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196・息吹争奪戦(巨乳ばっかりのバトル大会)12
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196・息吹争奪戦(巨乳ばっかりのバトル大会)12
本日、世間には人知れず的な盛り上がりが展開されようとしていた。そういうのが恋しくてたまらないという男にとってみれば、これは決して看過できないというイベントが用意されたのである。
―巨乳&爆乳だらけの花婿ゲットバトル大会―
イベントにはこんなタイトルがつけられていた。本来であればなんだ? と怪訝な顔をするべきかもしれないが、タイトルの前半部分だけすべてよし! と思う者の方がこの世には多いという事だった。
「おぉ、なんかいつもより人が多くね?」
〇〇駅から外に出たひとりの青年はとなりの友人に顔を向ける。
「みんなあれだろう、巨乳&爆乳だらけ……ってイベントを見に行くんだろう。エロいやつらが多くてうんざりだ」
「いやいや、おれらが言っても説得力ないって」
「まぁな、大学の授業さぼって生で見ようっていうんだもんな」
「そりゃそうでしょう、5000円だったら生見するっしょ。それでネットとかテレビは録画しておけばカンペキ!」
「でもよぉ、息吹の花嫁になるため巨乳とか爆乳って女がバトルするのって腹が立ったりしねぇ? その息吹ってやつがうらやま、じゃなく……ムカつく」
「いいじゃん、巨乳とか爆乳の女を拝めるだけで。その息吹とかいう男なんてどうでもいんだよ。ぶっちゃけそいつが死んだっておれらには関係ない」
「そうだな、巨乳とか爆乳の女ばっかりってクリスマスパーティーのごちそうテーブルみたいなもんだしな」
2人は言いながら5万人が収容できる〇〇体育館を目指す。思ったとおりに人は多い、そのほとんどは男であるが、意外という感じで女性の姿も多いと見受けられる。巨乳や爆乳が好きという事に性別など関係ないようだ。
そして開演の午後5時が到来すると、ピンク色のライトがたくさん交差し始め、それが誰もいないリングを照らす。超デカイモニターには巨乳&爆乳の文字が映し出され、待ちわびている観客のピュアなエロ心を突く。
「え~わたくし実況の致乳我大隙(ちちがだいすき)です。お隣に居乳打亜(きょにゅだぁ)さんを解説にお迎えして放送していきたいと思います。居乳打亜さん、これはとてもたのしみなイベントですね!」
「はい、わたしなんか昨日からドキドキしてあまり寝付けませんでした」
「誰か注目されている選手はいらっしゃいますか?」
「わたしはですね、ヨーロッパ美人のすごい巨乳というリディエという選手に注目してみようと思っています」
「ヨーロッパが日本を燃やす! みたいな感じでしょうか?」
「しかし出場する選手はみんな魅力的な巨乳さんばかりらしいですから、燃え上がる日本の火力も相当に高いと思います、ハイ」
「おっと、ここでまずはレフリーがリングに上がりますが、会場からは割れんばかりの拍手」
いま、実況が言ったようにひとりの女性がリングに上がった。それはかなり大柄でふくよかダイナマイトというボディーで、暑いのにわざわざ海老色ニットのセーターを着ている。しかしそれによりため息が破裂しそうな超美爆乳ってふくらみ具合が際立つ。ちょっと歩くだけでユッサユッサ揺れ動く。そして下はケーブル編みニットロングスカート。そのさりげなさがすごい爆乳さん! という、街中で見たら恋に落とされそうな様を完成とさせている。
「おぉ、尊い、レフリーが尊い。そんな姿のレフリー見た事ないけれど、尊い、尊い、めちゃくちゃ尊い! ありきたりな服装のレフリーとちがって尊い、尊い、尊い、尊い、尊い、尊い、尊い!」
ふつうに考えればふざけているという姿のレフリーに観客から尊いコールが沸く。リングから離れた席にいるモノたちは、スクリーンに映し出されるレフリーの姿、特にアップ映しされる胸を見て顔をほころばせる。
そしてここで場内アナウンスが流れる。いよいよ選手の入場というやつである。レフリーの着衣爆乳に熱視線を向けながら、観客は誰が入ってくるのかとワクワクモードに突入。
「みなさま大変長らくお待たせいたしました。それでいよいよ選手の入場です。まずは赤コーナー、13歳でバスト94cmのブラはFカップというビューティーかすみ!」
ここでパーっとライトが一人の女子に浴びせられる。すると白いパーカーをはおり、フロントジップを下げ内側のピンク色スポーツブラってふくらみと谷間を出したかすみが登場。
「おぉ! かわいい! めっちゃかわいい」
「しかも巨乳、あのスポーツブラとか谷間とかたまんねぇ」
「尊い、尊い、尊い、尊い、尊い、尊い、尊い、尊い、尊い、尊い、尊い、尊い、尊い、尊い、尊い」
盛り上がった、ドワーっと巨大な熱風が吹き上がるように盛り上がる。それは花道を歩くかすみの胸にいいキブンをたっぷり注入させる。まるで世界で一番注目される女子になったような、上質の酒に酔ったような感覚をもたらす。
「いえい!」
両手にピースをつくって両腕を上げる。パーカーの下にあるスポーツブラのふくらみや谷間に目線を向けたい人はどうぞ! と解放的な気分もグングン大きくなる。
「うほ、このキブン……めっちゃ最高」
リングに上がったかすみ、グッとパーカーの前を広げ観客席をグルっと見渡す。その顔はカンペキ、注目される快感に酔いまくっている。
「観客の熱視線と尊いコールはわたしのモノ。相手に誰が出てこようと、絶対わたしの方が魅力的な巨乳女子とみんなが認めるはず」
かすみ、にんまり勝ち誇ったような目で誰が出てくるのかと待つ。すると場内アナウンスが青コーナーにやってくるべく者を紹介した。
「続いては茨城トマト(34話から37話、面倒くさい巨乳少女に登場)なんと中学1年生でバスト92cmのEカップ! もしかするとビューティーかすみより魅力的かもしれない巨乳女子だぁ!」
アナウンスが言い終えるとドワー! っと、おそらくはかすみの時より大きな歓声と拍手が沸く。
「はぁ? 中1? おっぱい92cm、Eカップ? そんなのわたしも経験したつーんだよ!」
かすみが思わず怪訝な表情になって声を荒げたのは、自分に向けられていた注目がごっそり奪われてしまったせいだ。これはとてつもない不愉快であると同時に、相手への嫉妬につながる。
「あーっと茨木トマト、ごくふつうだからこそグッと来る健全な三角ビキニ姿だぁ。色白むっちりだぁ、ふっくらやわらかそうな美巨乳だぁ。恥じらいながら歩いている顔や姿がたまらない! しかもそのビキニ、片方は水色で片方は緑色というこれまた素朴なようで巨乳の威力をぶつけてくる悩殺、いいぞ、これはステキだと言わざるを得ないぞぉ!」
アナウンスが観客の心を刺激するように叫ぶと、観客からは切なげな声が続出する。
「おぉ、ビューティーかすみよりかわいくね?」
「どっちもショートレイヤーが似合っているけれど、トマトの方がムッチリ感が一段上っていうか、子ども巨乳の魅力がたっぷりって感じですごくいい!」
「トマトぉ、めちゃくちゃ尊い、尊い、尊い、尊い、尊い、尊い、尊い、尊い、尊い、尊い、尊い、尊い、尊い」
トマトに捧げられる尊いコール。もしかするとそれはかすみの時より大きいかもしれない。だがそれを実況がはっきりと煽りに使った。
「あぁっと明らかにビューティーかすみより尊いコールが多い。この時点でビューティーかすみは負けているぞぉ」
こんな風に言われるとかすみの女子力に青い炎が立つ。おおらかに振舞おうと思っていた心にいら立ちってモノがたっぷり混ざっていく。
「うぉ! トマトぉ、めっちゃかわいい、魅力的!」
リングに上がってテレまくりなトマトに向けられる大歓声。それはもうかすみにとっては怒りの種でしかなかった。
本日、世間には人知れず的な盛り上がりが展開されようとしていた。そういうのが恋しくてたまらないという男にとってみれば、これは決して看過できないというイベントが用意されたのである。
―巨乳&爆乳だらけの花婿ゲットバトル大会―
イベントにはこんなタイトルがつけられていた。本来であればなんだ? と怪訝な顔をするべきかもしれないが、タイトルの前半部分だけすべてよし! と思う者の方がこの世には多いという事だった。
「おぉ、なんかいつもより人が多くね?」
〇〇駅から外に出たひとりの青年はとなりの友人に顔を向ける。
「みんなあれだろう、巨乳&爆乳だらけ……ってイベントを見に行くんだろう。エロいやつらが多くてうんざりだ」
「いやいや、おれらが言っても説得力ないって」
「まぁな、大学の授業さぼって生で見ようっていうんだもんな」
「そりゃそうでしょう、5000円だったら生見するっしょ。それでネットとかテレビは録画しておけばカンペキ!」
「でもよぉ、息吹の花嫁になるため巨乳とか爆乳って女がバトルするのって腹が立ったりしねぇ? その息吹ってやつがうらやま、じゃなく……ムカつく」
「いいじゃん、巨乳とか爆乳の女を拝めるだけで。その息吹とかいう男なんてどうでもいんだよ。ぶっちゃけそいつが死んだっておれらには関係ない」
「そうだな、巨乳とか爆乳の女ばっかりってクリスマスパーティーのごちそうテーブルみたいなもんだしな」
2人は言いながら5万人が収容できる〇〇体育館を目指す。思ったとおりに人は多い、そのほとんどは男であるが、意外という感じで女性の姿も多いと見受けられる。巨乳や爆乳が好きという事に性別など関係ないようだ。
そして開演の午後5時が到来すると、ピンク色のライトがたくさん交差し始め、それが誰もいないリングを照らす。超デカイモニターには巨乳&爆乳の文字が映し出され、待ちわびている観客のピュアなエロ心を突く。
「え~わたくし実況の致乳我大隙(ちちがだいすき)です。お隣に居乳打亜(きょにゅだぁ)さんを解説にお迎えして放送していきたいと思います。居乳打亜さん、これはとてもたのしみなイベントですね!」
「はい、わたしなんか昨日からドキドキしてあまり寝付けませんでした」
「誰か注目されている選手はいらっしゃいますか?」
「わたしはですね、ヨーロッパ美人のすごい巨乳というリディエという選手に注目してみようと思っています」
「ヨーロッパが日本を燃やす! みたいな感じでしょうか?」
「しかし出場する選手はみんな魅力的な巨乳さんばかりらしいですから、燃え上がる日本の火力も相当に高いと思います、ハイ」
「おっと、ここでまずはレフリーがリングに上がりますが、会場からは割れんばかりの拍手」
いま、実況が言ったようにひとりの女性がリングに上がった。それはかなり大柄でふくよかダイナマイトというボディーで、暑いのにわざわざ海老色ニットのセーターを着ている。しかしそれによりため息が破裂しそうな超美爆乳ってふくらみ具合が際立つ。ちょっと歩くだけでユッサユッサ揺れ動く。そして下はケーブル編みニットロングスカート。そのさりげなさがすごい爆乳さん! という、街中で見たら恋に落とされそうな様を完成とさせている。
「おぉ、尊い、レフリーが尊い。そんな姿のレフリー見た事ないけれど、尊い、尊い、めちゃくちゃ尊い! ありきたりな服装のレフリーとちがって尊い、尊い、尊い、尊い、尊い、尊い、尊い!」
ふつうに考えればふざけているという姿のレフリーに観客から尊いコールが沸く。リングから離れた席にいるモノたちは、スクリーンに映し出されるレフリーの姿、特にアップ映しされる胸を見て顔をほころばせる。
そしてここで場内アナウンスが流れる。いよいよ選手の入場というやつである。レフリーの着衣爆乳に熱視線を向けながら、観客は誰が入ってくるのかとワクワクモードに突入。
「みなさま大変長らくお待たせいたしました。それでいよいよ選手の入場です。まずは赤コーナー、13歳でバスト94cmのブラはFカップというビューティーかすみ!」
ここでパーっとライトが一人の女子に浴びせられる。すると白いパーカーをはおり、フロントジップを下げ内側のピンク色スポーツブラってふくらみと谷間を出したかすみが登場。
「おぉ! かわいい! めっちゃかわいい」
「しかも巨乳、あのスポーツブラとか谷間とかたまんねぇ」
「尊い、尊い、尊い、尊い、尊い、尊い、尊い、尊い、尊い、尊い、尊い、尊い、尊い、尊い、尊い」
盛り上がった、ドワーっと巨大な熱風が吹き上がるように盛り上がる。それは花道を歩くかすみの胸にいいキブンをたっぷり注入させる。まるで世界で一番注目される女子になったような、上質の酒に酔ったような感覚をもたらす。
「いえい!」
両手にピースをつくって両腕を上げる。パーカーの下にあるスポーツブラのふくらみや谷間に目線を向けたい人はどうぞ! と解放的な気分もグングン大きくなる。
「うほ、このキブン……めっちゃ最高」
リングに上がったかすみ、グッとパーカーの前を広げ観客席をグルっと見渡す。その顔はカンペキ、注目される快感に酔いまくっている。
「観客の熱視線と尊いコールはわたしのモノ。相手に誰が出てこようと、絶対わたしの方が魅力的な巨乳女子とみんなが認めるはず」
かすみ、にんまり勝ち誇ったような目で誰が出てくるのかと待つ。すると場内アナウンスが青コーナーにやってくるべく者を紹介した。
「続いては茨城トマト(34話から37話、面倒くさい巨乳少女に登場)なんと中学1年生でバスト92cmのEカップ! もしかするとビューティーかすみより魅力的かもしれない巨乳女子だぁ!」
アナウンスが言い終えるとドワー! っと、おそらくはかすみの時より大きな歓声と拍手が沸く。
「はぁ? 中1? おっぱい92cm、Eカップ? そんなのわたしも経験したつーんだよ!」
かすみが思わず怪訝な表情になって声を荒げたのは、自分に向けられていた注目がごっそり奪われてしまったせいだ。これはとてつもない不愉快であると同時に、相手への嫉妬につながる。
「あーっと茨木トマト、ごくふつうだからこそグッと来る健全な三角ビキニ姿だぁ。色白むっちりだぁ、ふっくらやわらかそうな美巨乳だぁ。恥じらいながら歩いている顔や姿がたまらない! しかもそのビキニ、片方は水色で片方は緑色というこれまた素朴なようで巨乳の威力をぶつけてくる悩殺、いいぞ、これはステキだと言わざるを得ないぞぉ!」
アナウンスが観客の心を刺激するように叫ぶと、観客からは切なげな声が続出する。
「おぉ、ビューティーかすみよりかわいくね?」
「どっちもショートレイヤーが似合っているけれど、トマトの方がムッチリ感が一段上っていうか、子ども巨乳の魅力がたっぷりって感じですごくいい!」
「トマトぉ、めちゃくちゃ尊い、尊い、尊い、尊い、尊い、尊い、尊い、尊い、尊い、尊い、尊い、尊い、尊い」
トマトに捧げられる尊いコール。もしかするとそれはかすみの時より大きいかもしれない。だがそれを実況がはっきりと煽りに使った。
「あぁっと明らかにビューティーかすみより尊いコールが多い。この時点でビューティーかすみは負けているぞぉ」
こんな風に言われるとかすみの女子力に青い炎が立つ。おおらかに振舞おうと思っていた心にいら立ちってモノがたっぷり混ざっていく。
「うぉ! トマトぉ、めっちゃかわいい、魅力的!」
リングに上がってテレまくりなトマトに向けられる大歓声。それはもうかすみにとっては怒りの種でしかなかった。
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