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136・愛しのスーパードールまりあ9
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136・愛しのスーパードールまりあ9
内田由紀は計算して攻め始めた。気になった先輩こと小田和磨を振り向かせるため、まずはせっせと真心込めたお弁当を作ってきて渡す。それはなかなかなモノであり、作り手の思いやりとか熱意が食物の中にたっぷりエキスとして注入されているモノだった。
次に由紀はたとえ煙たがれようと積極的にベタベタアプローチをやりつつ、意図して最初は一線を守った。
「お疲れさまです、先輩」
仕事が終わると、和磨とべったり遊びに行きたいと思う。でもそれをガマン。終始それを強くやると印象が上がらない。よって仕事という時間が終わったら、和磨のプライベートに深入りしないって配慮を見せておく。それによりジワジワっと和磨の心に由紀はいい女の子だって意識が広がる事を待つ。
「ただいま」
和磨、今日も由紀を振り切ってまっすぐ帰宅。そうして愛しいまりあと過ごす時間を一秒でもたくさん確保するって思いに迷い無し。しかし……数時間後に妙なキモチがまとわりつくなんて思いもしない。
「ま、まりあ……」
「ハァハァ……あぁん……」
夜、和磨とまりあは愛し合う。2人が互いの存在を引き合い絡め合い、そうして共に燃えて結ばれるためにたいせつな時間。
「ま、まり……まりあ……ぁんんぅう!!」
ただの偶然として、時計が午前0時になったと同時に2人は結ばれた。そして上下にしっかり密接し愛しくてたまらないって愛の整理整頓って感じのキスを交わす。その中で、まりあが赤い顔で……ほんとうにうれしそうな目を浮かべて和磨に言った。
「シアワセ、すごく……こんなにシアワセでいいのかって不安になるくらい嬉しくてキモチいいい」
まりあはうっとり顔で自分の頬を撫でる和磨の手を感じながら、この世に生まれてから特に苦労しているわけでもないのに、こんな風に愛されてシアワセになってもいいのかな? と、ちょっと胸に不安を抱いているような目をパートナーに向ける。
「いいんだよ、それにまりあ……」
「な、なに?」
「まりあが何もしていないとかそんわけない。まりあはこのおれ、小田和磨の心に寄り添ってくれる。おれの心にある穴を埋めてくれる。そして……おれの恋しくてたまらないって切なさを受け止めてくれる。おれの心身を愛し、幸せな快感とキモチを与えてくれる。これもう天使だ、そう、まりあは神さまがおれのために地上へ下ろした天使だよ」
そう言って和磨がふっと……しかしとてつもなくやさしいって目を浮かべると、まりあは嬉しさで泣き出しそうな顔になる。
「まりあの甘えん坊」
「もう、和磨くんのバカ!」
こうして2人はまたしばらく唇のコミュニケーションを交わしてから、布団の中で互いが必要だと訴えるように抱き合って眠りにつく。
だがどうしてか、今宵は朝まで眠り通す事ができなかった。特に深い意味はなく、ただトイレに行きたくなって目が覚めただけ。よって和磨は起き上がり夜中3時半頃のトイレに入った。
「ん……」
モワーっと眠そうな顔で様式便器に座っていたら、なぜか突然にまりあのセリフを思い出す。
―この世に生まれてから特に苦労しているわけでもないのに、こんな風に愛されてシアワセになってもいいのかな?―
すると、急に内田由紀の事が頭に浮かんだ。そして……気の毒な女の子という風に思えて胸が痛くなってきた。
「いやいや、ちょっと待て……おれは何も悪い事していないぞ。そもそも、内田が勝手に強引に言い寄ったりお弁当を作るって話に持ち込んだりしたんだ。おれが内田にひどい事をしているわけじゃない」
言い終えたら立ち上がって手を洗う。そしてこんな気持ちになる物語はやっぱりよくないのだという思いを、本日の内田由紀に伝えようと決心。
―そして数時間後―
「内田、ちょっと話があるんだ」
今日も元気だ、ちょい早めの昼飯はサラリーマンの栄養源だ! という時間になったので和磨が由紀を誘う。
「あ、先輩の方からわたしを誘ってくれるなんて」
ムフっと健康体女子って笑顔を浮かべて見せる由紀。
「いっしょにマックしよう」
本日はまりあのお弁当デーも由紀のお弁当日でもない。だから由紀にはっきり伝えるにはバッチリだと思ったわけである。和磨はちょい込み始めたマックに入ると、注文した品を持って2階に上がり、人目少ない奥のテーブルに着席。そして向かいに座る由紀こと向かい合う。
「よいしょっと」
由紀こと巨乳OLが着席すると制服に包まれたFカップってふくらみが揺れ動く。もちろん和磨はそういうモノを見逃さない、それは男に生まれた者にとっては当たり前のこと。しかし今はまりあという愛しい爆乳さんがいるので、以前ほど熱く見るわけでもない。そうしてエビフィレオの包みを開けながらさっそく話を始める。
「なぁ、内田」
「はい、なんですか?」
「その……お弁当作ってくれるとかいうのは感謝しているけど、でもやっぱりそういうのはやめろよ」
「どうして?」
「どうしてって……まるでおれが悪者みたいになるから」
「悪者じゃないですか」
「おい!」
「あは、いまのは冗談。でも先輩、わたしはほんとうに以前とちがって今の先輩に興味があって、なんかいい感じの人になったなぁってキモチも抱いているんです。だからいいじゃないですか、一生懸命になっても」
「い、いや……だけどそれっておまえが気の毒っていうか可哀想」
「なんで?」
「な、なんでって……お、おれがおまえに気を持つとは限らないから。それなのにおれだけ得しているような感じが、ものすごく申し訳なくて胸が痛むからだよ」
「やさしいんですね、先輩……そういうの好きです」
「おまえ、おれは大マジメに言っているんだぞ」
「わたしも大マジメですよ。何もしなかったら後悔するじゃないですか。それに、何もしないでシアワセになるなんてダメなんですよ。なんていうか、自分がシアワセになるためには相手もシアワセな方向に導かなきゃというか」
「内田、おまえって……」
「な、なんですか?」
「そんなステキな女の子だったのか」
「いったいわたしをどういう女だと思っていたんですか!」
まったくもう! と少しプンプンとやったら、まったりな笑顔を浮かべてから由紀はこう続けた。
「たとえば先輩がわたしを気の毒に思うから、一回デートするか? とか言い出すでもいいんです。スタートなんてそれでもいいんです。何にも物語が動かないよりはずっといいですもん。だから先輩、わたしが気の毒とか思うなら言ってくださいよ、一回デートするか? みたいな事を」
言い終えた年下女がウフっと微笑むと、スーッと心地よい液体が脳と心臓を浸したように感じる男がいた。
「あ、悪い、おれちょっとトイレ」
「はいはい、ごゆっくり」
にっこり顔の由紀を見ながら立ち上がった和磨、周囲にいる人間には冷静な男と映るように歩いてトイレに到着。そして中に入ってドアを閉め鍵をかけると、ガマンできないとばかり右手でスーツの左胸をグッとにぎる。
「やべ……なんだいまの……内田ってあんなにかわいかったか? こ、こんなに胸がギリギリドキドキさせられるとか……」
たまらず額をドアに当てて苦しそうにハァハァやる。そして自分に言い聞かせるように何度もつぶやきをくり返す。
「ち、ちがう、これは恋とかじゃない。一瞬おどろいただけの迷いだ。考えてもみろ、おれにはまりあがいるんだぞ、あんな魅力的ないい子がいるのにフラフラしていいわけがないだろう。しっかりしろ、しっかりしろ小田和磨!」
内田由紀は計算して攻め始めた。気になった先輩こと小田和磨を振り向かせるため、まずはせっせと真心込めたお弁当を作ってきて渡す。それはなかなかなモノであり、作り手の思いやりとか熱意が食物の中にたっぷりエキスとして注入されているモノだった。
次に由紀はたとえ煙たがれようと積極的にベタベタアプローチをやりつつ、意図して最初は一線を守った。
「お疲れさまです、先輩」
仕事が終わると、和磨とべったり遊びに行きたいと思う。でもそれをガマン。終始それを強くやると印象が上がらない。よって仕事という時間が終わったら、和磨のプライベートに深入りしないって配慮を見せておく。それによりジワジワっと和磨の心に由紀はいい女の子だって意識が広がる事を待つ。
「ただいま」
和磨、今日も由紀を振り切ってまっすぐ帰宅。そうして愛しいまりあと過ごす時間を一秒でもたくさん確保するって思いに迷い無し。しかし……数時間後に妙なキモチがまとわりつくなんて思いもしない。
「ま、まりあ……」
「ハァハァ……あぁん……」
夜、和磨とまりあは愛し合う。2人が互いの存在を引き合い絡め合い、そうして共に燃えて結ばれるためにたいせつな時間。
「ま、まり……まりあ……ぁんんぅう!!」
ただの偶然として、時計が午前0時になったと同時に2人は結ばれた。そして上下にしっかり密接し愛しくてたまらないって愛の整理整頓って感じのキスを交わす。その中で、まりあが赤い顔で……ほんとうにうれしそうな目を浮かべて和磨に言った。
「シアワセ、すごく……こんなにシアワセでいいのかって不安になるくらい嬉しくてキモチいいい」
まりあはうっとり顔で自分の頬を撫でる和磨の手を感じながら、この世に生まれてから特に苦労しているわけでもないのに、こんな風に愛されてシアワセになってもいいのかな? と、ちょっと胸に不安を抱いているような目をパートナーに向ける。
「いいんだよ、それにまりあ……」
「な、なに?」
「まりあが何もしていないとかそんわけない。まりあはこのおれ、小田和磨の心に寄り添ってくれる。おれの心にある穴を埋めてくれる。そして……おれの恋しくてたまらないって切なさを受け止めてくれる。おれの心身を愛し、幸せな快感とキモチを与えてくれる。これもう天使だ、そう、まりあは神さまがおれのために地上へ下ろした天使だよ」
そう言って和磨がふっと……しかしとてつもなくやさしいって目を浮かべると、まりあは嬉しさで泣き出しそうな顔になる。
「まりあの甘えん坊」
「もう、和磨くんのバカ!」
こうして2人はまたしばらく唇のコミュニケーションを交わしてから、布団の中で互いが必要だと訴えるように抱き合って眠りにつく。
だがどうしてか、今宵は朝まで眠り通す事ができなかった。特に深い意味はなく、ただトイレに行きたくなって目が覚めただけ。よって和磨は起き上がり夜中3時半頃のトイレに入った。
「ん……」
モワーっと眠そうな顔で様式便器に座っていたら、なぜか突然にまりあのセリフを思い出す。
―この世に生まれてから特に苦労しているわけでもないのに、こんな風に愛されてシアワセになってもいいのかな?―
すると、急に内田由紀の事が頭に浮かんだ。そして……気の毒な女の子という風に思えて胸が痛くなってきた。
「いやいや、ちょっと待て……おれは何も悪い事していないぞ。そもそも、内田が勝手に強引に言い寄ったりお弁当を作るって話に持ち込んだりしたんだ。おれが内田にひどい事をしているわけじゃない」
言い終えたら立ち上がって手を洗う。そしてこんな気持ちになる物語はやっぱりよくないのだという思いを、本日の内田由紀に伝えようと決心。
―そして数時間後―
「内田、ちょっと話があるんだ」
今日も元気だ、ちょい早めの昼飯はサラリーマンの栄養源だ! という時間になったので和磨が由紀を誘う。
「あ、先輩の方からわたしを誘ってくれるなんて」
ムフっと健康体女子って笑顔を浮かべて見せる由紀。
「いっしょにマックしよう」
本日はまりあのお弁当デーも由紀のお弁当日でもない。だから由紀にはっきり伝えるにはバッチリだと思ったわけである。和磨はちょい込み始めたマックに入ると、注文した品を持って2階に上がり、人目少ない奥のテーブルに着席。そして向かいに座る由紀こと向かい合う。
「よいしょっと」
由紀こと巨乳OLが着席すると制服に包まれたFカップってふくらみが揺れ動く。もちろん和磨はそういうモノを見逃さない、それは男に生まれた者にとっては当たり前のこと。しかし今はまりあという愛しい爆乳さんがいるので、以前ほど熱く見るわけでもない。そうしてエビフィレオの包みを開けながらさっそく話を始める。
「なぁ、内田」
「はい、なんですか?」
「その……お弁当作ってくれるとかいうのは感謝しているけど、でもやっぱりそういうのはやめろよ」
「どうして?」
「どうしてって……まるでおれが悪者みたいになるから」
「悪者じゃないですか」
「おい!」
「あは、いまのは冗談。でも先輩、わたしはほんとうに以前とちがって今の先輩に興味があって、なんかいい感じの人になったなぁってキモチも抱いているんです。だからいいじゃないですか、一生懸命になっても」
「い、いや……だけどそれっておまえが気の毒っていうか可哀想」
「なんで?」
「な、なんでって……お、おれがおまえに気を持つとは限らないから。それなのにおれだけ得しているような感じが、ものすごく申し訳なくて胸が痛むからだよ」
「やさしいんですね、先輩……そういうの好きです」
「おまえ、おれは大マジメに言っているんだぞ」
「わたしも大マジメですよ。何もしなかったら後悔するじゃないですか。それに、何もしないでシアワセになるなんてダメなんですよ。なんていうか、自分がシアワセになるためには相手もシアワセな方向に導かなきゃというか」
「内田、おまえって……」
「な、なんですか?」
「そんなステキな女の子だったのか」
「いったいわたしをどういう女だと思っていたんですか!」
まったくもう! と少しプンプンとやったら、まったりな笑顔を浮かべてから由紀はこう続けた。
「たとえば先輩がわたしを気の毒に思うから、一回デートするか? とか言い出すでもいいんです。スタートなんてそれでもいいんです。何にも物語が動かないよりはずっといいですもん。だから先輩、わたしが気の毒とか思うなら言ってくださいよ、一回デートするか? みたいな事を」
言い終えた年下女がウフっと微笑むと、スーッと心地よい液体が脳と心臓を浸したように感じる男がいた。
「あ、悪い、おれちょっとトイレ」
「はいはい、ごゆっくり」
にっこり顔の由紀を見ながら立ち上がった和磨、周囲にいる人間には冷静な男と映るように歩いてトイレに到着。そして中に入ってドアを閉め鍵をかけると、ガマンできないとばかり右手でスーツの左胸をグッとにぎる。
「やべ……なんだいまの……内田ってあんなにかわいかったか? こ、こんなに胸がギリギリドキドキさせられるとか……」
たまらず額をドアに当てて苦しそうにハァハァやる。そして自分に言い聞かせるように何度もつぶやきをくり返す。
「ち、ちがう、これは恋とかじゃない。一瞬おどろいただけの迷いだ。考えてもみろ、おれにはまりあがいるんだぞ、あんな魅力的ないい子がいるのにフラフラしていいわけがないだろう。しっかりしろ、しっかりしろ小田和磨!」
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