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真夏の誘惑
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もちろん、篠崎は遠回しにこの話を断ろうとした。だが、栗原は食い下がる。
「役を買ってくれ、っていうよりは、俺が篠崎を買いたいほど欲しいんだよ。篠崎ってさ、……ほら、せっかく良い躰してるのに、いっつも冴えない服に身を包んでいるだろ? だったらこの際、思いきって脱いでさ、新しい自分の魅力に気付いてみるのも悪くないんじゃないかなって」
それに篠崎、俺と約束してくれたでしょ? 俺のモデルはやってくれるって。
そんな厚かましい約束をした覚えはなかったが、栗原があまりにも熱をこめて写真について話すので、根負けした篠崎は誰にも見せないならと、つい口を滑らせてしまった。
自分から言い出した話にも関わらず、目を大きく見開いて半信半疑の表情をみせた栗原だったが、次の瞬間には手を組んで、大袈裟なくらい喜んでみせた。
「じゃあさ、どうせ撮るなら夏期休暇に入ってからにしよう。その方が篠崎も都合がつくでしょ? 場所はそうだなあ、海辺とか。どっか海沿いのホテルに予約入れとくから、そこでゆっくり撮影しよう。それなら、篠崎ともゆっくり過ごせるしね」
「役を買ってくれ、っていうよりは、俺が篠崎を買いたいほど欲しいんだよ。篠崎ってさ、……ほら、せっかく良い躰してるのに、いっつも冴えない服に身を包んでいるだろ? だったらこの際、思いきって脱いでさ、新しい自分の魅力に気付いてみるのも悪くないんじゃないかなって」
それに篠崎、俺と約束してくれたでしょ? 俺のモデルはやってくれるって。
そんな厚かましい約束をした覚えはなかったが、栗原があまりにも熱をこめて写真について話すので、根負けした篠崎は誰にも見せないならと、つい口を滑らせてしまった。
自分から言い出した話にも関わらず、目を大きく見開いて半信半疑の表情をみせた栗原だったが、次の瞬間には手を組んで、大袈裟なくらい喜んでみせた。
「じゃあさ、どうせ撮るなら夏期休暇に入ってからにしよう。その方が篠崎も都合がつくでしょ? 場所はそうだなあ、海辺とか。どっか海沿いのホテルに予約入れとくから、そこでゆっくり撮影しよう。それなら、篠崎ともゆっくり過ごせるしね」
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