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第七章 忙しいが、呆気なく都市ルーセントに向かう事になりました。
第六幕 暗霧の十月と打ち砕かれる
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「で、もう他に話す事は無いか?」
ウィルの戦いも終わり空気と化していたもう一人の男に近寄る。
「た、頼む! 殺さないでくれ!」
「だったら全て話せ。あの男の態度からしてまだ何か隠してるんだろう?」
「………」
千夜の言葉に黙り込む。
(やはりまだ何か隠していたか。あの男の態度が妙に大きかった事を考えるとそれを裏付ける何かを持っていたに違いない)
「……これは耳にしただけで本当かどうか解らなかったから言いたくなかったんだが、代官が手を組んでいるのは『暗霧の十月』って言う組織らしい」
「暗霧の十月………エリーゼ、聞いたことあるか?」
「いえ、無いわ。私がルーセントに居た時にそんな組織一度も耳にしてないもの。その話本当でしょうね」
「俺も耳にしただけだから本当かどうか解らねぇよ! ただ、闇ギルドや裏組織とはちょっと違うって話は聞いた」
「違う? どう違うんだ?」
「そこまでは知らない。これで全部話した! だから頼む助けてくれ」
涙を流し鼻水を垂らして懇願する男に千夜は鬼椿を振り下ろした。しかし切られたのは男ではなく、ロープだけだった。
男は解放された事に笑みを浮かべる。
「今回だけだぞ。次もしも犯罪に手を染めたら俺が殺しに行く」
「もうしねぇよ!」
千夜は伏す汚れた子袋を男に投げる。
「盗賊たちが持ってたお金だ。上手く使えば数週間は暮らせるはずだ」
「あ、ありがとう。旦那!」
男は傍に落ちていた剣と羽織を持って脱兎の如く逃げるのであった。
「さてと、次は行商人の人達の所に行くか」
腕を組んで千夜は不安げな表情で見てくる行商人の所に向かう。
「助かった。ありがとう」
「いや、気にしなくて良い。偶然見かけたから助けただけだ。それより何処に向かっていたんだ?」
「俺たちはルーセント領にあるタルタ村に向かっているところだ。村の中ではそれなりに規模が大きいから町とも言えなくもない場所さ」
「そんな所があるのか」
「ああ、領内に入って最初に通る村さ」
「それは良い情報が手に入った。それじゃあ俺たちは先に行く。もしもその村であったらまた何か聞かせてくれ」
「そんな、何かお礼させてくれよ」
「少し急ぎの用事がある。済まないがまた今度にしてくれると有難い」
「そういう事なら仕方ねぇな。また会ったときお礼させて貰うよ」
「ああ」
という事が一日前にあったわけだ。
色々有益な情報が手に入っただけでなく、ウィルが成長した事を考えれば盗賊たちとの出くわした事は良かったのかもしれないと千夜は思っていた。
何処にでもいる普通の冒険者を装い千夜たちは検問に近づく。
「済まないが、身分証明になるものを提示してくれ」
30名以上居る兵士の一人に言われ千夜たちはギルドカードを提示する。
(随分と厳重だな。国境の検問でもないのに)
「冒険者か………随分とアンバランスな組み合わせだな」
「親子でパーティーを組んでいるからな」
「なるほどな」
ウィルの姿を見て納得したらしい。
「それにしてもどうしてこの領に?」
「帝都で稼いでいたんだが、平均ランクSSランクのクランが旨い依頼を全て食っちまったから仕方なくな」
「ああ、月夜の酒鬼か。それは気の毒にな」
男は苦笑いを浮かべながらギルドカードを見詰める。
「犯罪履歴は無しと。よし、通過料として一人銀貨10枚を払ってくれ」
「銀貨10枚ですって!」
男の言葉にエリーゼは驚き反発するが、千夜が制しなんとか抑え込む。
「子供銀貨10枚か?」
「いや、子供は5枚で構わない」
「解った。それにしても随分と高いんだな」
「犯罪者を入れないため抑止力らしい。犯罪者が潜んでいるのは都市内だけとは限らないからな」
「なるほどな」
懐から出した皮袋の中から銀貨55枚を取り出すと兵士に渡した。
「確かに貰った。よし、通って良いぞ」
「幾つか質問していいか?」
「なんだ?」
「宿がある街や村までどれぐらいだ?」
「それなら徒歩で数時間の距離にタルタって村があるそこに安宿がある」
「解った。それとこの領から出るときも銀貨10枚なのか?」
「いや、出るときは一人銀貨15枚だ」
「なっ!」
「これは思った以上に無駄遣いは出来ないな」
「Aランクパーティーなんだからそこまで気にする事はないだろう」
「最近実りが少ないからな」
「そうだったな。ま、頑張れよ」
「ああ」
警戒される事も無く通過できた千夜たちは兵士たちの姿が見えなくなるまで歩く。
「あのお父様」
「なんだ?」
「どうしてあの人達はお父様が月夜の酒鬼だと気づかなかったんですか?」
「その事か。それは検問前に渡したペンダントの効果さ」
「このペンダントですか?」
「そうだ」
首から提げているペンダント。千夜以外全員が首から下げていた。
「それには幻惑魔法が付与されている。だから兵士たちには俺たちは別の人物に見えたと言うわけだ」
「な、なるほど。それじゃああのギルドカードは?」
「ああ、それはな………」
ウィルの質問に千夜は言葉に困る。
「今から話す事は内密で頼む」
「解りました」
「俺はギルドカードに表示される内容を書き換える事が出来る」
「そ、それは本当ですむっ!」
叫ぼうとしたウィルの口を塞ぐエリーゼ。
「ウィルまだ近くに兵士が居るんだから叫んじゃ駄目でしょ」
「すいません。それにしてもそんな事が出来るなんて凄すぎです」
「普段は使わないから安心して良いぞ。使うのは大抵隠密が求められる依頼ぐらいだからな」
「なるほど。それにしてもお父様って本当に凄いです。僕の知っている常識が全て打ち砕かれて行きます」
目を輝かせて見詰めるウィルその姿に千夜は。
(きっと褒めてくれているんだろうが。嬉しく感じないのは何故だ)
ウィルの戦いも終わり空気と化していたもう一人の男に近寄る。
「た、頼む! 殺さないでくれ!」
「だったら全て話せ。あの男の態度からしてまだ何か隠してるんだろう?」
「………」
千夜の言葉に黙り込む。
(やはりまだ何か隠していたか。あの男の態度が妙に大きかった事を考えるとそれを裏付ける何かを持っていたに違いない)
「……これは耳にしただけで本当かどうか解らなかったから言いたくなかったんだが、代官が手を組んでいるのは『暗霧の十月』って言う組織らしい」
「暗霧の十月………エリーゼ、聞いたことあるか?」
「いえ、無いわ。私がルーセントに居た時にそんな組織一度も耳にしてないもの。その話本当でしょうね」
「俺も耳にしただけだから本当かどうか解らねぇよ! ただ、闇ギルドや裏組織とはちょっと違うって話は聞いた」
「違う? どう違うんだ?」
「そこまでは知らない。これで全部話した! だから頼む助けてくれ」
涙を流し鼻水を垂らして懇願する男に千夜は鬼椿を振り下ろした。しかし切られたのは男ではなく、ロープだけだった。
男は解放された事に笑みを浮かべる。
「今回だけだぞ。次もしも犯罪に手を染めたら俺が殺しに行く」
「もうしねぇよ!」
千夜は伏す汚れた子袋を男に投げる。
「盗賊たちが持ってたお金だ。上手く使えば数週間は暮らせるはずだ」
「あ、ありがとう。旦那!」
男は傍に落ちていた剣と羽織を持って脱兎の如く逃げるのであった。
「さてと、次は行商人の人達の所に行くか」
腕を組んで千夜は不安げな表情で見てくる行商人の所に向かう。
「助かった。ありがとう」
「いや、気にしなくて良い。偶然見かけたから助けただけだ。それより何処に向かっていたんだ?」
「俺たちはルーセント領にあるタルタ村に向かっているところだ。村の中ではそれなりに規模が大きいから町とも言えなくもない場所さ」
「そんな所があるのか」
「ああ、領内に入って最初に通る村さ」
「それは良い情報が手に入った。それじゃあ俺たちは先に行く。もしもその村であったらまた何か聞かせてくれ」
「そんな、何かお礼させてくれよ」
「少し急ぎの用事がある。済まないがまた今度にしてくれると有難い」
「そういう事なら仕方ねぇな。また会ったときお礼させて貰うよ」
「ああ」
という事が一日前にあったわけだ。
色々有益な情報が手に入っただけでなく、ウィルが成長した事を考えれば盗賊たちとの出くわした事は良かったのかもしれないと千夜は思っていた。
何処にでもいる普通の冒険者を装い千夜たちは検問に近づく。
「済まないが、身分証明になるものを提示してくれ」
30名以上居る兵士の一人に言われ千夜たちはギルドカードを提示する。
(随分と厳重だな。国境の検問でもないのに)
「冒険者か………随分とアンバランスな組み合わせだな」
「親子でパーティーを組んでいるからな」
「なるほどな」
ウィルの姿を見て納得したらしい。
「それにしてもどうしてこの領に?」
「帝都で稼いでいたんだが、平均ランクSSランクのクランが旨い依頼を全て食っちまったから仕方なくな」
「ああ、月夜の酒鬼か。それは気の毒にな」
男は苦笑いを浮かべながらギルドカードを見詰める。
「犯罪履歴は無しと。よし、通過料として一人銀貨10枚を払ってくれ」
「銀貨10枚ですって!」
男の言葉にエリーゼは驚き反発するが、千夜が制しなんとか抑え込む。
「子供銀貨10枚か?」
「いや、子供は5枚で構わない」
「解った。それにしても随分と高いんだな」
「犯罪者を入れないため抑止力らしい。犯罪者が潜んでいるのは都市内だけとは限らないからな」
「なるほどな」
懐から出した皮袋の中から銀貨55枚を取り出すと兵士に渡した。
「確かに貰った。よし、通って良いぞ」
「幾つか質問していいか?」
「なんだ?」
「宿がある街や村までどれぐらいだ?」
「それなら徒歩で数時間の距離にタルタって村があるそこに安宿がある」
「解った。それとこの領から出るときも銀貨10枚なのか?」
「いや、出るときは一人銀貨15枚だ」
「なっ!」
「これは思った以上に無駄遣いは出来ないな」
「Aランクパーティーなんだからそこまで気にする事はないだろう」
「最近実りが少ないからな」
「そうだったな。ま、頑張れよ」
「ああ」
警戒される事も無く通過できた千夜たちは兵士たちの姿が見えなくなるまで歩く。
「あのお父様」
「なんだ?」
「どうしてあの人達はお父様が月夜の酒鬼だと気づかなかったんですか?」
「その事か。それは検問前に渡したペンダントの効果さ」
「このペンダントですか?」
「そうだ」
首から提げているペンダント。千夜以外全員が首から下げていた。
「それには幻惑魔法が付与されている。だから兵士たちには俺たちは別の人物に見えたと言うわけだ」
「な、なるほど。それじゃああのギルドカードは?」
「ああ、それはな………」
ウィルの質問に千夜は言葉に困る。
「今から話す事は内密で頼む」
「解りました」
「俺はギルドカードに表示される内容を書き換える事が出来る」
「そ、それは本当ですむっ!」
叫ぼうとしたウィルの口を塞ぐエリーゼ。
「ウィルまだ近くに兵士が居るんだから叫んじゃ駄目でしょ」
「すいません。それにしてもそんな事が出来るなんて凄すぎです」
「普段は使わないから安心して良いぞ。使うのは大抵隠密が求められる依頼ぐらいだからな」
「なるほど。それにしてもお父様って本当に凄いです。僕の知っている常識が全て打ち砕かれて行きます」
目を輝かせて見詰めるウィルその姿に千夜は。
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