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68・萌えゲーも大事な勉強になるってか……5
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68・萌えゲーも大事な勉強になるってか……5
「ごほごほ……」
萌えゲーにドハマりこいて夜更かししたら、わたしは風邪をひいてしまった。我が人生において初となる不覚な展開だ。
「まさかこのわたしが……中1でバスト92cmのブラはEカップって巨乳女子のわたしが、ゲーキャラのビキニ姿を拝むために必死こいて風邪をひくなんて……ごほごほ……これも勉強って事なのかな、そうなのかな、ごほごほ!」
結局、本日は学校を休んだ。はげしい咳とかそういうのは午前中で完全に消え去ったけれど、まだちょっと体が熱い。そして弱っている状態だからこそゲームをやる気がわかない。
そうだ、ここでわたしはまたひとつ学んだ。風邪をひいてしんどい状態ならゲームをやる気になれない、これがゲームにおける賢者タイムってことなんだろうな……と。
「だいじょうぶ? ってメールひとつだけか……」
わたしは情けない理由で風邪をひいたというのに、今度は光からラインかメールでだいじょうぶを連発して! なんて思っている。甘えん坊モードに入っちゃったかなぁのかもしれない。
そしてヒマ……だけどしっかり休まなきゃって思っていたら、横になって最高にキモチよいウトウト状態ってとき、家のインターホンがなった。まぁ、お祖母ちゃんが出てくれるだろうとまかせっきりにしていたら、お祖母ちゃんがおそらく意図的にやっているって感じの大きい声をだしたんだ。
「あら、光じゃない!」
こういうのが聞こえるとわたしの寝入りそうな状態にブレーキがかかる。
「光……」
体を起こそうとしたけれど、咳はもうとっくに消されているけれど、しんどくて起き上がれない。ベッドの下に置いてある水とタオルの入った洗面器が命を救ってくれるアイテムみたいに見えてならない。
するとお祖母ちゃんが家の中に光を招きいれた音がする。そしてマリーに手渡してやって欲しいとかなんとかいっている。
「ちょっと、いくら咳が消えているとかいっても、治っていない風邪をうつしちゃうかもしれないじゃんか」
わたしはしんどい……と思いながらマスクをかけた。そうすると階段を上がってくる音がして、ドアをコンコンとノックする音に変わった。
「マリー……いる? 光なんだけれど……今日のプリントとかそういうのを持ってきたんだけれど」
「いいよ、入って」
わたしは光を部屋の中に入れた。でも机よりベッド側には来ないで言っておく。ゲームで風邪をひいたあげく、愛しの彼氏に風邪をうつしたらわたしはゲスな彼女になってしまう。
「もしかしてあれ? ゲームのやりすぎで風邪をひいたとか?」
「ぅ……言わないで……恥ずかしいから」
「くす!」
「光ぅ……」
「あ、ごめん。マリーの意外な一面を見たみたいな感じでかわいいと思って。もっと言うと……」
「な、なに?」
「顔がちょっと赤いってマリーもかわいいなと思って」
「やだ悪趣味!」
「そ、そんなつもりで言ったんじゃないよ」
「ほんとうはしばらくいて欲しいんだけど、風邪を移したら大変だから、もう帰って。わざわざ届けてくれてありがとうね」
「わかった、でもひとつだけ!」
「なに?」
「冷やしたタオル……マリーに乗せてあげたい」
「いいよそんなの……」
「ダメだよ、顔が赤いんだから」
光はベッドに近寄るとタオルの水をギュウッと絞ってから、それをゆっくりやさしくわたしの額に乗せてくれた。
(おぉ……)
弱った彼氏にやさしく寄り添うってそういうイメージばかり抱いていたわたしは、光にさりげなくやさしくされて胸にズキュン弾丸を食らってしまった。
「言ってもいい?」
「なに?」
「いまのマリーって甘えん坊さんみたいでかわいいと思った」
「光に甘えん坊とか言われたくないなぁ……」
「あ、ごめん。じゃぁこれで帰る」
「あ、光、ひとつ言いたい」
「え、なに?」
「萌えゲーもたしかに勉強になるね。よくもまぁ、あんなにたくさんいろんな女を作れるもんだと感心したし、参考材料としてはバツグンって気がした。なんとなく萌えゲーに対する自分の偏見が消えたように思うから、この風邪もいい経験かなって」
「じゃぁ、明日は学校で会おう。マリーがいないと寂しくって」
「わかった……気をつけて帰ってね」
「じゃぁね!」
光が部屋から出た。そしてゆっくりと階段を降りていくって音が聞こえる。そうすると一瞬生じていたハッピーな空気が、シュルシュルっと音を立て静けさに吸収されていく。
「いまのマリーは甘えん坊さんみたいってか……」
額のつめたいタオルに片手をかけたら、しんどいながらも顔がにやけてしまう。なんか得したキブン、すごく得したキブン! と胸が熱くなったりもする。
でも調子にのってゲームばかりやってまた風邪をひくと、今度はちょっとバカ? なんてイメージになるから気をつけよう。わたしは萌えゲーム勉強になると知ったけれど、勉強で体調を崩すのは愉快じゃない。ゆっくり時間をかけて夏海のビキニ姿を拝む事にする。
「ごほごほ……」
萌えゲーにドハマりこいて夜更かししたら、わたしは風邪をひいてしまった。我が人生において初となる不覚な展開だ。
「まさかこのわたしが……中1でバスト92cmのブラはEカップって巨乳女子のわたしが、ゲーキャラのビキニ姿を拝むために必死こいて風邪をひくなんて……ごほごほ……これも勉強って事なのかな、そうなのかな、ごほごほ!」
結局、本日は学校を休んだ。はげしい咳とかそういうのは午前中で完全に消え去ったけれど、まだちょっと体が熱い。そして弱っている状態だからこそゲームをやる気がわかない。
そうだ、ここでわたしはまたひとつ学んだ。風邪をひいてしんどい状態ならゲームをやる気になれない、これがゲームにおける賢者タイムってことなんだろうな……と。
「だいじょうぶ? ってメールひとつだけか……」
わたしは情けない理由で風邪をひいたというのに、今度は光からラインかメールでだいじょうぶを連発して! なんて思っている。甘えん坊モードに入っちゃったかなぁのかもしれない。
そしてヒマ……だけどしっかり休まなきゃって思っていたら、横になって最高にキモチよいウトウト状態ってとき、家のインターホンがなった。まぁ、お祖母ちゃんが出てくれるだろうとまかせっきりにしていたら、お祖母ちゃんがおそらく意図的にやっているって感じの大きい声をだしたんだ。
「あら、光じゃない!」
こういうのが聞こえるとわたしの寝入りそうな状態にブレーキがかかる。
「光……」
体を起こそうとしたけれど、咳はもうとっくに消されているけれど、しんどくて起き上がれない。ベッドの下に置いてある水とタオルの入った洗面器が命を救ってくれるアイテムみたいに見えてならない。
するとお祖母ちゃんが家の中に光を招きいれた音がする。そしてマリーに手渡してやって欲しいとかなんとかいっている。
「ちょっと、いくら咳が消えているとかいっても、治っていない風邪をうつしちゃうかもしれないじゃんか」
わたしはしんどい……と思いながらマスクをかけた。そうすると階段を上がってくる音がして、ドアをコンコンとノックする音に変わった。
「マリー……いる? 光なんだけれど……今日のプリントとかそういうのを持ってきたんだけれど」
「いいよ、入って」
わたしは光を部屋の中に入れた。でも机よりベッド側には来ないで言っておく。ゲームで風邪をひいたあげく、愛しの彼氏に風邪をうつしたらわたしはゲスな彼女になってしまう。
「もしかしてあれ? ゲームのやりすぎで風邪をひいたとか?」
「ぅ……言わないで……恥ずかしいから」
「くす!」
「光ぅ……」
「あ、ごめん。マリーの意外な一面を見たみたいな感じでかわいいと思って。もっと言うと……」
「な、なに?」
「顔がちょっと赤いってマリーもかわいいなと思って」
「やだ悪趣味!」
「そ、そんなつもりで言ったんじゃないよ」
「ほんとうはしばらくいて欲しいんだけど、風邪を移したら大変だから、もう帰って。わざわざ届けてくれてありがとうね」
「わかった、でもひとつだけ!」
「なに?」
「冷やしたタオル……マリーに乗せてあげたい」
「いいよそんなの……」
「ダメだよ、顔が赤いんだから」
光はベッドに近寄るとタオルの水をギュウッと絞ってから、それをゆっくりやさしくわたしの額に乗せてくれた。
(おぉ……)
弱った彼氏にやさしく寄り添うってそういうイメージばかり抱いていたわたしは、光にさりげなくやさしくされて胸にズキュン弾丸を食らってしまった。
「言ってもいい?」
「なに?」
「いまのマリーって甘えん坊さんみたいでかわいいと思った」
「光に甘えん坊とか言われたくないなぁ……」
「あ、ごめん。じゃぁこれで帰る」
「あ、光、ひとつ言いたい」
「え、なに?」
「萌えゲーもたしかに勉強になるね。よくもまぁ、あんなにたくさんいろんな女を作れるもんだと感心したし、参考材料としてはバツグンって気がした。なんとなく萌えゲーに対する自分の偏見が消えたように思うから、この風邪もいい経験かなって」
「じゃぁ、明日は学校で会おう。マリーがいないと寂しくって」
「わかった……気をつけて帰ってね」
「じゃぁね!」
光が部屋から出た。そしてゆっくりと階段を降りていくって音が聞こえる。そうすると一瞬生じていたハッピーな空気が、シュルシュルっと音を立て静けさに吸収されていく。
「いまのマリーは甘えん坊さんみたいってか……」
額のつめたいタオルに片手をかけたら、しんどいながらも顔がにやけてしまう。なんか得したキブン、すごく得したキブン! と胸が熱くなったりもする。
でも調子にのってゲームばかりやってまた風邪をひくと、今度はちょっとバカ? なんてイメージになるから気をつけよう。わたしは萌えゲーム勉強になると知ったけれど、勉強で体調を崩すのは愉快じゃない。ゆっくり時間をかけて夏海のビキニ姿を拝む事にする。
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