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第七章 忙しいが、呆気なく都市ルーセントに向かう事になりました。
第百十二幕 ラッヘンからの報告とケアド
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結局行き詰った千夜の心を表すかのような潮騒。
これまでの敵とは違い力ではなく情報と言う武器を徹底して隠す敵に悪戦苦闘を強いられているからだ。
ましてや愛するエリーゼが治めていた領地と言うこともあり焦りと苛立ちが増すばかり。
(冷静になれ。焦れば視野を狭める事になる。いつもエリーゼたちに言ってきたことじゃないか)
自分に言い聞かせるようにしながら宿への岐路を歩く。
そんな時念話が入る。
(誰からだ?バンシーじゃあるまいな)
そんな事を思いながらも千夜は念話に出る。
『誰だ?』
『ラッヘンに御座います』
ルーセント領にある三大都市の一つケアドで情報収集を命令したラッヘンから念話が入ったのだ。
なんらの情報が入り次第連絡してくるようにと言っていたため行き詰っていた千夜にはありがたい事だった。
『どうした。何かあったのか?』
『はい。魔物を集めて飼っている施設を発見しました』
朗報とも言うべき情報に千夜は思わず薄笑いが零れる。
『そうか。今はダラに来ている。この都市での用も済んだからな。明日にはここを出発する。話はそっちについてからにしよう。もしもそれまでに何らかの動きがあった場合は連絡してこい』
『畏まりました』
念話を終えた千夜は心の中にあった焦りが消えていることに気がついた。
(思いのほか切羽詰っていたようだな)
自分もまだまだだなと思いながらも安堵する。
そう一つのルートが潰れたところで焦る必要はないのだ。
そこが駄目なら別のルートから標的の人物を見つけ出せば良いだけの話。だがあまりにも焦っていた千夜はそんな簡単な事にすら気づかなかった。
(どうやら無意識に視野を狭めていたらしい)
そう反省した千夜はさっさと宿に戻るのだった。
宿に戻った千夜はエリーゼたちにさっきの話を始める。
「明日この都市を発つ」
「次はどこに行くのかしら?」
千夜が纏う雰囲気でなんとなく察していたらしく驚きの表情を浮かべたのはウィルだけだった。
「次はケアドだ。ラッヘンが魔物を集めてる場所を発見したそうだ」
「っ!そう。そこなら敵の情報が入るのよね」
「ああ。間違いなくな」
「それじゃ早速身支度の準備をしないといけないわね」
などて言っているが、千夜たちに身支度するような時間は必要ない。必要な物は全て千夜のアイテムボックスの中に閉まっているからだ。
することがあるとすれば着替えを用意しておくことだけだが、それもいつもしている事であって身支度とは言えないだろう。
だがそれは気持ちの切り替えには必要な単語だと言えた。
明日出発すると言われても何もしなければ、出かけるのと変わりはない。しかし身支度をするとなれば誰だって明日この都市を立つのだと自覚する。それは一流の冒険者であっても必要な行為なのだ。いや、必要な行為だと知っているのだ。それが少しでも早く切り替える事に役立つと実感しているからだ。
次の日宿をチェックアウトした千夜たちはグレムリン商会とギルドに出発する事を伝えるとダラを出た。
今回は以前とは違い依頼を受けずに自分たちのみでケアドへと向かう。
少しでも早くケアドに向かうためだ。
ダラからケアドまでは馬車で三日。徒歩で四日と言う距離だ。
しかしながら千夜たちの足ならば一日あれば余裕で到着する。ウィルがいるため夕方になるだろうがそれでも遥かに早い到着だと言えるだろう。
途中休憩しながらも千夜たちは風を切り裂くスピードで駆け抜ける。
馬車を追い抜き、待ち構えていた魔物をすれ違いざまに屠る。
まさに圧倒的力を有効活用した移動手段だと言えるだろう。
そして千夜の予想通り夕方に目的地である都市ケアドに到着した。
ギルドカードを提示して都市内に入った千夜は思いのほか鄙びた光景にどこか懐かしさを覚えていた。
「この都市は高い山に囲まれているから外からの来訪者は他の都市に比べて少ないの。でも山に囲まれている分、薬草などの山の幸が豊富だから行商人の行き交いはそこそこあるわ」
「確かに出店の殆どが森で取られた物ばかりだな」
ダラとは真反対の商品に納得しつつもある事を思い出す。
(そうか、どこか懐かしいと思ったが爺さんが住んでいた村に似ているんだ)
幼馴染を庇い犯人を刺し殺してしまったせいで、幼馴染、家族、親戚から見放された和也を快く住まわせてくれたのが母方の両親である祖父母たちだったのだ。
そんな祖父母たちが住んでいた田舎はほんと何も無いド田舎。近くのコンビニに行くにしても車で30分も掛かるほどの田舎。
夜に外を歩けば、人や車よりも野生動物に遭遇する確率の方が高いほどの田舎。
そんな田舎で食べた物といえば家庭で取れた野菜や自家製の漬物。あとは山で採れた山菜などだ。
そんな料理を出店で出す風景に懐かしさを覚えていたのだ。
(この街にゆっくりと休暇を楽しむ別荘を建てるのも悪くないかもしれない)
そんな妄想に浸りながらも千夜はエリーゼたちと一緒に今日の宿を探す。
民宿のような宿にチェックインした千夜たち。
見た目は民宿だが、この都市ではランクの高い宿の一つでお風呂もついているほどだ。
部屋の中に入り、盗聴や盗み聞きされていないか調べたあと念のためにと防音、盗聴防止結界を発動させた千夜は念話でラッヘンにすぐさま来るように連絡する。
すると一分も経たないうちにラッヘンが千夜の前に姿を現した。
「お久しぶりです創造主様」
「それじゃ、詳しい話を聞かせてくれ」
「畏まりました」
これまでの敵とは違い力ではなく情報と言う武器を徹底して隠す敵に悪戦苦闘を強いられているからだ。
ましてや愛するエリーゼが治めていた領地と言うこともあり焦りと苛立ちが増すばかり。
(冷静になれ。焦れば視野を狭める事になる。いつもエリーゼたちに言ってきたことじゃないか)
自分に言い聞かせるようにしながら宿への岐路を歩く。
そんな時念話が入る。
(誰からだ?バンシーじゃあるまいな)
そんな事を思いながらも千夜は念話に出る。
『誰だ?』
『ラッヘンに御座います』
ルーセント領にある三大都市の一つケアドで情報収集を命令したラッヘンから念話が入ったのだ。
なんらの情報が入り次第連絡してくるようにと言っていたため行き詰っていた千夜にはありがたい事だった。
『どうした。何かあったのか?』
『はい。魔物を集めて飼っている施設を発見しました』
朗報とも言うべき情報に千夜は思わず薄笑いが零れる。
『そうか。今はダラに来ている。この都市での用も済んだからな。明日にはここを出発する。話はそっちについてからにしよう。もしもそれまでに何らかの動きがあった場合は連絡してこい』
『畏まりました』
念話を終えた千夜は心の中にあった焦りが消えていることに気がついた。
(思いのほか切羽詰っていたようだな)
自分もまだまだだなと思いながらも安堵する。
そう一つのルートが潰れたところで焦る必要はないのだ。
そこが駄目なら別のルートから標的の人物を見つけ出せば良いだけの話。だがあまりにも焦っていた千夜はそんな簡単な事にすら気づかなかった。
(どうやら無意識に視野を狭めていたらしい)
そう反省した千夜はさっさと宿に戻るのだった。
宿に戻った千夜はエリーゼたちにさっきの話を始める。
「明日この都市を発つ」
「次はどこに行くのかしら?」
千夜が纏う雰囲気でなんとなく察していたらしく驚きの表情を浮かべたのはウィルだけだった。
「次はケアドだ。ラッヘンが魔物を集めてる場所を発見したそうだ」
「っ!そう。そこなら敵の情報が入るのよね」
「ああ。間違いなくな」
「それじゃ早速身支度の準備をしないといけないわね」
などて言っているが、千夜たちに身支度するような時間は必要ない。必要な物は全て千夜のアイテムボックスの中に閉まっているからだ。
することがあるとすれば着替えを用意しておくことだけだが、それもいつもしている事であって身支度とは言えないだろう。
だがそれは気持ちの切り替えには必要な単語だと言えた。
明日出発すると言われても何もしなければ、出かけるのと変わりはない。しかし身支度をするとなれば誰だって明日この都市を立つのだと自覚する。それは一流の冒険者であっても必要な行為なのだ。いや、必要な行為だと知っているのだ。それが少しでも早く切り替える事に役立つと実感しているからだ。
次の日宿をチェックアウトした千夜たちはグレムリン商会とギルドに出発する事を伝えるとダラを出た。
今回は以前とは違い依頼を受けずに自分たちのみでケアドへと向かう。
少しでも早くケアドに向かうためだ。
ダラからケアドまでは馬車で三日。徒歩で四日と言う距離だ。
しかしながら千夜たちの足ならば一日あれば余裕で到着する。ウィルがいるため夕方になるだろうがそれでも遥かに早い到着だと言えるだろう。
途中休憩しながらも千夜たちは風を切り裂くスピードで駆け抜ける。
馬車を追い抜き、待ち構えていた魔物をすれ違いざまに屠る。
まさに圧倒的力を有効活用した移動手段だと言えるだろう。
そして千夜の予想通り夕方に目的地である都市ケアドに到着した。
ギルドカードを提示して都市内に入った千夜は思いのほか鄙びた光景にどこか懐かしさを覚えていた。
「この都市は高い山に囲まれているから外からの来訪者は他の都市に比べて少ないの。でも山に囲まれている分、薬草などの山の幸が豊富だから行商人の行き交いはそこそこあるわ」
「確かに出店の殆どが森で取られた物ばかりだな」
ダラとは真反対の商品に納得しつつもある事を思い出す。
(そうか、どこか懐かしいと思ったが爺さんが住んでいた村に似ているんだ)
幼馴染を庇い犯人を刺し殺してしまったせいで、幼馴染、家族、親戚から見放された和也を快く住まわせてくれたのが母方の両親である祖父母たちだったのだ。
そんな祖父母たちが住んでいた田舎はほんと何も無いド田舎。近くのコンビニに行くにしても車で30分も掛かるほどの田舎。
夜に外を歩けば、人や車よりも野生動物に遭遇する確率の方が高いほどの田舎。
そんな田舎で食べた物といえば家庭で取れた野菜や自家製の漬物。あとは山で採れた山菜などだ。
そんな料理を出店で出す風景に懐かしさを覚えていたのだ。
(この街にゆっくりと休暇を楽しむ別荘を建てるのも悪くないかもしれない)
そんな妄想に浸りながらも千夜はエリーゼたちと一緒に今日の宿を探す。
民宿のような宿にチェックインした千夜たち。
見た目は民宿だが、この都市ではランクの高い宿の一つでお風呂もついているほどだ。
部屋の中に入り、盗聴や盗み聞きされていないか調べたあと念のためにと防音、盗聴防止結界を発動させた千夜は念話でラッヘンにすぐさま来るように連絡する。
すると一分も経たないうちにラッヘンが千夜の前に姿を現した。
「お久しぶりです創造主様」
「それじゃ、詳しい話を聞かせてくれ」
「畏まりました」
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