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真夏の誘惑
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「スカウト、してんの。俺、お前をさ」
「スカウト?」
「そ」とだけ短く答えた栗原は、胡散臭そうな表情を浮かべる篠崎の腕をとって、確かめるように人差し指の腹で上腕を徐ろになぞっていく。
「篠崎って、体のライン綺麗だからさ、ずっと目をつけていたんだぜ……」
上腕をなぞる指が肘へ。肘を曲がって今度は手首へ。むずむずとした感覚が皮膚に滲む汗を拭い取りながら、じっとりと下へ伝ってくる。
すると、透かさず下膊(かはく)を掴んでいる反対側の手が指の間を割って、おもむろに滑り込んできた。
「ねえ、いいでしょ? バイト代も出すからさ。」
栗原の熱い吐息が、篠崎の小振りな耳を掠める。
「だから、モデルになってよきっと素晴らしい画になるぜ……」
お前の、裸。
「スカウト?」
「そ」とだけ短く答えた栗原は、胡散臭そうな表情を浮かべる篠崎の腕をとって、確かめるように人差し指の腹で上腕を徐ろになぞっていく。
「篠崎って、体のライン綺麗だからさ、ずっと目をつけていたんだぜ……」
上腕をなぞる指が肘へ。肘を曲がって今度は手首へ。むずむずとした感覚が皮膚に滲む汗を拭い取りながら、じっとりと下へ伝ってくる。
すると、透かさず下膊(かはく)を掴んでいる反対側の手が指の間を割って、おもむろに滑り込んできた。
「ねえ、いいでしょ? バイト代も出すからさ。」
栗原の熱い吐息が、篠崎の小振りな耳を掠める。
「だから、モデルになってよきっと素晴らしい画になるぜ……」
お前の、裸。
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