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4)ダイゴ君登場
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ダイゴ君は大変にナーバスな心情です。
マジかよ、マジかよと何度も心の中で繰り返していました。
彼は少女風呂についての説明を、姉のゆかりちゃんから聞いていて、その実情を知っています。
お風呂だけど、そこにはお湯はありません。その代わり、女の子たちがギューギューになって入っているらしいのです。
ダイゴ君は今から、そんなお風呂に入らなければいけなくなったのです。
マジかよ、マジかよ。女の子たちと肌が触れ合うなんてさ。
ダイゴ君の下半身にはまだ毛が生えていません。しかし彼だってもう異性を意識する年頃でした。女の子の裸のことを考えたりするだけで、自分の一部が変形するのは大人たちと同じです。
マジかよ、マジかよ。
女の子たちの前で、自分の下半身が大きくなったりしたら、それは大変に恥ずかしいこと。このような年齢の少年にとって、その羞恥心はおそらく大人たち以上でしょう。
姉ちゃんの馬鹿。
ダイゴ君は心の中で叫んでいました。
どうして俺を、こんな恥ずかしい目に遭わせるんだよ!
しかし少女風呂はもう目の前。もう逃げることは出来ません。彼のお姉さんもダイゴ君を見張っています。
それにです。
ダイゴ君だって男の子なのです。女の子が嫌いではありませんでした。これから女の子の裸を見ることが出来るわけです。
(この機会を逃さない手はないよな)
そんなことを心の片隅のほうで考えていることも事実でした。
いいえ、ただ単に見るだけじゃありません。女の子たちと密着出来るのが少女風呂というところ。
ほとんど生まれて初めて、彼は女の子の身体を触ることになるのです。
ダイゴ君の中に、スケベなワクワク感が沸いてこないと言えば、それは嘘になるでしょう。
ダイゴ君がこの短い人生の間に味わったエッチな思い出は、それほど多くはありません。
駅のホームで電車を待っていたら、前の女子高生のスカートが風でふわっと持ち上がり、白いパンツを見たこととか、優しい店員さんが身長の低い彼と視線を合わせるために、しゃがみこんだときに、襟から胸の膨らみをが見えて、それをチラチラと覗き見してしまったとか、それくらい。
しかし、そのときの興奮は大変なものでした。そのようなちょっとエッチな場面に出くわしただけで、ずっとモヤモヤし続けたものです。
とはいえ、まだまだダイゴ君は子供、女の子を追いかけるよりも、サッカーボールやカブトムシを追いかけるほうが楽しく思えるような時期。それも事実。
「やだよ、俺マジでさ」
ダイゴ君はお姉ちゃんに言います。
女の子への欲望よりも、まだまだ恥ずかしさのほうが勝っているのです。
「最近、お客さん来てないしさ、大人の男の人に馴れてない女の子もいるのよ。子供のあんたがちょうどいいのよ」
「そんなの知るかよ」
「これから一ヶ月、宿題全部やってあげるって言ってるでしょ」
そうなのです。勉強が大嫌いなダイゴ君にとって、この報酬は大変に大きなものでした。だってこれから一ヶ月、放課後のダイゴ君は完全に自由だということです。
「・・・わかったよ」
仕方ありません。納得しないわけにはいかないのです。そういうわけで今、ダイゴ君は少女風呂の暖簾をくぐりました。
マジかよ、マジかよと何度も心の中で繰り返していました。
彼は少女風呂についての説明を、姉のゆかりちゃんから聞いていて、その実情を知っています。
お風呂だけど、そこにはお湯はありません。その代わり、女の子たちがギューギューになって入っているらしいのです。
ダイゴ君は今から、そんなお風呂に入らなければいけなくなったのです。
マジかよ、マジかよ。女の子たちと肌が触れ合うなんてさ。
ダイゴ君の下半身にはまだ毛が生えていません。しかし彼だってもう異性を意識する年頃でした。女の子の裸のことを考えたりするだけで、自分の一部が変形するのは大人たちと同じです。
マジかよ、マジかよ。
女の子たちの前で、自分の下半身が大きくなったりしたら、それは大変に恥ずかしいこと。このような年齢の少年にとって、その羞恥心はおそらく大人たち以上でしょう。
姉ちゃんの馬鹿。
ダイゴ君は心の中で叫んでいました。
どうして俺を、こんな恥ずかしい目に遭わせるんだよ!
しかし少女風呂はもう目の前。もう逃げることは出来ません。彼のお姉さんもダイゴ君を見張っています。
それにです。
ダイゴ君だって男の子なのです。女の子が嫌いではありませんでした。これから女の子の裸を見ることが出来るわけです。
(この機会を逃さない手はないよな)
そんなことを心の片隅のほうで考えていることも事実でした。
いいえ、ただ単に見るだけじゃありません。女の子たちと密着出来るのが少女風呂というところ。
ほとんど生まれて初めて、彼は女の子の身体を触ることになるのです。
ダイゴ君の中に、スケベなワクワク感が沸いてこないと言えば、それは嘘になるでしょう。
ダイゴ君がこの短い人生の間に味わったエッチな思い出は、それほど多くはありません。
駅のホームで電車を待っていたら、前の女子高生のスカートが風でふわっと持ち上がり、白いパンツを見たこととか、優しい店員さんが身長の低い彼と視線を合わせるために、しゃがみこんだときに、襟から胸の膨らみをが見えて、それをチラチラと覗き見してしまったとか、それくらい。
しかし、そのときの興奮は大変なものでした。そのようなちょっとエッチな場面に出くわしただけで、ずっとモヤモヤし続けたものです。
とはいえ、まだまだダイゴ君は子供、女の子を追いかけるよりも、サッカーボールやカブトムシを追いかけるほうが楽しく思えるような時期。それも事実。
「やだよ、俺マジでさ」
ダイゴ君はお姉ちゃんに言います。
女の子への欲望よりも、まだまだ恥ずかしさのほうが勝っているのです。
「最近、お客さん来てないしさ、大人の男の人に馴れてない女の子もいるのよ。子供のあんたがちょうどいいのよ」
「そんなの知るかよ」
「これから一ヶ月、宿題全部やってあげるって言ってるでしょ」
そうなのです。勉強が大嫌いなダイゴ君にとって、この報酬は大変に大きなものでした。だってこれから一ヶ月、放課後のダイゴ君は完全に自由だということです。
「・・・わかったよ」
仕方ありません。納得しないわけにはいかないのです。そういうわけで今、ダイゴ君は少女風呂の暖簾をくぐりました。
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