上 下
258 / 274
第三章 魔力無し転生者はランクを上げていく

第七十七話 夜逃げから始まるダンジョン攻略! ⑧

しおりを挟む
 どうやら順番待ちしているようだ。どこから入っても危険な事に変わりはないし何よりここに来てからどこのエリアに行くの決めていたら時間の無駄だろうと思ってしまうが口にするのは喧嘩になるのでやめておこう。
 ま、そんなわけで疲れてはいないが俺たちの番が来るまで一休みする事にした。
 待っている間俺たちは互いの体調確認を行いどのエリアに入るのか最終確認をしていた。
 弥生さん率いる氷華ギルドの冒険者たちがクリアした樹海エリアに進むのが先に進むのが一番手っ取り早いのは間違いない。エリア内で出現する魔物の種類やエリアボスに関しての情報量も段違いに違う。
 だが俺たちは先に進むことが第一目的であっても焦る理由が無いので今回は砂漠エリアに向かう事にしている。
 理由は幾つかあるが一番の理由としては誰もクリアしていないエリアの攻略であり、渓谷エリアに比べて砂漠エリアはボルキュス陛下の依頼で経験した事があるからだ。ま、移動は車とオンボロプロペラ機だったけど。それでも初めての渓谷エリアより少しでも経験のある砂漠エリアの方がアクシデントに対しても即座に対応がしやすいからだ。
 何よりこれまで開示されている情報だと渓谷エリアに出現する魔物は崖に穴を掘って住むワーム種とワイバーン系ばかりだ。
 ワーム種なら影光やヘレンと言った接近戦タイプの俺たちでも対処は出来るが渓谷で襲って来るワイバーンと戦うのは厳しい。
 11階層のみのクリアを目指しているのであれば実力向上と言う事でなんら問題はないがダンジョンから出る事無く潜り続けるつもりの俺たちにとってすれば一方的に消費する食料や薬、特に弾薬は少しでも節約しておきたいのだ。
 結果、接近戦がしやすい地形と空から攻撃してくる魔物が発見されていない砂漠エリアを選んだわけだ。
 2本目の煙草を吸い終わる頃ようやく俺たちの番がやって来た。
 どういう訳か分からないが、11階層に行く扉は1組が入ると数分間の間そのエリアの扉が開かないようになっているらしい。ほんとダンジョンって摩訶不思議の塊だよな。金が稼げて強くなれるから俺としては別に構わないけど。
 砂漠エリアに向かう装備に交換した俺たちは更なる強さを求め扉を開いた。

「うっ」
 扉を開けた瞬間強烈な日差しが眼を襲い思わず苦痛の声が漏れる。
 まるで外に出たかのような光景が広がっているとは情報で分かっていたが、スメルティス砂漠と変わらない暑さと景色に本当にダンジョンの中か?と疑ってしまう。ほんとダンジョンって訳がわからん。
 ま、そんな疑問に時間を使って突っ立っていれば間違いなく干からびて死んでしまう。
 気が付けば通って来た扉が消えていた。これも情報通りだ。
 扉が消えるのは砂漠エリアだけでなく他の渓谷エリアや樹海エリアでも同じらしく、11階層をクリアするかどこかにある出口を探すしかないが、最悪な事に出口は毎回違う場所にランダムで出現してくるらしい。まったくここのダンジョンマスターはどこまで冒険者を苦しめて殺したいのやら。
 ま、俺たちは目指すのは出口じゃなく12階層へと続く道だけだから関係ないけど。

「さて、エリアボスを探すとするか」
 アフガンストールやネックゲーターと各自好きな方で紫外線から肌を守りながらエリアボスを探すため先へと進むことにした。

 歩き始めて30分。建物やオアシスを発見するどころか魔物にも出会う事無く、俺たちは熱い日差しの下を歩き続けた。ったくこれじゃ体力を無駄に消費してるだけじゃねぇか。
 事前に情報があれば対策も出来たんだが分かっているのは出て来る魔物の種類とランダムで出現する帰還用の転移魔法陣があるってことだけだからな。
 それにしても誰一人として弱音を吐かず黙々と周囲を探索しながら歩いているのは驚きだ。
 俺はあの島でここ以上に暑い場所で生活していたお陰で耐性が付いているし、アインはサイボーグだからまず暑さを感じない。
 影光やグレイヴはSランクとしての経験からだろうがグリードはまだ長時間耐えられるとは思っていなかったからな。きっとグリードなりに強くなろうとしている結果なんだろうな。
 それにしてもどこまで続いてるんだ……。
 地平線の彼方まで砂漠が広がる光景に先ほどから進んでいないんじゃないかと錯覚しそうになる。
 だが空を見上げれば先ほどとは少し違う場所にある疑似太陽。
 つまり幻覚ではなくちゃんと移動はしていると言う事なんだろう。ま、あの疑似太陽の動きも幻覚で無い事を祈るしかないが。
 喉が渇くが無限にあるわけじゃないため、水筒のキャップをコップ替わりにして一杯だけ口に含んでから歩き続ける。


 あれから2時間俺たちは言葉もなくただひたすらに歩き続けた。しかしいつしかこの砂漠エリアをクリアする目的から休憩できる場所を探すのが目的に変わるほど俺たちは疲労していた。
 俺はあの島での生活で慣れているからさほど疲れてはいないが、影光たちにまで疲労が目に見えていた。体力的にも戦闘力的にも劣るグリードに至っては疲労の声が振り向かずとも聞こえて来やがる。ヤバいな。ダンジョンに入る前から砂漠エリアに挑戦する事を決めていたから水や食料はいつも以上に準備はしてきたから直ぐに死ぬことはないだろう。
 だけどまさか戦闘特化の俺たちフリーダムメンバーが戦闘ではなくダンジョンが産み出した自然環境に苦しめられるとはなんとも皮肉な話だな。
 短距離走では速いけど長距離走では遅いって言うのと同じ原理なんだろう。
 それにしてもこの状況でギルドマスターとして仲間になんて声を掛けてやれば良いのかまったく分からない。気温50℃弱はあるだろうが俺はあの島での生活で慣れてはいる。だがあの島で暮らしていた時は1人だった。だからこそ周囲に気を配る必要は無かった。
 だが今は違う。ここには大切な仲間がいる。
 戦闘中であれば俺が囮や先陣を切って勇気づける事も可能だがそうもいかない。
 太刀打ち使用のない自然環境が俺たちは牙を剥い体力をどんどん削って行きやがる。
 ギルドマスターとして無能な自分に苛立ちを覚えるがそれを表に出した所で影光たちに迷惑が掛かるだけだ。今は1秒でも早く休める場所を見つける事が……
 ふと顔を前に向けた時石で出来た大きな遺跡のような建造物が飛び込んできた。蜃気楼なんかじゃない。あれは間違いなく立派な建造物だ。
 体の奥から湧き上がる安堵と感動が疲労を感じる体に栄養となって蘇ってくるようだ。
 後ろを歩く影光たちに視線を向けると俺と同じように嬉しそうに笑みを浮かべていた。特にグリードは歓喜のあまり涙目になっていた。
 軽くなった足取りで俺たちは遺跡に向かった。だからと言って油断はしない。気配感知で周囲に魔物が居ないか確認しているし、ゴーレムのような生命を持たない魔物が潜んでいる事も考えアインに魔力感知で調べて貰っている。
 砂漠エリアを歩き続けて3時間弱俺たちはようやく休息出来る場所を手にすることが出来た。
 だからと言って全員で寝るわけにも酒を飲むわけでもない。
 遺跡と言っても地下へと続く入り口があるわけじゃない。どちらかと言えばアテネにあるアクロポリスに似た遺跡だ。
 5分程体を休め俺は早速仲間に指示を飛ばす。

「俺、影光、アイン、クレイヴは各方角の探索。それ以外はここに野営の設置だ。グリードお前はもう少し休んでからで構わない」
『了解』
「了解です。すみませんが皆さんお願いします」
 俺の指示に全員が同時に返事をした。
 グリードは疲労を隠し切れない程の声音で返事をして来た。最近のグリードは頑張っていたしそれに見合う程成長もしていると思っていたが、まだここに来るのは早かったかもしれない。いや、これを乗り越えてこそだろう。
 それにしても10階層からたった1つ階層が下がっただけなのにここまで難易度が上がるのはどう考えても性格が歪んでいるとしか思えない。
 ダンジョンにも色々と種類があり出て来る魔物が偏っているダンジョンがあったりもするがそれだけでなく外見にも色んなタイプがある。
 洞窟タイプ、塔タイプ、遺跡タイプと様々だ。因みに今回は遺跡タイプと洞窟タイプを合体させたようなダンジョンだ。
 ダンジョン内に居ると時間の感覚は大丈夫だが、方位感覚が狂いそうになるため方位磁石が必需品となる。
 ま、今回は野営地からさほど離れないから使う必要はないが。
 俺は西の方角へと進み周囲を見渡しながら気配感知を密にして魔物が居ないか確かめる。

「居るな」
 最大限広げた気配感知に魔物の反応があった。
 気配のシルエットからしてこれは……アルマジロに似ているな。となると多分砂漠犰狳デザートアルマジロだろうな。
 で、数は20弱と言ったところだが、200メートルと案外近い距離にいるな。しかし地中内に居るせいで目視で確認は出来ないか。
 砂漠犰狳デザートアルマジロ。前世で地球に生息しているアルマジロとは違い全長2メートル強の体躯を持つ魔物だ。体を丸め転がって体当たりをしたりモグラのように地中から鋭い爪で攻撃してくるらしい。そのため1体ででの魔物脅威度はB-の魔物だが群れを成す魔物のため、B+、最悪Aにまで到達するほどだ。
 もしも今冒険者が何も気づかずにあの砂漠デザートアルマジロの群れの上を歩けば間違いなく苦戦させられるだろう。死人だって出る可能性がある。ま、動きからして俺たちに気付いた様子はないが。

「ま、念のため」
 万が一こっちにこられても面倒なので地中内に潜む砂漠犰狳デザートアルマジロに向かった殺気を放つ。
 殺気に気付いた砂漠犰狳デザートアルマジロたちは脱兎の如く離れていった。ま、SSランク魔物が放つような殺気を飛ばしたからな無理もない。
 改めて周囲を観察するが他に魔物はいないようだな。

「さて、戻るとするか」
 野営地の日陰で冷たい水でも飲みながらグリードが作る飯を待つとしよう。
 砂丘を下り野営地に戻っているとイヤホンマイクに通信が入る。

『こちらクレイヴ、1.5キロほど先で冒険者パーティーが砂漠棘蟲ミッドバルワームの群れに襲われてる。暑い……早く誰か来てくれ、じゃないと暑さで死ぬ……』
 気だるげなクレイヴだがちゃんと仕事はしているようだな。

「分かった。今からアインと影光の3人で向かうからそれまで死なずに待ってろ」
 暑いのは確かだろうがそこまで耐えられないほどじゃない事は知っている。まったく怠けたいのは俺だってのによ!
 内心愚痴りながら俺は南の方角を担当しているクレイヴの許へ向かった。
 数分で到着した俺と同時に東の方角を担当していた影光もやって来た。
 フリーダムトップ3に入るだけあって影光からは疲労している様子がまったくない。
 それと対比的にクレイヴは今にもその場に倒れ込みそうな表情をしながら魔導狙撃銃スナイパーライフルのスコープを覗いていた。

「ああ……ようやく来た。じゃ俺はこれで」
 俺たちが来た事に安堵したクレイヴはさっさと休もうとグリードたちの許へ戻ろうと立ち上がる。

「待て」
 何の説明も無しに返すわけがないだろうが。まったく堂々とサボろうとするとはほんと怠け者だな。
 内心そう呟いていると丁度アインも到着した。何故だか分からないが俺の姿をみて舌打ちしてる。人の顔を見て舌打ちとかいったい何を考えていたのやら。

「ちゃんと説明しろ」
 俺がそう言うと面倒臭いと言う顔を隠す事すらせず俺に見せつけて来る。気持ちは分かるがそんな顔をしたって駄目だ。

「見たまんまだよ」
 いや、そうじゃないだろ。他にもっとあるだろうが。
 クレイヴの言葉に俺と影光、アインは嘆息する。
 そうかもしれないが俺たちが来るまでの間の事を話せって言ってるのにクレイヴの奴早く戻りたいから省こうとしてやがるな。

「お前から見てあの冒険者たちの実力と能力について話せ」
「はぁ……分かりましたよ」
 ここで愚痴っても時間が無駄に経過するだけだと分かったクレイヴは面倒臭そうに頭を掻きながら説明し始める。

「見ての通り5人編成のパーティーで、体格の良い男が前衛でタンク兼パーティーリーダーって感じ、魔法弓を持ったエルフの女が後衛。猫獣人キャットビーストの女と狼獣人ウルフビーストの男2人が前衛の攻撃担当と言ったところでしょうね。ただ一番後ろのフードの奴が何者なのかは分かりませんが」
 ダルそうな声音で説明するクレイヴ早く終わらないかと思っているのか僅かに苛立ちを感じる。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

壁の花令嬢の最高の結婚

晴 菜葉
恋愛
 壁の花とは、舞踏会で誰にも声を掛けてもらえず壁に立っている適齢期の女性を示す。  社交デビューして五年、一向に声を掛けられないヴィンセント伯爵の実妹であるアメリアは、兄ハリー・レノワーズの悪友であるブランシェット子爵エデュアルト・パウエルの心ない言葉に傷ついていた。  ある日、アメリアに縁談話がくる。相手は三十歳上の財産家で、妻に暴力を働いてこれまでに三回離縁を繰り返していると噂の男だった。  アメリアは自棄になって家出を決行する。  行く当てもなく彷徨いていると、たまたま賭博場に行く途中のエデュアルトに出会した。  そんなとき、彼が暴漢に襲われてしまう。  助けたアメリアは、背中に消えない傷を負ってしまった。  乙女に一生の傷を背負わせてしまったエデュアルトは、心底反省しているようだ。 「俺が出来ることなら何だってする」  そこでアメリアは考える。  暴力を振るう亭主より、女にだらしない放蕩者の方がずっとマシ。 「では、私と契約結婚してください」 R18には※をしています。    

これは報われない恋だ。

朝陽天満
BL
表紙 ワカ様 ありがとうございます( *´艸`) 人気VRMMOゲームランキング上位に長らく君臨する『アナザーディメンションオンライン』通称ADO。15歳からアカウントを取りログインできるそのゲームを、俺も15歳になった瞬間から楽しんでいる。魔王が倒された世界で自由に遊ぼうをコンセプトにしたそのゲームで、俺は今日も素材を集めてNPCと無駄話をし、クエストをこなしていく。でも、俺、ゲームの中である人を好きになっちゃったんだ。その人も熱烈に俺を愛してくれちゃってるんだけど。でも、その恋は絶対に報われない恋だった。 ゲームの中に入りこんじゃった的な話ではありません。ちゃんとログアウトできるしデスゲームでもありません。そして主人公俺Tueeeeもありません。 本編完結しました。他サイトにも掲載中

【R18】らぶえっち短編集

おうぎまちこ(あきたこまち)
恋愛
調べたら残り2作品ありました、本日投稿しますので、お待ちくださいませ(3/31)  R18執筆1年目の時に書いた短編完結作品23本のうち商業作品をのぞく約20作品を短編集としてまとめることにしました。 ※R18に※ ※毎日投稿21時~24時頃、1作品ずつ。 ※R18短編3作品目「追放されし奴隷の聖女は、王位簒奪者に溺愛される」からの投稿になります。 ※処女作「清廉なる巫女は、竜の欲望の贄となる」2作品目「堕ちていく竜の聖女は、年下皇太子に奪われる」は商業化したため、読みたい場合はムーンライトノベルズにどうぞよろしくお願いいたします。 ※これまでに投稿してきた短編は非公開になりますので、どうぞご了承くださいませ。

婚約解消して次期辺境伯に嫁いでみた

cyaru
恋愛
一目惚れで婚約を申し込まれたキュレット伯爵家のソシャリー。 お相手はボラツク侯爵家の次期当主ケイン。眉目秀麗でこれまで数多くの縁談が女性側から持ち込まれてきたがケインは女性には興味がないようで18歳になっても婚約者は今までいなかった。 婚約をした時は良かったのだが、問題は1か月に起きた。 過去にボラツク侯爵家から放逐された侯爵の妹が亡くなった。放っておけばいいのに侯爵は簡素な葬儀も行ったのだが、亡くなった妹の娘が牧師と共にやってきた。若い頃の妹にそっくりな娘はロザリア。 ボラツク侯爵家はロザリアを引き取り面倒を見ることを決定した。 婚約の時にはなかったがロザリアが独り立ちできる状態までが期間。 明らかにソシャリーが嫁げば、ロザリアがもれなくついてくる。 「マジか…」ソシャリーは心から遠慮したいと願う。 そして婚約者同士の距離を縮め、お互いの考えを語り合う場が月に数回設けられるようになったが、全てにもれなくロザリアがついてくる。 茶会に観劇、誕生日の贈り物もロザリアに買ったものを譲ってあげると謎の善意を押し売り。夜会もケインがエスコートしダンスを踊るのはロザリア。 幾度となく抗議を受け、ケインは考えを改めると誓ってくれたが本当に考えを改めたのか。改めていれば婚約は継続、そうでなければ解消だがソシャリーも年齢的に次を決めておかないと家のお荷物になってしまう。 「こちらは嫁いでくれるならそれに越したことはない」と父が用意をしてくれたのは「自分の責任なので面倒を見ている子の数は35」という次期辺境伯だった?! ★↑例の如く恐ろしく省略してます。 ★9月14日投稿開始、完結は9月16日です。 ★コメントの返信は遅いです。 ★タグが勝手すぎる!と思う方。ごめんなさい。検索してもヒットしないよう工夫してます。 ♡注意事項~この話を読む前に~♡ ※異世界を舞台にした創作話です。時代設定なし、史実に基づいた話ではありません。【妄想史であり世界史ではない】事をご理解ください。登場人物、場所全て架空です。 ※外道な作者の妄想で作られたガチなフィクションの上、ご都合主義なのでリアルな世界の常識と混同されないようお願いします。 ※心拍数や血圧の上昇、高血糖、アドレナリンの過剰分泌に責任はおえません。 ※価値観や言葉使いなど現実世界とは異なります(似てるモノ、同じものもあります) ※誤字脱字結構多い作者です(ごめんなさい)コメント欄より教えて頂けると非常に助かります。 ※話の基幹、伏線に関わる文言についてのご指摘は申し訳ないですが受けられません

転売屋(テンバイヤー)は相場スキルで財を成す

エルリア
ファンタジー
【祝!なろう2000万アクセス突破!】 転売屋(テンバイヤー)が異世界に飛ばされたらチートスキルを手にしていた! 元の世界では疎まれていても、こっちの世界なら問題なし。 相場スキルを駆使して目指せ夢のマイショップ! ふとしたことで異世界に飛ばされた中年が、青年となってお金儲けに走ります。 お金は全てを解決する、それはどの世界においても同じ事。 金金金の主人公が、授かった相場スキルで私利私欲の為に稼ぎまくります。

優等生と劣等生

和希
恋愛
片桐冬夜と遠坂愛莉のラブストーリー

転生チートは家族のために~ユニークスキルで、快適な異世界生活を送りたい!~

りーさん
ファンタジー
 ある日、異世界に転生したルイ。  前世では、両親が共働きの鍵っ子だったため、寂しい思いをしていたが、今世は優しい家族に囲まれた。  そんな家族と異世界でも楽しく過ごすために、ユニークスキルをいろいろと便利に使っていたら、様々なトラブルに巻き込まれていく。 「家族といたいからほっといてよ!」 ※スキルを本格的に使い出すのは二章からです。

没落した貴族家に拾われたので恩返しで復興させます

六山葵
ファンタジー
生まれて間も無く、山の中に捨てられていた赤子レオン・ハートフィリア。 彼を拾ったのは没落して平民になった貴族達だった。 優しい両親に育てられ、可愛い弟と共にすくすくと成長したレオンは不思議な夢を見るようになる。 それは過去の記憶なのか、あるいは前世の記憶か。 その夢のおかげで魔法を学んだレオンは愛する両親を再び貴族にするために魔法学院で魔法を学ぶことを決意した。 しかし、学院でレオンを待っていたのは酷い平民差別。そしてそこにレオンの夢の謎も交わって、彼の運命は大きく変わっていくことになるのだった。

処理中です...