126 / 237
第四話
ヒト・カタ・ヒト・ヒラのこと33
しおりを挟む
関越道下牧パーキングエリアは、上下線ともにトイレのみ設置の簡素なパーキングエリアだ。
とはいえ、駐車スペースはかなり広々としていて、大型トラックも10台以上が駐車可能となっている。
年明けを目前に控えた午後10時現在、上りパーキングエリアに降雪はないが軽い積雪あり。
駐車しているトラックは1台だけだった。
重機運搬用の大型トレーラーが、エンジンをかけたまま放置されていた。
トレーラーは1時間ほど前に乗用車と共にパーキングエリアに入ってきて、トレーラーの運転手は乗用車に乗って去っていった。
不可解な行動だが、目撃者は誰もいないので、不審に思う者もいなかった。
現在、パーキングエリアに停まっている他の車は1台の軽自動車のみ。
エンジンは点いているが、窓には日除けのアルミシートがかけられて、ドライバーは仮眠中だった。
浅い眠りの中にあった軽自動車のドライバーは、不意の振動で目を覚ました。
「あ……なに?」
車が、いや地面が揺れている。
地震にしては揺れが小さい。だが、地鳴りが妙に近い。
まるで、すぐ側の山から巨人か象でも降りてくるような地鳴りが、ズン、ズン、ズンと接近して、一瞬停止したかと思えば、ドン! と巨大な足音が間近で響いた。
「あぁっ! な、なにぃ! なんなのよぉ!」
ドライバーは驚いて飛び起き、思わず頭を天井にぶつけた。
「あだっ!」
痛がっている間にも、謎の足音はすぐ近くで動いていた。
パーキングエリア内、軽自動車の真後ろで、巨大な物体がアスファルトを踏みしめ、金属の荷台を軋ませる音がした。
やがて、モーターの駆動音やワイヤーがギリギリと鳴るような音がして、大型トレーラーの発進する音が聞こえて、それっきり物音はしなくなった。
おそるおそる日除けシートの隙間から、駐車場を覗く。
うっすらと積もった雪に、赤い電灯の光が反射して見えるだけだ。
ドライバーは、ドアを開けて外に出た。
何がいたのか、もう何もいないのか、確認しなければ不安でたまらなくて、我慢できずに外に出た。
そして、異様な痕跡を見つけた。
「な……なんだ、これ……?」
駐車場に、巨大な足跡があった。
小雪を踏み抜き、アスファルトを砕き、長辺1メートルはあろうかという、四角形の足跡が刻まれていた。
それは、まるで巨大な、象以上の体躯の四足動物が歩いたような、異様すぎる痕跡――。
I県中部の暴走族残党には、伝統があった。
1980年代の全盛期に一大勢力を誇った巨大暴走族〈零音芸怒〉。
最盛時の兵隊の数は150人を超えた、その初代総長――斉木流!
スキンヘッドに眉を剃った風体から、ハゲバイクの蔑称や、極悪バイクロボ等の異名を持ち、その破壊マシーンのごとき凶暴性と容赦になき破壊行為で県内外の族から恐れられた、正に破壊の大帝! エンペラーオブデストラクション!
高校を留年すること6年! 斉木の爛れた学生生活は、逮捕、退学という形で終焉を迎えた。
少年法バリアが無いことに気付かずに一般市民を暴行したのが原因だった。
逮捕される前夜、斉木は信用できる後輩に後を託した。
「零音芸怒は今日で解散だべ~! 明日からはぁ~! おんめぇが新たなチームのヘッドさやれぇ~~!」
「シャー―――ッ!」
と、どこぞの赤いエースパイロットのような叫びで応えたのが、当時14歳の田河一臣だった。
田河は〈零音芸怒〉の精神を受け継ぐ新チーム〈死斗龍軍団〉を結成。
果てしない暴走行為を繰り返すこと――30年!
現在、44歳!
既婚! 二児の父!
田河は今も、暴走中に半端野郎を見つけると積極的に攻撃する習性があった。
「あんだテメ~~? 族のくせにメット被って信号機守って~~? やる気あンのか、おーーーーーっ!」
そういう爆音だけ鳴らして暴走した気になっている紛い物のクソガキを見つけると、横にバイクをつけて蹴り倒し、大いに笑ってやるのだ。
「ば~~~か! 家に帰って死ぬまでシコってろやボォゲ!」
田河は今も昔と変わらず、ノーヘル、ナンバープレート無し、カフェホッパーを著しく曲解した神輿的改造バイクのオールドスタイルで、道交法完全無視で突っ走る!
「これがよぉ~~! 本物のトッコ―なんだよォゃ~~~ッッッ!」
伝統のラッパを吹かし、騒音を糞のようにバラ撒きながら、I県の夜の王者として君臨――
していたのは、昨日までのこと。
現在、田河は自分のバイクに縛りつけられていた。
二人乗りの形で、違法改造でガタガタになったシート後部に乗せられている。
「むーーーっ! むーーーっ!」
身を捩って何か叫んでいるが、口をダクトテープでガチガチに塞がれているので無駄な足掻きだった。
田河に代わってハンドルを握るのは、人間ではなかった。
人間サイズの異形の自動人形〈祇園神楽〉であった。
自慢のバイクは空力も重量バランスも無視したカウル拡張のおかげで、いたる所に爆薬を取り付けることが出来た。
作業を終えた南郷が、同型のパッケージを見せてやった。
「TNTっていうメジャーな爆薬だ。派手に爆発する。これだけあれば一瞬で死ねるから、安心しろ」
「むぅ~~……! むっ、むぅ~~っっっっ!」
田河が何か喚いている。
ヘルメットの南郷の頭が、田河の口元に耳を寄せた。
「あ~~、なになに? 子供がいるから勘弁してくれ?」
「むっー! むむっ、むむむっむーーー!」
「下の子供はまだ2歳になったばかりなんだ? 子供を残して死にたくない? はーー、そうなんだ?」
南郷は田河の懇願をするりと受け流して、次の作業のために移動した。
「お前の都合なんか知らんわ」
田河はまだ何か必死に訴えているが、どうでも良いので南郷は無視した。
人気がなく、電灯すらない農道に、大量の違法改造車両がアイドリング状態で駐車してあった。
それら全てに〈祇園神楽〉が搭乗し、拘束された暴走族を強制同乗させていた。
その内の一つ、スピーカーを積み、排気マフラーを無駄に延長した改造車にも、爆薬を積む。
助手席に縛り付けた中年暴走族の足元に、木箱から手りゅう弾やライフルグレネードをボトボトと、無造作に流し込んだ。
「もごぉぉぉぉ……ごっ、ごっごっっ……」
田河同様に口にテープを巻かれた中年が、涙と鼻水を垂れ流しながら何か言っている。
「ごめん、何言ってっか分かんねーや」
「もぉぉ……!」
「うん。車だけ貰って特攻させるってのも悪い気がしたからさ。せめて愛車と一緒に本物の特攻させてやろうっていうさ、思いやり。温かみだよ」
「んむーーー! むぅぅぅぅぅぅぅぅ!」
「人様に迷惑かけるだけの何も成せないゴミみたいな人生の最後に、悪と戦ってパーー―っと散れるんだ。カッコイイなあ、お父さん? あんた、子供いる? その子に会ったら、伝えといてやるよ。『お前のパパは悪党どもと戦ったんだ。最高にカッコ良い最期だったんだ。お前は胸を張って誇って良いんだ』ってな」
南郷はポン、と中年の肩を叩いて励ましてやった。
中年は必死に身を捩って拘束から逃れようとしているが、無駄なことなので無視する。
ついでに、車内のオーディオに手を伸ばした。
「そうそう。大昔の戦場では音楽を鳴らしたんだってな」
オーディオの電源を入れ、音量を最大に設定。
改造車の後部からハミ出たスピーカーから、半ば音割れした爆音が夜空に響いた。
南郷は顔を上げて、電灯連なる橋を見た。
I県中部の大きな湖にかかる、霞ヶ浦大橋。
南郷はここを戦場に選んだ。
壊れても問題ない一般車両を徴用し、死んでも構わない一般市民を徴兵したのも、戦術の内だった。園衛が知ったら、きっと厭な顔をされるだろうが、非常時なのだ。手段を選べるほど余裕はない。
「さて――そろそろ、かな?」
スピーカーから流れる爆音を超えて、南郷は夜天に意識を向けた。
航空機の、ジェットエンジンの音が近い。
改造車のオーディオが鳴らす何かの音楽は、前奏を終えて歌唱に入ろうとしていた。
よりによって、あの忌々しいAIアイドルの歌が――
『ラーメンつけ麺♪ ムネやっけー♪ 脂っこいの無理無理無理――♪ あなたの肝臓さいれんとーーー♪』
間の抜けた戦場音楽となって、氷熱地獄の開戦を告げた。
とはいえ、駐車スペースはかなり広々としていて、大型トラックも10台以上が駐車可能となっている。
年明けを目前に控えた午後10時現在、上りパーキングエリアに降雪はないが軽い積雪あり。
駐車しているトラックは1台だけだった。
重機運搬用の大型トレーラーが、エンジンをかけたまま放置されていた。
トレーラーは1時間ほど前に乗用車と共にパーキングエリアに入ってきて、トレーラーの運転手は乗用車に乗って去っていった。
不可解な行動だが、目撃者は誰もいないので、不審に思う者もいなかった。
現在、パーキングエリアに停まっている他の車は1台の軽自動車のみ。
エンジンは点いているが、窓には日除けのアルミシートがかけられて、ドライバーは仮眠中だった。
浅い眠りの中にあった軽自動車のドライバーは、不意の振動で目を覚ました。
「あ……なに?」
車が、いや地面が揺れている。
地震にしては揺れが小さい。だが、地鳴りが妙に近い。
まるで、すぐ側の山から巨人か象でも降りてくるような地鳴りが、ズン、ズン、ズンと接近して、一瞬停止したかと思えば、ドン! と巨大な足音が間近で響いた。
「あぁっ! な、なにぃ! なんなのよぉ!」
ドライバーは驚いて飛び起き、思わず頭を天井にぶつけた。
「あだっ!」
痛がっている間にも、謎の足音はすぐ近くで動いていた。
パーキングエリア内、軽自動車の真後ろで、巨大な物体がアスファルトを踏みしめ、金属の荷台を軋ませる音がした。
やがて、モーターの駆動音やワイヤーがギリギリと鳴るような音がして、大型トレーラーの発進する音が聞こえて、それっきり物音はしなくなった。
おそるおそる日除けシートの隙間から、駐車場を覗く。
うっすらと積もった雪に、赤い電灯の光が反射して見えるだけだ。
ドライバーは、ドアを開けて外に出た。
何がいたのか、もう何もいないのか、確認しなければ不安でたまらなくて、我慢できずに外に出た。
そして、異様な痕跡を見つけた。
「な……なんだ、これ……?」
駐車場に、巨大な足跡があった。
小雪を踏み抜き、アスファルトを砕き、長辺1メートルはあろうかという、四角形の足跡が刻まれていた。
それは、まるで巨大な、象以上の体躯の四足動物が歩いたような、異様すぎる痕跡――。
I県中部の暴走族残党には、伝統があった。
1980年代の全盛期に一大勢力を誇った巨大暴走族〈零音芸怒〉。
最盛時の兵隊の数は150人を超えた、その初代総長――斉木流!
スキンヘッドに眉を剃った風体から、ハゲバイクの蔑称や、極悪バイクロボ等の異名を持ち、その破壊マシーンのごとき凶暴性と容赦になき破壊行為で県内外の族から恐れられた、正に破壊の大帝! エンペラーオブデストラクション!
高校を留年すること6年! 斉木の爛れた学生生活は、逮捕、退学という形で終焉を迎えた。
少年法バリアが無いことに気付かずに一般市民を暴行したのが原因だった。
逮捕される前夜、斉木は信用できる後輩に後を託した。
「零音芸怒は今日で解散だべ~! 明日からはぁ~! おんめぇが新たなチームのヘッドさやれぇ~~!」
「シャー―――ッ!」
と、どこぞの赤いエースパイロットのような叫びで応えたのが、当時14歳の田河一臣だった。
田河は〈零音芸怒〉の精神を受け継ぐ新チーム〈死斗龍軍団〉を結成。
果てしない暴走行為を繰り返すこと――30年!
現在、44歳!
既婚! 二児の父!
田河は今も、暴走中に半端野郎を見つけると積極的に攻撃する習性があった。
「あんだテメ~~? 族のくせにメット被って信号機守って~~? やる気あンのか、おーーーーーっ!」
そういう爆音だけ鳴らして暴走した気になっている紛い物のクソガキを見つけると、横にバイクをつけて蹴り倒し、大いに笑ってやるのだ。
「ば~~~か! 家に帰って死ぬまでシコってろやボォゲ!」
田河は今も昔と変わらず、ノーヘル、ナンバープレート無し、カフェホッパーを著しく曲解した神輿的改造バイクのオールドスタイルで、道交法完全無視で突っ走る!
「これがよぉ~~! 本物のトッコ―なんだよォゃ~~~ッッッ!」
伝統のラッパを吹かし、騒音を糞のようにバラ撒きながら、I県の夜の王者として君臨――
していたのは、昨日までのこと。
現在、田河は自分のバイクに縛りつけられていた。
二人乗りの形で、違法改造でガタガタになったシート後部に乗せられている。
「むーーーっ! むーーーっ!」
身を捩って何か叫んでいるが、口をダクトテープでガチガチに塞がれているので無駄な足掻きだった。
田河に代わってハンドルを握るのは、人間ではなかった。
人間サイズの異形の自動人形〈祇園神楽〉であった。
自慢のバイクは空力も重量バランスも無視したカウル拡張のおかげで、いたる所に爆薬を取り付けることが出来た。
作業を終えた南郷が、同型のパッケージを見せてやった。
「TNTっていうメジャーな爆薬だ。派手に爆発する。これだけあれば一瞬で死ねるから、安心しろ」
「むぅ~~……! むっ、むぅ~~っっっっ!」
田河が何か喚いている。
ヘルメットの南郷の頭が、田河の口元に耳を寄せた。
「あ~~、なになに? 子供がいるから勘弁してくれ?」
「むっー! むむっ、むむむっむーーー!」
「下の子供はまだ2歳になったばかりなんだ? 子供を残して死にたくない? はーー、そうなんだ?」
南郷は田河の懇願をするりと受け流して、次の作業のために移動した。
「お前の都合なんか知らんわ」
田河はまだ何か必死に訴えているが、どうでも良いので南郷は無視した。
人気がなく、電灯すらない農道に、大量の違法改造車両がアイドリング状態で駐車してあった。
それら全てに〈祇園神楽〉が搭乗し、拘束された暴走族を強制同乗させていた。
その内の一つ、スピーカーを積み、排気マフラーを無駄に延長した改造車にも、爆薬を積む。
助手席に縛り付けた中年暴走族の足元に、木箱から手りゅう弾やライフルグレネードをボトボトと、無造作に流し込んだ。
「もごぉぉぉぉ……ごっ、ごっごっっ……」
田河同様に口にテープを巻かれた中年が、涙と鼻水を垂れ流しながら何か言っている。
「ごめん、何言ってっか分かんねーや」
「もぉぉ……!」
「うん。車だけ貰って特攻させるってのも悪い気がしたからさ。せめて愛車と一緒に本物の特攻させてやろうっていうさ、思いやり。温かみだよ」
「んむーーー! むぅぅぅぅぅぅぅぅ!」
「人様に迷惑かけるだけの何も成せないゴミみたいな人生の最後に、悪と戦ってパーー―っと散れるんだ。カッコイイなあ、お父さん? あんた、子供いる? その子に会ったら、伝えといてやるよ。『お前のパパは悪党どもと戦ったんだ。最高にカッコ良い最期だったんだ。お前は胸を張って誇って良いんだ』ってな」
南郷はポン、と中年の肩を叩いて励ましてやった。
中年は必死に身を捩って拘束から逃れようとしているが、無駄なことなので無視する。
ついでに、車内のオーディオに手を伸ばした。
「そうそう。大昔の戦場では音楽を鳴らしたんだってな」
オーディオの電源を入れ、音量を最大に設定。
改造車の後部からハミ出たスピーカーから、半ば音割れした爆音が夜空に響いた。
南郷は顔を上げて、電灯連なる橋を見た。
I県中部の大きな湖にかかる、霞ヶ浦大橋。
南郷はここを戦場に選んだ。
壊れても問題ない一般車両を徴用し、死んでも構わない一般市民を徴兵したのも、戦術の内だった。園衛が知ったら、きっと厭な顔をされるだろうが、非常時なのだ。手段を選べるほど余裕はない。
「さて――そろそろ、かな?」
スピーカーから流れる爆音を超えて、南郷は夜天に意識を向けた。
航空機の、ジェットエンジンの音が近い。
改造車のオーディオが鳴らす何かの音楽は、前奏を終えて歌唱に入ろうとしていた。
よりによって、あの忌々しいAIアイドルの歌が――
『ラーメンつけ麺♪ ムネやっけー♪ 脂っこいの無理無理無理――♪ あなたの肝臓さいれんとーーー♪』
間の抜けた戦場音楽となって、氷熱地獄の開戦を告げた。
0
お気に入りに追加
23
あなたにおすすめの小説
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
忘却の艦隊
KeyBow
SF
新設された超弩級砲艦を旗艦とし新造艦と老朽艦の入れ替え任務に就いていたが、駐留基地に入るには数が多く、月の1つにて物資と人員の入れ替えを行っていた。
大型輸送艦は工作艦を兼ねた。
総勢250艦の航宙艦は退役艦が110艦、入れ替え用が同数。
残り30艦は増強に伴い新規配備される艦だった。
輸送任務の最先任士官は大佐。
新造砲艦の設計にも関わり、旗艦の引き渡しのついでに他の艦の指揮も執り行っていた。
本来艦隊の指揮は少将以上だが、輸送任務の為、設計に関わった大佐が任命された。
他に星系防衛の指揮官として少将と、退役間近の大将とその副官や副長が視察の為便乗していた。
公安に近い監査だった。
しかし、この2名とその側近はこの艦隊及び駐留艦隊の指揮系統から外れている。
そんな人員の載せ替えが半分ほど行われた時に中緊急警報が鳴り、ライナン星系第3惑星より緊急の救援要請が入る。
機転を利かせ砲艦で敵の大半を仕留めるも、苦し紛れに敵は主系列星を人口ブラックホールにしてしまった。
完全にブラックホールに成長し、その重力から逃れられないようになるまで数分しか猶予が無かった。
意図しない戦闘の影響から士気はだだ下がり。そのブラックホールから逃れる為、禁止されている重力ジャンプを敢行する。
恒星から近い距離では禁止されているし、システム的にも不可だった。
なんとか制限内に解除し、重力ジャンプを敢行した。
しかし、禁止されているその理由通りの状況に陥った。
艦隊ごとセットした座標からズレ、恒星から数光年離れた所にジャンプし【ワープのような架空の移動方法】、再び重力ジャンプ可能な所まで移動するのに33年程掛かる。
そんな中忘れ去られた艦隊が33年の月日の後、本星へと帰還を目指す。
果たして彼らは帰還できるのか?
帰還出来たとして彼らに待ち受ける運命は?
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?
すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。
「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」
家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。
「私は母親じゃない・・・!」
そう言って家を飛び出した。
夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。
「何があった?送ってく。」
それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。
「俺と・・・結婚してほしい。」
「!?」
突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。
かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。
そんな彼に、私は想いを返したい。
「俺に・・・全てを見せて。」
苦手意識の強かった『営み』。
彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。
「いあぁぁぁっ・・!!」
「感じやすいんだな・・・。」
※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。
※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。
※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。
それではお楽しみください。すずなり。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる