配信者であるウカと、旧来の中に人間がいるばーちゃる配信者との対立でございます。
『ウカは人間の配信者と違ってスキャンダルも劣化もない!』
『もう人間の配信者は時代遅れ! ウカに乗り換えるのが当たり前!』
 と、どこかの誰かが古巣に砂をかけながらウカに乗り換えたのがキッカケだったのでしょう。
 いんたーねっとの繋がりで情報と悪意は拡散し、誰かが営利目的で対立に油を注ぎ、人と人との憎しみの繋がりは今や収拾不能にまで肥大化しております。
 わたくしは、そういう火種を利用させてもらっているのですね。
 ウカの信者さんと、他の配信者達の信者さんを合計した数は全世界を含めると億単位です。
 数とは力、情報こそは力。
 ウカさんは、その両方を利用して商売をして勢力を拡大しているワケですから――
 それらが一斉に燃えたら……さぞ盛大な爆発になることでしょうねえ~?
 燻る炭、広がった油に着火するための信管は……既に用意してあるのですよ。
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