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『二人を繋ぐ宝物の日々』

高校時代*回想【4】リベンジ?返り討ち?

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 ****side・奏

「奏くぅーん!」
 今日は三年のお姉さま方が、今にも飛び立ちそうな速さで手を振ってくれていた。

「はいはーい!」
 今日も良い返事。
「真咲、今日うちくる?」
「ああ、構わないよ」
「?!」
「あ..」

 あまりにも速く手を振っていた為、その女生徒はバランスを崩し、ズラ先生に突進した。
「きゃああああああッ」
 ズラがふわりと飛んだ。

「奏のファンは激しいのが多いな」
「なんでだろうね」

「あたあああああっく!」
 廊下を歩いていた女生徒二人がそこへ通りかかりに何故か、ズラをレシーブしてアタックした。
「ちょっと!君たちなにしてるの!」
 ズラ先生はバーコードをなびかせ、二人に駆け寄った。

「平和だね」
 と、奏。
「平和だな」
 と、真咲。

「ん?なんか飛んで来たので」
「これは、ボールじゃないのよおおおおお!」
 奏と真咲は見なかったことにした。

「今日はどんな作戦?」
「えっ?作戦?」
「また媚薬盛るの?」
 真咲は奏の顔を覗き込むと、何故か青ざめた。
「どうした?」
「聞いてくれる?」
 奏は涙目だ。

「コンドームね、12個入りを買おうとしたのに」
「なんか嫌な予感」
「12個入りを12個注文してたあああああ!」
「144個ってこと?」
 真咲は額を押さえた。
「俺の尻壊したい感じ?」
「そんなにヤらしてくれんの?!」
 奏は前屈みになると、鼻と股関を押さえた。
「なにしてんだよ」
「子種が噴射しそう!!!!!」
「奏の子種事情どーなってんだよ」
 真咲は呆れ顔だ。

「今日こそするううううううっぎょうごぞ」
「すでに失神しそうだけど大丈夫か?」
「ニップレスじどいで」
「なんでだよ!」
 真咲はわけのわからない注文に眉を潜めた。
「だって、真咲の乳首エロピンク過ぎて、直視無理いいいいいいいい」
「舐めろよ、そこは」
「舐めッ?!あ、でちゃ..」
「廊下で子種漏らすのは辞めろ!」


 今日こそ真咲とラブラブセッ...
 あ、でちゃッた。
「おい!」
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