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28・彼女にそんな質問するとか……バカ
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28・彼女にそんな質問するとか……バカ
「えっとその……」
いま、光がわたしの前で両手を意味なく合わせたり動かしたりしてまったく落ち着かないでいる。
「どうしたの? なんか悩みでもあるの?」
昼休み、人目を避けて体育館の裏側にいるからフンイキが出る。さっくり言えないってところに悩みなのかな? という不安を抱きつつ、もしかしてこれは何かしらの告白なのでは? なんて思いも沸く。
「お、おれさぁ……」
「う、うん、なに?」
「ちょっとマリーに聞いてみたい事があるんだ」
「い、いいよ……光なら答えられることは何でも答えてあげる」
「ほんとう!?」
「だって彼女ですから」
「じゃ、じゃぁさ、教えて欲しいんだ」
お? これはいったい何を求められるのだろうとわたしは明るいドキドキを胸の中に生じさせて期待する。
「そ、その……マリーの巨乳って……」
「いいよ、言って、マジメな話ならちゃんと聞いてあげるから」
「お、大きいなぁってだけじゃなく、いつもその、やわらかそうとか思って見たりするんだ」
「そ、そうなの?」
「ご、ごめん……」
「怒ってないから……続けて」
わたしはこれまちがいなく光の求愛だと思った。好きだ、もうガマンできない! とか、マリーの巨乳を触ってみたいとか、そういう情熱をぶつけられるんだと大急ぎで心を整える。
「だから教えて欲しいんだ」
「なにを?」
「マリーの巨乳って……触ったらどんな感じ?」
「え……やわらかい弾力タイプだよ」
来た、これもうまちがいなく光から求められる流れだと、わたしは思わず顔が赤くなってしまう。
「だから、それって他のモノに置き換えたら何がある?」
「え?」
「つまり、これだったら同じみたいな手触りとか揉み応えとかいうのがあったら……と思ったから聞いてる」
「ちょっと待って、ちょっと待って」
「これれってわたしのおっぱいを触りたいって話じゃないの?」
「そ、そ、そんなおそろしいこと言えるわけないだろう。そ、そりゃぁ色々思うけど嫌われたらイヤだし、怖いし……」
なんだこれ……とわたしはガクッとバランスを崩しそうになった。そしてそんな質問をされてもわからないと答える。
「だって自分のおっぱいと似ている手触りのモノなんて、そんなのわたしが意識して考えるわけないじゃんか」
「マシュマロとかいうのは?」
「ま、マシュマロ? あんなのと一緒にされたら傷つくかなって」
「そうか……」
「ねぇ、光」
「なに?」
「何じゃない、たとえばこれか! っとわかったらどうするの?」
「か、買おうかなと思って……」
「はぁ? 買うってなんのために」
「な、なにって……楽しむため……じゃなくて、小説のために」
「いま楽しむためって言いかけなかった?」
「そ、そうかな……」
わたしはわかってしまった、光は答えがわかったらそのモノを購入し、自分の時間ことオナニーで使うつもりだと。小説のためっていうのは多分ウソじゃないだろうけど、オナニーにも使う気だと思う。
「ねぇ、光……」
「なに?」
「わたしのおっぱい……触ってみたい?」
「そ、そりゃぁ……でも今はダメ」
「どうして?」
「やっぱりなんていうか、ちゃんと愛情を育んでからでないと、そういう事はやってはいけないと思っているから」
あぁ、光ってバカな事を言ったと思えば今度はかっこういい事を口にする。彼女であるわたしはもうどうしたらいいんだろうって思うよ。
わたしはここで少し考えた。無理やりおっぱいを光に触らせるような物語はイヤだし、いきなり初体験するって展開も……今はやっぱり困る。だからこれでいいんじゃない? とか言って話を終わりにすればいいのだとは思う。
でもむずかしいモノで……なんでわたしのおっぱいを差し置いて他の変なモノに行くのかなぁって思いも捨てられない。そこら辺はやっぱり女なんだなぁと自らあきれるように思ってしまう。
「光、さっきマシュマロなんかといっしょにされたくないと言ったけれど、それ撤回する。やっぱりマシュマロだよ」
「え、そうなの?」
わたしがマシュマロとか全然ちがうんだよってモノを答えとして出したのは、マシュマロなら変な行為には使えないはずと思ったから。もうひとつ言えばこういうモノなのかぁと思っていたとき、実際にわたしの巨乳っておっぱいを触ったら、全然ちがう! ものすごくキモチいい! ってカンゲキストーリーが生じるとも考えたから。しかし……彼女にこんな質問をするなんて光は大したやつだと感心する、良い意味でも悪い意味でも。
「えっとその……」
いま、光がわたしの前で両手を意味なく合わせたり動かしたりしてまったく落ち着かないでいる。
「どうしたの? なんか悩みでもあるの?」
昼休み、人目を避けて体育館の裏側にいるからフンイキが出る。さっくり言えないってところに悩みなのかな? という不安を抱きつつ、もしかしてこれは何かしらの告白なのでは? なんて思いも沸く。
「お、おれさぁ……」
「う、うん、なに?」
「ちょっとマリーに聞いてみたい事があるんだ」
「い、いいよ……光なら答えられることは何でも答えてあげる」
「ほんとう!?」
「だって彼女ですから」
「じゃ、じゃぁさ、教えて欲しいんだ」
お? これはいったい何を求められるのだろうとわたしは明るいドキドキを胸の中に生じさせて期待する。
「そ、その……マリーの巨乳って……」
「いいよ、言って、マジメな話ならちゃんと聞いてあげるから」
「お、大きいなぁってだけじゃなく、いつもその、やわらかそうとか思って見たりするんだ」
「そ、そうなの?」
「ご、ごめん……」
「怒ってないから……続けて」
わたしはこれまちがいなく光の求愛だと思った。好きだ、もうガマンできない! とか、マリーの巨乳を触ってみたいとか、そういう情熱をぶつけられるんだと大急ぎで心を整える。
「だから教えて欲しいんだ」
「なにを?」
「マリーの巨乳って……触ったらどんな感じ?」
「え……やわらかい弾力タイプだよ」
来た、これもうまちがいなく光から求められる流れだと、わたしは思わず顔が赤くなってしまう。
「だから、それって他のモノに置き換えたら何がある?」
「え?」
「つまり、これだったら同じみたいな手触りとか揉み応えとかいうのがあったら……と思ったから聞いてる」
「ちょっと待って、ちょっと待って」
「これれってわたしのおっぱいを触りたいって話じゃないの?」
「そ、そ、そんなおそろしいこと言えるわけないだろう。そ、そりゃぁ色々思うけど嫌われたらイヤだし、怖いし……」
なんだこれ……とわたしはガクッとバランスを崩しそうになった。そしてそんな質問をされてもわからないと答える。
「だって自分のおっぱいと似ている手触りのモノなんて、そんなのわたしが意識して考えるわけないじゃんか」
「マシュマロとかいうのは?」
「ま、マシュマロ? あんなのと一緒にされたら傷つくかなって」
「そうか……」
「ねぇ、光」
「なに?」
「何じゃない、たとえばこれか! っとわかったらどうするの?」
「か、買おうかなと思って……」
「はぁ? 買うってなんのために」
「な、なにって……楽しむため……じゃなくて、小説のために」
「いま楽しむためって言いかけなかった?」
「そ、そうかな……」
わたしはわかってしまった、光は答えがわかったらそのモノを購入し、自分の時間ことオナニーで使うつもりだと。小説のためっていうのは多分ウソじゃないだろうけど、オナニーにも使う気だと思う。
「ねぇ、光……」
「なに?」
「わたしのおっぱい……触ってみたい?」
「そ、そりゃぁ……でも今はダメ」
「どうして?」
「やっぱりなんていうか、ちゃんと愛情を育んでからでないと、そういう事はやってはいけないと思っているから」
あぁ、光ってバカな事を言ったと思えば今度はかっこういい事を口にする。彼女であるわたしはもうどうしたらいいんだろうって思うよ。
わたしはここで少し考えた。無理やりおっぱいを光に触らせるような物語はイヤだし、いきなり初体験するって展開も……今はやっぱり困る。だからこれでいいんじゃない? とか言って話を終わりにすればいいのだとは思う。
でもむずかしいモノで……なんでわたしのおっぱいを差し置いて他の変なモノに行くのかなぁって思いも捨てられない。そこら辺はやっぱり女なんだなぁと自らあきれるように思ってしまう。
「光、さっきマシュマロなんかといっしょにされたくないと言ったけれど、それ撤回する。やっぱりマシュマロだよ」
「え、そうなの?」
わたしがマシュマロとか全然ちがうんだよってモノを答えとして出したのは、マシュマロなら変な行為には使えないはずと思ったから。もうひとつ言えばこういうモノなのかぁと思っていたとき、実際にわたしの巨乳っておっぱいを触ったら、全然ちがう! ものすごくキモチいい! ってカンゲキストーリーが生じるとも考えたから。しかし……彼女にこんな質問をするなんて光は大したやつだと感心する、良い意味でも悪い意味でも。
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