98 / 351
第五章 依頼が無いので、呆気なく新婚旅行に行く事になりました。
第百二十一幕 心配と最後に一つだけ
しおりを挟む
朝を向かえ、いまだ情緒不安定なミレーネをエリーゼたちに任せた千夜は一人で村へと向かっていた。
本当ならばミレーネの傍に居たかった千夜だが、問題を解決しないかぎりミレーネの笑顔を再び見ることは叶わないと千夜は思った。そのため一時の感情よりも全て解決するため心を鬼にして村へと来たのだ。
(それにしたって俺って信用無いな)
今朝の出発間際、エリーゼたちに言われたのだ。
「絶対に村を滅ぼさないでね!」
「センヤは怒ると加減を忘れるから、気をつけるのじゃぞ!」
「センヤさん、あの時みたいな事は今回ばかりは控えてください」
(確かにエルザの時は我を忘れて斬り殺したが、そこまで酷くはないと思うぞ)
強力だからこそ取り扱いが難しい薬品と同じ扱いに千夜は悲しみを感じるのだった。
「さてとそれじゃ、試してみるか」
結界を通り抜け目の前に広がる村。
そこには昨日と同じで敵意を向けるエルフたちが出迎えてくれていた。
(ま、嬉しさ半分悲しさ半分だな)
そんな事を思いながら千夜は相手の敵意など関係なく村の中へと進んでいく。
「止まれ!」
数歩歩いて直ぐに男エルフによって命令が下るが、無視して進み続ける。
「止まれ! 止まらなければ射る!」
歩き続ける。
「チッ! 死んでも恨むなよ!」
男エルフが矢を放つと同時に他のエルフたちも矢を放つ。数にしておよそ100本。
殺意へと変わった大量の矢が千夜に放たれた。しかしその矢が千夜に当たるどころか掠る事も無かった。
圧倒的強さを誇る千夜の動体視力もずば抜けている。それはすなわち当たる矢と当たらない矢を判別するだけでなくどう躱せば良いのかも予測出来るのだ。
未来余地にも等しい予測を圧倒的速さで躱す。
そんな事千夜にとって朝飯前であった。
「な、何故当たらない!」
「貴様何をした!」
動揺を隠し切れないエルフたちからは驚きと焦りが見て取れた。
それでもエルフたちは第二射に入ろうとしていた。そんな彼らの行動を見た千夜は。
(このままじゃ何時になったら話せるか分からないからな)
「すまないが別にお前たちと戦うつもりは無い」
戦う意思が無いと告げたときには既に千夜は村に中央付近にまでたどり着いていた。
「嘘を吐くな! 裏切り者の仲間なんて信用できるか!」
「そうだ! ならなぜここまで侵入してきた!」
「ちゃんと話をするためだ」
「それならここまで来る必要はないだろ!」
「それもそうだが、俺は早く話がしたかったしな。それにお前たちも早く俺を追い出したいはずだ。ましてやこんなところまで入り込まれたら、その気持ちが強くなる筈だ。そうだろ?」
「…………何が聞きたい?」
「話が早くて助かる」
「言っておくが長はここにはいない」
「どこにいるんだ?」
「それはお前には関係ないだろ!」
「それもそうだな」
(取引か何かと勘違いしたんだろうが、別に誰からでも話は聞けるから良いだろう)
「俺が聞きたいのはお前たちが裏切り者と罵るミレーネについてだ」
「お前には関係ないはずだ!」
「そうでもない。俺はミレーネの夫だ。妻が悲しむ姿は見たくないからな」
「なるほど。夫として裏切り者が自分自身も裏切らないか心配になったか」
嘲笑うように吐き捨てるエルフ。そんな言葉に憤りを感じるが千夜は話を聞けるチャンスだと思い、話を進めることにする。
「教えてくれるか?」
「良いだろう。奴は一番大切な掟を破ったのだ」
(また掟か。嫌になってくるな)
ダークエルフの時でも固すぎる掟に千夜は呆れていた。
「どんな掟だ?」
「それは奴がこの場所を教えた事だ」
「この村の事か?」
「そうだ! 我々は他の種族と交流することはない。それなりに信頼出来る商人と取引を行う程度はするが、それも森の外で行う。それはこの村に侵入させないためだ」
(確かにそれは一理ある。多種族と交流するうんぬんは置いとくとしても、信頼できないものに住処を教えることは無いからな)
千夜は自分の屋敷を思い浮かべる。
「だが奴は、ミレーネはあろうことかその掟を破り、人間共にこの村の場所を教え連れ込んだのだ!」
「それはつまり俺たちみたいにミレーネと一緒に結界を通りぬけてきたということか?」
「違う。人間どもはいきなり襲ってきたのだ!」
その言葉に悲しみと憤りが入り混じった表情を浮かべていた。
しかし、ここでおかしな点が生まれた。
「どうしてミレーネが村の場所を教えたと分かった?」
「長が教えてくれたのだ?」
「長が?」
「そうだ」
(どういうことだ?)
「その長には何か犯人を見通せるスキルか称号を持っているのか?」
「違う。長は偶然薬草採取の時、ミレーネが人間どもと密会をしているところを目撃したそうだ」
(おかしい、おかしすぎる。なら何故長はミレーネはその場で叱らなかった。ミレーネが奴隷となったのが約8年前。つまり9歳の時だ。そんな子供が己の私利私欲のために村を襲わせることは到底ありえない。その長が怪しいな)
「一つ聞くが、この村が最初に襲われたのはミレーネが密会していると同じ日かそれとも別に日か?」
「同じ日だ?」
(そうなると、既に前々から話し合っていた事になる。でなければその日に襲うなんて無理だからな)
「なら、襲われたのは昼か夜か?」
「夜だ」
「なら、なぜ長は直ぐにお前たちに教えなかった?」
「長はその日から姿を消したミレーネを追いかけて帰りが遅くなった」
(なるほど。そういうことか)
一つの線に繋がった。千夜は笑みを零す。
(だが、まだ動機が見つからない。犯人に仕立てるのにどうしてミレーネを選んだのかが気になる)
「どうやら長は優秀らしいな。この村の豊かさが証拠だ」
「ああ、長はとても優秀で皆に慕われている。まだ20歳という若さにも拘わらずだ」
「20歳。それは随分と若いな」
「あたりまえだ。本当なら前の長の娘であるミレーネが長になる筈だった。だが、奴は我々を裏切り仲間を誘拐させた」
(ミレーネが前の長の娘で、犯人だと教えたのが若き長か。これで間違いない。この村がいまだに残っていることにも頷ける。だが長と繋がりのある人間というのが気になるな。いや、もしかするとこの時にでも人間たちと密会をしている可能性がある)
「もういいだろ! さっさと出て行け!」
「最後に一つだけ」
「なんだ!」
「長の名前は?」
「――だ」
「そうか、教えてくれてありがとうな。これはほんのお礼だ」
千夜は地面に数本の中級ポーションを置いて村から立ち去るのであった。
本当ならばミレーネの傍に居たかった千夜だが、問題を解決しないかぎりミレーネの笑顔を再び見ることは叶わないと千夜は思った。そのため一時の感情よりも全て解決するため心を鬼にして村へと来たのだ。
(それにしたって俺って信用無いな)
今朝の出発間際、エリーゼたちに言われたのだ。
「絶対に村を滅ぼさないでね!」
「センヤは怒ると加減を忘れるから、気をつけるのじゃぞ!」
「センヤさん、あの時みたいな事は今回ばかりは控えてください」
(確かにエルザの時は我を忘れて斬り殺したが、そこまで酷くはないと思うぞ)
強力だからこそ取り扱いが難しい薬品と同じ扱いに千夜は悲しみを感じるのだった。
「さてとそれじゃ、試してみるか」
結界を通り抜け目の前に広がる村。
そこには昨日と同じで敵意を向けるエルフたちが出迎えてくれていた。
(ま、嬉しさ半分悲しさ半分だな)
そんな事を思いながら千夜は相手の敵意など関係なく村の中へと進んでいく。
「止まれ!」
数歩歩いて直ぐに男エルフによって命令が下るが、無視して進み続ける。
「止まれ! 止まらなければ射る!」
歩き続ける。
「チッ! 死んでも恨むなよ!」
男エルフが矢を放つと同時に他のエルフたちも矢を放つ。数にしておよそ100本。
殺意へと変わった大量の矢が千夜に放たれた。しかしその矢が千夜に当たるどころか掠る事も無かった。
圧倒的強さを誇る千夜の動体視力もずば抜けている。それはすなわち当たる矢と当たらない矢を判別するだけでなくどう躱せば良いのかも予測出来るのだ。
未来余地にも等しい予測を圧倒的速さで躱す。
そんな事千夜にとって朝飯前であった。
「な、何故当たらない!」
「貴様何をした!」
動揺を隠し切れないエルフたちからは驚きと焦りが見て取れた。
それでもエルフたちは第二射に入ろうとしていた。そんな彼らの行動を見た千夜は。
(このままじゃ何時になったら話せるか分からないからな)
「すまないが別にお前たちと戦うつもりは無い」
戦う意思が無いと告げたときには既に千夜は村に中央付近にまでたどり着いていた。
「嘘を吐くな! 裏切り者の仲間なんて信用できるか!」
「そうだ! ならなぜここまで侵入してきた!」
「ちゃんと話をするためだ」
「それならここまで来る必要はないだろ!」
「それもそうだが、俺は早く話がしたかったしな。それにお前たちも早く俺を追い出したいはずだ。ましてやこんなところまで入り込まれたら、その気持ちが強くなる筈だ。そうだろ?」
「…………何が聞きたい?」
「話が早くて助かる」
「言っておくが長はここにはいない」
「どこにいるんだ?」
「それはお前には関係ないだろ!」
「それもそうだな」
(取引か何かと勘違いしたんだろうが、別に誰からでも話は聞けるから良いだろう)
「俺が聞きたいのはお前たちが裏切り者と罵るミレーネについてだ」
「お前には関係ないはずだ!」
「そうでもない。俺はミレーネの夫だ。妻が悲しむ姿は見たくないからな」
「なるほど。夫として裏切り者が自分自身も裏切らないか心配になったか」
嘲笑うように吐き捨てるエルフ。そんな言葉に憤りを感じるが千夜は話を聞けるチャンスだと思い、話を進めることにする。
「教えてくれるか?」
「良いだろう。奴は一番大切な掟を破ったのだ」
(また掟か。嫌になってくるな)
ダークエルフの時でも固すぎる掟に千夜は呆れていた。
「どんな掟だ?」
「それは奴がこの場所を教えた事だ」
「この村の事か?」
「そうだ! 我々は他の種族と交流することはない。それなりに信頼出来る商人と取引を行う程度はするが、それも森の外で行う。それはこの村に侵入させないためだ」
(確かにそれは一理ある。多種族と交流するうんぬんは置いとくとしても、信頼できないものに住処を教えることは無いからな)
千夜は自分の屋敷を思い浮かべる。
「だが奴は、ミレーネはあろうことかその掟を破り、人間共にこの村の場所を教え連れ込んだのだ!」
「それはつまり俺たちみたいにミレーネと一緒に結界を通りぬけてきたということか?」
「違う。人間どもはいきなり襲ってきたのだ!」
その言葉に悲しみと憤りが入り混じった表情を浮かべていた。
しかし、ここでおかしな点が生まれた。
「どうしてミレーネが村の場所を教えたと分かった?」
「長が教えてくれたのだ?」
「長が?」
「そうだ」
(どういうことだ?)
「その長には何か犯人を見通せるスキルか称号を持っているのか?」
「違う。長は偶然薬草採取の時、ミレーネが人間どもと密会をしているところを目撃したそうだ」
(おかしい、おかしすぎる。なら何故長はミレーネはその場で叱らなかった。ミレーネが奴隷となったのが約8年前。つまり9歳の時だ。そんな子供が己の私利私欲のために村を襲わせることは到底ありえない。その長が怪しいな)
「一つ聞くが、この村が最初に襲われたのはミレーネが密会していると同じ日かそれとも別に日か?」
「同じ日だ?」
(そうなると、既に前々から話し合っていた事になる。でなければその日に襲うなんて無理だからな)
「なら、襲われたのは昼か夜か?」
「夜だ」
「なら、なぜ長は直ぐにお前たちに教えなかった?」
「長はその日から姿を消したミレーネを追いかけて帰りが遅くなった」
(なるほど。そういうことか)
一つの線に繋がった。千夜は笑みを零す。
(だが、まだ動機が見つからない。犯人に仕立てるのにどうしてミレーネを選んだのかが気になる)
「どうやら長は優秀らしいな。この村の豊かさが証拠だ」
「ああ、長はとても優秀で皆に慕われている。まだ20歳という若さにも拘わらずだ」
「20歳。それは随分と若いな」
「あたりまえだ。本当なら前の長の娘であるミレーネが長になる筈だった。だが、奴は我々を裏切り仲間を誘拐させた」
(ミレーネが前の長の娘で、犯人だと教えたのが若き長か。これで間違いない。この村がいまだに残っていることにも頷ける。だが長と繋がりのある人間というのが気になるな。いや、もしかするとこの時にでも人間たちと密会をしている可能性がある)
「もういいだろ! さっさと出て行け!」
「最後に一つだけ」
「なんだ!」
「長の名前は?」
「――だ」
「そうか、教えてくれてありがとうな。これはほんのお礼だ」
千夜は地面に数本の中級ポーションを置いて村から立ち去るのであった。
0
お気に入りに追加
10,110
あなたにおすすめの小説
この世界で唯一『スキル合成』の能力を持っていた件
なかの
ファンタジー
異世界に転生した僕。
そこで与えられたのは、この世界ただ一人だけが持つ、ユニークスキル『スキル合成 - シンセサイズ』だった。
このユニークスキルを武器にこの世界を無双していく。
【web累計100万PV突破!】
著/イラスト なかの
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
僕の兄上マジチート ~いや、お前のが凄いよ~
SHIN
ファンタジー
それは、ある少年の物語。
ある日、前世の記憶を取り戻した少年が大切な人と再会したり周りのチートぷりに感嘆したりするけど、実は少年の方が凄かった話し。
『僕の兄上はチート過ぎて人なのに魔王です。』
『そういうお前は、愛され過ぎてチートだよな。』
そんな感じ。
『悪役令嬢はもらい受けます』の彼らが織り成すファンタジー作品です。良かったら見ていってね。
隔週日曜日に更新予定。
『収納』は異世界最強です 正直すまんかったと思ってる
農民ヤズ―
ファンタジー
「ようこそおいでくださいました。勇者さま」
そんな言葉から始まった異世界召喚。
呼び出された他の勇者は複数の<スキル>を持っているはずなのに俺は収納スキル一つだけ!?
そんなふざけた事になったうえ俺たちを呼び出した国はなんだか色々とヤバそう!
このままじゃ俺は殺されてしまう。そうなる前にこの国から逃げ出さないといけない。
勇者なら全員が使える収納スキルのみしか使うことのできない勇者の出来損ないと呼ばれた男が収納スキルで無双して世界を旅する物語(予定
私のメンタルは金魚掬いのポイと同じ脆さなので感想を送っていただける際は語調が強くないと嬉しく思います。
ただそれでも初心者故、度々間違えることがあるとは思いますので感想にて教えていただけるとありがたいです。
他にも今後の進展や投稿済みの箇所でこうしたほうがいいと思われた方がいらっしゃったら感想にて待ってます。
なお、書籍化に伴い内容の齟齬がありますがご了承ください。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
辺境領主は大貴族に成り上がる! チート知識でのびのび領地経営します
潮ノ海月@書籍発売中
ファンタジー
旧題:転生貴族の領地経営~チート知識を活用して、辺境領主は成り上がる!
トールデント帝国と国境を接していたフレンハイム子爵領の領主バルトハイドは、突如、侵攻を開始した帝国軍から領地を守るためにルッセン砦で迎撃に向かうが、守り切れず戦死してしまう。
領主バルトハイドが戦争で死亡した事で、唯一の後継者であったアクスが跡目を継ぐことになってしまう。
アクスの前世は日本人であり、争いごとが極端に苦手であったが、領民を守るために立ち上がることを決意する。
だが、兵士の証言からしてラッセル砦を陥落させた帝国軍の数は10倍以上であることが明らかになってしまう
完全に手詰まりの中で、アクスは日本人として暮らしてきた知識を活用し、さらには領都から避難してきた獣人や亜人を仲間に引き入れ秘策を練る。
果たしてアクスは帝国軍に勝利できるのか!?
これは転生貴族アクスが領地経営に奮闘し、大貴族へ成りあがる物語。
くじ引きで決められた転生者 ~スローライフを楽しんでって言ったのに邪神を討伐してほしいってどゆこと!?~
はなとすず
ファンタジー
僕の名前は高橋 悠真(たかはし ゆうま)
神々がくじ引きで決めた転生者。
「あなたは通り魔に襲われた7歳の女の子を庇い、亡くなりました。我々はその魂の清らかさに惹かれました。あなたはこの先どのような選択をし、どのように生きるのか知りたくなってしまったのです。ですがあなたは地球では消えてしまった存在。ですので異世界へ転生してください。我々はあなたに試練など与える気はありません。どうぞ、スローライフを楽しんで下さい」
って言ったのに!なんで邪神を討伐しないといけなくなったんだろう…
まぁ、早く邪神を討伐して残りの人生はスローライフを楽しめばいいか
性的に襲われそうだったので、男であることを隠していたのに、女性の本能か男であることがバレたんですが。
狼狼3
ファンタジー
男女比1:1000という男が極端に少ない魔物や魔法のある異世界に、彼は転生してしまう。
街中を歩くのは女性、女性、女性、女性。街中を歩く男は滅多に居ない。森へ冒険に行こうとしても、襲われるのは魔物ではなく女性。女性は男が居ないか、いつも目を光らせている。
彼はそんな世界な為、男であることを隠して女として生きる。(フラグ)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。