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第三章 魔力無し転生者はランクを上げていく

第二十一話 漆黒のサンタクロース ③

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 自分の固有スキルに対する絶対的信頼があまりにも大きすぎる。確かにそれは悪いことじゃない。今までこうして無事にいられるのも未来の助言者アヴニール・メントーアの力のお陰だからな。
 だけどそれに巻き込まれた俺の事は考えてないだろ。いや、もう俺を巻き込まなければ助からないところまで来ていると言う事なんだろう。藁にでも縋る思いって奴か。
 本音を言うのであればコイツ等がどうなろうと知ったことじゃない。会ってからまだ2時間も経ってない。そんな赤の他人を助けるほど主人公精神があるわけじゃないからな。
 だが生憎と俺は冒険者だ。依頼すると言うのであれば彼女たちを護衛するのも吝かじゃない。

「で、幾ら払うんだ?」
『え?』
 そんな俺の言葉に呆けた声で生返事を返してくる。まさか一銭も払わないつもりなのか?いや、その前に俺が冒険者だって知ってるのか?
 俺は一番肝心な事を忘れていた。俺に助けを求めるって事は俺が冒険者である事を知っているモノだと思っていた。しかし、もしも知らないでただ未来の助言者アヴニール・メントーアの言葉に従ったのであれば、今のアホな返事にも頷ける。

「1つ訊くが俺の職業を知っているよな?」
「そんなの知るわけ無いだろ」
「だよな……はぁ……」
 何を馬鹿なことを言ってるんだ。見たいな表情で返された俺は嘆息する。どうやら俺1人で先走りすぎていたようだ。

「そう言えばジンの職業を聞いてなかったね。で、何して働いてるんだい。金を要求してくるって事は私立探偵とか?」
 興味津々に訊いてくるリサはポケットからタバコを取り出して吸おうとするが、旭に注意されている。本当にコイツ等命を狙われているのか?気が緩みすぎだろ。それともこんな時じゃなきゃ心を落ち着かせられないのかもな。
 そんな風に俺は内心では推測しながら質問に答えた。

「冒険者だよ。これでも一応ギルドの長、ギルドマスターをしている」
 ありふれた答えだから、そうなんだ。みたいな返事が返って来るものだと思っていた。しかし俺の言葉に誰一人として反応を見せない。
 その事を不思議に感じた俺はリサたちに視線を向けると、セリシャたちはバツの悪そうな表情を浮かべながらリサの表情を窺っていた。
 で、そんなリサはと言うと一瞬驚いたように目を見開けるが、血の気が引くように顔から表情が消え、ただ半眼を俺に向けてくるだけだった。俺、拙い事でも言ったか?
 そう思った時にはリサはロングコートを着て立ち上がった。

「悪い。やっぱりこの話は無かった事にして」
 そう呟くとリサはお店を出て行った。

「ちょっ、リサ待って!」
「ごめんね、それじゃあね」
 そんなリサを旭やセリシャたちは慌てて追いかけて出て行った。いったい何だったんだ?
 だけど顔を俯かせて表情が読み取れなかったが、ただその声音を聴いた時、プロモーションビデオで歌っていた人物とは別人じゃないかと感じるほどだ。それに俺に向けてきたあの目。
 興味を完全に無くしたようなそんな目に似ているが、違う。あれは完全に怒りや憎しみ、そして悲しみが混じった冒険者を嫌う目だった。
 俺は再びグラスに水を注いで喉を潤すと、ある事に気がついた。

「自然な流れでお勘定を押し付けて行きやがった」
 俺はこの時初めて大人の女性の恐ろしさを身を以って体験した気がした。
 結局その後、注文しておいた料理を1人で全部食べてからホームへと戻った。


 12月25日火曜日。
 次の日俺は16区にある喫茶店で3杯目のブラックコーヒーを飲んでいた。
 一週間もしない内に年を越すと言う事もあって、我がフリーダムは依頼を受けるのを自由にしている。ま、いつも自由にしているが、受けなくても良いと言っているので影光たちはホームで寛いでいる。
 では何故、俺だけ電車やバスを乗り継ぎこうして16区にある喫茶店まで来ているのかと言うと、今朝フェリシティーに選んで貰ったブルーライトカットの眼鏡を掛けて事務作業をこなしていると、一通のメールが届いたからだ。
 送り主は冒険者組合からで、その内容が指名依頼だったからだ。
 こんな時期に指名依頼を出してくるなんて、いったい誰だ?って言いたいが、何気にこの時期は護衛の指名依頼が急激に増える時期らしい。
 年を越すと言う年に一度の記念となる日だ。それなら好きな人と一緒に過ごしたいと考えるのが普通。そこに人種、年齢、性別なんて関係ない。そしてそれは平民も貴族も善人も悪人も関係ないと言う事だ。
 そのためこの時期の冒険者は大忙しなのだ。それを考えれば俺たちのところに指名依頼がこないのはまだ有名じゃないからだろう。俺としては大晦日まで冒険者活動なんてしたくないのでありがたいと言いたいところだが、俺はこうして指名依頼を受けてしまっているわけだ。
 本当は断るつもりでいた。だがその指名依頼をしてきた相手が昨日出会ったHERETICヘレティックの旭たちであればそうも行かない。なんせ俺の脳裏にはリサのあの目が焼き付いて消えないでいたからだ。
 そんな俺に指名依頼をしてきた旭たちはと言うとまだここには来ていない。
 待ち合わせした時間は午前11時30分。現在の時間は12時30分。完全な遅刻。
 指名依頼をしてきた相手が遅れるってどうなの?いや、指名依頼を受けた冒険者が遅刻するのは今後の冒険者活動に支障をきたす可能性があるから遅れるわけにはいかない。だが遅刻するにしてもあまりにも遅すぎる。
 もしかしたらリサたちに何かあったのではないか?とも思ったがスマホのニュースを見る限りHERETICヘレティックに事件があったわけではないだろう。連絡先を交換していないから旭たちと連絡を取り合うことも出来ないため、遅れている理由を聞くことも出来ないでいる。そのため俺は秒針が動くたびに苛立ちと不安が募って行く。
 よし、あと30分経っても来ないのなら、帰ろう。
 そう決めた時だった。
 カランカラン、カラン。と、喫茶店のドアベルがなる。
 俺はその音が耳に届いた瞬間反射的に振り向くとそこには旭たちの姿があった。
 良かった。
 俺はそんな彼女たちの姿を見て、内心安堵していた。
 旭たちは俺の姿を発見するなり申し訳なさそうな表情を浮かべながら俺と対面する形で席に座る。

「遅れてごめんね。思いのほか収録に時間が掛かっちゃって」
 シングルかアルバムの収録なのか、それとも音楽番組の収録なのかは分からないが、仕事で遅れてしまったようだ。ま、それなら別に構わないけど。
 だがここである事に気がついた。
 リサの姿が見えないのだ。

「リサは?」
「彼女ならタクシーに乗って家に帰ったわよ」
 俺の質問にセリシャが答える。おいおい、命を狙われている奴がたった一人で行動して大丈夫なのか?命を狙われている自覚が本当にあるのか疑わしくなってくるんだが。
 そんな俺の考えが表情に出ていたのかセリシャが軽く笑みを零して答えてくれた。

「リサなら大丈夫よ。彼女は未来の助言者アヴニール・メントーアがあるもの」
「それはそうだが……」
 確かに固有スキルの力は凄い。
 その種類や数はまさに千差万別。己自身の成長を促すモノから他者に対して影響を齎すモノまである。
 しかしどんな固有スキルも固有スキルを知り使いこなしてこそ意味がある。
 だが昨日の話を聞く限りそれが出来ているとは思えない。
 今までは偶然にも未来の助言者アヴニール・メントーアの力で乗り切れていたかもしれないが、次も乗り切れるとは限らないからだ。
 俺はそう思うと異様なまでに不安が脳裏に過ぎった。しかしセリシャたちに今すぐリサの許に向かうぞ。とは言えないし、連絡して無事かどうかを確かめるにしても彼女たちがリサをつれて来なかった事を考えると何か理由がある。もしも連絡して勘付かれでもしたらセリシャたちの考えが無駄になる可能性だってある。なら一番すべき事はその理由をさっさと聞いてリサが無事か確かめる事だろう。

「それで俺に指名依頼をしてきた理由を聞いて良いか?」
 単刀直入に質問する俺の言葉にセリシャたちは目を合わせて迷っていた。
 しかし1分もしない内に覚悟を決めたのかセリシャが口を開いた。

「その前にリサがどうして昨日あんな態度を取ったのか話すわね」
 どうしてそんな話を?とも思ったが指名依頼に関係があるのだろうと直ぐに推測した。

「実は……リサの両親は元冒険者だったの」
 セリシャの口から吐かれた言葉に俺は少し驚いた。まさかリサの両親が冒険者だったとは。
 だが改めて考えると珍しい事でもないのかもしれない。これだけ冒険者が居るんだ。両親が冒険者だったとしてもおかしくはない。
 だが一番引っかかったのはリサの両親が冒険者だった事じゃない。セリシャが吐いた冒険者と言う所だ。
 元――つまりは今は冒険者じゃないって事だ。
 俺の知り合いで元冒険者と言えば、シャルロットの母親であるレティシアさんぐらいだ。彼女は冒険者時代にボルキュス陛下と出会って恋に落ちて第二皇妃になったからな。

「だけどもうこの世には居ない」
 テーブルに置かれた水の入ったグラスを見つめながら呟いたセリシャの言葉で気がついた。
 だから元冒険者なわけか。

「リサの両親はけして強い冒険者じゃなかった。でもリサはそんな両親が好きだった。だけどある時、探索依頼を受けたリサの両親はパーティーメンバーと一緒に依頼の場所に向かった。だけど帰って来たのはリサの両親以外だけだった」
 今にも泣きそうになりながらもセリシャはリサの過去を語る。何故、彼女がリサの過去を知っているのかそれは気になる。だがそれは後で良いだろう。

「パーティーメンバーは探索中に魔物に襲われてリサの両親は死んだと冒険者組合に報告した。私もリサも冒険者がどれだけ危険な職業なのか知っていた。だから仕方が無いと事なのだと思いながら両親が無くなった事を悲しみながら泣いたわ。だけどそれから1年が過ぎた頃、リサの両親がパーティーを組んでいたメンバーが冒険者を殺した罪で逮捕されたの。逮捕された時は別の冒険者を殺したからだったけど、調べていくとリサの両親も殺されていた事が発覚したの」
 とうとう我慢できなくなったのかセリシャの目から大量の涙の粒がテーブルの上に落ちる。
 そんな彼女の話を横で聞く旭も涙を流し、アンジェリカは強く拳を握り締め奥歯を噛み締める。ノーラは普段と表情が変わらない。しかし目尻から涙が頬を伝うように流れていた。

「そしてその事を知ったリサは冒険者と言う職業を憎むようになったわ」
 怒気を含んだ声音で最後の言葉をにじり出すようにして吐いた。なるほど、だからリサは俺にあんな目を向けてきたのか。
 どうしてあんな目を向けてきたのか俺は納得した。正直ただのとばっちりな気もするが、仕方が無い事だろう。
 その職業で誰かが悪さをすれば、同じ職業で働いている者も奇異の目で見られてしまう。それが世の中と言うものだ。

「セリシャはどうしてリサの過去をそこまで詳しく知ってるんだ?信頼し合ったバンドメンバーだからと言って辛い過去をそこまで話すとは思えないんだが」
 そんな俺の疑問になっとくしたのか、指で涙を拭うとセリシャは口を開いた。

「私とリサは幼馴染なの。それもリサの両親が死ぬ前から知っているわ。だからリサの両親が殺されていた事も知っていたってわけよ」
「なるほどな。なら訊くがセリシャ、お前は冒険者の事が憎くないのか?」
 俺の単刀直入の質問に一瞬目を見開けた。別に意外な質問じゃないだろう。今の話を聞いてセリシャがリサの幼馴染と分かれば誰だって知りたいと思う事だ。

「勿論、最初は憎くなかったわけがないわ。私にとって大切な親友の両親を殺した職業だもの。だけど本当に悪いのは冒険者と言う職業ではなく、リサの両親の命を奪った奴等だって思うようになったのよ。だから私はリサほど冒険者を憎いと思う事は無くなったわ」
 セリシャはソコに気が付き、考えを改めたわけか。
 だがリサは違う。未だに冒険者の事を憎んでいる。だがきっとそれは違うと言う事にも気がついているはずだ。だからこそ冒険者を憎むだけで留まっている。
 ならどうすればそんな彼女の憎しみを取り除けるのか?
 俺には関係ない。憎みたいのなら憎めば良い。憎むのは自由だ。犯罪じゃない。それを行動に移せば犯罪になるだけだ。
 ただ俺は冒険者として指名依頼を達成するだけだ。
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