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46.レイラの実力
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俺はレイラとドラゴンの群れの討伐依頼を受けて、王都近くの山に瞬間移動した。
「なるほど、たしかにドラゴンが多いな」
現地に到着し、透視を使って周囲を見る。目的のドラゴンは多いな。
「…今のが瞬間移動なのね」
「レイラ、大丈夫か?」
「ええ、大丈夫。ここが目的の山?」
「ん?分からないのか?」
「いきなり周りが山の中に変わったら、場所が分からないわよ」
それもそうか。自分で歩いて来るのならともかく、急に景色が変化したら分からないか。
「まあ、とにかく、ここが目的の山で間違いないよ。目的のドラゴンもたくさんいるし」
「どれだけいるか分かる?」
「見えただけでも10匹」
「10!?」
俺の言葉にレイラが驚く。
「少し面倒だよな」
「そうね。魔王を倒せるラソマに愚問かもしれないけど、それだけの数がいるドラゴンを倒せる?」
「当然。倒す自信がないなら、そもそも依頼を受けないよ。レイラは大丈夫なのか?」
「当たり前でしょ。私はSランク冒険者なのよ」
「それを言ったら俺もSランクなんだけどな」
レイラの言葉に苦笑いする。
「とりあえず、ラソマの強さを見せてくれる?」
「分かった。逆にレイラの強さも見せてくれよ」
「良いわ」
そうして俺達はドラゴンの元に向かう。自分達の実力を見せ合うためだ。まあレイラもSランクだし、疑う事はないんだけど、実際に見た方が安心できる。防御面で不安があれば、俺の結界で守る事もできるし。
「いたよ。まずは1匹。倒して来るから見ていてくれ」
「ええ」
俺達は1匹のドラゴンの元にたどり着いた。ドラゴンは地上にいる。俺達からドラゴンは見えているけど、ドラゴンからは木々に隠れている俺達は見えていない。
だから奇襲をかける事もできるけど、俺のスキルなら奇襲云々の話ではない。簡単だ。結界刃でドラゴンの首を切り落とす。地面に倒れそうになったドラゴンは念動力で静かに地面に下ろす。
「どう?」
「…すごいわね。あっという間だった」
レイラは唖然としている。その間に俺は異空間に倒したドラゴンを収納する。
「マジックバッグを持っているの?」
「似たような物だな」
異空間は俺のスキルだ。簡単に他人に明かせない。
その後、俺達は別の場所にいたドラゴンの元に向かった。今度はレイラに実力を見せてもらう番だ。
「それじゃあ行くわね」
そう言ってレイラは1匹のドラゴンに向けて一気に距離を詰めると、ドラゴンの首まで跳び上がり、片手剣で首に斬りつける。するとドラゴンの首が切断され、頭部は地面に落ちた。
おかしいな。剣の長さを考えたら、首を切断する事なんて不可能なはずなのに。それに跳躍力もおかしい。何かのスキルなんだろうけど、切断力、もしくは刀身の伸縮。それに跳躍力…別々のスキルになりそうだけどな。
「どうだった?」
俺の近くに戻りながら、レイラが聞いてくる。
「すごかった。なんのスキルか分からなかったよ」
「…そうでしょうね。私のスキルは普通に考えれば誰にも分からないはずだから。知りたい?」
「知りたい気持ちはあるけど、無理矢理聞こうとは思わないな」
「そう?それなら話さないでおこうかな」
仲が良ければスキルを教え合うかもしれない。でも俺達はそこまで仲が良くないからな。
「それじゃあ、ここからは別行動でドラゴンを討伐していこうか」
「そうね」
さて、思い思いにドラゴンを倒していくか。ちなみにレイラが倒したドラゴンは自分のマジックバッグに入れていた。マジックバッグも高級品だと思うけど、やっぱりSランク冒険者なら簡単に買えるんだろうか。異空間に収納できるから、相場が分からないんだよな。
さて、ドラゴンを倒していくか。数を競っているわけじゃないけど、せめて10匹の半数は倒しておきたい。
十数分後。俺はドラゴンが見えなくなったので、レイラを探す事にした。おそらく、ドラゴンを倒し切ったんだろう。スキルで見つけたレイラは俺の方を見ていた。そして俺の方に向かって歩いてくる。
偶然か?それとも俺の場所が分かったのか?とにかく俺は、レイラのいる場所に瞬間移動する。
「っ!本当に便利ね」
「悪い、驚かせてしまったな」
俺が近くに瞬間移動したからレイラは驚く。今度からは少し離れた場所に瞬間移動して、そこから歩いて距離を詰めるか。
「…たった4匹しか倒せなかったわ。ラソマは6匹倒したって事よね?」
「そうだな」
レイラは悔しそうだ。
「俺は瞬間移動が使えるからな。移動時間が短縮できる」
「そうね。羨ましい。空間系の魔法は使えないのよね」
「その言い方だと、それ以外の魔法は使えるのか」
「ええ…でも私は剣士として生きているから、なるべく魔法に関しては黙っていてほしいの」
「分かった。言いふらすつもりはないから安心してくれ」
「ありがとう」
「墓場まで持っていくよ。何があっても絶対に喋らない」
「え、そ、そこまで覚悟しなくても良いの。知っている人はいると思うし。完全に秘密にしてるわけじゃないから」
「そうか?」
まあ墓場まで持っていくっていうのは冗談だけどな。勿論、言いふらさないのは正直な言葉だけど。
「それじゃあ帰ろうか」
「その前に、念の為に他にもドラゴンがいないか確認してくれる?」
「分かった………いないな」
「そう。それじゃあ帰りましょう。また瞬間移動をお願いできる?」
「ああ。任せてくれ。一気にギルドに行こう」
そうして瞬間移動を使い、次の瞬間には俺とレイラは王都のギルド前に着いた。中に入り、ミオナさんの元に向かう。
「ただいま帰りました」
「お帰りなさい。無事で良かったです」
「心配しましたか?」
「少しだけ。ラソマさんが魔王を倒せる実力があるというのは分かってるんですけど…」
「心配をかけてしまい、すみません」
「いえ!心配しているのは私の勝手ですから。無事に帰ってきてくれて嬉しいです」
ミオナさんが微笑みながら言ってくれる。
「…ねえ、2人はいつもそんなやり取りをしてるの?」
ミオナさんと話していると、レイラが不思議そうに聞いてくる。
「正直、関係を疑うんだけど」
「どんな関係だよ」
俺は苦笑いして答える。一方のミオナさんは頬を赤く染める。
「まあ、良いわ。それじゃあ依頼達成したから、受理をお願い」
「わ、分かりました。具体的にドラゴンはどれだけいましたか?」
「10匹いたわ」
レイラの言葉にミオナさんだけでなく、周囲の冒険者も驚く。
「そんなにいたのに、良く無事でしたね」
「Sランクだもの。私の強さはもとより、ラソマも強いのはみんな知ってるでしょ?」
「でも油断は禁物だよ」
「分かってるわよ。…普通、そういう助言は私から言うんだと思うけどね」
先輩が調子に乗ってる後輩へのアドバイスって感じだもんな。
「今の流れだと俺が言うのが合ってるからな」
その言葉にレイラも納得してくれた。俺は調子に乗らない、ようにしている。冒険者として生きていくなら、少しの油断が命取りになるからだ。
「それではドラゴンの素材を受け取らせて頂きます。…持ってきていますよね?」
「ええ、勿論よ」
その後、俺とレイラはドラゴンの素材をギルドにある素材置き場に出そうと思ったけど、出せなかった。素材置き場はそこまで広くなかったからだ。俺達が持ってきたドラゴンの死体は丸々ある。首を切って殺したものばかりだから損傷が少ない。そのためドラゴンの体を全て持ってきていた。でも素材置き場にはドラゴンの死体は5匹分しか入らなかった。
「残りはどうしますか?」
「…そうですね。残りは国が管理している素材置き場に持っていってもらって良いですか?」
「分かりました」
「私は面倒だから、ラソマ、1人で行ってきて」
「え?行かないのか?」
「国の素材置き場って城の近くでしょ?ラソマは貴族だから気にしないかもしれないけど、私は貴族に会いたくないの。気を遣うもの」
レイラの最後の言葉は小さく、近くにいた俺とミオナさん以外には聞こえていないと思う。貴族と会うのが面倒と言っている風にも聞こえるので不敬になるかもしれない。だから小声で言ったんだろう。
「分かった。それじゃあ行ってくるよ」
「紹介状は書いておくので、あとで受付に来てください」
「分かりました」
ミオナさんは紹介状を書く為に受付に戻って行く。
「それじゃあ私は行くわね」
「本当に行かないのか?」
「ええ、興味が無いもの」
珍しいな。冒険者として貴族に顔を売っておくのは悪くないと思うんだけど。貴族からの依頼なら報酬も多いはずだし。
「それじゃあね。ラソマとの初依頼、楽しかったわ。また、面倒そうなのがあったら誘うからね」
「ああ、俺からも誘わせてもらうよ」
そうしてレイラは立ち去って行った。
さて、俺は城に行かないとな。
「なるほど、たしかにドラゴンが多いな」
現地に到着し、透視を使って周囲を見る。目的のドラゴンは多いな。
「…今のが瞬間移動なのね」
「レイラ、大丈夫か?」
「ええ、大丈夫。ここが目的の山?」
「ん?分からないのか?」
「いきなり周りが山の中に変わったら、場所が分からないわよ」
それもそうか。自分で歩いて来るのならともかく、急に景色が変化したら分からないか。
「まあ、とにかく、ここが目的の山で間違いないよ。目的のドラゴンもたくさんいるし」
「どれだけいるか分かる?」
「見えただけでも10匹」
「10!?」
俺の言葉にレイラが驚く。
「少し面倒だよな」
「そうね。魔王を倒せるラソマに愚問かもしれないけど、それだけの数がいるドラゴンを倒せる?」
「当然。倒す自信がないなら、そもそも依頼を受けないよ。レイラは大丈夫なのか?」
「当たり前でしょ。私はSランク冒険者なのよ」
「それを言ったら俺もSランクなんだけどな」
レイラの言葉に苦笑いする。
「とりあえず、ラソマの強さを見せてくれる?」
「分かった。逆にレイラの強さも見せてくれよ」
「良いわ」
そうして俺達はドラゴンの元に向かう。自分達の実力を見せ合うためだ。まあレイラもSランクだし、疑う事はないんだけど、実際に見た方が安心できる。防御面で不安があれば、俺の結界で守る事もできるし。
「いたよ。まずは1匹。倒して来るから見ていてくれ」
「ええ」
俺達は1匹のドラゴンの元にたどり着いた。ドラゴンは地上にいる。俺達からドラゴンは見えているけど、ドラゴンからは木々に隠れている俺達は見えていない。
だから奇襲をかける事もできるけど、俺のスキルなら奇襲云々の話ではない。簡単だ。結界刃でドラゴンの首を切り落とす。地面に倒れそうになったドラゴンは念動力で静かに地面に下ろす。
「どう?」
「…すごいわね。あっという間だった」
レイラは唖然としている。その間に俺は異空間に倒したドラゴンを収納する。
「マジックバッグを持っているの?」
「似たような物だな」
異空間は俺のスキルだ。簡単に他人に明かせない。
その後、俺達は別の場所にいたドラゴンの元に向かった。今度はレイラに実力を見せてもらう番だ。
「それじゃあ行くわね」
そう言ってレイラは1匹のドラゴンに向けて一気に距離を詰めると、ドラゴンの首まで跳び上がり、片手剣で首に斬りつける。するとドラゴンの首が切断され、頭部は地面に落ちた。
おかしいな。剣の長さを考えたら、首を切断する事なんて不可能なはずなのに。それに跳躍力もおかしい。何かのスキルなんだろうけど、切断力、もしくは刀身の伸縮。それに跳躍力…別々のスキルになりそうだけどな。
「どうだった?」
俺の近くに戻りながら、レイラが聞いてくる。
「すごかった。なんのスキルか分からなかったよ」
「…そうでしょうね。私のスキルは普通に考えれば誰にも分からないはずだから。知りたい?」
「知りたい気持ちはあるけど、無理矢理聞こうとは思わないな」
「そう?それなら話さないでおこうかな」
仲が良ければスキルを教え合うかもしれない。でも俺達はそこまで仲が良くないからな。
「それじゃあ、ここからは別行動でドラゴンを討伐していこうか」
「そうね」
さて、思い思いにドラゴンを倒していくか。ちなみにレイラが倒したドラゴンは自分のマジックバッグに入れていた。マジックバッグも高級品だと思うけど、やっぱりSランク冒険者なら簡単に買えるんだろうか。異空間に収納できるから、相場が分からないんだよな。
さて、ドラゴンを倒していくか。数を競っているわけじゃないけど、せめて10匹の半数は倒しておきたい。
十数分後。俺はドラゴンが見えなくなったので、レイラを探す事にした。おそらく、ドラゴンを倒し切ったんだろう。スキルで見つけたレイラは俺の方を見ていた。そして俺の方に向かって歩いてくる。
偶然か?それとも俺の場所が分かったのか?とにかく俺は、レイラのいる場所に瞬間移動する。
「っ!本当に便利ね」
「悪い、驚かせてしまったな」
俺が近くに瞬間移動したからレイラは驚く。今度からは少し離れた場所に瞬間移動して、そこから歩いて距離を詰めるか。
「…たった4匹しか倒せなかったわ。ラソマは6匹倒したって事よね?」
「そうだな」
レイラは悔しそうだ。
「俺は瞬間移動が使えるからな。移動時間が短縮できる」
「そうね。羨ましい。空間系の魔法は使えないのよね」
「その言い方だと、それ以外の魔法は使えるのか」
「ええ…でも私は剣士として生きているから、なるべく魔法に関しては黙っていてほしいの」
「分かった。言いふらすつもりはないから安心してくれ」
「ありがとう」
「墓場まで持っていくよ。何があっても絶対に喋らない」
「え、そ、そこまで覚悟しなくても良いの。知っている人はいると思うし。完全に秘密にしてるわけじゃないから」
「そうか?」
まあ墓場まで持っていくっていうのは冗談だけどな。勿論、言いふらさないのは正直な言葉だけど。
「それじゃあ帰ろうか」
「その前に、念の為に他にもドラゴンがいないか確認してくれる?」
「分かった………いないな」
「そう。それじゃあ帰りましょう。また瞬間移動をお願いできる?」
「ああ。任せてくれ。一気にギルドに行こう」
そうして瞬間移動を使い、次の瞬間には俺とレイラは王都のギルド前に着いた。中に入り、ミオナさんの元に向かう。
「ただいま帰りました」
「お帰りなさい。無事で良かったです」
「心配しましたか?」
「少しだけ。ラソマさんが魔王を倒せる実力があるというのは分かってるんですけど…」
「心配をかけてしまい、すみません」
「いえ!心配しているのは私の勝手ですから。無事に帰ってきてくれて嬉しいです」
ミオナさんが微笑みながら言ってくれる。
「…ねえ、2人はいつもそんなやり取りをしてるの?」
ミオナさんと話していると、レイラが不思議そうに聞いてくる。
「正直、関係を疑うんだけど」
「どんな関係だよ」
俺は苦笑いして答える。一方のミオナさんは頬を赤く染める。
「まあ、良いわ。それじゃあ依頼達成したから、受理をお願い」
「わ、分かりました。具体的にドラゴンはどれだけいましたか?」
「10匹いたわ」
レイラの言葉にミオナさんだけでなく、周囲の冒険者も驚く。
「そんなにいたのに、良く無事でしたね」
「Sランクだもの。私の強さはもとより、ラソマも強いのはみんな知ってるでしょ?」
「でも油断は禁物だよ」
「分かってるわよ。…普通、そういう助言は私から言うんだと思うけどね」
先輩が調子に乗ってる後輩へのアドバイスって感じだもんな。
「今の流れだと俺が言うのが合ってるからな」
その言葉にレイラも納得してくれた。俺は調子に乗らない、ようにしている。冒険者として生きていくなら、少しの油断が命取りになるからだ。
「それではドラゴンの素材を受け取らせて頂きます。…持ってきていますよね?」
「ええ、勿論よ」
その後、俺とレイラはドラゴンの素材をギルドにある素材置き場に出そうと思ったけど、出せなかった。素材置き場はそこまで広くなかったからだ。俺達が持ってきたドラゴンの死体は丸々ある。首を切って殺したものばかりだから損傷が少ない。そのためドラゴンの体を全て持ってきていた。でも素材置き場にはドラゴンの死体は5匹分しか入らなかった。
「残りはどうしますか?」
「…そうですね。残りは国が管理している素材置き場に持っていってもらって良いですか?」
「分かりました」
「私は面倒だから、ラソマ、1人で行ってきて」
「え?行かないのか?」
「国の素材置き場って城の近くでしょ?ラソマは貴族だから気にしないかもしれないけど、私は貴族に会いたくないの。気を遣うもの」
レイラの最後の言葉は小さく、近くにいた俺とミオナさん以外には聞こえていないと思う。貴族と会うのが面倒と言っている風にも聞こえるので不敬になるかもしれない。だから小声で言ったんだろう。
「分かった。それじゃあ行ってくるよ」
「紹介状は書いておくので、あとで受付に来てください」
「分かりました」
ミオナさんは紹介状を書く為に受付に戻って行く。
「それじゃあ私は行くわね」
「本当に行かないのか?」
「ええ、興味が無いもの」
珍しいな。冒険者として貴族に顔を売っておくのは悪くないと思うんだけど。貴族からの依頼なら報酬も多いはずだし。
「それじゃあね。ラソマとの初依頼、楽しかったわ。また、面倒そうなのがあったら誘うからね」
「ああ、俺からも誘わせてもらうよ」
そうしてレイラは立ち去って行った。
さて、俺は城に行かないとな。
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