165 / 258
41
しおりを挟むなぜそうなる!!!
一体りっくんがなにをするために、臣のところに行こうとしてるのかわからない
「なんで臣のところに行くの??」
「ちぃのこと預けるんだからさ、幼馴染として言っておきたいこともあるよ」
「言っておきたいこと…??」
「ほら、ちぃを大事にしてもらうため諸々伝えることあるでしょ」
「そ、そういうこと?
でも、僕は十分臣に大事にしてもらってるし、毎日想いを伝える言葉も…」
自然に惚気のような言葉が口から出てしまい、片手で口を塞ぐ
今、告白を断ったばかりなのにこの話をするなんて、自分の神経を疑いたくなる
「ごめん!りっくん!今の言葉は無神経だよね…」
「え?何が?」
「だって、臣の話を…」
「そんなの気にしないよ
ちぃのそういう優しいところ好きだよ」
頭を撫でる時、乱暴に撫でるからロングヘアのカツラが無惨に床に落ちた
その光景に、張り詰めた緊張の糸がプチンと切れて声を上げて笑ってしまう
それにつられてりっくんも小さい頃と同じように、目を細めながら豪快に口を開けて笑った
その後、部屋に戻り着替えて臣の元へと2人で向かうことになった
部屋で待っていた女子にはニヤニヤしながら"結果はどうですか?"なんて言われたけど、僕はその言葉を無視して着替えとメイク落としをしてもらった
何で、臣に会いたいのか理由はわからないけど、一応許可をもらったため、人が少なそうな場所に移動してもらい待ち合わせをすることになった
「臣!」
「お疲れ、千秋先輩」
臣は僕の元に歩いてくると、頬に手を伸ばして手の甲で撫でた
やっぱりこの手が安心する
その手を掴んで擦り寄りたくなる
「で、話って何すか?」
さっきまで、微笑みを浮かべていたのに表情を一変させて、冷ややかな目でりっくんを見る
「いや、幼馴染が臣君と付き合ってるっていうからさ、どんな感じなのか様子が見たくて
あと、いいたいこともあるし」
「早くしてもらっていいすか??
このあと千秋先輩が俺の家にくる予定あるんすよ」
そんな約束をした覚えはない
否定しようと思ったけど、臣が強い力で手を掴んでくるため、これは本当のことを言うなということだろう
「そう?
じゃあ、さっさと言うわ」
さっきまでの優しい口調はどこにいったのか
臣の態度がりっくんの線に触れてしまったのか
バチバチしていく2人の様子にソワソワしてしまう
0
お気に入りに追加
677
あなたにおすすめの小説
兄弟がイケメンな件について。
どらやき
BL
平凡な俺とは違い、周りからの視線を集めまくる兄弟達。
「関わりたくないな」なんて、俺が一方的に思っても"一緒に居る"という選択肢しかない。
イケメン兄弟達に俺は今日も翻弄されます。
地味で冴えない俺の最高なポディション。
どらやき
BL
前髪は目までかかり、身長は160cm台。
オマケに丸い伊達メガネ。
高校2年生になった今でも俺は立派な陰キャとしてクラスの片隅にいる。
そして、今日も相変わらずクラスのイケメン男子達は尊い。
あぁ。やばい。イケメン×イケメンって最高。
俺のポディションは片隅に限るな。
同室の奴が俺好みだったので喰おうと思ったら逆に俺が喰われた…泣
彩ノ華
BL
高校から寮生活をすることになった主人公(チャラ男)が同室の子(めちゃ美人)を喰べようとしたら逆に喰われた話。
主人公は見た目チャラ男で中身陰キャ童貞。
とにかくはやく童貞卒業したい
ゲイではないけどこいつなら余裕で抱ける♡…ってなって手を出そうとします。
美人攻め×偽チャラ男受け
*←エロいのにはこれをつけます
平凡腐男子なのに美形幼馴染に告白された
うた
BL
平凡受けが地雷な平凡腐男子が美形幼馴染に告白され、地雷と解釈違いに苦悩する話。
※作中で平凡受けが地雷だと散々書いていますが、作者本人は美形×平凡をこよなく愛しています。ご安心ください。
※pixivにも投稿しています
ヤンデレ化していた幼稚園ぶりの友人に食べられました
ミルク珈琲
BL
幼稚園の頃ずっと後ろを着いてきて、泣き虫だった男の子がいた。
「優ちゃんは絶対に僕のものにする♡」
ストーリーを分かりやすくするために少しだけ変更させて頂きましたm(_ _)m
・洸sideも投稿させて頂く予定です
【完結・短編】game
七瀬おむ
BL
仕事に忙殺される社会人がゲーム実況で救われる話。
美形×平凡/ヤンデレ感あり/社会人
<あらすじ>
社会人の高井 直樹(たかい なおき)は、仕事に忙殺され、疲れ切った日々を過ごしていた。そんなとき、ハイスペックイケメンの友人である篠原 大和(しのはら やまと)に2人組のゲーム実況者として一緒にやらないかと誘われる。直樹は仕事のかたわら、ゲーム実況を大和と共にやっていくことに楽しさを見出していくが……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる