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73・閻美、色気リターンズ3
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73・閻美、色気リターンズ3
「くぅ……閻美というか女の身体というのは重い……あいつこれでおれと刀勝負を交えたことがあるんだよな。女っていうのは大したもんだ……って事か」
体の入れ替えをされた伊吹は脳内があれこれ思い、裏通りから〇〇山へ向かおうと思った。人の目がない所で、閻美の体で刀を振りたい。とにかく戦いができるよう少しでも、このグラマー女の体というのに慣れる必要がある。もし慣れないまま勝負が始まって負けようモノなら大変な事になってしまう。
「うん?」
ハッと前を見て立ち止まったのは、ヤンキーにしか見えない10代後半の男たち3人。
「お姉ちゃん、白い着物で目立ちまくり」
「色白美人でいいなぁ」
「なんかムッチリで、もしかして巨乳っておっぱいを隠し持ってたりしない? えへえへ♪」
ただいま体が閻美である伊吹は深いため息をつく。こういう連中をこの世から抹消するのはムリなのかなぁ」
「どけよ、こっちは忙しいんだ」
これは伊吹のセリフである。しかし体は閻美なので声もそうなる。だからしてヤンキー3人は奇妙なギャップにおどろき顔を見合わせる。
「お姉ちゃん、せっかくかわいいのに言葉遣い悪いね」
「でもさぁ、そういう女に限ってイザとなれば……」
「とにかく乳の確認をさせてもらわないと」
3人が白い着物の女をグルっと囲む。デヘヘとイヤらしい笑みを浮かべ、ごちそうを食べたいなぁって訴えるような目を向ける。そういうゲスな男というのを伊吹は客観的に数多く見てきたが、自分に向かってくるというのは初めてである。
(なるほど……こういう奴らにこういう目線を向けられる女のキモチが分かった。女は大変だ)
そんな事を思いながら前、横、後ろに位置した連中に再度意識を向けようとした。しかしそれより先に相手側の方が動く。
「お姉ちゃんぁぁんん!!」
前からバカ面で向かってくる男。
「アホか、キモイいんだよ!」
カンベンしてくれ! と右足を動かし敵の腹に蹴りを入れる。そして横から向かってくる相手には右肘を入れる。しかし残るもう一人、すなわち後方からの敵に対する反応が遅れた。
「ぅ!」
ビクン! となる伊吹、もちろんそれは閻美という女が顔を赤くしてドキッとする姿となる。
「つかまえた! おっしゃぁ!」
後方から閻美に抱き着く男、グッと女の腹に両腕を回すとそのまま押し倒そうとする。
「く……」
抵抗しようとするも不慣れな体であるからして伊吹が思うようには動けない。だから両足がガクっと落ち前のめりになる。それを後ろから抱き着く相手につよく押されたら、固い地面に色白な両手をつけうつ伏せに倒れこんでしまう他ない。
「おぉ、すごい良いニオイ……さすが女のニオイ」
白い着物女の上に覆いかぶさる男が興奮し始める。無論それは不愉快だとして跳ねのけようとするのが普通。伊吹はそうするつもりでいた。しかし上の相手が股間を押し付けてくることにより、脳に不気味なエラーが発生。それが戸惑いという名の行動遅れを引き起こす。
「乳、乳、おっぱい、おっぱい、おっぱいの確認! 巨乳っぽいと期待しているけれど、その通りか! それともただの期待ハズレか!」
閻美の乳が豊満か否か!? それを確認したいとする男の手が着物の中にムリヤリ侵入しようとする。
「や、やめ……」
今や閻美である伊吹にひどい恥辱がふりかかる。胸のふくらみ求める男の手が着物中に入ろうとグイグイ迫ってくると、いたたまれないようなキモチが芽生えて脳が揺さぶられる。そしてそういう混乱状態が本来持っている力の発揮を抑え込む。
(く……)
男の手が来た。着物内部にグッと押し込むように侵入したそれは、閻美が隠し持っている豊満な胸のふくらみこと乳房の片方をギュッとつかむ。
「う、うお! で、デカ、デカ!!!」
男は自分の手では到底包み込めない、女神と称賛する以外には出来ない圧倒的なボリュームに衝撃を受ける。だから飛び出した感嘆の声は生卵のように生々しい。
「そ、そんなにデカいのか?」
「ど、どのくらいの巨乳なんだよ、教えろよ……」
2人の男は閻美にかぶさっている男をうらやましそうな目で見始めた。その目には閻美が巨乳だったら自分も乳をねだりたいという幼子みたいな色合いも混じっている。
「巨乳じゃねぇよ、爆乳だよ、爆乳! マジでジャンボ、すごいドリームジャンボ!」
男はハァハァやり出すと同時に、片方の手で片方の大変に豊かなふくらみをギュッと掴み揉んでみる。するとどうだ! ムニュっとすごい手触りが女神からのプレゼントとばかり伝わるではないか!
「う、うわ……す、すご……ものすごくやわらかい弾力がいっぱいで、めちゃくちゃくちゃキモチいい揉み応え。こ、こんな手触り初めてだ……こんなキモチいい手触りがこの世にあったなんて!」
男はムハムハやりながら閻美の乳を揉む、揉む、あまりにもキモチいいから夢中になって揉む。
「く、くそ……」
閻美の乳が揉まれるとは、その体が侮辱されるということは、それは内側にいる伊吹の精神にもドロを塗るような感じにつながる。
「お姉ちゃん、おっぱい、おっぱいに出そう、おっぱい出そうよ!」
あまりにも乳の揉み応えが素晴らしいので、男は我を忘れたように興奮し、閻美の着物を剥ごうとし始める。そして片方のふくらみをムリヤリ外に出すことに成功した。だったら後は女をうつ伏せから仰向けにひっくり返し、外に出たモノに甘えてみたりしたいと鼻息を荒げる。
「貴様らぁ!」
ここで閻美の体が動いた。グワ! っと力を入れた勢いは、覆いかぶさっていた男をはねのける そうして一瞬おどろいてしまう3人の男が見つめる中、白い着物の女が立ち上がる。赤い顔の中に怒りが混じっており、まずは外に出されてしまったふくらみの片方を中にしまい込む。それからフッとどこからともなく刀を取り出す。
「貴様ら……よくも人の心にドロを塗ってくれたな。ほんとうなら真剣で胴体真っ二つとしてやりたいところだが別の懲罰でガマンしてやる」
刀を持って下段構えを取る閻美を見て、3人はヘラヘラっと笑い出す。かわいくて爆乳な女が着物姿で構えても怖いと思わないようだ。
「ゲスの飛行をさせてやる!」
そう叫んだ女、突如としてグルグル回転し始める。さすれば竜巻のようなモノが出現。なんだ! と男たちは焦ったが、それと同時に閻美が叫ぶ。
「風神遊戯!」
その声が出た次の瞬間、3人の男は竜巻に飲み込まれ天高くに舞い上がる。ギャーっと叫ぶ3人は、人が舞い上がるには過剰だという高度にて飛ばされていった。
「ま、あのまま湾に落下するだろう。後は知らん、勝手にしやがれ」
閻美こと伊吹はそう吐き捨てると、肩手を胸に当てて深呼吸。そしてつぶやくのだった。
「この屈辱……なんという忌々しさ……」
「くぅ……閻美というか女の身体というのは重い……あいつこれでおれと刀勝負を交えたことがあるんだよな。女っていうのは大したもんだ……って事か」
体の入れ替えをされた伊吹は脳内があれこれ思い、裏通りから〇〇山へ向かおうと思った。人の目がない所で、閻美の体で刀を振りたい。とにかく戦いができるよう少しでも、このグラマー女の体というのに慣れる必要がある。もし慣れないまま勝負が始まって負けようモノなら大変な事になってしまう。
「うん?」
ハッと前を見て立ち止まったのは、ヤンキーにしか見えない10代後半の男たち3人。
「お姉ちゃん、白い着物で目立ちまくり」
「色白美人でいいなぁ」
「なんかムッチリで、もしかして巨乳っておっぱいを隠し持ってたりしない? えへえへ♪」
ただいま体が閻美である伊吹は深いため息をつく。こういう連中をこの世から抹消するのはムリなのかなぁ」
「どけよ、こっちは忙しいんだ」
これは伊吹のセリフである。しかし体は閻美なので声もそうなる。だからしてヤンキー3人は奇妙なギャップにおどろき顔を見合わせる。
「お姉ちゃん、せっかくかわいいのに言葉遣い悪いね」
「でもさぁ、そういう女に限ってイザとなれば……」
「とにかく乳の確認をさせてもらわないと」
3人が白い着物の女をグルっと囲む。デヘヘとイヤらしい笑みを浮かべ、ごちそうを食べたいなぁって訴えるような目を向ける。そういうゲスな男というのを伊吹は客観的に数多く見てきたが、自分に向かってくるというのは初めてである。
(なるほど……こういう奴らにこういう目線を向けられる女のキモチが分かった。女は大変だ)
そんな事を思いながら前、横、後ろに位置した連中に再度意識を向けようとした。しかしそれより先に相手側の方が動く。
「お姉ちゃんぁぁんん!!」
前からバカ面で向かってくる男。
「アホか、キモイいんだよ!」
カンベンしてくれ! と右足を動かし敵の腹に蹴りを入れる。そして横から向かってくる相手には右肘を入れる。しかし残るもう一人、すなわち後方からの敵に対する反応が遅れた。
「ぅ!」
ビクン! となる伊吹、もちろんそれは閻美という女が顔を赤くしてドキッとする姿となる。
「つかまえた! おっしゃぁ!」
後方から閻美に抱き着く男、グッと女の腹に両腕を回すとそのまま押し倒そうとする。
「く……」
抵抗しようとするも不慣れな体であるからして伊吹が思うようには動けない。だから両足がガクっと落ち前のめりになる。それを後ろから抱き着く相手につよく押されたら、固い地面に色白な両手をつけうつ伏せに倒れこんでしまう他ない。
「おぉ、すごい良いニオイ……さすが女のニオイ」
白い着物女の上に覆いかぶさる男が興奮し始める。無論それは不愉快だとして跳ねのけようとするのが普通。伊吹はそうするつもりでいた。しかし上の相手が股間を押し付けてくることにより、脳に不気味なエラーが発生。それが戸惑いという名の行動遅れを引き起こす。
「乳、乳、おっぱい、おっぱい、おっぱいの確認! 巨乳っぽいと期待しているけれど、その通りか! それともただの期待ハズレか!」
閻美の乳が豊満か否か!? それを確認したいとする男の手が着物の中にムリヤリ侵入しようとする。
「や、やめ……」
今や閻美である伊吹にひどい恥辱がふりかかる。胸のふくらみ求める男の手が着物中に入ろうとグイグイ迫ってくると、いたたまれないようなキモチが芽生えて脳が揺さぶられる。そしてそういう混乱状態が本来持っている力の発揮を抑え込む。
(く……)
男の手が来た。着物内部にグッと押し込むように侵入したそれは、閻美が隠し持っている豊満な胸のふくらみこと乳房の片方をギュッとつかむ。
「う、うお! で、デカ、デカ!!!」
男は自分の手では到底包み込めない、女神と称賛する以外には出来ない圧倒的なボリュームに衝撃を受ける。だから飛び出した感嘆の声は生卵のように生々しい。
「そ、そんなにデカいのか?」
「ど、どのくらいの巨乳なんだよ、教えろよ……」
2人の男は閻美にかぶさっている男をうらやましそうな目で見始めた。その目には閻美が巨乳だったら自分も乳をねだりたいという幼子みたいな色合いも混じっている。
「巨乳じゃねぇよ、爆乳だよ、爆乳! マジでジャンボ、すごいドリームジャンボ!」
男はハァハァやり出すと同時に、片方の手で片方の大変に豊かなふくらみをギュッと掴み揉んでみる。するとどうだ! ムニュっとすごい手触りが女神からのプレゼントとばかり伝わるではないか!
「う、うわ……す、すご……ものすごくやわらかい弾力がいっぱいで、めちゃくちゃくちゃキモチいい揉み応え。こ、こんな手触り初めてだ……こんなキモチいい手触りがこの世にあったなんて!」
男はムハムハやりながら閻美の乳を揉む、揉む、あまりにもキモチいいから夢中になって揉む。
「く、くそ……」
閻美の乳が揉まれるとは、その体が侮辱されるということは、それは内側にいる伊吹の精神にもドロを塗るような感じにつながる。
「お姉ちゃん、おっぱい、おっぱいに出そう、おっぱい出そうよ!」
あまりにも乳の揉み応えが素晴らしいので、男は我を忘れたように興奮し、閻美の着物を剥ごうとし始める。そして片方のふくらみをムリヤリ外に出すことに成功した。だったら後は女をうつ伏せから仰向けにひっくり返し、外に出たモノに甘えてみたりしたいと鼻息を荒げる。
「貴様らぁ!」
ここで閻美の体が動いた。グワ! っと力を入れた勢いは、覆いかぶさっていた男をはねのける そうして一瞬おどろいてしまう3人の男が見つめる中、白い着物の女が立ち上がる。赤い顔の中に怒りが混じっており、まずは外に出されてしまったふくらみの片方を中にしまい込む。それからフッとどこからともなく刀を取り出す。
「貴様ら……よくも人の心にドロを塗ってくれたな。ほんとうなら真剣で胴体真っ二つとしてやりたいところだが別の懲罰でガマンしてやる」
刀を持って下段構えを取る閻美を見て、3人はヘラヘラっと笑い出す。かわいくて爆乳な女が着物姿で構えても怖いと思わないようだ。
「ゲスの飛行をさせてやる!」
そう叫んだ女、突如としてグルグル回転し始める。さすれば竜巻のようなモノが出現。なんだ! と男たちは焦ったが、それと同時に閻美が叫ぶ。
「風神遊戯!」
その声が出た次の瞬間、3人の男は竜巻に飲み込まれ天高くに舞い上がる。ギャーっと叫ぶ3人は、人が舞い上がるには過剰だという高度にて飛ばされていった。
「ま、あのまま湾に落下するだろう。後は知らん、勝手にしやがれ」
閻美こと伊吹はそう吐き捨てると、肩手を胸に当てて深呼吸。そしてつぶやくのだった。
「この屈辱……なんという忌々しさ……」
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