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第一章
第九話 しあわせの味
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「…な、なんだよ。なんか文句でもあンのかよ」
突然空気が変わったことに気付いたのか、男の子は少し怯んだ。しかし、また声を張り上げて言う。
「さてはお前もあの嘘つき王女のファンだな?悪く言われて怒ったのかもしれないが、あいつは偽物だから仕方な――」
「あなた、なぜ彼女が偽物だと言えるの?」
男の子の言葉を遮って質問する。
「…王族なのに騎士なんて、変だろ。それにトーナメントも、どうせ裏で何かをして優勝したん――」
「彼女は正式な手続きを行い、自分一人の力で優勝したのよ。そして王に騎士の称号を与えられた…いくらあなたが彼女を偽物と叫んでも、その事実は揺るがない」
「…ッ!だから!王族だから優勝できたんだろ‼きっと王もわざと王女を優勝させたんだ。多分、王位のために国民の好感度を上げるとか、そんな目的で騎士を利用して……!」
「言葉の意図が伝わっていないようね」
興奮している少年に怯まず、私はさらに彼に近付き目の前に立つ。そうして私の声が聞こえるように、はっきりと告げる。
「彼女は正式な手続きで優勝したと言ったでしょう?あなたは彼女が不法なことをしている現場でも目撃したの?」
「…それは!でも正式な手続きをした証拠もな―」
「本当にそうかしら?あなたはその証拠を探しでもしたの?あなたは自分の認識が間違っていることを認めたくないだけなのではないの?もっと単純に聞くわ。あなたは彼女の戦っている姿を見たことはある?」
――そう。お姉様の戦う姿を見たら、偽物だなんていうセリフが出てくるわけがない。天性の才能と血のにじむような努力の結果、彼女は騎士としてこの国に存在している。エステル・ノヴァ・ロワイヤルは王女だから騎士になれたのではない、王女なのに騎士になれたのだ。
それを知らずによくもあんな雑言を吐けるものだ。
私は目の前の男の子に対して、ふつふつと怒りが沸いてくるのを感じていた。私も前世でお姉様を嫌っていたから男の子の気持ちがわかるかもしれないと思っていたが、その感情は同じようでまったく違う。
私は、お姉様が自分よりもずっと優秀で偉大な人だったから嫌いだった。彼女の才能、努力、容姿、性格、全てにおいて上だと認めていたからこそ劣等感を感じていたのだ。それに比べ、この男の子はよく知りもしないお姉様のことを嘘つき呼ばわりし、自分の方が上だと決めつけていた。自分の優越感を満たすために、高潔なお姉様を侮辱した。
喚くことしかできない、つまらない人間の分際で!
私は自分でも気づかないうちに、はらわたが煮えくり返っていた。
緊張したように私から目を逸らした少年の顎を掴み、私の顔の正面へ合わせる。突然のことに驚いたように私を見る彼と目が合う。
そうだ、よく見て聞いていろ。
「もう一度聞くわ。あなたはあの王女の勇姿を見たことがあるの?圧倒的な実力で相手を打ちのめすあの姿を。炎と風で燃え上がる中、敵を剣で切り裂くあの鬼気迫る姿を。そして、普段の彼女を見たことはある?強者に厳しく弱者に優しく、いつも真っ直ぐで穢れなき彼女の姿をね。私は見たことがあるからわかるわ。彼女がどれだけ素晴らしい人か。どれだけ強く優しく、美しい人か」
「お、俺は……」
「それに比べて、あなたは何?ただ虚勢を張ることしかできず地面に転がっていたくせに、証拠もなしに言い掛かりをつけて人を侮辱する……。醜くて見ていられないわ」
「だ、だって」
「あなたは騎士になりたいと思っているようだけれど、私はあなたみたいな人間が騎士になるなんて耐えられない。そんなあなたのような騎士に守られて生きるなんて、死んだ方がましだもの」
「……お、れは…」
「ねぇあなた……そんなに人を馬鹿にして楽しいの?」
男の子は先ほどの威勢はどこへやら、恐怖を感じているのか体を震わせていた。それでも私の口は止まらない。たとえ子供だとしても許せない。軽い気持ちで私のお姉様を侮辱するなんて、許せるわけがない。
「ああ本当………つまらない人」
唇に指を当てて嘲笑う。
つまらない。これは前世の私にとって、相手に対する最大の侮辱の言葉だった。私にとって面白くもない人間は価値などないに等しかった。闇魔法という強力な力を手に入れ、敵となる人間がほとんど存在しなくなっていた頃、退屈こそが私の敵だったのだ。常に面白さという刺激を求め、そのために多くの人々を傷付けていた。
そんな女王ミティアという前世の私は、今の自分にとって決して許されない罪という存在になっていた。だからこそ、今の私がこんな言葉を吐いてしまったのは、自分でも少し驚いている。
しかし、今はそんなことはどうでもいいと感じてしまうほど怒りが高ぶっている。この男の子の頭は少しでも冷えただろうか。これでまた同じようなことを言ってきたら、自分がどれほど愚かなのかさらに教えてあげよう。
そんなことを考えながら、男の子の顔を見る。しかし男の子の顔はうつむいていて見えないし、私に反論もせず黙りこくってしまった。
苛立ちを抑えながら待っていると、うつむいている男の子の顔から、大粒のしずくが落ちてきた。
「うぐっ…ひぐっ、う、うえぇぇぇん‼」
号泣である。
その姿を見て、一瞬で私の頭が冷える。やらかした。すぐにそう思った。
ちょっと待った。私はこんな子供に対して何を言っていた?子供に少し気に障ることを言われたからと、大人げなく言葉で追い詰め、泣かせてしまったのか⁉
だらだらと汗が流れる。冷静に考えようとしても、男の子の泣き声が私の罪悪感を刺激してさらに焦ってしまう。
どうしたらいい?子供を慰めることなんて前世でもほとんど経験がない。何と言ったらこの子は泣き止んでくれるのだろうか。
「えっと、ごめんなさい。少し言い過ぎたわね…ほら、泣かないで――」
「うるせぇっ…!泣いて、ねぇがら‼うっ、あぁぁ」
男の子は悔しそうに言い、さらに涙を流す。
どうしよう。下手に謝ったら逆効果だ。放っておいた方がいいのか?いやでも、泣いている子供を放っておくなんて……。
どうしたらこの子のプライドを傷付けずに、泣くのを止めることができるのだろう。わからない。
子供の喧嘩を止めたかっただけなのに、どうしてこうなった。城を抜け出した私が悪いのだが、今日は朝からパン屋で恥ずかしいことをしてしまったし、子供を泣かせてしまったし、なんでこうも悪い状況に――。
……パン屋?
私はその時、あのおばちゃんの言葉を思い出していた。
――「美味しいものを食べるとどんな時でも幸せになれるんだよ」。
「ひぐっ、えっぐっ、あ、うぁぁ」
「……これを見て。クッキーよ」
「……ぐすっ…くっきー…?」
「そう、クッキー。美味しいから食べてみないかしら?」
私はそう優しく声をかけるが、心の中は焦りと緊張で酷いことになっていた。
男の子は呆然と私が差し出した箱に入っているクッキーを見つめていたが、やがてそうっとその箱に手を伸ばした。その手が一枚のクッキーを掴み、ゆっくりと口に運ぶ。
「………ん…」
「ど、どう?美味しいでしょう?」
男の子はまだ涙を浮かべながらも、何度か咀嚼しそれを飲み込む。
そしてまたしばらく間が空き、緊張で固まっている私に対して言う。
「……しあわせのあじがする」
この時私はナイフで胸を刺されたような酷い罪悪感を感じていた。
突然空気が変わったことに気付いたのか、男の子は少し怯んだ。しかし、また声を張り上げて言う。
「さてはお前もあの嘘つき王女のファンだな?悪く言われて怒ったのかもしれないが、あいつは偽物だから仕方な――」
「あなた、なぜ彼女が偽物だと言えるの?」
男の子の言葉を遮って質問する。
「…王族なのに騎士なんて、変だろ。それにトーナメントも、どうせ裏で何かをして優勝したん――」
「彼女は正式な手続きを行い、自分一人の力で優勝したのよ。そして王に騎士の称号を与えられた…いくらあなたが彼女を偽物と叫んでも、その事実は揺るがない」
「…ッ!だから!王族だから優勝できたんだろ‼きっと王もわざと王女を優勝させたんだ。多分、王位のために国民の好感度を上げるとか、そんな目的で騎士を利用して……!」
「言葉の意図が伝わっていないようね」
興奮している少年に怯まず、私はさらに彼に近付き目の前に立つ。そうして私の声が聞こえるように、はっきりと告げる。
「彼女は正式な手続きで優勝したと言ったでしょう?あなたは彼女が不法なことをしている現場でも目撃したの?」
「…それは!でも正式な手続きをした証拠もな―」
「本当にそうかしら?あなたはその証拠を探しでもしたの?あなたは自分の認識が間違っていることを認めたくないだけなのではないの?もっと単純に聞くわ。あなたは彼女の戦っている姿を見たことはある?」
――そう。お姉様の戦う姿を見たら、偽物だなんていうセリフが出てくるわけがない。天性の才能と血のにじむような努力の結果、彼女は騎士としてこの国に存在している。エステル・ノヴァ・ロワイヤルは王女だから騎士になれたのではない、王女なのに騎士になれたのだ。
それを知らずによくもあんな雑言を吐けるものだ。
私は目の前の男の子に対して、ふつふつと怒りが沸いてくるのを感じていた。私も前世でお姉様を嫌っていたから男の子の気持ちがわかるかもしれないと思っていたが、その感情は同じようでまったく違う。
私は、お姉様が自分よりもずっと優秀で偉大な人だったから嫌いだった。彼女の才能、努力、容姿、性格、全てにおいて上だと認めていたからこそ劣等感を感じていたのだ。それに比べ、この男の子はよく知りもしないお姉様のことを嘘つき呼ばわりし、自分の方が上だと決めつけていた。自分の優越感を満たすために、高潔なお姉様を侮辱した。
喚くことしかできない、つまらない人間の分際で!
私は自分でも気づかないうちに、はらわたが煮えくり返っていた。
緊張したように私から目を逸らした少年の顎を掴み、私の顔の正面へ合わせる。突然のことに驚いたように私を見る彼と目が合う。
そうだ、よく見て聞いていろ。
「もう一度聞くわ。あなたはあの王女の勇姿を見たことがあるの?圧倒的な実力で相手を打ちのめすあの姿を。炎と風で燃え上がる中、敵を剣で切り裂くあの鬼気迫る姿を。そして、普段の彼女を見たことはある?強者に厳しく弱者に優しく、いつも真っ直ぐで穢れなき彼女の姿をね。私は見たことがあるからわかるわ。彼女がどれだけ素晴らしい人か。どれだけ強く優しく、美しい人か」
「お、俺は……」
「それに比べて、あなたは何?ただ虚勢を張ることしかできず地面に転がっていたくせに、証拠もなしに言い掛かりをつけて人を侮辱する……。醜くて見ていられないわ」
「だ、だって」
「あなたは騎士になりたいと思っているようだけれど、私はあなたみたいな人間が騎士になるなんて耐えられない。そんなあなたのような騎士に守られて生きるなんて、死んだ方がましだもの」
「……お、れは…」
「ねぇあなた……そんなに人を馬鹿にして楽しいの?」
男の子は先ほどの威勢はどこへやら、恐怖を感じているのか体を震わせていた。それでも私の口は止まらない。たとえ子供だとしても許せない。軽い気持ちで私のお姉様を侮辱するなんて、許せるわけがない。
「ああ本当………つまらない人」
唇に指を当てて嘲笑う。
つまらない。これは前世の私にとって、相手に対する最大の侮辱の言葉だった。私にとって面白くもない人間は価値などないに等しかった。闇魔法という強力な力を手に入れ、敵となる人間がほとんど存在しなくなっていた頃、退屈こそが私の敵だったのだ。常に面白さという刺激を求め、そのために多くの人々を傷付けていた。
そんな女王ミティアという前世の私は、今の自分にとって決して許されない罪という存在になっていた。だからこそ、今の私がこんな言葉を吐いてしまったのは、自分でも少し驚いている。
しかし、今はそんなことはどうでもいいと感じてしまうほど怒りが高ぶっている。この男の子の頭は少しでも冷えただろうか。これでまた同じようなことを言ってきたら、自分がどれほど愚かなのかさらに教えてあげよう。
そんなことを考えながら、男の子の顔を見る。しかし男の子の顔はうつむいていて見えないし、私に反論もせず黙りこくってしまった。
苛立ちを抑えながら待っていると、うつむいている男の子の顔から、大粒のしずくが落ちてきた。
「うぐっ…ひぐっ、う、うえぇぇぇん‼」
号泣である。
その姿を見て、一瞬で私の頭が冷える。やらかした。すぐにそう思った。
ちょっと待った。私はこんな子供に対して何を言っていた?子供に少し気に障ることを言われたからと、大人げなく言葉で追い詰め、泣かせてしまったのか⁉
だらだらと汗が流れる。冷静に考えようとしても、男の子の泣き声が私の罪悪感を刺激してさらに焦ってしまう。
どうしたらいい?子供を慰めることなんて前世でもほとんど経験がない。何と言ったらこの子は泣き止んでくれるのだろうか。
「えっと、ごめんなさい。少し言い過ぎたわね…ほら、泣かないで――」
「うるせぇっ…!泣いて、ねぇがら‼うっ、あぁぁ」
男の子は悔しそうに言い、さらに涙を流す。
どうしよう。下手に謝ったら逆効果だ。放っておいた方がいいのか?いやでも、泣いている子供を放っておくなんて……。
どうしたらこの子のプライドを傷付けずに、泣くのを止めることができるのだろう。わからない。
子供の喧嘩を止めたかっただけなのに、どうしてこうなった。城を抜け出した私が悪いのだが、今日は朝からパン屋で恥ずかしいことをしてしまったし、子供を泣かせてしまったし、なんでこうも悪い状況に――。
……パン屋?
私はその時、あのおばちゃんの言葉を思い出していた。
――「美味しいものを食べるとどんな時でも幸せになれるんだよ」。
「ひぐっ、えっぐっ、あ、うぁぁ」
「……これを見て。クッキーよ」
「……ぐすっ…くっきー…?」
「そう、クッキー。美味しいから食べてみないかしら?」
私はそう優しく声をかけるが、心の中は焦りと緊張で酷いことになっていた。
男の子は呆然と私が差し出した箱に入っているクッキーを見つめていたが、やがてそうっとその箱に手を伸ばした。その手が一枚のクッキーを掴み、ゆっくりと口に運ぶ。
「………ん…」
「ど、どう?美味しいでしょう?」
男の子はまだ涙を浮かべながらも、何度か咀嚼しそれを飲み込む。
そしてまたしばらく間が空き、緊張で固まっている私に対して言う。
「……しあわせのあじがする」
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